2024新緑の金沢文庫・称名寺周辺を散策

2024/04/21 - 2024/04/21

2024年GWの混雑を避け，連休前の週末に，クラウドファンディングで資金を集め，境内の案内表示やベンチが新しくなった称名寺庭園，ぼたんの花咲く旧金沢伊藤博文邸の庭園，龍華寺，海の公園などを散策した。
(1部の順序などを都合により編集してます)

エリア 八景島(神奈川)

京急金沢八景駅前の国道16号線を渡り，平潟湾沿いに野島方面へまっすぐ向かう道の左手沿岸の歩道は平潟湾プロムナードとして整備されている。
平潟湾越しの野島辺りは見ようによっては南国のようでもあり，柵はあるものの高さが低いので景色に見とれてうっかり落ちないように注意！といっても沿岸部の深度は概ね浅く，引潮時であれば腰高より低い水位だ。

平潟湾プロムナード 公園・植物園

植栽配置の選定方針は不明ながらソテツがあったり変化があり楽しめる。
曜日や時間によっては投げ釣りをされる方が居て，時折釣果に恵まれないのか，天誅が下りそうなマナーのよろしく無い見苦しい人の居る場に遭遇してしまうこともあるものの，おおらかに行きましょう。

平潟湾プロムナード 公園・植物園

1年に数度程度行われる下草の刈込後はすっきりするが，この時期は下草の伸びるのは南国でなくとも早く。
数年毎に部分的に植栽の強剪定も行われおおむね明るい雰囲気に。
この先の侍従川に架かる平潟橋に向かって緩やかな登りスロープと，沿岸の平坦な歩道とふたてに分かれる。
正面に見えるのが御存知のとおり金沢八景のひとつ野島夕照が命名由来とされる夕照橋。平潟湾プロムナードは侍従川までだが，平潟橋も近年路面がリニューアルされ，夕照橋までの歩道も植栽が続いて一体的に整備されている。

夕照橋 名所・史跡

野島公園の御衣黄桜が付近の大島桜やソメイヨシノに遅れて満開に。御衣黄桜の場所は写真をヒントに探して下さい。

野島公園 公園・植物園

2024ぼたん祭の最終日に旧博文邸庭園へ。

旧伊藤博文金沢別邸 名所・史跡

花の盛りは過ぎて数が少なくなったものの，大輪をまだ楽しめた。

旧伊藤博文金沢別邸 名所・史跡

散った花柄を片付けられるなど非常に良く手入れされていて脱帽。

旧伊藤博文金沢別邸 名所・史跡

来シーズンも楽しませて頂くため「ぼたん協力金」の集まり具合が気になるところ，小銭では出納の手間が増えてしまうので，以前に博文さんの肖像画が採用されていた日本銀行券の額面以上を寄付すべきかと思案しながら，住民税に加えて横浜市みどり税を継続して付加納税させて頂いているのでまたの機会とする。そもそも苗木の無料配布に対する協力金であり，苗木の配布が全て完了していて協力金は存分に集まったと甘い推察によれば，来シーズンも新株が増えるなど期待して良さそうだ。

旧伊藤博文金沢別邸 名所・史跡

近所のもうひとつの金沢区のぼたんの名所「龍華寺」へ。

龍華寺 寺・神社・教会

藤の花も見頃。美しい剪定に惚れ惚れ。

龍華寺 寺・神社・教会

金沢区には区の花ぼたんを区役所隣の泥亀公園などでも愛護しているが，無精してパスさせて頂き，今回の旅程の主目的地である称名寺へ。
朱門右手の案内板に注目。

称名寺 寺・神社・教会

昨年に実施したクラウドファンディングで集めた資金で案内板がリニューアルされていた。
事業に直接関与してなく詳細は把握してませんが，多くの協力で美しくなり喜ばしく。税収に替わる資金による見本的な事業として広まるだろうか。
横浜市の公式発表によると「目標金額の300万円を大きく上回る391万円、延べ168人の方にご寄附無事目標を達成することができました。」とのこと。

