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2023年4月8日(土)午後2時過ぎ、小倉城本丸着見櫓の裏(西側)の多聞口門跡から石鳥居を抜けて小倉祇園八坂神社に入る。多聞口門は小倉城の北ノ丸から本丸に通じる門だった。北ノ丸は本丸の北側に位置し、御奥ノ向(おおくのむき)と呼ばれ、藩主の正妻の屋敷などが置かれていた。<br /><br />明治に入ると何も置かれていなかったが、1898年(明治31年)に大日本帝国陸軍が本丸跡に第十二師団司令部を開設した際に、北ノ丸跡には第十二師団の経理部が置かれた。しかし、1925年(大正14年)に第十二師団が久留米市に移転すると、北ノ丸跡は再び空き地となりった。<br /><br />その空地に1934年(昭和9年)、鋳物師町から移転してきたのが小倉祇園八坂神社。江戸初期の1617年に細川忠興が小倉藩の総鎮守として城北の清地鋳物師町に南殿北殿のある祇園社を建てたのが始まり。1618年には京都の祇園祭を取り入れ、小倉祇園が始められた。<br /><br />元々は「祇園社」と呼ばれていたが、1868年(明治元年)の明治政府の神仏分離令により「八坂神社」に改められた。1934年(昭和9年)に現在地に移転した。<br /><br />まずは抜けて来た石鳥居だが、笠木と呼ばれる上部の横木三層が一つの花崗岩で出来ており、1992年に拝殿の北側から現在地に移された。福岡県の指定文化財。<br /><br />抜けるとすぐに三本松高倉稲荷神社。神社紀に依ると、安土桃山時代の1561年の創建とあるが、奈良時代の782年頃に細川氏築城以前の旧小倉城の三ノ丸に祀られてていたと云う。戦国時代の1578年にキリシタン大名の大友宗麟により焼失し、細川忠興が小倉城築城後にこの地に祀り、以後三本松の御稲荷さんと敬神されている。三本松高倉稲荷神社の正面は本丸と北の丸の間のお濠跡だと云うのが今でも分かる(下の写真1)。<br /><br />三本松高倉稲荷神社の隣りには水之御祖社。社務所の奥の床下に古井戸があり、その底に祀られていた御井神と、出雲にそびえる八雲山の鳴雷神と、日向の高千穂峡の槵觸(くしふる)神社の近くの天の真名井より水速比売神の御神霊を奉戴し、合わせてお祀りしている。<br /><br />その先には御祈祷殿である神楽殿があり、その右手前に疣(いぼ)取り石がある。この石のくぼみに溜まる腐れ水を疣に付けると疣が取れるという言い伝えがある。この石から神楽殿の北側は絵馬掛けとなっており、絵馬の小径と呼ばれており、小径の鳥居があり、春日社と金毘羅宮が並んでいる。<br /><br />絵馬の小径を反対側の東に進み、突き当りを左折すると社殿の前に出る。社殿は拝殿の後ろに幣殿・渡殿・本殿と連なっている。1934年(昭和9年)に現在地に移転した際に建てられた。社殿前の広場は東楼門や納骨堂の祖霊殿、手水舎(下の写真2)、社務所(下の写真3)に囲まれている。東楼門の前には濠を挟んで鳥居が建つ。<br /><br />社殿前広場から表参道を逆に進む。祖霊殿の南側に進むと御百度参りの百度石があり、その向かいには三斎の井。三斎とは細川忠興のことで、千利休の高弟7人の一人だった。先に進むと八坂神社の正門があるが、ここにはかつては下屋敷(現在の小倉城庭園)から北の丸に入る北口門があった。<br /><br />八坂神社正門の外には道開きの神といわれる猿田彦命(さるたひこのみこと)をお祀りした猿田彦社(庚申堂)がある。猿田彦社の北側のお濠沿いには忠魂碑や高倉稲荷大明神、軍馬忠霊塔、生馬神之塔などが並ぶ。<br /><br />八坂神社の正門から真っ直ぐに東に進むと石造りの一之鳥居と木製の二之鳥居が並ぶ。その間の両脇には大石。元々はモノレールの旦過駅の東の古船場町にあった小倉城の東の門である中津口門の石垣で、細川忠興が小倉城築城の際に現在の八幡東区役所の南西の大谷から運んで来たもの。<br /><br />1901年(明治34年)に中津口門が解体された時に三本松の高倉稲荷神社に大石を移されたが、2000年に高倉稲荷神社が八坂神社に合祀され、その時に大石も現在地に移された。<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.32426881943621753&amp;type=1&amp;l=223fe1adec<br /><br /><br />小倉城庭園に向かうが、続く

福岡 北九州 小倉祇園八坂神社(Kokura Gion Yasaka Shrine,Kitakyusyu,Fukuoka,Japan)

