はちのすけさんのクチコミ(104ページ)全3,564件

　佐世保市のシンボル・弓張岳の頂上に広がる公園だ。九十九島を望む弓張岳展望台を含むエリアで、きれいな緑地が広がっている。展望台のほか、散策路が設けてあり、佐世保にゆかりの歌碑が建ち並ぶゾーンも。ここから見る九十九島もきれいだが、旧佐世保工廠の造船所や港沿いを走る自動車路などの展望は思い出に残るものだ。

　展望台と記述がダブってしまうが、絶景の山だ。標高364メートルだが、佐世保市街地、九十九島、造船所などが一望できる。また、頂上付近にはリゾートホテルがあり、夕景、夜景が楽しめるスポットとして有名だ。九十九島の展望台から見るとその山姿は端正。

　九十九島を観賞する他の展望台が本土側から海を眺めるのに対し、ここの展望台は半島にあるので角度が違う九十九島の景色を見ることができる。また、眺望デッキ周囲にヒマワリなど花畑が広がっているなどその場所そのものの景色もいい展望台だ。

　平戸大橋の本土側、旧田平町の高台にある公園だ。テニスコートや野球場などのスポーツ用スペース、ターザンのように滑走する「ターザンロープ」、子供だけだが長い長い滑り台、フジ、桜、ツツジなど花々も植わっている。この日は大型連休の真っ最中で多くの家族連れが思い思いに楽しんでいた。展望台まで往復30分ほど散策したが、薫風の中、平戸瀬戸を見下ろしながら歩くのは本当に気持ちがいい。藤や桜の季節にも足を運んでみたいところだ。

　九十九島パールシーリゾートの奥まった所、遊覧船ターミナルと水族館の間にある施設で、学習の要素が強い展示内容だ。成り立ちや自然の特徴、生き物、四季の姿などをジオラマなどを使って真面目に説明している。とくに子供が学ぶにはいい施設だと思う。

　地名に＜菅原＞がつく所で＜菅原道真の誕生地＞を名乗っている土地をいくつか知っている。後世の人々が道真ゆかりの場所に神社を構えているのは、道真が平安時代のスーパースターたるゆえんだろう。この点において道真と空海は双璧だ。この神社は奈良市の菅原という地名にちなんだ神社だが、菅原家の前の姓である土師ともからんで数ある道真誕生地の中でも何やら信ぴょう性がありそうな場所だ。観光的には喜光寺とセットになった拝観がお勧めだ。今回は梅の時季だったが、境内の一部を有料エリアに仕切って同好会が梅の盆栽を展示していた。枝垂れ梅が満開で一見の価値がある。境内には筆塚があり、変な言い方だが「道真感」たっぷり。繰り返しになるが、喜光寺も元々は「菅原寺」と名乗っていたといい、二つの寺院をセットに道真ツアーが楽しめる。

　行基が創建したお寺で、本堂が東大寺大仏殿のベースになったことから「試みの大仏殿」と呼ばれている。薬師寺、唐招提寺、西大寺と並んで蓮の花を栽培していることから6~7月は「ロータスロード」と呼ばれるイベントを開催している。各寺を巡れれば記念の御朱印などがもらえる催しだ。朱塗りの山門をくぐり、眼前に現れる本堂は、なるほど「試みの…」と呼ばれる形の良さがある。この日は奥に入った事務所で御朱印を頂き、しばらくお茶を飲みながらよく手入れされた庭を観賞した。

標高４６７メートル。まさに山川草木に神々が宿る、といった感じの山だ。奈良盆地にそびえる円錐形の山で、古来、大神神社のご神体とされてきた。大神神社の摂社である狭井神社の社務所で手続きをしたうえでようやく登拝が許されている。登るにはさまざまな条件があり、HPなどで確認が必要だ。雨など荒天時は避けた方がいい。

　諸説あるが、斉明天皇が飛鳥時代に吉野に造った「吉野宮（吉野離宮）」が存在した場所だとされる遺跡だ。後に天武天皇となる大海人皇子がこの場所から壬申の乱を起こしたとされる。となれば妻の持統天皇ともゆかりのある場所だろう。吉野宮の場所は長い間特定されず、論争にもなったが、近年、発掘調査が進み、この地が吉野宮と比定されている。ちょうど吉野川が蛇行した所で、奇岩が織りなす景観が有名。みやびな風情をめでたのだろうか。大海人皇子がここから不破の関へと挙兵したのかと思うと感慨深いものの、観光的には考古学ファンでないと楽しめないマニアックな場所だ。

