2026/04/26 - 2026/04/27
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この旅行記のスケジュール
2026/04/26
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お食事処 よしのさんで夕食
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この旅行記スケジュールを元に
岡谷には製糸業で成功した林家住宅と渡辺家住宅が残されていますが、今回は駅から徒歩圏内にある旧林家住宅を訪ねて、往時の栄華に触れました。
続いて、岡谷生まれの童画家・版画家・童話作家である武井武雄先生の作品を集めたイルフ童画館を訪問しました。企画展として「ふくざわ ゆみこ絵本原画展 あたたかな もりの仲間たちとともに」も鑑賞しましたが、こちらは撮影厳禁でした。
1日目
パスタ新宿から岡谷へ、岡谷蚕糸博物館と初代片倉兼太郎の生家を見学、岡谷泊
2日目
旧林家住宅を見学、イルフ童画館で作品鑑賞。甲府へ移動して身延線に初乗車、富士泊
3日目
富士山かぐや姫ミュージアムを見学して帰宅
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 徒歩
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JR中央本線の岡谷駅まで歩いて来ました。
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中央本線の前身である甲武鉄道は、生糸や石灰の運搬を目的に明治22年(1889年)に新宿~立川間を開業、同年八王子まで延伸開業しました。その後、官営鉄道として明治37年(1904年)には富士見まで延伸しましたが、日露戦争の勃発により工事は中止してしまいました。
これに対して片倉兼太郎・今井界・尾澤球などの製糸家達が強く陳情して明治38年(1905年)に岡谷まで延伸しました。 -
岡谷市のマンホール蓋。駅前でフルカラーバージョンを見つけました。
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今夜の宿は駅前に建つ岡谷セントラルホテル(BBHホテルグループ)です。チェックインして一休みしました。
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客室です。
エキストラベッドがありました。 -
客室。
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部屋からは岡谷駅が見えています。
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駅の近くにコンビニなどはありません。
飲食店も少なく、ホテルから一番近い「お食事処 よしの」さんに入りました -
テーブル席が3つ、小上がりでは10人位のグループが宴会でした。
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この日はだいぶ歩いたので、滋養のために地酒の神渡(みわたり)をいただきました。諏訪湖の伝説に因む神渡の純米辛口1合で元気を回復しました
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ミックスカツとじ定食です。
神渡と合計で2,100円。 -
ヒレカツ、牡蠣、海老を玉子でとじています。美味しく全部食べてしまいました(ご飯は残す)。
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ホテルの朝食です。
生野菜、ひじき煮、唐揚げ、白身魚、玉子焼き、カレーじゃなくてシチューがあったのて、シチューご飯。 -
前日の晴天がうってかわって小雨の降る寒い日でした。
まず旧林家住宅へ向かいました。
開館のご案内
開館時間は9時から16時30分まで(12月1日から2月末の開館時間は、10時から15時まで)。毎週水曜日と祝日や振替休日の翌日、年末年始は休館。※ただし、冬期間(11月4日から3月31日まで)は、土日祝日のみ開館。入館料は大人590円。 -
旧林家住宅の主屋。国重要文化財。
製糸家であり実業家であった初代林國蔵が、明治30年代から建てはじめ、明治40年(1907年)秋に完成した居宅だった建物です。 -
住宅は主屋と離れの座敷、茶室、洋館に分かれ、主屋の南側には繭倉庫の形式をとどめる土蔵が建っています。。
正面の入り口は背を屈めなければ通れないほど小さく造られています。 -
中央の引き戸の左右の壁ごと引き上げられる構造になっており、大きな家具なども搬入可能でした。
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入り口の扉全体を内側に引き上げる構造です。
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隣室との仕切りには欅の一枚板が使われています。
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玄関の衝立。
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初代林國蔵は、糸商人だった父林倉太郎の後を継いで製糸業に乗り出しました。明治9年に、平野村天竜川畔に官営富岡製糸場を模して20人繰器械製糸場をつくりました。
林國蔵は製糸業のほか、明治24年には鉄砲店を経営、鉄砲の製造販売を行いました。また、製糸業の燃料不足が問題となるや諏訪薪炭株式会社を創設し、横川御料林の払い下げを受けたり、東筑摩郡西条炭の炭鉱採掘、また常磐炭鉱採掘も行いました。
明治42年、製糸業は埼玉県の深谷工場に集約しました。 -
製紙工場の煙突が立ち並ぶ岡谷の風景。
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欄間に素晴らしい彫刻が施されています。
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富士山と鶴の欄間彫刻。
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鶴と松の欄間彫刻。
