みやびんさんのクチコミ(144ページ)全2,869件

国のトップ会談をするための様々な会議室を一通り見られるというのは少し珍しい。自分が国賓になったつもりで歩き回ると、それなりに楽しめる。
ただ、もっとも豪華な中央の階段だけは使用禁止で、ちょっと分かりにくい端っこの階段を利用しなければならないので、注意が必要。

観光ポイントという扱いではあるが、実際には地元住民のための生活に根付いた施設なので、むしろ観光客は邪魔になっているかもしれないと思えるほど。
自分自身が敬虔なクリスチャンというわけでもない限り、わざわざ中に入って邪魔をすることはないので、それなりに立派な外観を外から見るだけで基本的に十分。

単なる郵便局でありながら、ここまで外国人の観光に適した外観と内装を維持しているのも珍しい。国際郵便のハガキの値段も手頃で、その場で書いて切手をはって出すこともできるので、つい、国内の友人にハガキを送りたくなるほど。
そういう場所のせいか、地元の人は逆にあまり多く利用していないようにも見受けられる。

展示内容は大きく分けてふたつ。
建物の外には、戦争当時の米軍の使っていた戦車や自走砲、ヘリや戦闘機などがそのまま展示してあり、いわゆる男の子向けといっていい内容。

問題は建物の中。こちらは当時のアメリカのやり方がどれほど惨かったかを思い知らせる記録写真が並び、その迫力は本気で人の尊厳を考えさせるほど。代理戦争だった当時のベトナム戦争について自分で考えるきっかけにもなるはずなので、一度は訪れてみてほしい場所のひとつ。

チェーン店といえば、値段が安くて味はそこそこというイメージだが、ローカルでもっとも有名なフォー専門のチェーン店として、ここは一番おすすめできるお店。

ドンコイ通りは観光客向けに相場の高い店ばかりだが、ここで味も分量もしっかりした店を探すなら、ここで十分。ベトナムの一般的な店を考えれば清潔感もとてもあるし、英語はもちろん日本語も多少は通じる。行く先に困ったら、ここにしておけば大丈夫。

装備としては当時最強を誇ったはずのアメリカ軍を撃退したゲリラ戦法のものすごい工夫を理解できる趣向が随所に凝らしてある。アメリカ兵が精神を病んで次々と帰国を余儀なくされたのが肌で実感できる内容ばかり。

戦争をただの記録として観光対象にするのではなく、その嫌らしさを泥臭いまでに感じさせる内容は、むしろ反戦のための本当に良い教訓にできる気がするほど。

とりたてて有名な公園ではなく、駅からも中途半端に遠いせいでタクシー以外に行く手段がない。歩くと20分ほどかかるだろう。そして、そこまでして見に行くほどの景観があるわけでもなく、いまいちな公園。
ここをまわるくらいならリサール公園を散歩するほうがずっと広いし景観も楽しめるので、そちらのほうがオススメ。

イントラムロスの最北部で少し遠く感じるが、要塞跡の上にのぼって町を見渡すと、それなりに良い景色が見られる。ひとつの施設というわりにはかなり広いので、ここを散歩するだけでもそこそこの時間がかかる。年代のわりには感じられる古さが半端ないので、跡地というよりは遺跡のような印象だが、そこがいいといえるかも。

もともと周辺には見どころがそれなりに多い地域にあるので、ついでにちょっと立ち寄って無料で見られる世界遺産という意味では、コストパフォーマンスの良い建築物ではあるが、正直いって世界遺産に認定された理由がよく分からない。たいして独創性があるわけでもなく、歴史を感じるほどの背景もない。外観と中を一瞥するのに5分ほどかければ十分なレベル。