［栃木・埼玉ぐるめ　３日目：後編］ 取材の〆は秩父で！西武秩父駅前温泉「祭の湯」と鉄道好きの店主が営む「やきとり省松」 ＜最終回＞

2024/04/12 - 2024/04/12

ご覧いただきありがとうございます。

今回は、栃木の県庁所在地「宇都宮市」に２泊しながら栃木の各地を巡ります。最終日は埼玉県羽生市と秩父市にお邪魔します。いつも通りの温泉＆グルメを存分に楽しみます。ココだけの話し、２夜続けてハシゴ酒をしました。いつも以上にグルメに徹します。（笑）

＜行程＞
□初　日　湯西川温泉【泊：栃木県 宇都宮市】
□２日目　奥日光・湯元温泉【泊：栃木県 宇都宮市】
■３日目　宇都宮ライトレール・埼玉県 羽生市と秩父市

３日目後半（最終回）は、秩父鉄道で秩父市へ向かいます。羽生 ～ 熊谷 ～ 皆野駅間は未乗なので今取材で完乗となります。いつか２泊３日で「レトロ駅舎」を取材したいと思っているので、今回はその下見も兼ねます。秩父では西武秩父駅構内にある「祭に湯」で癒され、鉄道好きの店主が営む「やきとり省松」で宴して今取材を終えます。

※表紙…鉄道ファンが集う「やきとり省松（埼玉県 秩父市）」

＜関連旅行記＞
■［栃木・埼玉ぐるめ　初日：前編］ 春らんまん！まるごと日光・鬼怒川 東武フリーパスで行く湯西川温泉
　https://4travel.jp/travelogue/11985749

■［栃木・埼玉ぐるめ　初日：後編］ ハシゴ酒～絶品！町おこし「かぬまシウマイ」＆鹿沼名物「ニラそば」と宇都宮餃子「餃天堂」
　https://4travel.jp/travelogue/11988656

■［栃木・埼玉ぐるめ　２日目：前編］大自然を満喫！奥日光「戦場ヶ原」と標高1400mにある白濁の湯「湯元温泉」
　https://4travel.jp/travelogue/11989312

■［栃木・埼玉ぐるめ　２日目：後編］ 宇都宮の隠れソウルフード♪みよしや「かぶと揚げ」と大満足！すし華亭・匠「本マグロ３種盛」
　https://4travel.jp/travelogue/11991647

■［栃木・埼玉ぐるめ　３日目：前編］ 75年ぶりに新規開業の路面電車「宇都宮ライトレール」とオモウマい店の超人気店！味のイサム「ぶたから」
　https://4travel.jp/travelogue/11993485

エリア 秩父(埼玉)

• 旅行の満足度: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【前編・振り返り ①】
遠くの日光連山（男体山・女峰山）はボヤっとしています。今取材では色々な地点から日光連山を撮影しましたが、これで見納めとなると何となく悲しい気持ちになります。（涙）

【前編・振り返り ②】
朝食は東武日光駅で購入した「日光杉並木弁当（松廼家）」をいただきます。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
豪華二段重ねの駅弁です。

＜上段：おかず＞
日光ゆば・小エビから揚げ・かんぴょう・いっこく野州どり・葉とうがらしなど栃木ゆかりのおかずがたっぷり入っています。

＜下段：ごはん＞
鶏肉の照焼き・シイタケのが盛られた五目ごはん。

【前編・振り返り ③】
行程の関係で早朝（初電）から宇都宮ライトレールを取材します。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
ｷﾀ━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━!!
パッと見、マスク（前面）は「スズメバチ」でしょうか～

【前編・振り返り ④】
宇都宮ライトレールの要となっている「平出車両基地」を取材。敷地内には本社もあります。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
停留場名は「平石（旧村名）」、車両基地は「平出（現在の地名）」となっています。（チョッとややこしい）