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お庭。
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窓の上の横木は20mほどの一本木柱。
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壁の上段にも透かし彫り。
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トイレの手洗い器。球体に水を溜めておき、蛇口を捻ると水が出ます。
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離れの2階和室には、西洋装飾の芸術「幻の金唐革紙(きんからかわがみ)」と呼ばれる壁紙が張り巡らされています。
こちらは再現した復元金唐紙(小鳥手文)です。 -
明治時代の金唐革紙(小鳥手文)。補修のための在庫品。
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明治時代の金唐革紙(鳳凰に唐草文)。補修のための在庫品。
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明治時代の金唐革紙(円に花葉文)。補修のための在庫品。
旧林家住宅では5種類の紋様が使われています。 -
今回の再現を行った皮革研究家の上田尚先生。
金唐革紙とは、元々欧州にあった金唐革という革の加工技術を、江戸職人が持つ和紙・金箔・漆・打ち刷毛などの技術を駆使し、西洋と日本を融合させた擬革紙の産業芸術です。 -
金唐紙の素材と制作過程。
①原紙は手漉きのこうぞ紙と三また紙の合紙
②原紙に錫箔を平押しする
③原紙を版木に巻きつけ刷毛で打ち込み立体感を出す
④箔の上に、漆・油絵具等で着色する
錫箔に漆を塗布すると、金色や銀色に発色します。ただし、時間経過とともに酸化により色が抜けてしまいます。 -
離れの1階。
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襖を開けると階段が現れます。
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急階段。
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離れの2階。
壁や天井に貼られた金唐革紙の保全のため、現在は窓を閉め切り、照明もかなり暗くしています。写真よりもずっと暗いです。 -
天井の金唐革紙。
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壁面には彩光のための窓もあります。
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壁の金唐革紙。
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床の間の柱は椰子の木で、来客に話題を提供していました。
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旧林家住宅の洋館。
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洋館の暖房で使われたガスストーブ。
燃料は諏訪湖で産出した天然ガスでした。 -
洋館の天井にも金唐革紙が貼られています。
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洋館の応接間。
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応接間の家具。
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応接間の隣には茶室が造られています。
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にじり口はありますが、炉は切ってありません。この部屋で茶を淹れるのではなく、茶室の雰囲気を楽しんだようです。
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洋館の外庭。当時、この先には大きな繭倉庫が建ち並んでいました。
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三角形の吊り戸棚。実用性ではなく、デザインを優先しています。
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屋敷内に造られた蔵。
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庭には繭蔵が残されています。
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繭蔵の上を長野自動車道が通っています。
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佛壇。佛抜きしています。
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緻密な彫刻。
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欄間と同じ彫刻師の細工だそうです。
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佛壇の間には、忍耐の額が掲げられていました。
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台所。竈門ではなく、諏訪湖で産出した天然ガスを利用したガスコンロを使っていました。
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銅板貼りの座り流し。
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明治の窓ガラス。
歪みが見えるでしょうか。 -
雨の中を歩いて、平成10年(1998年)4月18日に開館したイルフ童画館にやって来ました。正式名称は日本童画美術館です。
