2024/12/28 - 2024/12/28
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慶長元年(1596年)、徳川家康公は奥州街道を定め慶長7年に宿駅制度を設けました。
千住宿から越ヶ谷宿の間には沼地が多かったため、大きく迂回する経路でしたが、宿篠葉村(草加市北部)の大川図書(ずしょ)が中心となって日光街道筋にあたる低湿地を土、柳の木、葦などの草で埋め固め、千住から越ヶ谷間をほぼ一直線に結ぶ草加新道を開きました。
徳川秀忠公は新道の完成を喜び、「草を以て沼をうづめ、往還の心安すきこと、これひとえに草の大功なり。このところ草加といふべし」と下知し、「草加」という地名の由来となったと伝わっています。
この道が完成すると街道沿いに茶店や旅籠屋など旅人相手の商いをする人々が集るようになり、寛永7年(1630年)に千住宿と越ヶ谷宿の「間(あい)の宿」として成立しました。
草加宿は、天保14年(1843年)には南北12町(約1.3km)の規模となり、本陣1軒、脇本陣1軒、旅籠67軒でした。
明治32年8月27日、東武鉄道は北千住から西新井・草加・越ケ谷・粕壁・杉戸・久喜の7駅間25マイル(40.1km)を開業しました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
-
旧日光街道を千住宿から歩いてくると、草加宿に到着です。
明治32年(1899年)8月27日に東武鉄道が開業する以前、千住宿のはずれにあった千住茶釜橋から粕壁まで、千住馬車鉄道が通っていました。 -
上の写真と同じ場所、明治28年の旧日光街道の写真です。
東武鉄道の開業よりも早く、明治26年(1893年)2月7日に千住馬車鉄道が開通しました。
左手前には浅古家の地蔵堂、その奥に草加町役場があります。その横に「祝凱旋」の看板が掲げられた門があります。日光街道の道の半分にレールが敷設され、門を通り抜けています。
れきみんだより5号の表紙を複写しました。 -
草加市役所の手前にあるのが、浅古家の地蔵堂です。
市役所庁舎は、市が地蔵堂を除く浅古家所有の土地を購入して、建設しました。
旧日光街道(市役所東側通り)の拡幅整備や西棟庁舎建設の際など、何回か地蔵堂を移設する案もありましたが、市民に長い間親しまれてきたことを大切にし、市ではこの場に残すことにしました。 -
浅古家の地蔵堂。別名子育て地蔵。
言い伝えでは、浅古家の脇を流れていた堀が増水したときに上流から流されてきた地蔵尊を、浅古家の先祖が救い祀ったところ、子宝に恵まれたと云います。
戦前までは、毎年8月24日(旧暦の地蔵盆)になると、地蔵堂に貯まったおさい銭を2銭銅貨に両替し、近所の子どもたちに配っていたそうです。 -
看板はありませんが、浅古家だと思われます。豪商と言われた大和屋(浅古家)のどっしりとした黒壁の建物です。
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草加山 回向院。
創建は江戸時代の前期。浄土宗寺院です。 -
大正11年(1922年)に放火に遭い焼失しましたが、大正13年に仮堂を建て、昭和37年(1962年)に再建されました。
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春日部円福寺で生まれ、太田大光院等を創建した呑龍上人が来寺したことが縁となり、呑龍上人永代講があったといいます。
御本尊は阿弥陀如来像。また、草加七福神巡りの布袋孫を祀っています。 -
回向院の扁額。
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北へ進むと、草加市役所(北)交差点に草加神社の標柱があります。
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日光街道・葛西道道標。
葛西道は江戸時代よりも前にあった古い道で、草加と葛西を結んでいました。
江戸時代になってから日光街道が草加を通るようになりました。 -
駅前通りと旧日光街道の交差点から草加駅を見ます。
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草加市のマンホール蓋。百代橋がデザインされています。
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草加市のマンホール蓋。色とデザインが異なっています。
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草加駅前にある大きな岩は、草加石清水といいます。
草加駅東口市街地再開発事業「アコス」の一環で、水害に悩まされた草加市の歴史を象徴しています。
アコスは、ラテン語のAKRO(水)からAKRO OF SOKA(草加の水=水の草加)に由来しています。 -
休憩場所でおせんべいを食べている銅像。
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アコちゃんの像。
麦倉忠彦氏制作、1992年。 -
草加駅東口。
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おせんさんの像。
宿場町として栄えていた頃、旅人を相手にする茶店があり、そこの「おせんさん」が売るお団子がとても評判でした。
あるとき、茶店に立ち寄った侍から、団子をつぶして焼餅として売ることを促され、試したところ大好評、これが草加せんべいの始まりと伝えられています。
麦倉忠彦氏制作、1992年。 -
旧日光街道を北へ歩きますが、それにしてもこの道幅で草加馬車鉄道が通っていたことを想像するのは難しいです。
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八幡神社の鳥居。
参道(路地)の奥にお社が見えます。草加七福神の恵比寿尊です。 -
手水舎。
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狛犬(阿業)。昭和56年奉納。
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狛犬(吽業)。
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八幡神社。
江戸時代、稲荷社に八幡社を合祀したと云われ、旧社名は稲荷八幡合社ということです。 -
中央に「八幡宮」、左右に「稲荷神社」と「牛頭天王」の扁額が掲げられています。
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祠の中に雌雄一対の獅子頭があります。
江戸末期に作られてもので、相当大きな獅子頭のようですが、写真のみでした。 -
神輿庫。
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こちらも入り口に神輿の写真がありました。
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藤城(ふじしろ)家住宅。
江戸時代からの旧家で、明治になって以降は米屋、味噌製造をしていました。
数年前の道路整備の際に曳家しています。 -
藤城家住宅。市内で2例目の国登録有形文化財に指定されています。
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旧日光街道を北へ歩きます。
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草加宿道標。明治44年建設の道路元標があり、「千住町へ」、「越ヶ谷町へ」と刻まれています。
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大川本陣跡。享保年間(1716~1736年)から安永年間(1772~1781年)まで、宿篠葉村の名主・大川家が本陣を務めました。