【前編・振り返り ⑤】
終点「芳賀・高根沢工業団地」に着きました。この付近にはホンダの関連企業（工場）がたくさんあるので大勢の方が下車しました。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
神業とも言えるでしょうか～運転士の注意力のみ（ATSや過走防護用のシステムは未設置と思われます）で停止させるので、特に気を遣うところではないでしょうか～降雪や降雨時は涙目かも！

【前編・振り返り ⑥】
■かしの森公園前 ～ 芳賀町工業団地管理センター前停留場間
かしの森公園前停留場を発車すると直ぐに下り坂と上り坂が連続します。この坂の勾配は60‰（パーミル）で、国内ではベスト５に入ります。ちなみに、この坂には「みらい坂 60‰（パーミル）」の愛称が付いています。

【前編・振り返り ⑦】
宇都宮ライトレールの取材を終え…JR宇都宮駅 → 久喜駅 → 南羽生駅へ移動。［76km １時間28分］

東武伊勢崎線・南羽生駅（埼玉県 羽生市）から歩くこと800ｍ（徒歩12分）、ヒューマングルメンタリー オモウマい店（中京テレビ）で紹介された超人気店「味のイサム」に着きました。私以外は車で来店しており、遠くは札幌から来ていました。

【前編・振り返り ⑧】
デカ盛チャーハン、これでレギュラーサイズです。
具材はシンプルで卵・ネギ・チャーシューです。塩味が効いていて、パラパラ感90％・しっとり感10％の炒め方です。濃いめのスープとの相性も良いですね。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
お初！ぶたからをいただきま～す。
カラッと揚げてあります。とりからに比べ脂感が若干強いでしょうか～カレー風味が鼻を抜けます。これはウマい！（レモンサワーを飲みながら食べたかったな～）
※残念ながらアルコール類の提供はありません。

お腹がパンパンです。（笑）
最後の取材地へ向かいます。

■南羽生駅［相対式ホーム２面２線］
・1903年（明治36）須影（すかげ）駅として開業。
・1908年（明治41）廃止。
・1927年（昭和２） 再開業。
・1968年（昭和43）南羽生駅に改称。（駅を100 mを移設）

南羽生駅 駅

コンパクトな駅舎内は出札窓口・改札（集札）窓口・券売機１台・自動改札機２台設置してあります。東武鉄道のローカル駅らしい造りになっています。

ホームに行くとドアごとにQRコードが貼ってあります。多分、お体の不自由な方（特に車いす利用者）を案内するときに。専用の端末機でQRコードを読み取り、列車番号などを入力して相手駅（降車駅）へ連絡するツールと思われます。

駅前を一枚。
閑静な住宅街が広がります。
この周辺の坪単価（平均）は約13万円、どの家も大きいですね～参考までに東京23区内の坪単価（平均）は約230万円です。

12:19　普通・館林行が到着します。
東武伊勢崎線・久喜 ～ 館林駅間は１時間当たり３ ～ ４本の運行です。

次の羽生駅で秩父鉄道に乗換え御花畑（西武秩父駅）へ向かいます。その距離は63km・所要時間は２時間ほどです。

12:22　羽生駅に着きました。（南羽生駅から３分）※乗換え時間は25分

羽生駅 駅

■羽生駅改札口（東武伊勢崎線）
羽生市（人口：53000人）の玄関口「羽生駅」は、東武伊勢崎線と秩父鉄道が発着します。かつて改札口は共用で、東武鉄道が秩父鉄道の業務を受託していました。

■羽生生まれのキャラクター
・「ムジナもん（画像左）」
羽生市内の宝蔵寺沼に自生する食虫植物「ムジナモ」と、地域に言い伝えられている伝説の妖怪「むじな」にちなんで名付けられました。

・「いがまんちゃん（画像右）」
埼玉県北東部の穀倉地帯に古くから伝わる郷土食「いがまんじゅう」。もち米が高価なため、ボリューム感を出そうと赤飯の中にまんじゅうを入れたのが始まりと言われています。