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2023/04/08 - 2023/04/08

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ちふゆ

ちふゆさん

2023年4月8日(土)午後2時過ぎ、小倉城本丸着見櫓の裏(西側)の多聞口門跡から石鳥居を抜けて小倉祇園八坂神社に入る。多聞口門は小倉城の北ノ丸から本丸に通じる門だった。北ノ丸は本丸の北側に位置し、御奥ノ向(おおくのむき)と呼ばれ、藩主の正妻の屋敷などが置かれていた。

明治に入ると何も置かれていなかったが、1898年(明治31年)に大日本帝国陸軍が本丸跡に第十二師団司令部を開設した際に、北ノ丸跡には第十二師団の経理部が置かれた。しかし、1925年(大正14年)に第十二師団が久留米市に移転すると、北ノ丸跡は再び空き地となりった。

その空地に1934年(昭和9年)、鋳物師町から移転してきたのが小倉祇園八坂神社。江戸初期の1617年に細川忠興が小倉藩の総鎮守として城北の清地鋳物師町に南殿北殿のある祇園社を建てたのが始まり。1618年には京都の祇園祭を取り入れ、小倉祇園が始められた。

元々は「祇園社」と呼ばれていたが、1868年(明治元年)の明治政府の神仏分離令により「八坂神社」に改められた。1934年(昭和9年)に現在地に移転した。

まずは抜けて来た石鳥居だが、笠木と呼ばれる上部の横木三層が一つの花崗岩で出来ており、1992年に拝殿の北側から現在地に移された。福岡県の指定文化財。

抜けるとすぐに三本松高倉稲荷神社。神社紀に依ると、安土桃山時代の1561年の創建とあるが、奈良時代の782年頃に細川氏築城以前の旧小倉城の三ノ丸に祀られてていたと云う。戦国時代の1578年にキリシタン大名の大友宗麟により焼失し、細川忠興が小倉城築城後にこの地に祀り、以後三本松の御稲荷さんと敬神されている。三本松高倉稲荷神社の正面は本丸と北の丸の間のお濠跡だと云うのが今でも分かる(下の写真1)。

三本松高倉稲荷神社の隣りには水之御祖社。社務所の奥の床下に古井戸があり、その底に祀られていた御井神と、出雲にそびえる八雲山の鳴雷神と、日向の高千穂峡の槵觸(くしふる)神社の近くの天の真名井より水速比売神の御神霊を奉戴し、合わせてお祀りしている。

その先には御祈祷殿である神楽殿があり、その右手前に疣(いぼ)取り石がある。この石のくぼみに溜まる腐れ水を疣に付けると疣が取れるという言い伝えがある。この石から神楽殿の北側は絵馬掛けとなっており、絵馬の小径と呼ばれており、小径の鳥居があり、春日社と金毘羅宮が並んでいる。

絵馬の小径を反対側の東に進み、突き当りを左折すると社殿の前に出る。社殿は拝殿の後ろに幣殿・渡殿・本殿と連なっている。1934年(昭和9年)に現在地に移転した際に建てられた。社殿前の広場は東楼門や納骨堂の祖霊殿、手水舎(下の写真2)、社務所(下の写真3)に囲まれている。東楼門の前には濠を挟んで鳥居が建つ。

社殿前広場から表参道を逆に進む。祖霊殿の南側に進むと御百度参りの百度石があり、その向かいには三斎の井。三斎とは細川忠興のことで、千利休の高弟7人の一人だった。先に進むと八坂神社の正門があるが、ここにはかつては下屋敷(現在の小倉城庭園)から北の丸に入る北口門があった。

八坂神社正門の外には道開きの神といわれる猿田彦命(さるたひこのみこと)をお祀りした猿田彦社(庚申堂)がある。猿田彦社の北側のお濠沿いには忠魂碑や高倉稲荷大明神、軍馬忠霊塔、生馬神之塔などが並ぶ。

八坂神社の正門から真っ直ぐに東に進むと石造りの一之鳥居と木製の二之鳥居が並ぶ。その間の両脇には大石。元々はモノレールの旦過駅の東の古船場町にあった小倉城の東の門である中津口門の石垣で、細川忠興が小倉城築城の際に現在の八幡東区役所の南西の大谷から運んで来たもの。

1901年(明治34年)に中津口門が解体された時に三本松の高倉稲荷神社に大石を移されたが、2000年に高倉稲荷神社が八坂神社に合祀され、その時に大石も現在地に移された。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.32426881943621753&type=1&l=223fe1adec


小倉城庭園に向かうが、続く

  • 写真1 本丸と北の丸の間の濠

    写真1 本丸と北の丸の間の濠

  • 写真2 手水舎

    写真2 手水舎

  • 写真3 社務所

    写真3 社務所

  • 写真4 三斎の井

    写真4 三斎の井

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