称名寺 寺・神社・教会

参道を進むと仁王門の左手にもリニューアルした案内板がある。江戸時代に火災消失から復刻されたらしい仁王門も多くの当時の多くの寄付の成果だろうか。

称名寺 寺・神社・教会

当時の資金難のためか，仁王像と門のサイズが合ってなく，現在通常は門は通行止めでもあり，残念な印象は否めない状況は当分続くようだ。

称名寺 寺・神社・教会

そして境内の朽ちて退色が激しく判別しにくくなっていた案内板もリニューアル。クラウドファンディング事業の成功おめでとうございます。次の目標は図示される記録に残る大伽藍，三重塔の完全復刻だろうか。1万倍以上の規模への拡大が必要と想像するが，それでも横浜市の4兆円に迫る予算規模に比べれば2桁小さく，改めて納税負担，用途や便益に対して感慨無量。

称名寺 寺・神社・教会

そして朱色欄干の二連の橋を渡橋して本堂へ。信心が足りず恥ずかしながら極楽浄土の快感を想像できないものの，背後の新緑などからリフレッシュのための圧倒的パワーと八百万の神様などからの祝福を頂こう。アーメン。

称名寺 寺・神社・教会

振り返って進んできた現世および過去の方向を見ると，橋と仁王門の先の参道が真っ直ぐに並んでなく僅かに傾いてますね。
橋と仁王門や参道の再建整備時期が異なり，普請(土木，建築工事)の基準が統一されてないようです。後から整備した昭和の橋は，再建時の発掘調査により本来の方位を推定して修正して設置されたということでしょうか。

称名寺 寺・神社・教会

参詣する度に不思議な感覚となる本堂右手に残る草原。かつて大伽藍，書院や宿坊などか建っていたようですが，痕跡はなく。

称名寺 寺・神社・教会

そうそう，クラウドファンディングでリフレッシュされたのは前掲の案内板だけでなくこれらのベンチも。
GWに薪能が開催される旧県立金沢文庫が建っていた平地の広場。ベンチは広場と反対向き。

称名寺 寺・神社・教会

ベンチ付近からの境内の眺め。ベンチはこちらの関東には少ない浄土式庭園側を向いてます。
特別名勝，世界遺産登録の岩手県平泉の毛越寺庭園などには遠く及ばないものの，人口過密の市街地に立地しながら，無粋な高層ビルや鉄塔などが背景になく素晴らしく。

称名寺 寺・神社・教会

背後の横浜市民の森の登山口には小株ながら燃える躑躅がちょうど見頃に。
登山口を登らずにトンネルを通って次へ。

称名寺市民の森 公園・植物園

新神奈川県立金沢文庫の入口は強い拘りで称名寺方向側に。
本年度もかなり独特な企画展示が予定されている模様。
なお，残念ながら専用の駐車場はなくやや不便。年間や永年の入館証はまだ設定されていません。喫茶室もまだ復活ならず。

神奈川県立金沢文庫 美術館・博物館

中世のトンネルの解説板。こちらもクラウドファンディングの成果なのか不明。以前の写真と見比べればリニューアルされたか判別出来そうですが，無精して失敬。
なお中世のトンネルは現在通行できません。

称名寺 寺・神社・教会

金沢文庫からの帰路に入り組んだ住宅地を通るのもなんなので，称名寺に戻り境内を通って帰りましょう。
境内の躑躅が旺盛にしていて気分が高揚。

称名寺 寺・神社・教会

隣の少し離れた海の公園に到着。
潮目が不適で潮干狩の混雑はなく。
左手が八景島，正面が夏島，右手に野島(山)。この位置からは，八景島シーパラダイスと奥の夏島の間の金沢湾口や，東京湾越しの対岸の房総半島は見えません。
国道357号線が八景島から横須賀市まで架橋で延伸すると景観が替わり見苦しくなりそうなので，いっそのこと，横浜の南北の環状線などのような地下トンネルで追浜駅前の通りや横須賀市中心街まで結んではどうか。
賢者であろう横浜市会の代議員や行政職員が後世に向けてベストな選択を説明すると期待してます。

