2023/10/21 - 2023/10/21
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かくちゃんさん
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第16区は、軽井沢から松井田までのコースとなります。
スキーシーズンではないから関越自動車道は大丈夫だろうと軽井沢まで今回は高速バスを利用しましたが、これが大誤算。関越も上信越道もところどころ渋滞が発生し、バスは1時間遅れで軽井沢駅に到着。駅からスタート地点の矢ケ崎公園まで走り、急いで着替えて出発。時に12時15分。
指定席を取った帰りの特急列車に乗るには松井田駅を16時7分発の電車に乗らなければなりません。碓氷峠の山道、徒歩で歩かなければならない区間がある今回、4時間弱という時間は微妙ですが、気持ちペースを上げ気味に走り出します。
六本辻環状交差点で中山道に入り、カラマツ並木を抜け、軽井沢一里塚(旧軽井沢ロータリー)、軽井沢宿(旧軽井沢銀座商店街)を経て、急な上り坂を過ぎると未舗装の遊歩道に入ります。遊歩道、最初は車でも通れるような幅広な道でしたが、徐々に走るのが困難な山道に入ります。しかし、今日は先を急ぐため走れるところは走って見晴台に到着。時に13時7分。
ここで体操とストレッチをし、給水した後、碓氷山荘さんで力餅をいただき、熊野皇大神社を参拝して国境を越えて上州に入ります。時に13時38分。
ここで、道は下りに代わり、一気にギアを入れ替えてペースを上げて走り出し、碓氷峠一里塚を経て、仁王門跡から旧道に入ると道は急坂の悪路となります。人馬施行所跡を通過して安政遠足の道に入ると路面が良くなりますが、山中一里塚、旧碓氷坂関所跡、四軒茶屋を通過すると再び道は悪路となり、柱状節理からはがれた石が散乱する急な下り坂を慎重に進み、覗(のぞき)、刎石(はねいし)一里塚を経て、碓氷小屋からは整備された道を再び飛ばして坂本宿に到着。時に14時59分。
アスファルトの道に入ってからは更にペースを上げて、碓氷関所跡、横川一里塚、五科の茶屋本陣、新堀一里塚を順調に通過して松井田宿に到着。時に15時59分。
松井田宿から駅まで約1㎞。最後の上り、もう足が上がりませんが、止まったら電車に間に合いません。ハアハアゼイゼイ息切れしながら何とか本日のゴール松井田駅に到着。時に16時5分。電車到着の2分前でした。
10月下旬に半袖半ズボンの出で立ちで電車に乗るのは心やましいものがありましたが、幸いにもあまり汗をかいていなかったため、背に腹は代えられず着替えずに電車に乗車。さすがに背中をシートにもたれかけることはためらわれたため、前かがみの姿勢で高崎駅まで乗車。高崎駅のトイレで着替えて、特急「草津・四万4号」に乗車。駅で購入した缶ビールを一気に飲み干し、酎ハイを飲みながら高崎名物の駅弁「鳥めし」を堪能しました。
この駅伝、単独走のため競走相手はいませんが、今回は時間が競争相手になってしまいました。よく走れたものだと余韻に浸るも束の間、半端ないももの筋肉痛が襲来。高崎駅での乗り換えの際はおじいさん役の間寛平さんのような歩き方になってしまいました。
時間との競争には勝っても寄る年波には勝てないということなんでしょうね。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
- 交通
- 2.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
軽井沢のカラマツ並木。
これは江戸時代から続くものではなく、戦後の植林と思われます。
軽井沢は浅間山の噴火の影響を多分に受け、かつては不毛の地だったようです。 -
中山道 37番目の一里塚 軽井沢一里塚があったと思われる場所近辺。