■羽生駅［東武鉄道：島式ホーム２面４線　秩父鉄道：島式ホーム１面２線］
・1903年（明治36）東武鉄道伊勢崎線・羽生駅開業。
・1921年（大正10）北武鉄道（現秩父鉄道）・羽生駅開業
・2004年（平成16）橋上駅舎供用開始。東武鉄道と秩父鉄道の改札を分離。

浅草寄りには東武伊勢崎線と秩父鉄道の連絡線（亘り線）が設けられており、秩父鉄道を介して東武東上線への（からの）車両回送（検査や配転）を行うことがあります。

秩父鉄道には失礼かもしれませんが、近代的な改札口です。

■秩父鉄道
東武伊勢崎線・羽生駅を起点に熊谷・寄居・御花畑（西武秩父）を経由し三峰駅を結ぶ路線です。［39駅・71.7km］

・1899年（明治32） 上武鉄道株式会社設立。
・1901年（明治34） 熊谷 ～ 寄居駅間を開業。
・1916年（大正５） 秩父鉄道株式会社に改称。
・1930年（昭和５） 羽生 ～ 三峰口駅間が全線開通。
・1954年（昭和29） 東武東上線からの乗入れ列車運転開始。
・1979年（昭和54） 貨物線・三ヶ尻線（武川 ～ 熊谷貨物ターミナル駅間）開業。
・1988年（昭和63） SL列車「SLパレオエクスプレス」運転開始。
・1989年（平成元年）西武鉄道からの乗入れ列車運転開始。
・1992年（平成４） 東武東上線からの乗り入れ中止。
・2020年（令和２） 貨物線・三ヶ尻線（熊谷貨物ターミナル駅 ～ 三ヶ尻駅間）を廃止。

■羽生駅の２つの「④番線」
東武伊勢崎線は① ～ ④番線、秩父鉄道は④・⑤番線の番線表示となっています。本来であれば秩父鉄道は「⑤・⑥番線」を表示しなければなりません。これには理由があります。

橋上駅舎化前は、東武鉄道が①番線（上り・単式ホーム）、②番線（待避線・ホームなし）、③・④番線（下り・島式ホーム）、秩父鉄道が⑤・⑥番線（島式ホーム）でした。2004年の橋上駅舎完成後は東武の下りホームが②・③番線に、秩父鉄道ホームが④・⑤番線に改番されました。その後、2006年に東武の上りホームを島式1面2線に改良した際、東武のホーム番線を東側から順に① ～ ④番線に再度変更しましたが、秩父鉄道の番線は変更しなかったため、2つの4番線が並ぶ形となりました。

■7500系
元東急大井町線で活躍した8090系。
私は東横線で8590系（8090系の改造）を運転したことがありますが、（当時５編成が在籍）先頭と後部車両がM車（モーター付きの車両）だったため、雨や降雪時の上り坂は空転ばかりで涙目でした。（１分程度の遅れが発生）秩父鉄道や富山地方鉄道の運転士も苦労されていることでしょう。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
12:47　羽生駅を発車しました。
３両編成なので車内は空いています。

13:14　熊谷駅に着きました。当駅で乗換えます。
レトロ感が漂いますね～開業は1901年（明治34）です。

熊谷駅 駅

13:15　熊谷駅を発車しました。
最後部はシートで仕切られています。
事業用荷物などを運ぶための簡易荷物室で、有人駅では駅係員が受け取ります。※３コマ先を参照

■上長瀞 ～ 親鼻駅間
撮影スポットで人気の「荒川橋梁」より下流を眺めます。桜とのコラボは絶景です。

急いで上流側も一枚。

■荒川橋梁
橋長：153m
竣工：1914年（大正３）
土木学会による「近代土木遺産2800選Aランク（国指定文化財クラス）」に登録されています。

14:23　御花畑駅に着きました。（羽生駅から１時間36分）
専属スタッフが荷物室から降ろし、駅係員が受け取っています。（懐かしい光景です）

御花畑駅 駅

久々の秩父。３年ぶりの訪問です。
おやっ？レトロ調かつお洒落な駅舎内に変わっていますね～取材する１ヶ月前に駅舎を大正ロマンの洋風に全面リニューアルしました。簡易改札機が設置されています。※３年前の御花畑駅は次のコマを参照

