2024/06/02 - 2024/06/03
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FUKUJIROさん
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この旅行記のスケジュール
2024/06/02
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小諸城の天守台跡
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水の手展望台
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鹿嶋神社に参拝
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浅間火山岩石園
2024/06/03
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この旅行記スケジュールを元に
懐古神社に参拝した頃までは雨も止んでいたのですが、その後ポツポツと降り出し、やっぱり大雨になりました。
藤村記念館を見学中は土砂降りだったので、雨宿りしながらゆっくりと見学しました。
懐古園を出て、鹿嶋神社に参拝、小山敬三美術館を見学しました。
小諸はインバウンド景気とは縁がないらしく、訪日観光客はまったく見かけませんでした。天気が悪いこともあり、日曜日にも関わらず日本の方もチラホラでした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 徒歩
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天守台跡へ向かいます。
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本丸跡から北西に天守台跡があります。
周囲は、全国でも数少ない大きな野面石積みの石垣が築かれています。 -
この天守台跡には金箔瓦葺きの三層の天守が聳えていたとされますが、寛永3年(1626年)の落雷で炎上しました。しかし、火災の原因には異説もあります。
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天守台跡碑。
関東に移封された徳川家康に対する備えとして、豊臣秀吉に近い仙石秀久が小諸城主になりました。
そのような経緯があり、落雷による焼失後は再建が許可されませんでした。 -
天守台跡。20m×20mくらいの広さです。
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北西の角から見下ろしたところ。高さは7~8mほどありそうです。
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藤村記念館が見えます。
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北側、水の手展望台の方向です。
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桜の馬場へ通じる道。
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山城館。宿泊施設です。懐古神社と天守台跡の中間にあります。
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懸魚。
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鏡石。
武田信玄の軍師・山本勘助が朝夕に自分の顔を写していたと伝わりますが、どうでしょうか。 -
御本殿脇にあります。宝庫でしょう。
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牧野耕雨句碑。
秋立つや 大樹の上の 流れ雲
牧野耕雨は小諸藩最後の藩主・牧野康済(康民)公の長男。 -
社務所。
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大正15年(1926年)に開園した動物園への道。長野県内で最初の動物園で、国内でも5番目に古い動物園です。
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佐々木如水の筆塚。
題額は山岡鉄舟、書は高橋泥舟です。
佐々木如水は、文武両道に秀でた藩士で門弟が千人もいたといいます。 -
懐古園の碑。明治13年(1880年)に懐古園が開園した際の記念碑です。
題額は勝海舟。 -
大欅。
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大欅の傍に荒神井戸があります。寛保の大洪水後に掘られた城内唯一の井戸です。
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藤村記念館。
島崎藤村は恩師の木村熊二に小諸義塾の教師として招かれ、明治32年(1899年)から約6年間を小諸で過ごしました。小諸での生活が刺激となり、「雲」や「旧主人」を発表し、また「破戒」を執筆しました。
記念館を見学中、小雨が土砂降りとなり、ゆっくりと過ごしました。 -
入り口の島崎藤村像。
記念館には、藤村直筆の「千曲川旅情のうた」や「破戒(第一章)」の原稿、藤村が愛用した茶器などが展示されていました。
年譜がありましたが、姪のこま子を妊娠させ、それを知ってフランスへ逃亡したことには一切触れていませんでした。今なら文春砲で木っ端微塵にされていたであろう鬼畜な所業でした。 -
「椰子の実」の詩碑が建てられています。平成20年(2008年)建立。
明治31年夏、柳田國男は伊良湖に滞在していました。恋路ヶ浜を散策中に椰子の実を拾ったエピソードを聞いた藤村は「椰子の実」の詩を書きました。 -
一師二友の歌碑です。昭和25年(1950年)、二の丸跡に居を構えていた宮坂古梁が庭に建てた歌碑。
此の夕へ 外山を こゆる秋風に
椎もくぬきも 音たてにけり
太田水穂(師)
高らかに 歌ひつづけむ 大らかに
人をも身をも たたへんと思ふ
土屋残星
しら雪に あけぼの匂ふ 浅間山
けむりしずめて 高くそびゆる
宮坂古梁 -
野面積みの石垣。
先ほど立っていた天守台の石垣です。