写真は旧軽井沢ロータリーで、かつての草軽電気鉄道旧軽井沢駅もここにありました。ここに一里塚があった可能性は低いとは思いますが、軽井沢宿の京口、沓掛宿側にあったとのことですので、ここの写真としました。 -
中山道 18番目の宿場町 軽井沢宿。
宿場町だった時代は「かるいさわ」と呼ばれていましたが、明治以降避暑地として外国人の往来が盛んになると、外国人が発音しやすい「かるいざわ」が読み方として定着し、現在に至っているのたのだそうです。
写真は旧軽井沢銀座商店街の中心部で、宿場町の面影はほぼ感じられません。観光客でそれなりに混雑していました。 -
軽井沢宿つるや旅館。
江戸時代は休泊茶屋を営む旅籠だったそうです。 -
軽井沢ショー記念礼拝堂。
宣教師A・C・ショーによって創設された軽井沢最初の教会。ショー宣教師は軽井沢が避暑地に向いていることを世に広めたことでも有名なのだそうです。 -
碓氷峠見晴台。
雄大な展望という言葉がぴったりの絶景です。戦国時代は狼煙(のろし)台だったそうです。 -
碓氷山荘さんでいただいた、くるみ味の力餅。
お茶、たくあんとの相性が抜群で本当に力が付いた気がします。 -
熊野皇大神社の随身門。
本宮の中心が長野県と群馬県の県境上にあり、「熊野皇大神社」の名称は長野県側の呼び名で、群馬県側は「熊野神社」と呼んでいます。 -
熊野神社の古鐘。鎌倉時代に松井田一結衆によって奉納されたとのこと。
社殿の賽銭箱の上には鈴のほかに銅鑼(どら)?が吊るされており、鳴らすと参拝ではあまり聞かない音色がします。最初、この銅鑼が古鐘だと思っていたのですが、古鐘は写真のしめ縄の奥の社殿に奉納されています。場所は当然ながら群馬県側にあります。 -
上信国境の石碑。
写真右手の赤いラインが国境のようです。
石碑、傾いているのが気になります。 -
中山道 36番目の一里塚 碓氷峠一里塚があったと妄想した場所。
ウィキペディアでは36番目が山中、35番目が刎石(はねいし)、34番目が横川、33番目が新堀、32番目が不明と記載されています。しかし、新堀の一里塚は現地の案内板によると32番目の一里塚とされています。新堀から横川まではちょうど1里。となると、碓氷峠の中に3つの一里塚があったことになります。山中と刎石は距離的には疑問がありますが、茶屋もあるので一里塚があった可能性が十分あること、また、軽井沢一里塚から山中茶屋跡までは2里には足らないものの、1里半くらいの距離があることから、軽井沢と山中の間にもう一つ一里塚があったのではないかと妄想し、勝手に「碓氷峠一里塚」と命名させていただきました。まあ、研究者の誰もそんな説を唱えていませんが。。。
写真は仁王門跡手前、旧中山道と上州碓氷峠越えのみちとの分岐点近くにある祠です。 -
人馬施行所跡。
和田峠の施行所である接待同様、江戸呉服町の豪商加瀬屋与兵衛が、中山道の旅の難儀を助けようと安中藩に土地を借りて人馬が休む家を作った所のようですが、和田峠と違って全くその痕跡がありません。ただ、ここを境にこれまで急で悪路だった街道は通りやすい道へと変わります。 -
安政遠足(あんせいとうあし)があった旧中山道。
安中藩主が安中城門から碓氷峠熊野神社まで徒歩競争させたコースと言われ、日本のマラソンの発祥とも言われています。現在も写真のように整備されていますので、ここは走らせていただきました。江戸時代、山の中でも中山道はこれくらいきれいに整備されていたんでしょうね。 -
山中茶屋跡。
かつては寺や茶屋本陣もあったとされ、明治時代には小学校も作られたほどの集落だったようですが、現在は痕跡だけとなっています。 -
中山道 35番目の一里塚 山中一里塚があったと思われる場所周辺。
中山道駅伝単独走では便宜35番目とさせていただきました。
写真は山中茶屋跡を過ぎてすぐの所にある一里塚のような雰囲気を醸し出している場所。大湫宿周辺の八瀬沢や権現山の一里塚に似ていたので、ひょっとしたらと思い写真を撮りました。 -
旧東山道の一里塚案内板。