長野県諏訪郡平野村(現:岡谷市)の裕福な地主の家に生まれ、童画家、版画家、童話作家となった武井武雄氏の作品などを保管展示するため、岡谷市が建設しました。 -
本名は「フンヌエスト・ガーマネスト・エコエコ・ズンダラー・ラムラム王」です。
世界のシルク王の話も書いてほしかったな。 -
イルフという名称は、武井武雄氏が「古い」という言葉をひっくり返して、「新しい」という意味を付けた言葉です。
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武井武雄氏は、明治27年(1894年)6月25日、長野県諏訪郡平野村(現:岡谷市)の裕福な地主の家に生まれました。
幼少期は病弱で絵や俳句に親しむ時間が多かったようで、長じて童画家、版画家、童話作家となりました。
昭和58年(1983年)2月7日、88歳没。
「子どもの心にふれる絵」の創造を目指して、自ら『童画』という言葉を生み出し、大正から昭和にかけて童画、版画、刊本作品、玩具やトランプのデザインなど様々な芸術分野に活躍しました。 -
岡谷市では、童画の王様・武井武雄氏の「ラムラム王」を配したご当地ナンバープレートを交付しています。
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記念撮影のコーナー。
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エレベーターで3階へ上がります。
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「武井武雄余技作品展示室」
私的使用目的で行う場合に限り撮影OKです。 -
ステンドグラス。
原作は、武井武雄氏刊本作品No.80(制作 1969年)。「迅四郎の窓」と題する連作です。 -
足並迅四郎は一介の中士だったが、慾望の鬼
としては典型的な男で、その上実行力では一種のスーパーマンだった。 -
始めは金に憑かれて武士の誇りも何のその公金私金の別なくもり~と貯えて僅か数年の間に大名富田商を凌ぐ程の分限者となった。
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次は女に眼をつけた。無数の美女が金力と男の魅力とに惹かれて彼の私有に帰し、唐の後宮土耳古のハレムもかくやと思われた。
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この上足りないものは地位だけである。彼はとうくとっておきの音課をめぐらせて中小姓
から徐々に四万五千石の小大名に迄のしあがった。 -
稀れに見る英才の迅四郎も甲党は凡夫に過ぎないので、もう上を向いて見ても望みは見当らず、金と女と地位との重みに喘ぐばかだ。
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迅四郎は窓心に両肱をついた。
この窓から見える世界は今も貧士の肘代も全く同じだった。
これだ、これをもう一度見直す事だ。
彼の眼はとたんに再び躍き始めた。 -
武井先生の机を再現しています。
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もりのはなやさん。
地元の幼稚園児が代わる代わる記念写真を撮っていました。 -
刊本作品の部屋。
「本の宝石」と呼ばれる刊本作品は全部で139点ありました。 -
作品の展示。
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法被を着た武井武雄氏。
昭和51年(1976年)6月25日、常盤台自宅にて撮影。 -
刊本作品專用箱。
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(左)刊本作品專用箱 No,5。昭和34年。
丸山太郎(松本)作。山田家吉(東京)電鋳。
幅250x奥行150?高さ196(mm)、栗、せん併用・マホガニー色仕上。
(右)刊本作品專用箱No,7。昭和38年。
一ノ瀬鶴之助(小田原)作。
幅250?奥行170?高さ245(mm)、白木仕上。 -
廊下の壁にラムラム王の大きなタペストリー。
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3階から2階への階段踊り場に展示されています。
タペストリー「天竺聖母子図」武井武雄童画作品。昭和54年。原画は縦377X横244mm。 -
吊りオブジェ「鳥の連作No.11」。武井武雄版画作品、昭和48年。
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居森社・弥五郎殿社。
居森社は津島社の未社で、御祭神は建速須佐之男命を祀り、厄除悪疫退除・民業開発の神として崇められています。
弥五郎殿社は、居森社を再興した愛知県津島社の神官「堀田弥五郎」を祀っています。 -
御神体の岩。
ともに津島神社に縁深い神社で、両社は丸山橋通りに鎮座していましたが、昭和29年に現在地に移転されました。 -
丘の上に上ってみます。
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丸山タンク跡。
品質の良い生糸を製造するためには、良質の水が豊富に必要なため、「丸山製糸水道組合」が結成され、大正3年10月に貯水タンクを竣工し、天竜川からポンプで水を汲み上げ、塚間川以西の製糸業地帯へ給水しました。 -
外間約38m、高さ約2m、壁の厚さは60cm強、レンガ造りの外壁です。
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レンガ造りの外壁の内側にコンクリート造りの環状壁を二重(直径約7.3mと3.1m)に内包する三重円筒型の構造でした。
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丘の上からの景色。
真下に中央本線が通り、その向こうに山二発條岡谷工場が建っています。さらに南側に天竜川が流れていますので、丸山タンクまでは約300m離れています。 -
童画館通りを抜けて岡谷駅へ向かいます。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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