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昼食後バスは全昌寺に向かう。<br /><br />小松から”夕越しの松”への途上、芭蕉は大聖寺にある全昌寺を宿とする。<br /><br />一足先に西に向かった曾良が、前日やはりこの寺に泊まっており、芭蕉との別れを悲しむ心情の句を残していたのを知らされ、芭蕉は寂しさを募らせる。<br /><br />  終宵(よもすがら)  秋風聞やうらの山  曾良<br /><br />翌朝芭蕉が草鞋をつけ、正に旅立たんとするのを知った全昌寺の僧侶達たちが、手に手に硯と筆を携えて、慌てて見送りに集まってきた。<br /><br />その様子に芭蕉も応えて、草鞋姿のまま即興のお礼の句を詠む。<br /><br />  庭掃いて  出でばや寺に散る柳  芭蕉<br /><br />境内には全昌寺の段を記した奥の細道を刻んだ石碑(本文と現代語訳文の双方あり)と、全昌寺での、芭蕉と曾良の句を刻んだ芭蕉塚と曾良句碑が並んで建っている。<br /><br />本堂の脇に羅漢堂があり、堂内の五段の壁はびっしり羅漢像が埋め尽くしている。<br /><br />正式には全部で517体あり、慶応3年(1867年)奉納が始まった羅漢像は、これまで1体も失われる事無く、安置されているらしい。

奥の細道を訪ねて第15回30堂内に居並ぶ五百羅漢像と芭蕉塚・全昌寺

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2012/09/16 - 2012/09/16

81位(同エリア97件中)

WT信

WT信さん

昼食後バスは全昌寺に向かう。

小松から”夕越しの松”への途上、芭蕉は大聖寺にある全昌寺を宿とする。

一足先に西に向かった曾良が、前日やはりこの寺に泊まっており、芭蕉との別れを悲しむ心情の句を残していたのを知らされ、芭蕉は寂しさを募らせる。

  終宵(よもすがら)  秋風聞やうらの山  曾良

翌朝芭蕉が草鞋をつけ、正に旅立たんとするのを知った全昌寺の僧侶達たちが、手に手に硯と筆を携えて、慌てて見送りに集まってきた。

その様子に芭蕉も応えて、草鞋姿のまま即興のお礼の句を詠む。

  庭掃いて  出でばや寺に散る柳  芭蕉

境内には全昌寺の段を記した奥の細道を刻んだ石碑(本文と現代語訳文の双方あり)と、全昌寺での、芭蕉と曾良の句を刻んだ芭蕉塚と曾良句碑が並んで建っている。

本堂の脇に羅漢堂があり、堂内の五段の壁はびっしり羅漢像が埋め尽くしている。

正式には全部で517体あり、慶応3年(1867年)奉納が始まった羅漢像は、これまで1体も失われる事無く、安置されているらしい。

同行者
一人旅
交通手段
観光バス JALグループ ANAグループ JRローカル
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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