山中茶屋と四軒茶屋の中間地点にあります。中山道は写真右を直進しますが、東山道は写真看板右を上り、すぐに右折していたようです。その途中に一里塚があったようですが、なぜここを?という場所を通っています。ただ、中山道、東山道のいずれの時代もこの辺りに一里塚があったと思われます。 -
碓氷坂の関所跡。
群盗を取り締まるため899年に関所が作られた場所とされています。江戸時代、中山道が整備されると関所は横川の地に移転します。 -
四軒茶屋(刎石茶屋)跡。
木が生えているあたりに茶屋があったとしたなら、約150年で木がこれだけ大きくなったということになります。 -
覗(のぞき)から見た坂本宿。
下り道、突然この絶景がスポットで現れます。周りは木々が生い茂っており、まるで双眼鏡で見ているようです。「覗」というネーミング、まさに言い得て妙です。
「坂本や袂の下の夕ひばり」一茶が一句詠みたくなる気持ちも分かります。 -
中山道 34番目の一里塚 刎石(はねいし)一里塚があったと思われる場所周辺。
中山道駅伝単独走では便宜34番目とさせていただきました。
写真は四軒茶屋跡から刎石坂を進み、覗を過ぎた辺りにある柱状節理。この近辺ははがれた石が急坂に散乱し、まさに石が刎ねた状態になっています。一里塚があったとは思えない場所ですが、刎石という地名の元になっているような場所なのでここの写真にしました。 -
碓氷小屋を過ぎた辺り。
なんと電気柵が中山道を塞いでいます。何とか潜り抜けたものの、ここを通るのはとてもお薦めできません。
中山道の道を防ぐ柵、武佐宿手前の横関川にもあります。(https://4travel.jp/travelogue/11805449) -
中山道 17番目の宿場町 坂本宿。
碓氷峠を控え相当賑わった宿場町のようですがその面影は少なく、ひっそりと佇んでいます。 -
旅籠「つたや」跡。
明治41年(1908年)、若山牧水は坂本宿に一軒だけ残った「つたや」に泊まり、その寂れた様子を「秋風や 碓氷のふもと 荒れ寂びし 坂本の宿の 糸繰りの唄」と歌っています。鉄道開通後も宿場町の機能を残すことの難しさを物語っています。 -
薬師の湧水。
水は出てますが量が少なく、窪に水は溜まっているものの底には落葉も集積していたことから飲むのは止めました。かつては水飲み場だったんでしょうね。 -
碓氷関所跡。
元和9年(1623年)に碓氷坂から移転して以来明治2年(1869年)に廃関となるまで中山道の要所でした。写真の場所は番所の跡ですが、そこに昭和34年(1959年)、街道の江戸側にあった東門を復元したのだそうです。 -
横川駅前。
北陸新幹線開通前、特急あさま号はここで機関車を着脱するため5分ほど停車していたため、何度かホームでおぎのやの峠の釜めしを購入したことがあります。初めて駅前に来ました。 -
中山道 33番目の一里塚 横川一里塚があったと思われる場所周辺。
中山道駅伝単独走では便宜33番目とさせていただきました。
碓氷関所が横川に移転する前の中山道や東山道はここではなく、写真左に見える山の反対側を通っていた可能性があるため、一里塚はそちらにあった可能性もあります。 -
五科の茶屋本陣。
中山道から少し離れ、信越本線の踏切を渡ってすぐの所にあります。残念ながら時間がなく中には入れなかったため、外観だけ撮影しました。 -
中山道 32番目の一里塚 新堀一里塚址。
民家の間にある小さな竹林にある案内板の先に一里塚がありますが、山が小さく、本当に一里塚?という感じでした。 -
中山道 16番目の宿場町 松井田宿。
ところどころで宿場町の雰囲気を感じます。 -
本日のゴール松井田駅。
電車発車の2分前に着きました。今は無人駅ですが立派な橋上駅舎です。 -
高崎駅名物駅弁「鳥めし」。
ご飯の上に鳥そぼろがまぶしてあるのが特徴の戦前から続くロングセラーです。
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