カムさんのクチコミ全154件

部屋は6F和室。
目の前は前庭と千曲川。
部屋にはコーヒーマシンとカップ、湯飲み冷蔵庫に羊羹があって、浴衣も大中小とそろっていた。足りぬところのないサービス。
土曜は個室食プランがなかったが、個室で食事がしたかったので事前に別料金で個室を取っていただいた。
ちょっと残念だったのは肉が食べられないとお願いしていたのにメニュー通り「地鶏の茶わん蒸し」が出たこと。給仕の若いお姉さんに「地鶏の茶わん蒸しじゃないですよね？」と確認したところ「入ってませんよ」と言われたが、実際には鶏肉入りの地鶏の茶わん蒸しだった。
それを指摘すると「あ、そうですか」と受け流されてしまった。
それでサービスと食事の星が伸び悩んだ。
ただ、もちろん別料金だが、個室を利用させてもらえたり、延長させてもらえたのはいいサービスだと思うので、また利用したいと思う。
風呂は男女入れ替え制。サウナ併設。
単純泉だが湯量豊富。
一番気に入ったのは朝食が充実していたこと。
朝食に力を入れているお宿は満足感が違って「いいお宿だな～」と思う。
朝食後にコーヒーのサービスもあった。

広大な敷地の中に点在するプライベートヴィラ。
神殿のようなパビリオンがそびえたち、別世界に迷い込んだような面持ちだ。
部屋はプライベートデッキから海を見下ろす高台にあり、リビングもベットルームも広く、流石のアマンクオリティ。
丁度結婚記念日で、アマンのデータに入っていたらしく、夕食を終えて戻ってみるとキャンドルに飾られたフラワーバスとバラの花束、メッセージのサプライズがあった。
うーん、これだけでも数万円だなぁ、すごいサービス、と思いつつマネージャーに感謝。
ここのマネージャーはアメリカから赴任してきてまだ長くないが、何しろものすごく働く。まだ若いが、少しもじっとしていず、アマノイの至る所で働いているところに出くわした。
何とかアマノイをアマンの中でもトップクラスにしたいようで、色々助言を求められたが、何しろ暑いのでダイビングでもできれば楽しかろうが、あまりアクティビティのチョイスがないね、と話した次第。
レストラン棟はフロントと同じ棟にあり、食事以外にティータイムのサービスがある。
フルーツとベトナムのお菓子、コーヒー、紅茶、ハーブティーが用意されていておかわり自由。
夕食と朝食もこちらでいただいたが、ベトナム料理も西洋風にアレンジされているのか、食べやすかったし、西洋料理もおいしかった。
プールはプライベート以外に3つ有り、ビーチサイドと海を見下ろす高台にインフィニティ。
海はきれいなのだがアクティビティは少ない。
基本的に日中は非常に暑く、動き回るにはむかないが、朝夕の気温の低い時間に対岸の小山の展望台に行くのはお勧めだ。フロントで道順を教えてくれるのでガイドなしでも十分行ける。対岸から見るアマノイも絶景！
私達はガイドを雇って丸1日かけて滝まで行くトレッキングと早朝から半日の国立公園を歩くトレッキングツアーに出かけたが、暑さで顎が出た。
ただジャングルや野性味のある海岸線の美しさは力強く、おすすめだ。
数あるアマンの中でもたたずまいの美しさは群を抜いている。

口コミ評価が良かったのでこちらに宿泊。
民宿と旅館の中間のような感じだが、とにかくサービスがよかった。
風呂は貸切で空いているところを使うシステムで、沸かしてあったがゆっくり入れた。
泉質は薄いのだが、何ともトロリとしていて湯の花も多く、ツルツルスベスベで大満足！
部屋は2間で、風呂に行くために部屋横の廊下を通る足音以外は問題なく、ゆっくりできた。
食事は別室で窓もあり、1組だけの部屋だったのでコロナ禍で大変ありがたかった。
朝夕とも食事は美味しく、量も適量だった。
夕食後に部屋ごとに花火のサービスがあって十数年ぶりに童心に返って手花火を楽しんだ。郷愁を誘い、とても印象深かった。
宿泊者にキャンペーン？のくじ引きがあって外れなしなのも宿のサービスだろう。ちょっとしたプレゼントも嬉しい。
また帰りには椎茸を部屋毎に1つずついただき、焼き椎茸にし、美味しくいただいた。
流石というか、おもてなしがとても上手な宿だった。