★思い出の一枚［2021.3.4 撮影］
３年前はローカル感が漂う改札口でした。（個人的にはコチラのほうが好きでした）

駅舎は開業当初（1917年：大正６）のもので、国登録有形文化財に登録されています。駅入口（手前）には立ち食い蕎麦屋があります。３年前に取材しています。※次のコマを参照

★思い出の一枚［2021.3.4 撮影］
こちらの店は、「沸騰ワード10（日本テレビ：2020・12.18放映）」で、佐藤栞里さん・上白石萌音さんが召し上がっています。

天ぷらそばを注文。
気温５度でいただく蕎麦は身も心も温めてくれます。タマネギのかき揚げがメチャ甘く印象的でした。

■御花畑駅［相対式ホーム２面２線］
・1917年（大正６） 開業。
・1989年（平成元年）西武鉄道との直通運転開始。同時にプラットホームを増設。
・2004年（平成16）駅舎が国登録有形文化財に登録。
・2022年（令和４） 交通系ICカードの利用が可能となる。
・2024年（令和６） 駅舎を大正ロマンの洋風に全面リニューアル。

御花畑駅から歩くこと500m、西武秩父駅に着きました。

西武秩父駅 駅

お見事！
駅前には濃いピンクの「ヤマザクラ（？）」が満開です。

３日間の取材疲れ（飲み疲れ）を温泉で癒します。（笑）
お邪魔するのは、以前から気になっていた西武秩父駅前温泉「祭の湯」です。

・西武秩父駅前温泉「祭の湯」
　https://www.seibu-leisure.co.jp/matsuri/index.html

西武秩父駅前温泉 祭の湯 温泉

2017年（平成29）にオープンした「祭の湯」は古さを感じさせません。平日なので入浴客は多くなく、ノンビリできそうです。

■露天風呂「花見湯」 ［画像は祭の湯HPより］ ※掲載許可済
秩父のシンボル「武甲山」を眺めながらの入浴は癒されます。帰りの特急列車を決めていないので、時間を気にせずに長湯しました。さぁ、この後はお楽しみの宴です。（喉がカラカラです）

宴の前に…
いつもお世話になっている「金券ショップ スマイル 西武秩父駅前 自販コーナー」で復路の乗車券（株主優待乗車証）を購入します。

西武秩父駅 → 池袋駅は、【通常】800円（IC運賃 796円）ですが、600円で株主優待乗車証（１乗車分）を購入できます。

・金券ショップ　スマイル秩父店
　https://www.2525smile.net/

見えてきました～
屋上には踏切警報機と中継信号機がオブジェとして設置してあります。店主は相当な鉄道ファンなことでしょう。（笑）

西武秩父駅から歩くこと200m、「やきとり省松」に着きました。店先も凄いことになっています。（鉄道ファンには堪りませんね～）色々な仕掛けがあります。

例えば信号機（画像左）は、開店していると「緑色」に点灯、入店しようとすると踏切警報機（画像中）が点滅します。（夜間の方が綺麗かも…）

・やきとり省松
　＜ホームページ＞
　https://www.hana-seisyo.com/
　＜食べログ＞
　https://tabelog.com/saitama/A1107/A110701/11043429/

やきとり 省松 グルメ・レストラン

圧巻！
巨大ジオラマを独り占めできる特等席に案内されました。店内は鉄道グッズが色々と飾ってあり、店主の鉄道愛をメチャ感じます。

■やきとり省松
創業は1969年（昭和44）。
かつては西武秩父駅に隣接していた西武秩父仲見世通りで営業をしていましたが、西武秩父駅ならびに関連施設のリニューアルに伴い2016年（平成28）に自宅兼店舗へ移転。現在の店主は２代目で、夫婦で店を切り盛りしています。