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清水本陣跡。
安永年間(1772~1781年)に、大川家から代わって清水家が本陣を務めました。 -
清水本陣跡は、エネクルで知られる堀川産業の本社になっています。
30数年前、ある問題の解決を命じられたFUKUJIROが何度も足を運んだ場所です。 -
路地(参道)の突き当たりに小さなお社が見えます。
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氷川神社。
草加七福神巡りの大黒天を祀っています。
地元では「氷川神社」と言えば、氷川町にある草加神社を指すことが多く、こちらは大黒様と親しまれているそうです。 -
狛犬(吽業)。
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狛犬(阿業)。
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氷川神社。
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平内さん(結びの神)。
久米平内(くめのへいない)は、江戸初期の伝説的な人物で夜な夜な辻切りなど悪業を重ね、自身の罪業消滅を願って自像を造って通行人に踏みつけさせました。
これが後に「文付け」た解され、縁結びの神として、また耳(よくきく)の神様として親しみ拝される様に成りました。
浅草寺に鎮座する久米平内堂と同じです。
よろしければ、こちらもご覧ください。
https://4travel.jp/travelogue/11602168 -
日光街道の碑。
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おせん茶屋。旧日光街道の宿場の雰囲気を漂わせる茶店風休憩所で、茶店ではありません。
かつては草加町役場が置かれていた場所です。 -
草加せんべいの元祖とされる「おせんさん」に因んで名付けられました。
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高札を模した掲示板があります。
公衆トイレもあります。 -
近くにはあったお煎餅屋さん。
元祖源兵衛せんべいは、明治3年創業で、大正天皇に献上したことで草加せんべいの名が全国に広まりました。 -
東福寺の参道入り口です。
草加宿七福神の毘沙門天が新たに祀られています。 -
東福寺の山門。草加市指定有形文化財です。
柱間十尺(約3m)、妻八尺五寸(約2.5m)の四脚門です。 -
東福寺の境内。敷地は5,376m2(ざっくりとサッカーコートの8割位)。
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手水舎。
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鐘楼。草加市指定有形文化財です。
文久2年(1862年)に建立、柱間2.72mの方形です。
石積みの基壇上に建ち、基壇に「文久二年七月再造立」の刻銘があります。 -
梵鐘。
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三鈷の松(さんこのまつ)。
空海が唐より帰国する折、真言密教を広めるのにふさわしい場所を求めるため日本へ向けて三鈷杵(さんこしょ)を投げたところ、雲に乗って飛んでいきました。
後に空海が高野山を訪れたところ、唐より投げた三鈷杵が松に引っかかっており、この地を密教を広める場所としたそうです。
「三鈷の松」は密教法具の三鈷杵のように三葉になっており、現在は縁起物として落葉した松葉を持ち帰り財布に入れておくとお金が貯まるといわれています。 -
大師堂。明治初年の築造と考えられています。平成元年に全体を修復しました。
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弘法大師をお祀りしています。
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東福寺の本堂。
草加新道を開いた大川図書が草加宿の住人の菩提寺として慶長11年(1606年)に創建しました。
文政7年(1824年)に再建された建物で、平成5年(1993年)年に大改修しました。
真言宗智山派のお寺です。 -
向拝の彫刻。
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鬼瓦。
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狛犬像。右の像は尻の穴を見せています。
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不動堂。明治5年4月、当寺において成田山新勝寺の不動明王の開帳が行われたのを記念し、近隣の人々の浄財によって新築されました。
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堂の前に御賓頭盧尊者がいました。
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不動堂の扁額。
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不動堂の内陣。
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不動堂には二童子を従えた坐像の不動明王像が祀られています。明治11年の開眼と記録されています。
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延命地蔵尊。
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重軽不動明王。
お参り前にお不動様を持ち上げ、次に願いを込めてお参りし、その後にもう一度お不動様を持ち上げてください。前より軽く感じれば、願いが叶うと言われています。平成25年3月奉納。 -
仏足石(ふっそくせき)。
お釈迦様の足型を石に刻んだもので、足腰が健全で過ごせるように祈ります。 -
ポストのようです。
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こちらは集会施設です。
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その前にきれいな庭がありました。
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東福寺には大川図書のお墓があります。
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墓地の西側、奥まったところにお墓がありました。
左が大川図書の墓、右は大川家代々の墓。 -
大川図書のお墓です。
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12月の末ですが、白い花が咲いていました。冬至梅でしょうか。
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六地蔵尊。
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石井宗叔(いしいそうしゅく)の墓。
江戸における続物人情噺の祖といわれる2代石井宗叔は医者から落語家に転じた人で、文化・文政年間に活躍しました。
草加の街歩きはまだまだ続きます。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
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