「何もしない贅沢」をコンセプトにした宿が日本でも増えてきた。
いわゆる隠れ家的で日常から隔絶された、至れり尽くせりの超高級宿が多いと認識する。
宿はそれを謳っているが、そういう認識で行くとガッカリだ。
部屋からの眺めは眼下に街並みの平野を見下ろすものだったが、大した眺めではない。
静かに過ごすことはできたが、フロント階から直結のエレベーターがなく、どうしても2階分階段を使わなければならないしかなり遠かった。
この値段でそれはないんじゃない？
風呂はフロント階の一番奥で、かなりおっくうだった。
風呂自体泉質も大したものではなく、狭いし、眺めを誇っていたが、再三いうが大した眺めではない。
時間制限で風呂上がりにフリードリンクがあったのは良かったが、ほんの数時間だけだった。
食事処も階段で行かねばならず、テーブルが小さくてマスクなどの置き場所にも困った。
食事も取り立てて目を見張るものではなく、ちょっと足りないかな？くらいの量。
コスパ的には割高感が否めなかった。
宿から6,7分で名所の養老の滝、というのは良かった。

施設は古いが、里山の宿という感じ。
やっと木々が色づき始めたところで、里山を借景に庭の眺めも良かった。
風呂は源泉温度が低いので沸かし湯だったが、湯口から掛け流し、溢れるお湯が贅沢だった。
その為時間制限があったが、温度が下がって構わなければいつでも入れる。
源泉槽があれば夏は人気のぬるゆだろうに残念。
内湯はジャグジーと2つだが小さい。
露天は寝湯を併設し、虫の音を聞きながら星を眺めて秋に浸った。
食事は個室食を選んだが、手作りの郷土色豊かな美味しいものだった。
朝食も同じで量も丁度よかった。
朝は食後にロビー脇の部屋でコーヒーサービスがある。
近々食堂を改装する予定だそう。

大浴場のほかに2つの貸切露天があり、空いていればいつでも入れるので不自由はないが、今回は露天風呂付きの部屋を予約。
よりプライベート感が高まった。
部屋からは庭の草木が見え、手入れされたというより自然の草木のありさまが目に入って安らげる。
ゆっりとした空間で、離れなので１軒屋のような面持ち。
食事も部屋食で美味しく、風呂三昧を楽しんだ。
お湯は単純泉ながら源泉掛け流し。
なかなか人気の宿で予約が取りづらい。
金額的には安くはないが、この頃はこれくらいの値段設定の宿が増えた。
金額がOKならお勧めできる宿。

何故「絵描きの宿」というのか尋ねたら「思わず絵を描きたくなるような絶景の宿だから」と答えられました。
部屋は和室で広くはない。
半露天に行く板の間に椅子テーブルがあり、部屋の向こうにガラス越しに風呂がある。
風呂の向こうも窓越しに阿賀野川が流れ、対岸は草木が生い茂って人影もない。船が通らなければ覗かれる心配はない。
風光明媚な絶景というのではないが、確かに安らぎを与えてくれる静かでピースフルな絶景であった。
朝は川霧が立ち幻想的な風景をお湯に浸かってゆっくりと堪能した。
食事は部屋食で、布団をたたまないと食事ができない狭さが玉に瑕。
内容は郷土色のある美味しいものだった。
他に食事を椅子テーブルで食べる露天付きの部屋もあったが、人数が2人だと予約が難しそうだった。
大浴場と貸切露天があったが、部屋風呂の人は貸切露天は使えない。
覗いてみたが、部屋風呂の方がよかったと思う。
又行きたいと何度もサイトを覗いてみるが、部屋風呂付きの部屋は全く空きが出てこない。
人気なのだと思う。