メニューは少なめですが良心的な価格です。

秩父地方の伝統的な漬物「しゃくし菜漬け」と生ビールを注文。

数年前に秩父の取材で知った「しゃくし菜漬け」は、程よい酸味と控えめな塩気がクセになります。一味をかけていただきます。アルコール類に合うんです。野沢菜漬けで育った私はハマっています。

ジオラマを眺めながら酒を飲むのは人生初です。
EF81形電気機関車（寝台列車：北斗星・カシオペアを牽引）が牽引する貨物列車が通過します。

あ～ぁ懐かしい！
EF65形電気機関車が牽引する20系客車（初代ブルートレイン）が通過します。

■鶏レバー
絶妙な塩加減と焼き加減はアルコールが進みます。

■正肉（鶏もも）
名物「くるみ味噌タレ」は、濃い過ぎず、薄過ぎずと言ったところでしょうか～コクの中にもまろやかさがあり、くるみと味噌の香りが同時に広がります。これはウマい！ご飯にも合いそう！次回来店した際はご飯の上に焼き鳥をのせていただきたいと思います。（リピート決定！）
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
当初は16:24発の特急で帰るつもりでしたが、店主と鉄道談義で盛り上がり、17:24発で帰ることにしました。楽しいひと時でした。ご馳走さまでした！

文字モニュメント（オブジェ）と秩父のシンボル武甲山を一枚。

■武甲山
1900年（明治33）の測量では標高は1336mでしたが、山頂付近も採掘（石灰石）が進められたため現在は1304mとなっています。

翌日の朝食用に祭の湯みやげ市で「秩父豚味噌丼弁当（1170円）」を購入。明日の朝が楽しみです。

各停・飯能行が発車しました。

■4000系
1988年（昭和63） ～ 1992年（平成４）にかけて12編成48両を製造。

車内はボックス席があるセミクロスシート。現在は飯能駅から西武秩父駅間と、休日は秩父鉄道・三峰口駅や長瀞駅まで直通運転を行っています。かつては快速急行で池袋～三峰口・長瀞駅間を直通運転していました。廃車のウワサがあるので早々に取材したいと思っています。

西武の看板列車「特急ラビュー」で帰ります。卵型の車体は、いつ見ても斬新さを感じます。（飽きません）

■001系
2018年（平成30） ～ 2020年（令和２）にかけて７編成56両を製造。

券売機で購入した指定席特急券はシートマップから好きな席を選べます。（トイレに近い２号車を選択）

■西武秩父駅
・1969年（昭和44）埼玉県立秩父農工高等学校（現・埼玉県立秩父農工科学高等学校）跡地に開業。
・1989年（平成元年）秩父鉄道との直通運転開始。
・1991年（平成３） 直営の商業施設「西武秩父仲見世通り」がオープン。
・2017年（平成29）駅舎リニューアル。複合型温泉施設「西武秩父駅前温泉 祭の湯」オープン。

17:24　西武秩父駅を発車しました。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
■西武秩父 ～ 横瀬駅間
芝桜で有名な羊山公園の一角にある「姿の池」を一枚。
対岸の桜並木が夕陽に染まり始めました。実は…この池には悲しい伝説があるようです。

【姿の池に伝わる様々な人柱伝説】
用水地として灌漑（かんがい）された当時は作るたびに堤が壊れ、村民に多くの被害を出したそうです。無事に堤を完成させるため、「人柱（※）」が必要だとされました。人柱に選ばれた人物は「名主の娘」、「巡礼の女性」、あるいは「工事をさぼった人夫」など、伝説によって異なりますが、人柱が埋められた後、無事に用水地は完成したそうです。しかし用水地の完成以降、若い女性の身投げが続いたそうです。