野面積みの石垣は戦国~安土桃山時代の城に多く見られ、不規則に石を積むことで排水性が高いという利点があります。この石垣も約400年前の築城当時のまま残っています。 -
横山祖道書句碑。
雲水乃 草笛哀し ちくまがわ(旅人詠) -
横山祖道は高僧であるにも関わらず20年余りにわたって懐古園で草笛を吹き続けていました。ボタンを押すと、横山祖道の草笛の音が再生されます。
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武器庫。
文化14年(1817年)、藩主の牧野康長公が建てたものを再現・再建したものです。
大砲などが保管されているようです。 -
先に見えるのが、城址の西北端にある水の手展望台です。
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その手前、島崎藤村歌碑「千曲川旅情のうた」、藤村の自筆です。
小諸なる 古城のほとり
雲白く 遊子悲しむ
緑なす 繁縷(はこべ)は萌えず
若草も 籍(し)くによしなし -
水の手展望台へ続く木橋。千曲川の断崖の上に築かれた監視台でした。
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水の手展望台は懐古園西北端に位置し、眼下には雨にけぶる千曲川が見えました。
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北は地獄谷という深い谷に守られています。
地獄谷に架かる橋は酔月橋です。この橋を渡ると、小山敬三美術館や郷土博物館(閉館)、寅さん会館(閉館)のある地域に行くことができます。 -
水の手門跡。
水の手展望台に渡る橋の下には水の手門が置かれていました。
これは落城の際、城主一家が落ちのびるための門であり、普段は閉め切られていることから不明門(あかずのもん)と呼ばれていました。 -
酔月橋に降りる階段がとても急ですから要注意です。
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橋からは地獄谷を望むことができます。
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地獄谷から見上げた水の手展望台。
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酔月橋の先には、酔月料金所があります。
すでに入園時刻を過ぎていて無人でした。貼ってあったポスターです。 -
こちらも酔月料金所に貼ってあったポスターです。
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酔月料金所を出ると、大きな鳥居がありました。
常陸国一之宮の鹿島神宮から分霊を勧請した小諸鹿嶋神社の鳥居です。 -
鹿嶋神社の扁額。
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鹿嶋神社は小諸城より高所だった事から鹿島山、または鹿島曲輪などと呼ばれていました。当時は小諸城の大手門付近にありましたが、昭和24年(1949年)に小諸駅周辺を整備した際、現在地(雉子平)に遷座しました。
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鳥居。
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鹿嶋神社の扁額。
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狛犬(阿形)。
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狛犬(吽形)。
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鹿嶋神社の拝殿。
創建不詳ですが、境内地には古墳があった事から古来より祭祀が行われていたようです。遷座に当たって、考慮されたと思われます。
天正18年(1590年)、小諸城の城主・仙石秀久が城を整備した際に、城の鎮守社として鹿島神社の社殿を造営しました。 -
拝殿の扁額。
御祭神は武神として信仰される建御雷神(たけみかづち)です。 -
御本殿は覆屋内のため、見えませんが江戸時代に再建されたものとされています。
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注連縄の先に小さな祠がありました。
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鬼瓦。
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続いて小山敬三美術館へ向かいましょう。
懐古園の入園券(大人500円)で、徴古館、藤村記念館、小山敬三美術館、小諸義塾記念館も見学することができます。 -
静かな道を歩きます。
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渥美清こもろ寅さん会館がありました。
平成7~25年(1995~2013年)まで営業していました。
渥美清さんや山田洋二郎監督と親しかった地元の井出勢可さんが開業しましたが、平成16年の市長交代で補助金がなくなったことなどにより運営が厳しくなっていたところ井出さんが死去、惜しまれつつ廃業しました。
数千点の貴重な映画関係資料や秘蔵写真等、渥美清さんの「国民栄誉賞」も寄託されていましたが、どうなってしまったのでしょうか。 -
かつては第1作からすべてのポスターが飾られていました。寅さんの実家周辺のジオラマや、歴代のマドンナ達のサインなども展示されていたようです。
小諸に記念館ができた理由の一つは、寅次郎サラダ記念日の中で寅さんが「此処がおいらの故郷みたいなもんだ」と言ったこととか。 -
庭の寅さん像だけは健在でした。
彫刻家の田畑功氏の作品です。 -
館内の様子を見ると、何もないです。
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渥美清こもろ寅さん会館の斜向かいに小山敬三美術館がありました。
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敷地には浅間火山岩石園がありました。浅間山の溶岩石をはじめ、国内の代表的な岩石を展示しています。