ひたち海浜公園に行くためアクセスのいいホテルを探し、口コミがよかったので予約。
果たして口コミ通りに素敵なホテルだった。
宿泊客は到着日のウエルカムドリンクと翌朝の食後の飲み物が1回ずつ、宿泊客専用のラウンジで楽しめる。
部屋はヨーロッパ調のカーテンや家具で統一され、上品で気品がある。
バスルームも広めのタブでお湯やシャワーの出も良く、文句はない。
食事はレストランなので個室ではなかったが、隣と離れた席を客にセッティングしていた。
但し混んでくると段々埋まってしまったが。
接客も大変よく、一流ホテルの面持ち。
ただ、食事は見た目はまあまあだが、美味しさという点ではまだまだだった。
これでレストランのクオリティーが上がれば間違いなく一流ホテルと云えると思う。
頑張って欲しい。

本当にこんなところだっけ？と疑問に思うくらいグネグネの細い道を行った先に十数年ぶりに訪れる宿があった。
震災で色々と壊れ、作り直した部分も多いようで、その苦労が絵手紙になって部屋に行く廊下を埋めていた。
部屋は一番奥のどん詰まりで、草木に覆われた里の風景が見える。
寝具が既に敷かれていたが、マットレスがあった方がいいかと思う。
別料金で朝夕個室食のプランをお願いしたが、それがなければもっと安い。
風呂は男女交代制でいつでも入れる。
湯温が低いので沸かし湯だが、夏の時期はもっと温度が低くていいと思った。
蝉の声を聴きながら田舎の風景を見て、ゆったりした時間が流れる。
日帰り客の利用も多い。
食事は手作りの郷土色溢れるもので、お腹一杯になった。
特に野菜が新鮮で元気で、味が濃かった。
以前もサービスがいいと感じたが、働いている人が本当に素朴で人がいいと感じた。
朝食後には広間の食事会場でコーヒーのサービスがあった。

大きなホテルである。
2泊したが、同じサイトで予約できず、ホテルに直接同じ部屋を予約。
部屋を移動したくなかったし、個室食をお願いしたかったので結構割高になってしまった。
部屋は川に面した角部屋で、内湯ながら温泉風呂付。源泉掛け流し。
なるほど、ここを2人で使うとなれば割増料金は発生するだろうと納得の広さ。
1階にはドリンクサービスがあり、時間でかき氷のサービスもあった。
風呂は男女交代で大浴場があったが、こちらは循環ろ過。
露天は別に1階にあり、色々な風呂があったが人も多く、密になるのが怖くて早々に引き上げた。
結局部屋の温泉が一番まったりとしたお湯で、もっぱらこちらに浸かった。
食事は別部屋を使った個室食で、部屋数限定。
1日目と2日目の食事の内容がかなり違っていてびっくり。
初日は大型旅館で出るような、可もなく不可もない通り一遍のもので、フーンという感想だったが、2日目は手の込んだ内容のグレードアップした料理で、食べきれないほどだった。
この違いは割増料金と宿直接のマージン抜き価格なのか？と納得した。
接客も大変よく、流石は老舗の萬國屋だと思った。

1日3組限定の宿。
建物はまだ新しくきれい。部屋も広く駐車場越しに道路だったので、往来の多い時は車の音が気になった。
食事はそれぞれ個室で、ロビー脇に飲み物のサービスコーナーがあり、いつでも利用できる。
風呂は予約で貸切で使うシステムで露天はない。
成分表はなく、もしかすると温泉を運んできているのかも、と思った。
循環ろ過。
食事はフレンチのような創作料理で、デザートを目の前で作るパフォーマンスやかわいらしい見た目は女性受けする。
部屋は和室にローベットで大きなビーズクッションもあり居心地よかった。
サービスも良くいつまでも見送ってくださった。
彼女と行く旅行には受けそうだが、我々のような温泉主体の客にはポイントがずれている。