※人柱
大規模な建造物を建設する際や、災害からの保護を祈願するために、人間を生きたまま土中や水中に埋める風習のこと。

飯能駅で運転方向が変わるため、西武秩父～飯能駅間は進行方向に対し座席は逆向きになっています。

芦ヶ久保駅を通過します。
この長閑な景色に癒されます。

18:47　池袋駅に着きました。（西武秩父駅から１時間23分）

池袋駅 駅

西武池袋駅から歩くこと10分ほどでしょうか～東京メトロ副都心線・池袋駅から東急東横線・綱島駅へ向かいます。ラッシュ時間帯ですが、運よく座ることができました。

50分ほどで綱島駅に着きました。
いつもの通り、行きつけの「やきとり大吉」で一杯飲んでから帰宅します。

たたききゅうりと砂肝の唐揚げ（裏メニュー）を注文。
〆に自宅近くで飲むのはホッとしますね～２時間ほど飲んで帰宅しました。家に着くと布団へ直行。（もちろん爆睡です）

■取材を終えた翌日［2024.4.12］
７:00　起床。
朝食に祭の湯みやげ市（西武秩父駅）で購入した「秩父豚味噌丼弁当」をいただきます。

・仕出し専門店「こいずみ」
　https://www.koizumi-bento.com/
　※2025年８月現在、ホームページには　「秩父豚味噌丼弁当」の掲載がありません。

お弁当には秩父地方の伝統的な漬物「しゃくし菜漬け」が添えられています。（嬉しいですね～）

■秩父豚みそ漬け
100年以上の歴史があります。
当時の秩父地方には冷蔵庫が無く、猟師が肉を保存するために味噌漬けにしたのが始まりと言われています。

肉厚の豚肉と錦糸卵を一緒にいただきます。
味噌文化（信州）で育った私にとって田舎（故郷）を思い出させてくれる若干濃いめの味付けとなっています。噛めば噛むほど肉と味噌の旨味が口の中で広がります。ご飯との相性は言うまでもありません。あまりの美味さにあっという間に食べ終わりました。毎日食べても飽きないかも…ご馳走さまでした！

今取材では、偶然にも桜前線を追いかけながら大自然を満喫することができました。思い返せば、戦場ヶ原のシカや湯元温泉のサルとの遭遇、色々な方向から眺めた日光連山（男体山・女峰山）、私にとって癒しとなりました。グルメは、私の定番である宇都宮餃子「餃天堂」、宇都宮の隠れソウルフード「みよしや・かぶと揚げ」や初めて取材した「すし華亭・匠（栃木県 宇都宮市）」、オモウマイの超人気店「味のイサム・ぶたから（埼玉県 羽生市）」は絶品でした。そして〆に鉄道ファンが集う秩父の「やきとり省松」は鉄道好きには堪らないお店でした。大成功で終わった取材にホッとしています。この場をお借りして、栃木・埼玉県民の皆さまに感謝申し上げます。
－－－－－－－－－－－－－－－－－－－
■本日の乗車実績 ＜最終日＞
　・鉄道…269.3km［534.1km］
　・バス… 　 0km［159.6km］
　　合計…269.3km［693.7km］
　※［］は３日間のトータル

次回は、「静岡ぐるめ」をご紹介いたします。
とにかく食べまくりました。意外な発見もありました。
お楽しみに！

最後までご覧いただきありがとうございました。

この旅行記へのコメント （4）

• Akrさん 2025/09/11 10:18:18

  ここから秩父ですか～

  BTSさま
  
  ご無沙汰しています。
  私もこないだ秩父へ行ったので久々にコメントさせていただきました！
  
  宇都宮でライトレール乗ってたのに、まさかの秩父へ向かうとは。北関東は東武の路線がきめ細やかに張り巡らされていますからうまく乗り継ぎできますね。
  
  東急8090系
  これ、好きでした。運転はしたことないのでわかりませんが、それまでの質実剛健的な東急の車両の中において、下膨れの前面デザインに未来を感じました。東横線ではコレが来るのを待って乗ったことがあります。最後は大井町線でしたか？晩年はよく覚えていないのですが、秩父に行ったと聞いて驚きましたね。
  先頭M車の空転話は現場ならではの貴重なお話です。地元の京急も全車先頭M車なので雨の日は空転しまくってますね。運転士さんは大変だ。
  
