佐賀 吉野ケ里へ(To Yoshinogari,Saga,Japan)

2023/04/09 - 2023/04/09

2023年4月9日(日)、今回の旅行3日目。朝の6時半、ホテルの1階の朝食コーナー(下の写真1)で朝カレー(下の写真2)。なぜか今回の宿泊にセットで付いてた。4500円でお得。

7時前、ホテルから小倉駅に向かうが、この辺りは京町と呼ばれる北九州市都心部の繁華街及び歓楽街。昨日行った小倉城の横を流れる柴川から、これも昨日行った藍島・馬島行渡船乗場の近くに流れ込む砂津川までの間、小倉駅を挟んで東西に続く。その名は小倉城下二十五町の町名に由来する。

ホテルから駅までの間に小倉名画座と云ういかにも昭和チックな映画館(下の写真3)。明確な情報は見つけられなかったが、昭和50年代(1975年～84年)から営業しているらしい。1階では一般的なピンク映画を上映しているが、2階はゲイ映画専門らしい。分からん世界や。

その隣りは1982年開業のストリップのA級小倉劇場。九州に現存する唯一のストリップ劇場だそうだ。何気なく通ったけど、なんかすごいなこの通り。

7時過ぎに小倉駅到着(下の写真4)。7時18分発の鹿児島本線快速(下の写真5)で、まずは鳥栖に向かう。博多までの在来線に乗るのは20年振りで3回目。過去の2回はいずれも上りだったので、下りは初めて。鹿児島本線のことは以前書いたものがある。
https://4travel.jp/travelogue/11873296

鹿児島本線の門司港から久留米までの部分は、この日乗った方向とは全く反対に、最初が1889年12月に博多から先、鳥栖を過ぎて筑後川北岸までが開通。次いで1890年9月に博多から赤間まで、11月に遠賀川まで、翌年2月に黒崎まで、そして小倉を過ぎて門司港(開業当時は門司)までが4月に開通した。いずれも九州鉄道によるもので、1907年(明治40年)に国有化された。

博多から鳥栖までの区間に乗るのは約1年振りで4回目。下りに関しては1999年の夏に博多からハウステンボスまで家族で特急ハウステンボスに乗っただけなので、24年振り2回目。

小倉からちょうど2時間で鳥栖に到着。鳥栖にはこのほとんど1年前に京都サンガとサガン鳥栖との試合を見に来たが、今回は乗り換えだけ。3分の連絡、9時21分発の肥前鹿島行に乗車。ここから長崎本線。上述のハウステンボスの時に乗ったことがあるだけ。

長崎本線はこの鳥栖駅と長崎駅を結ぶJR九州の幹線。1891年(明治24年)に九州鉄道佐賀線として鳥栖・佐賀間が開通。全線開通は1905年(明治38年)。1907年(明治40年)に国有化され、その2年後に長崎本線と命名された。現ルートの全線開通は1934年(昭和9年)。1987年の国鉄の分割民営化でJR九州に移管された。

起終点駅・臨時駅含む42駅を支線含む148.8kmを、全線1067㎜の狭軌で結ぶ。鳥栖・江北間、諫早・喜々津間、浦上・長崎間の約1/3が複線で、他は単線。1976年に支線以外は全線電化されたが、2022年の西九州新幹線開業に伴い、肥前鹿島駅以南の区間で特急列車が廃止されたことにより、肥前浜・長崎間の電化設備も廃止され、この区間の全ての定期旅客列車が気動車化された。

優等列車としては江北から佐世保線へ入る、博多と武雄温泉間の「リレーかもめ」、佐世保間の「みどり」、ハウステンボス間の「ハウステンボス」が運行している。

15分ほどで、鳥栖から4駅目の吉野ヶ里公園に到着。鳥栖の次の新鳥栖は2011年の九州新幹線全通と同時に開業した駅で、新幹線と在来線の乗換駅となっている。1年前に鳥栖に行った時は、鹿児島から久留米で鹿児島本線に乗り換えたので、降りたことない。鹿児島に行く時に新幹線では「みずほ」で通過した。

吉野ヶ里公園駅は1942年(昭和17年)に三田川信号場として開設、翌年末に三田川駅として旅客取扱いを開始した。1980年代後半以降発掘が進んだ吉野ヶ里遺跡の最寄駅となったことから、1993年に現駅名へ改称された。

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線を有する地上駅で、橋上駅舎は2000年に造られたもの。特急「みどり・ハウステンボス」が1往復停車する。
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.32787830254193585&type=1&l=223fe1adec

吉野ヶ里公園駅は吉野ヶ里町の中心駅でもある。吉野ヶ里町は佐賀県の東部、佐賀市から東へ約10 km、福岡市から南へ約30 kmの場所に位置する町。町内を長崎本線、国道34号、長崎自動車道が東西に貫いている。

人口約1万6千人は佐賀県の15市町中11番目。2015年頃までは微増を続けていたが、最近は少しだが減少気味。面積は約44平方kmで、これも県内で11番目。町域は南北に細長く、中央部から南側は佐賀平野の北端部に含まれる平地だが、長崎自動車道より北側の地域は脊振山地の南端部にあたる山がちな地形。西側の神埼市と東側のみやき町、上峰町に挟まれており、北部でわずかに福岡県の那珂川市と福岡市早良区とも接する。

2006年に 三田川町と東脊振村が対等合併して誕生した町。町名は現在の吉野ヶ里町と神埼市に跨がる吉野ヶ里遺跡から命名された。三田川町と東脊振村は1889年(明治22年)の町村制施行により誕生。ただし、1965年に町制施行するまでは三田川村だった。

三田川の名は、合併前の田手村・吉田村・豆田村・箱川村から3つの「田」と「川」を組み合わせて付けられた。東脊振は背振山の東にあったことからの命名。「背振」は山頂に弁財天が降り立った際、二頭の龍が喜びのあまり「背中を振った」という伝説からと云われるが、諸説ある。

90年代初めにプロ野球のファイターズで活躍した中島輝士(62年生れ)は三田川中学から福岡の柳川高校(当時は柳川商高)に進んだ。その他、元ジャイアンツの原監督が東海大相模高校で優勝した時の監督の父、原貢(36年生れ、2014年没)は旧三田川町出身で鳥栖工業高校に進んだ。女子バレーパリオリンピック代表のエースだった古賀紗理那(96年生れ)も旧三田川町出身だが、6歳の時に熊本県大津町へ引っ越した。

佐賀県については以前に書いた。
https://4travel.jp/travelogue/11876931


吉野ヶ里歴史公園に向かうが、続く

エリア 吉野ヶ里(佐賀)

写真1 ホテル1階 朝食コーナー

写真2 ホテル 朝カレー

写真3 小倉名画座

写真4 小倉駅改札口

写真5 小倉7時18分発久留米行快速