当日夕刻の予約だったが、食事内容の変更にも応じていただけたし物腰も柔らか、優しい宿の印象だった。
ただ案内係の男性は裸足で廊下を歩いてきてそのまま部屋に入ってこられたので、びっくり。
掃除はされていても皆がスリッパで歩く場所を歩いた足で畳に上がられるのは違和感を覚えた。スリッパを履いて廊下を歩いていただける方がいいと思う。
お風呂は3Fにあり、客室は4Fまで。エレベーターはない。
1Fにはコーヒーコーナーもあったが、そういった説明は口頭では一切なく、部屋の案内にもなかった。遅い到着だったからかもしれない。
別に渡された紙に書いてあったけれど、冊子の案内を読んでいたのでフロントの番号やWIFIパスがわからず、聞きに行って初めて気づいた。
コーヒーコーナーは結局時間で使えなかった。
赤ちゃんに優しい宿としてプランがあったようで、家族連れも多かった。
宿としてはマスク着用をお願いしてるのだろうが、子供はともかく親もマスクなしで歩いたり、ジジババ世代も廊下でマスクなしで大声で立ち話と「ここは自宅か？」と突っ込みたくなる。
たまたまなのだろうが一部スタッフもﾁｪｯｸｱｳﾄ時にマスクなしで話しかけられたので、うっ、と思いつつお礼を言って別れた。
これだけコロナが流行りだすと神経質になってしまう。
貸切風呂にいたっては、前の人が使用済みのタオル類をあちこちにぐしゃっと置いたまま、果てはソックスまで脱ぎっぱなしのマナーの悪さ。
湯船にもいろんな浮遊物があり、気持ちが悪かった。
赤ちゃん連れでも最低限のマナーは守るべき。
大浴場にはおむつ用のごみ箱がなかったためか、使用済みおむつが入っていたり、普通に温泉旅行をしに来た身としては、あまり居心地が良かったわけではない。
ただこのコロナ禍で朝夕部屋食の箱根としては、かなりリーズナブルないいサービスの宿だと思う。
色々プラマイがあっての評価である。

名にしおう高濃度炭酸泉を求めてはるばる宮崎まで足を延ばした。
部屋は離れで1棟建ち、バルコニー付き。
畳スペースのあるツインでまだ新しかった。
田園地帯の真ん中にあり、高千穂岳も電線越しに眺められるが、風光明媚というにはほど遠く、普通の田舎の景色。
はてさて日帰り客の多さに驚いた。
車は何とかおかせてもらって後で移動したが、温泉の人気は大変なもので、風呂もいっぱい。
冷泉を沸かしているのでぬるゆと熱湯があり、茶色い濁り湯と薄っすら色のついた浴槽がある。
この内泡のつくのは2つで内湯に1つと露天。
泡付はまあまあ良い。
どちらも大変混んでいてゆっくり入ることはかなわなかった。
ただ日帰りは朝10時からなので、日帰り客のいない時刻だけ泊り客がやってきてゆっくり入ることができた。
食事も地のものを使った美味しい料理で、健康にも気を使った健康的なもので美味しくいただいた。
今回町の補助金を使わせていただいた。休み中ながら色々連絡を取って使用させていただけたお陰でお得に宿泊できた。ありがたかった。
機会があればまた炭酸泉を訪れたい。

大自然を感じる宿というのがあるが、ここもその一つ。
遠くに槍ヶ岳を望むのでその名がついたのだが、こればかりはお天気次第。
初日は雲に覆われ、せっかくの槍の見える部屋だったが、明日にかけることにした。
果たして早朝に窓を覗くと槍が輝いていた。
TVチャンピオンで募集した4つの貸切風呂も健在で家族連れに大人気だったし、何より早朝の女性専用時間に一時槍が拝めて北アルプスの雄姿を望むことができた。
露天のすぐ脇には荒々しい音を立てた川が流れ、大自然を感じる。
お湯は単純泉だが、湯量は豊富で源泉掛け流し。
食事もおいしく、個室で食べることができた。（人数によっては個室ではない）
料金は部屋の広さによって違うが、今まで何度も泊ったが、こんなに安かったことはない。
露天は上手に森の中に配置されているのだが、自然石を利用した階段を利用せねばならず、足腰のしっかりしているうちに利用されるのを勧める。