  ラビュー
  気になってて、先日、ようやく乗りに行けました。
  奇抜なデザインもですが、客室窓の大きさにびっくりしました。夏は冷房効果が下がると思いました。あと、椅子がちょっと狭かったですね。まあ、1時間ちょいの乗車なら問題ないです。
  BTSさまの場合、本当なら西武線内から副都心線直通に乗れば速いのでしょうけど、特急は所沢から池袋まで停まらないからこれはやむを得ないですね。
  
  「秩父豚味噌丼弁当」
  豚肉って味噌との相性いいですよね。
  私個人的には生姜焼きよりは味噌漬け焼きのほうが好みです。
  秩父にこんな美味しそうな弁当があったんですか。知らなかった。わかってたら私も買ってました。滞在10分で秩父を去った馬鹿な私たち　笑
  この日は、まだ旅行記にアップしてませんが、とある駅弁を買いました。
  
  Akr

  BTSさん からの返信 2025/09/11 16:21:29

  RE: ここから秩父ですか～

  Akrさまへ
  
  こんにちは～
  ご無沙汰しています。
  
  チーム横須賀は盛り上がっていますね～
  皆さまの旅行記を拝見していると、Akrさまは仕事にも慣れ、順調のようですね。生まれ故郷の仙台とは道路事情が違うので、毎日がヒヤリハットではないでしょうか。それにしても、かなり痩せてましたね～これも奥様の手料理のおかげですね。私は３kgほどリバンドしたでしょうか。（笑）
  
  さて、本題へ
  宇都宮ライトレールと味のイサムを取材して、その後をどうするか、３パターン（秩父・浅草・伊勢崎）考えました。温泉・グルメ・乗り鉄（秩父鉄道完乗および下見）を考え、秩父に行くことにしました。今年の２月も新潟・群馬のグルメ取材を終えてから秩父に行っています。私にとって秩父はホッとできるの場所なのです。その理由として「しゃくしな漬け」でしょうか、信州の野沢菜漬けに似ているからです。
  
  8090系ですが、確か…アオガエル（5000系）をモチーフに車体をデザインしたと聞いたことがあります。東横線（8590系）では８両編成で運行していましたが、京急と同じく先頭車両と最後部車両はＭ車なので雨天時は涙目でした。特に駅を発車するときや中目黒～祐天寺間の上り坂は空転の連続で遅れが発生します。空転の理由の一つとして車体が軽いのが原因です。
  
  以前、自宅近くに住んでいる元東海道新幹線の運転士と飲んだことがあるのですが、０系も雨天時は空転するそうで、１号車と２号車のモーターを故意的にカットして運転していたそうです。8590系は８号車側に付いていました。（ＵＣＯＳ：ユニット カット アウト スイッチ）本来はモーターに異常が発生したときに１ユニット解放するスイッチです。マニアックな話しで申し訳ありません。
  
  西武特急「ラビュー」は卵型の斬新なマスクに、ワイドな窓、初めて出会ったときは感動しましたね。Akrさまの仰る通り、シートの幅が狭く、背もたれの部分が少し硬めですね。でも景色を眺めたり宴していれば気にならないでしょうか～（笑）ご存じでしたか？車体はアルミニウム合金製なのですが、あの色は地肌ではなく、塗装しているんですよ！参考までに…
  
  西武秩父駅の駅弁は色々とありますね。今回は「秩父豚味噌丼弁当」を購入しました。秩父の郷土料理「豚味噌」は若干甘めでしっかりと漬け込んであるのでご飯が進みます。いつか人気店や老舗店で食べたいと思っています。Akrさまも駅弁を西武秩父で購入されたとのこと…次回の旅行記を楽しみにしています。
  