　京都の上御霊、下御霊両神社など全国各地にある御霊信仰の神社だ。八所とは早良親王、橘逸勢、吉備真備、菅原道真と習合した火雷神など。いずれも無念の死を遂げたがゆえに、都に災厄を及ぼすと考えられ、慰霊の意味を込めて信仰されている。秋篠寺のすぐ隣で、有料ゾーン少し手前の参拝路をまっすぐ行くと朱塗りの鳥居が見える。小ぶりだが、よく手入れされた拝殿、境内だ。御霊信仰と聞くとおどろおどろしいイメージもあるが、秋篠寺の鎮守社としての役割もあり、気持ちよく参拝できる。

　奈良市最大の観光資源である東大寺の門前で展開する再開発型の観光施設だ。12店舗が集まっており、柿の葉ずしやスイーツ、吉野葛など飲食のほか、土産物、産品などを販売している。駐車場や観光案内所もあり、東大寺に行く観光客がここで一息つく場所のようだ。

　昨今、散策客が増えている陣屋町・足守の観光拠点施設の一つだ。地区に残る白漆喰の建築物を現代風にアレンジした建物で、足守の町並みにフィットしている。団体客に対応するレストランのほか、陶芸体験コーナーやギャラリーがある。足守は飲食店が少ないので、貴重な施設だ。

　竹久夢二の作品を集めた美術館は全国に点在しているが、ここは夢二の「ふるさと」ということに立脚した美術館だ。生家跡は岡山市の隣の瀬戸内市にあり、この美術館の分館として連携している。いくつか印象的な作品があるが、中でも『立田川』が心に残る。「自分の一生涯における総くくりの女だ。ミス・ニッポンだよ」と夢二が言ったという。写真も数点あるが、夢二ゆかりの女性の写真が興味深い。初めて見たのに、どの写真もどこかで見たことがあるような顔をしている。面差しが夢二の絵に投影されているからだろうか。後楽園の駐車場近くの橋を渡ったたもとにある。

　平戸市の郊外の高台にある寺院だ。幹線道路から少し狭い道を上ると駐車場がある。あまり観光的な印象はなく、どちらかといえば地元のお寺という感じだ。戦国時代の開創だが、安土桃山時代にはキリシタン戦況を阻止するという豊臣秀吉の命を受けた住職が赴任し、数多くの末寺を立てるなど勢力を広げたという。

　九十九島を望む展望台の中では標高が低い場所にあるが、島など景色そのものはとてもきれいに見える。低い分だけ島が近く、さまざまな景色でとても迫力があるのだ。駐車場が狭いうえ、カーブの道を挟んで設けられており、駐車にはちょっと注意が必要だ。

　レンガにかわら葺きが調和した不思議さと荘厳さにあふれた傑作建築だ。残念ながら、世界遺産候補「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」からは選考の過程ではずされた。明治以降の建物のため、禁教、弾圧、潜伏、奇跡の復活という流れに直接は関係がないと判断されたという。が、周辺の純和風的な田園に教会がたたずむ何とも言えない光景は、その流れを汲みとって具現化したものであり、この地の歴史を十分に物語っているのではないか。どの角度から見ても美しい、迫力を感じる建物だ。鉄川与助の最高作品の一つという。

　九十九島を望む展望台の中でも代表的な存在だ。数カ所の写真スポットがあり、ぐるりと周囲を見渡せる。ラストサムライのオープニングはここから撮影したといい、行った時も人が多かった。造船所、弓張岳、パールシーリゾートなど佐世保の街が一望できるのも大きな魅力だ。駐車場から展望台まで続く椿などの樹林もいい。朝日、夕日のタイミングでも行ってみたい場所だ。

　この施設が人気なのは、九十九島の魅力を引き出しているからだろう。島めぐりのクルージング、水族館、水産物中心の食事、シーカヤックなどの体験、芝生広場など多種多様な楽しみ方を、家族連れやカップル、グループなど幅広い層が満喫できる複合施設。吹く風も、波の音も心地よい場所で、散策するだけでもリッチな時間消費ができる場所だ。不思議なもので、夕方に行くと波の音と夕日で何やら感傷的な気分になる。少し離れた所に駐車場を確保し、以前よりも収容台数が増えたと思うが、休日は駐車場待ちの車列ができるので注意だ。

　佐世保市の海岸に広がる多島美のメッカだ。広島県の瀬戸内海もすごいが、ここは密集度では上回る。地元ではビューポイントを設定し「九十九島八景」として駐車場付きの展望台を整備している。一方、パールシーから出航する遊覧船で巡るのもいいだろう。さらに、一度、展望台でも遊覧船でも試してみたいのが、夕暮れ時だ。

　「寺院と教会の見える風景」として親しまれている石段を登り切った所に建つ正宗寺の中に松浦隆信の墓がある。ここは戦国時代に平戸松浦氏の本拠だった勝尾岳城跡の頂上部だという。松浦家には「隆信」が2人いるが、ここに埋葬されているのは平戸藩３代目藩主の隆信だ。少し変わった形の灯ろうに囲まれた石碑がある。