昔の古い建物をリニューアルした宿。
少々おしゃれに扉や廊下に手を入れ、露天風呂も新しくしたのはわかるが、基本的な建物自体には手を入れてないので、根太が傷んでいてぶかぶかの場所や歩くときしむ場所もある。
部屋の畳も同じで波打っているし、眺望もない。周りは民家や別の宿でバックヤードが丸見えなので明り取りだけの窓だ。
部屋はベットが2つあったので少々手狭な感じがする。
残念だったのはベットが簡易ベットらしく、スプリングも悪いし寝心地はイマイチ。
施設的な面を見れば割高だと感じた。
風呂は男女入れ替え制で一晩中入れるいいお湯だった。
源泉掛け流しの濁り湯で熱めなので夏以外がいいだろう。
露天が一つしかなく、それもほとんど眺望はなし。
カランも3つしかなく、風呂自体が小さいが、宿も小さいのであまり人と一緒にならなかったが、お湯以外の魅力はない。
スタッフは若く、フロントはカフェを兼ねてジャズが流れる。
サロンに日本酒と温泉卵のサービスがあったが、お酒を飲めないのでコーヒー、紅茶のサービスもあると良かったと思う。
帰りに出していただいたカフェのコーヒーは大変おいしかった。
食事は和洋取り混ぜた創作料理で大変おいしくいただいた。
ただ個室食だったのでこの宿を選んだが、テーブルがもう一つあり、急遽部屋食の客がテーブル食を望んだので部屋が足りなくなったとのこと。
事情は分かるがコロナ禍でわざわざ高くても個室食の宿を選んだので、翌朝は個室にしてもらった。
サイトではハイクラスの宿のカテゴリーだったが、そんな感じはしなかった。

大規模ホテルで学生の合宿らしき姿もあった。
コロナ禍で少々不安だったが、個室食プランだったので一緒になることはないと思った。
接客はコロナのせいか必要最低限の説明でにこりともしない事務的な印象で、歓待された感じではなかった。駐車場も、部屋も案内もないし荷物も自分で運ぶ。
帰りもなかなか対応してもらえず、印象は良くない。
部屋は高層階の和室で広く、窓からは川や山並みが見え、景色も良かった。
風呂は地下で、6時少し前のチェックインだった為丁度学生たち団体客が使い終わったところで、人もまばら。
露天は壁で眺望はないものの蜩の声を遠くに聞きながら、ゆっくりと入ることができた。
わずかに色づいた滑らかないいお湯だ。
食事は朝夕ともに食事処の個室だったが、上部が開いていて完全個室ではなかった。
窓もあったが、開けることはできなかった。
しかし個室食を選んだのはごく一部のようで、夕食時はまだしも朝食時は他に人の気配はほとんどなかった。
奥の方にいたかもしれないが、かなり離れていたので心配はなかった。
夕食の食事内容としては可もなく不可もなく普通の印象。
ただ朝食はバイキングの出来合いの品々を小鉢に盛り付けて出されたのは見え見えで、密がなかったのはありがたかったが、食事としてはちょっとがっかりだった。
温泉街から少し離れ、ロケーションとしてはかなりいい立地である。
個室食プランができるなら団体客とは違う値段設定なのだから、もっと食事やサービスに力を入れて差別化を図れば、高額でも来る客はいると思う。
ただ今のサービスや食事では魅力がないと思った。

コロナ禍で感染者も増え、小さな宿で部屋食を探したが見つからず、急に出てきた1室限りの個室食プランで手を打った。
岐阜グランドホテルは見るからに大規模ホテルで不安だったが、果たして入浴以外はほとんど人と接触なしで過ごすことができた。
到着時エントランス前の駐車場に駐車するのを見ていても、スタッフはおしゃべりに興じて知らんふり。
エントランス内に入って初めて名前を聞いてきたが、荷物を受け取ることもなし。
第一印象は「大したホテルではない」だ。
キーを渡され案内もなし。コロナ禍のせいかもしれないが。
エレベーターホールに浴衣が用意されていたので、これを持っていくのかな？と思ったが、部屋にも用意されていた。
部屋は10階の年季の入った和室。
窓からは長良川と岐阜城が見えたが、金額的には高い印象だった。
プランは1室限定個室食プラン。
係りの人が呼びに来て石庭のある小広間に椅子・テーブルでいただく。
自室よりずっといい部屋だ。
料理長と伝承料理人にの指定を受けた若い料理人が部屋の前で朝夕挨拶をしてくれた。
聞けば料理人のコンテストが開かれ、優勝者を知事が伝承料理人に指定するそうだ。
食事は旬の物、地産地消の食材がふんだんに使われ、味より見た目に美しかった。
味も悪くはなかった。
特に夏はアユ尽くしで、珍しく、刺身、塩焼き、アユ雑炊など美味しくいただいた。
ずっと係りの人がついていてくれたので、これで金額にも合点がいきリーズナブルだと思った。
お土産に総料理長の見事なバレン細工の朝顔をいただいた。
賞を取った料理人が自ら料理し、受賞の写真や盾が飾られていて、顔も見せてくれるし、特別感があり、うまい演出だと思った。
部屋からは鵜飼いも見えるそうだが、あいにく雨のせいで長良川が増水し、お休みだった。残念！
風呂はタオルを用意してあるので手ぶらで行けるのはいい。
ただ長良川温泉は露天だけで浴槽も小さく循環。
茶色の鉄泉だが湯量が少ないのかもしれない。
サウナや水ぶろ、薬草風呂がある。人数制限有。