  私も4000系を取材したいと思っています。Akrさまの旅行記を拝見すると、東武6050系のようなクッションが良さそうですね。私の場合は宴付きかな～（笑）
  
  秩父の滞在時間が10分とは勿体ないですね～今度は宿泊しながら秩父を堪能してはいかがでしょうか？秩父鉄道・秩父駅周辺がお勧めです。
  
  お互い不規則な仕事をしていますが、いつかお会い（杯を交わす）できることを楽しみにしています。
  
  BTS

• Tagucyanさん 2025/09/06 11:10:13

  秩父でいろいろいいお店をご存じで

  BTSさま
  こんにちは
  
  最後は一転して秩父の方に向かったんですね。
  秩父鉄道にはたまに乗りますが、羽生から乗ったのははるか昔。なにしろそのとき、羽生までは東武伊勢崎線の「Ａ準急」という、今の人が聞いたら「？」な電車で行きましたので^^;
  
  羽生～寄居間は基本的に田園風景、そこから先は荒川に沿った渓谷で、景色がいい路線ですよね。ただ、走ってる電車が通勤型なので、景色を堪能するにはちょっと向いてない。一度あの路線を走るＳＬ列車で景色を堪能したいと思っているのですが。
  
  御花畑駅はレトロ調に改修されたんですね。それはそれでいいのですが、個人的には私もBTSさんと同様、以前の姿のほうがローカル線っぽくてよかった気がします。
  そこから歩いて５分の西武秩父駅に併設された温泉施設。私も平日に利用しましたが空いていてまったりできました。が、あそこのフードコートが18時半に閉店ということを失念していて、途方に暮れた記憶があります。
  そんなときでも、以前BTSさんが秩父を訪れた時に立ち寄った洋食屋さんといい、いいお店をご存じですね。こりゃ私でも長居して、電車を１本見送ってしまいそうです（笑）
  
  いつも思いますが、旅先で買ってきたお弁当を翌日の朝食にするのは、旅の余韻に浸れていいですね。「帰宅するまでが遠足」とよくいわれますが、それが翌日まで続くような感じですね。
  
  ---
  Tagucyan

  BTSさん からの返信 2025/09/07 04:49:49

  RE: 秩父でいろいろいいお店をご存じで

  Tagucyanさまへ
  
  おはようございます。
  いつもコメントありがとうございます。
  
  懐かしいですね～東武の「Ａ準急」・「Ｂ準急」。
  20年ほど前までは浅草から乗換えナシで群馬県内まで行けたのに…やはり特急「りょうもう」への旅客シフト、車両の運用、ダイヤ乱れが発生したときに広範囲で運転整理などの理由から主要駅で分断（区間運行）してしまいましたね。今では群馬県内では２両編成のワンマン運転です。時代が変わりました。
  
  羽生まで来て伊勢崎線経由で横浜へ戻るのは面白くないので、秩父鉄道で秩父へ向かうことになりました。これで全線制覇となりました。Tagucyanさまの仰る通り、秩父鉄道はロングシートなので景色を眺めながらの乗り鉄は半減しますね。クロスシートのSL「パレオエクスプレス」か急行「秩父路」を狙うしかないですね。今回は下見も兼ねているので、撮影よりも眺めていました。
  
  ３年ぶりの秩父。御花畑駅のレトロ調の駅舎内には驚きました。個人的にはリニューアルする前が良かったですね。Tagucyanさまの仰る通り「ローカル感」がありました。2004年（平成16）に駅舎が国の登録有形文化財に登録されていますが、そう簡単にリニューアルしても良いのか謎です。
  
  秩父には何度かお邪魔していますが、鉄道ファンが集う「やきとり省松」は今取材で知りました。いつも食べログをメインに店舗検索しているのですが、漏れがあったようです。（汗）店主は大の鉄道好きで、ずっと話していました。また寄りたいお店です。Tagucyanさまも一度寄ってみてください。（ハマることでしょう）
  
  衛生上よろしくないのですが（自己責任）、ご当地の駅弁を購入して、翌日の朝食でいただくスタイルは４トラデビューしてからです。Tagucyanさまの仰る通り「余韻」が私にとって大事なのです。取材を終え帰宅すると一気に現実に戻ってしまいます。それを少しだけ緩和することができます。
  
  次回は「静岡ぐるめ」です。
  マニアック過ぎる「鉄」と、きっとTagucyanさまも行きたくなるお店などを取材しています。お楽しみに！
  
  BTS