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火山岩で造られた3mの大灯籠。
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いろいろな岩石を展示しています。
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いろいろな岩石を展示しています。
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小山松寿先生顕彰碑。
政治家・小山松寿先生の偉業を称える記念碑です。
小山敬三氏と同性ですが、直接的な関係はないようです。ただし、碑文は小山敬三氏の兄・小山邦太郎・小諸市長が書いています。除幕は昭和46年5月30日。 -
小山敬三美術館。
昭和50年(1975年)に文化勲章を受章した画家の小山敬三(小諸市名誉市民)氏が同年建設し、作品とともに小諸市に寄贈した美術館です。村野藤吾氏の設計です。
館内では小山敬三氏の業績がビデオで紹介されたり、代表作である浅間山シリーズや奥様の肖像画など素晴らしい作品が展示されていました。
雨でびしょ濡れにも関わらず、快く入館させていただきましてありがとうございました。 -
入り口のポスター。
残念ながら館内は撮影禁止でした。公式HPで幾つかの作品を見ることが出来ます。
また、グランドプリンスホテル新高輪のロビーにある壁画「紅浅間」は、小山画伯の集大成とされる作品です。こんど品川に行くときに観て来ます。 -
庭に四等三角点「小諸」がありました。
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石碑。濡れていて読めません。
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美術館の先は崖になっていて、千曲川と御牧ケ原台地が見渡せます。
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浅間火山岩石園に戻ると、河童がいました。
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埼玉県志木市ロータリークラブが寄贈した「イロハ英男ガッパ」です。
どんな縁があるのでしょう。撫でると願いが叶うとありました。 -
昭和4年(1929年)に神奈川県茅ヶ崎市の海岸近くに建てたアトリエ兼住居の一部を移築しています。小山敬三氏の死後、平成14年(2002年)に移築。
調度品や未完成の作品などを展示していますが、閉館時刻を過ぎてしまいました。 -
駅の方へ向かって歩いています。雨が止んで北側の山が見えるようになりました。
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小諸グランドキャッスルホテルが見えました。
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小諸温泉の説明板がありました。
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客室。
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客室。
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夕食ブッフェです。
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ソフトドリンクはもちろん、生ビールや地酒も飲み放題でした。
FUKUJIROは減酒中のため、泣く泣く一杯ずつ試飲しました。 -
朝食ブッフェです。1泊2食+懐古園の入園券付のプランで9,398円でした。
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客室からの眺望。
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小諸城趾・三の門。
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門の正面に掲げられた「懐古園」の扁額。徳川宗家16代当主・徳川家達氏の筆です。
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小諸義塾記念館。
三の門より、少し駅寄り(改札口はない)の場所にあります。
明治26年(1893年)に、小諸の青年らの要請に応えて、明治女学校の創立者の一人であった木村熊二によって開塾しました。自由主義的な人物養成を目指す私立学校で、教鞭を執ったのは、島崎藤村、鮫島晋(東京物理学校(現東京理科大学)創立者の一人)、三宅克己(画家)、丸山晩霞などでした。
記念館は月曜日休館のため、見学できませんでした。 -
島崎藤村の詩碑。
惜別の歌
【作詞】島崎 藤村
【作曲】藤江 英輔
1.遠き別れに 耐えかねて
この高殿に 登るかな
悲しむなかれ 我が友よ
旅の衣を ととのえよ
2.別れと言えば 昔より
この人の世の 常なるを
流るる水を 眺むれば
夢はずかしき 涙かな
3.君がさやけき 目の色も
君くれないの くちびるも
君がみどりの 黒髪も
またいつか見ん この別れ
4.君のゆくべき山川は
落つる涙にみえわかず
柚のしぐれの冬の日に
君に贈らん花もがな
中央大学から戦地に赴く学友を送り出す歌として、若菜集では「姉」となっていた箇所を「友」に代えて歌われました。 -
小諸駅の東西をつなぐ自由通路。
右奥の場所に小諸義塾記念館が建っています。 -
自由通路。
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「小諸 わが想いで」作詞は永六輔さん。
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小海線の列車。線路には車止めが見えます。
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自由通路にも島崎藤村のポスターがありました。
小諸での評価は高いようですが、この人の行動を見ていると、嫌いにしかなれませんね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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