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2023年4月9日(日)6時半過ぎ、御供所エリアから大博通りを南に渡って、ホテルにほど近い祇園町の「水たき料亭、博多華味鳥」の祇園店へ。祇園町は博多区の北西側に位置する博多商人の町で、博多の中心として栄えて来た。町名は元禄時代以降、現在は上川端町になる櫛田神社の祭神の祇園大神に因んだと云われる。<br /><br />水炊きは日本を代表する鍋料理の一つで、博多を代表する郷土料理になっているが、関西の水炊きは九州のものと調理法がけっこう違う。<br /><br />関西では鶏肉だけでなく豚肉なども用いて、出汁昆布だけで鍋つゆに味をつけず、椀に取り分けてからポン酢醤油で食べるものを指すのに対して、九州では水から炊き出した鶏のスープを味わう料理で、鶏ガラや骨付きの鶏肉を長時間煮込み、十分に出汁が出てから野菜やその他の具材を投入して煮込む。なお、関西風で、牛肉を用いるものは「しゃぶしゃぶ」、白身魚の切り身を主材とするものは「ちり鍋」と呼ばれる。私のうちの小さい頃は鍋と云えばちり鍋やった。<br /><br />九州の水炊きのルーツは江戸時代の長崎と云われるが、現代のものとは調理法は異なり、現在の形になったのは明治以降に博多に伝わってからと云われる。水炊き発祥の店として知られる市内中央区平尾にある「水月」は、長崎出身の林田平三郎(水月創業者)が香港遊学時に学んだ西洋料理のコンソメと中華料理の白湯をアレンジし、1905年(明治38年)に博多水炊きを完成させたと説明している。<br /><br />また、1910年(明治43年)に博多で創業し、白濁した汁の鶏の水炊きで人気を得た「料亭新三浦」が、後に東京、大阪、京都などに店を出し、博多水だきの名を各地に広めた。 このため現代において外食店のメニューに掲げられる水炊きは、関西風ではなく博多風のものを指すことが大半となっている。<br /><br />「水たき料亭 博多華味鳥」はこれらの「水月」や「料亭新三浦」と並ぶ博多水炊きの店。創業者自らが養鶏に携わり開発したブランド鶏・華味鳥を屋号に掲げ、1995年オープン。現在は福岡市内に11店舗の他、大阪に2店舗、東京に2店舗、中国大連に1店舗を展開している。<br /><br />そのルーツは博多駅の1駅北(小倉寄り)の吉塚の商店街に戦後の1949年にオープンしたとり善という鶏肉の卸店。やがて自分自身も水炊き店を開業し、味の秘訣は鶏自身にあることに気づき、今度は鶏の飼育にも乗り出す。そうして1988年に生まれたのがブランド鶏・華味鳥(はなみどり)。その名は肉の色がみずみずしく、もも肉は華やかなピンク色である事から名付けられた。<br /><br />友人が予約してくれていたので、すんなりと個室に通される。金華コースをエビスの生ビールと自社米「華の米」を使って醸造されたオリジナルの純米酒の華米香、鹿児島県産のさつま芋と国産米で造られた薩摩本格芋焼酎の海童で戴いた。<br /><br />金華コースは華味鳥生ハムと野菜サラダ、博多ごまカンパチ、タコの唐揚げに華味鳥水たきはぶつ切、ミンチ、切身、肝、野菜盛に最後は雑炊で、デザートにはプリン。話も弾んだが、お腹いっぱいになりました。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.33182132824763324&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />3日目終了、最終日に続く

福岡 水たき料亭 博多華味鳥 祗園店(Hakata Hanamidori,Gion,Hakata,Fukuoka,Japan)

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2023/04/09 - 2023/04/09

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ちふゆ

ちふゆさん

2023年4月9日(日)6時半過ぎ、御供所エリアから大博通りを南に渡って、ホテルにほど近い祇園町の「水たき料亭、博多華味鳥」の祇園店へ。祇園町は博多区の北西側に位置する博多商人の町で、博多の中心として栄えて来た。町名は元禄時代以降、現在は上川端町になる櫛田神社の祭神の祇園大神に因んだと云われる。

水炊きは日本を代表する鍋料理の一つで、博多を代表する郷土料理になっているが、関西の水炊きは九州のものと調理法がけっこう違う。

関西では鶏肉だけでなく豚肉なども用いて、出汁昆布だけで鍋つゆに味をつけず、椀に取り分けてからポン酢醤油で食べるものを指すのに対して、九州では水から炊き出した鶏のスープを味わう料理で、鶏ガラや骨付きの鶏肉を長時間煮込み、十分に出汁が出てから野菜やその他の具材を投入して煮込む。なお、関西風で、牛肉を用いるものは「しゃぶしゃぶ」、白身魚の切り身を主材とするものは「ちり鍋」と呼ばれる。私のうちの小さい頃は鍋と云えばちり鍋やった。

九州の水炊きのルーツは江戸時代の長崎と云われるが、現代のものとは調理法は異なり、現在の形になったのは明治以降に博多に伝わってからと云われる。水炊き発祥の店として知られる市内中央区平尾にある「水月」は、長崎出身の林田平三郎(水月創業者)が香港遊学時に学んだ西洋料理のコンソメと中華料理の白湯をアレンジし、1905年(明治38年)に博多水炊きを完成させたと説明している。

また、1910年(明治43年)に博多で創業し、白濁した汁の鶏の水炊きで人気を得た「料亭新三浦」が、後に東京、大阪、京都などに店を出し、博多水だきの名を各地に広めた。 このため現代において外食店のメニューに掲げられる水炊きは、関西風ではなく博多風のものを指すことが大半となっている。

「水たき料亭 博多華味鳥」はこれらの「水月」や「料亭新三浦」と並ぶ博多水炊きの店。創業者自らが養鶏に携わり開発したブランド鶏・華味鳥を屋号に掲げ、1995年オープン。現在は福岡市内に11店舗の他、大阪に2店舗、東京に2店舗、中国大連に1店舗を展開している。

そのルーツは博多駅の1駅北(小倉寄り)の吉塚の商店街に戦後の1949年にオープンしたとり善という鶏肉の卸店。やがて自分自身も水炊き店を開業し、味の秘訣は鶏自身にあることに気づき、今度は鶏の飼育にも乗り出す。そうして1988年に生まれたのがブランド鶏・華味鳥(はなみどり)。その名は肉の色がみずみずしく、もも肉は華やかなピンク色である事から名付けられた。

友人が予約してくれていたので、すんなりと個室に通される。金華コースをエビスの生ビールと自社米「華の米」を使って醸造されたオリジナルの純米酒の華米香、鹿児島県産のさつま芋と国産米で造られた薩摩本格芋焼酎の海童で戴いた。

金華コースは華味鳥生ハムと野菜サラダ、博多ごまカンパチ、タコの唐揚げに華味鳥水たきはぶつ切、ミンチ、切身、肝、野菜盛に最後は雑炊で、デザートにはプリン。話も弾んだが、お腹いっぱいになりました。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.33182132824763324&type=1&l=223fe1adec


3日目終了、最終日に続く

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