海の公園 公園・植物園

海の公園にはBBQ場が設置されて海を見ながら楽しめます。せっかくの景観，国道の無粋な架橋ができると台無しかもしれません。

海の公園 公園・植物園

BBQの受付には売店や予約制の食材提供サービスもあり，八景島シーパラダイスのヤキヤなどと同様な，いわゆる手ぶらでBBQも可能。但し，レストランやカフェは今のところ一切ありません。

海の公園 公園・植物園

案内板に注意書きがあるので公園利用時は良く確認しましょう。左上の危険生物など生命に関わる情報もあり。

海の公園 公園・植物園

そして今シーズンの干潮時刻表に潮干狩適正を記したお馴染みの案内表示。
従来シーサイドラインの駅などで無料配布されていたのに今シーズンは見かけて無い。貝が採れなくなったので配布は廃止したのか？
個人的には収穫が減ったのに加え，数年前のマイクロプラスチックによる金沢湾などの汚染状況の公表で，この地の海水洗浄に奮起してくれている浅利貝をたくさん食して問題無いのか心配になり，ますます潮干狩する気になれなく残念。

海の公園 公園・植物園

おやおや，年度末にしばらく来なかったら，知らないうちに白板壁で囲って何をしているのでしょう。
洒落たリゾートホテル，レストランかカフェでもいよいよ増設することになったのか？

海の公園 公園・植物園

公園の管理運営を請け負っている公益財団法人横浜市緑の協会の方に現地で尋ねたところ，親切に教えて頂けました。
なんと，長浜の検疫所が廃止になり，残されていた旧検疫所の歴史ある施設の遺産文化財を海の公園のこの地へ移設保存することが決まり，昨年度予算で公園の1部の木を切り造成測量まで行ったらしく。年度がかわり，次の工程へ進み工事業者が替わる端境期らしく，工事の表示が無い望ましく無い状況ながら，間もなく次の工事が始まるらしく。
それにしても，歴史的設備遺産が保存されるのは良いのだか，当初建てられた場所に残すのが最も望ましく，わざわざ縁の無い他の場所へ移設するのはどういった事情でしょう。検疫所は厚労省の所掌でしょうか。横浜市も積極的に進めたのか，周知がよろしくないようで納税者として甚だ残念。とは言え移設と跡地利用にどんな人類の叡智や工夫が費やされるか期待され楽しみである。

海の公園 公園・植物園

最後にお馴染み今期の純米酒の紹介コーナ。
現地の酒蔵まで赴かなくとも希少な個性的で熱い国酒を購入できる幸せと，関係下さった農家，醸造家，流通業界，プロモータ、各種制度の維持発展に奔走する官庁民間の功労者様，麹菌等々に大いに感謝です。
奈良県宇陀市久保本家酒造「睡龍」生酛生詰，2013年度醸造の長期熟成酒。しっかり濃厚な渋味の効いた味わい深い逸品でした。
京都府京丹後市木下酒造「玉川」純米吟醸日本晴，無濾過生原酒一号酵母。あの夏の人気商品「ice breaker」と同じスペックの仕込みで，睡龍長期熟成酒と反対に華やかな甘さで呑み比べの相性は抜群かと。

掛田商店 専門店

裏ラベルもご参考に。
睡龍は内容量500mlの細い瓶。
皆様できれば怪しい海外産リキュールや香料を多量に混ぜた安価な淘汰が早い缶入り酒類飲料の利用は止め，今夜も伝統と革新進化する個性的な日本酒で乾杯を。

最後までご覧頂きまして有難うございます。
ゴールデンウィーク突入前の4月に投稿するつもりが，色々あって思い通りならずに日数を要して遅れ，早いもので今日はもう5月12日(母の日)。
我が国では新緑の繁栄が進み，すでに各地で夏日となってますね。
GW突入以後の旅行記も焦らず順次楽しみながら編集して，役立つ参考となるように公開しようと思います。
皆様ぜひ体調を整えて，新緑を愛で日常を楽しみましょう。健勝と好運を祈ります。

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