2度目の宿泊。
私はここの田中幹夫料理長のファンである。
今回はお品書きの名前を憶えてきた。
前回の感動忘れがたく、今回も迷わずここを選んだ。
名のある料理屋で高い金を払って食べるような料理だ。
手抜きせずこまごまとした細工、1品1品きちんとそれぞれに抜かりなく、匠の仕事で仕上げてある品々が前菜には何種類も並び、それぞれが違った味で主張しすぎず、喧嘩せず、楽しませてくれる。
実は軽い気持ちで朝食時間の繰り上げを頼んだ。
ところがなかなか返事が来ない。
結局20分ほど待たされて20分早まった。
そして大変申し訳なく思った。
食事時間に合わせて何もかもを美味しくいただけるようにプライドを持って作っていただいたんだろうと思った。
やっつけ仕事で出来合いのものを出すような宿とは違うのだ。
主人はパリパリの焼き海苔（焼き海苔用に器具に火が入っている）に感激していた。今ではほとんど見ることのなくなった器具だ。
朝食は夕食に比べると普通だが、きちんと美味しく食べられるよう、仕上げてあった。
今回新しく食事処が新設され、完全個室と半個室の食事処が作られていた。
前回は別客室を使ってあったが、今回は完全個室の食事処。
換気設備もあり、扉も壁も隙間なく、コロナ禍でも万全だ。
相変わらず居心地の良い宿である。

濁り湯好きの主人が定期的に草津に行きたがるので色々泊まり歩いた結果、コスパ的にもすっかりお気に入りの宿になってしまった。
草津の湯にしては熱すぎず、内湯、露天、洞窟風呂と3種類の浴槽があり、密になったら別の湯に移動でき、いつでも掛け流しの湯に浸かれるのが気に入っている。
コロナになって食事が部屋食または個室食というのもいい。
プランによっては11時アウトができ、初回こそ10時アウトと言われたけれどプラン特典をかざして以来何度泊ってもゆっくりアウトできる。
着くのが遅いのでありがたいプランで、以来年に数度はこちらに宿泊するようになった。
お湯は濁り湯とはいえ新鮮なので注ぎ口はほとんど透明。
湯の花は咲いているが掛け流しの新鮮な温泉を堪能できるので定宿にしてしまった。
湯畑にも近い。
名だたる高級宿や大型ホテルも泊まったが、リーズナブルだしコロナ禍にぴったりなのでここばかりになってしまった。

古いし豪華な宿ではない。
昭和のちょっと大きめのホテルで、すっかり古びてしまったが今でも源泉掛け流しのお湯にいつでも浸かれて、食事も個室とニーズに合っていた。
11月の終わり、猿ヶ京は雪で寒かった。
自慢の露天風呂はすっかり暗くなって足元が悪く、パス。
翌朝行ったが、長い階段に雪が積って一部凍結しちょっと危なかった。
広々と自然を感じられる作りだったが、冬の寒さもあり内湯で十分だった。
元気な子供達には受けていた。
内湯は小さいながら掛け流しの湯が溢れていて、肌に優しい感じ。
食事は手作りの田舎料理ではあるが、美味しく量も十分で個室でいただいた。
11時までゆっくりできたし、雪で客も少なく静かに過ごせた。
金額も張らず、ちょっと思い立って本物の温泉に浸かりたいときにはいいお湯だと思う。
昔ながらの接客も心がこもっていて良かったと思う。