2023/07/02 - 2023/07/02
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FBRUN'Zさん
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【概要】
筆者の日本百名山登山39座目は、<空木岳(うつきだけ)>を選んだ。夏の南アルプス5座縦走登山のトレーニングとして、距離19Km、標高=2,864mで登りだけでも約2,100mあり、日帰りピストン12時間(登り7時間、下り5時間)を想定してチャレンジした。噂以上、想像以上のなかなか登りごたえのある登山となったが、頂上では中央アルプス・木曽駒ヶ岳は勿論、日本のTOP3富士山・北岳・間ノ岳と南アルプス3,000m級の稜線をこの目で見てきた。
【空木岳データ】
お隣りに位置する中央アルプスの最高峰標高<木曽駒ヶ岳>2,956mは、中央アルプス駒ヶ岳ロープウェイの山麓駅・標高1,662m「しらび平」まではバスで登り、標高2,612m山頂「千畳敷駅」でロープウェイで登ることが出来る。その後数字上では340m程登れば頂上に行ける。今回の<空木岳>標高2,864mは、ロープウェイ・リフトなどの飛び道具などないため、登山口から約2,100m自力で登らないとならないため、大人気の木曽駒ケ岳と比べると、登山者・観光客が少ない静かな山です。名前の由来は、春、伊那谷からこの山を眺めたとき、中腹以下は黒木の森なのに、山頂部は残雪模様が美しく、それがあたかも満開のウツギの花のように見えるところから、その名がつけられたそうです。
【アクセス・登山コース】
アクセスは、JR飯田線・駒ヶ根駅より「しらび平」行き路線バスに乗り、菅の台バスセンターの一つ手前の「駒ヶ池」バス停で下車。バス停より徒歩10にある駒ヶ根ユースホステルに前泊。そこは、<池山尾根ルート>登山口まで徒歩5分にある。今回の池山尾根ルートは、一般的なルートになっているが、途中に小地獄・大地獄の急階段・鎖場・痩せ尾根ポイントがる。噂以上に厳しい山でした。帰宅は、駒ヶ根IC・高速バス停より飯田ーバスタ新宿の高速バス。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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深田久弥著『日本百名山』、「空木(うつき)、空木(うつき)、何というひびきのよい優しい名前だろう。もし私が詩人であったなら空木(うつき)という美しい韻を畳み入れて、この山に献じる詩を作りたいところだ」と書いている。
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日本百名山<空木岳>山頂からの展望。中央後方に日本百名山<木曽駒ヶ岳>。
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3:15 駒ケ根ユースホステル 出発。
2:20起床したが、同日、駒ヶ根で中央アルプススカイラインジャパン(トレールラン)大会開催されるため、宿泊先の駒ヶ根ユースホステル8人部屋は、6名の相部屋となるが、大いびきの大合奏で寝不足。素泊り3,800円でした。駒ヶ根ユースホステル 宿・ホテル
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3:20 池山尾根登山口。
駒ケ根高原スキー場駐車場の一番奥に登山口があります。標高930m。頂上までの標高差1,934mの山行開始です。駒ヶ根高原スキー場 スキー場
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池山尾根登山口。
熊注意の看板もあり、熊除け鈴を装着。 -
「空木登山道」の案内看板も出てきた。ひと安心です。
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一昨日から続いた降雨により、登山道は雨水排水溝となり、水の流れが激しいです。
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中央アルプススカイラインジャパン(トレールラン)大会コースと重複している部分では、通常のピンクリボンとは別に、黄色テープに「S」サロモンも混在していました。
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4:20 三本木地蔵 通過。
山行開始より約1時間。登山口より2.5Km。標高1,275m。 -
4:40 夜明けが近く、空が明るくなってきました。未だヘッドライトは必要です。
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標高が上り、木々の間、雲の切間から駒場根市内が見えてきました。
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4:43 林道終着点にあるWC。
立寄らずスルーしました。 -
眼下の駒ヶ根市内の街灯も点灯中。
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4:44 池山林道終点登山口。
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池山林道終点登山口。
ここから先は、登山装備必要となっています。 -
5:09 タカウチ場 通過。
標高1,500m。この頃から睡魔が襲ってきた。 -
5:31 下界に朝日が当たっている。
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「ながさるおがせ (長猿尾枷)」なる植物。
懸垂性の樹状地衣類の一種で、亜高山帯の針葉樹などの樹皮や枝先に絡みつき、長く垂れ下がります。基本的な構造は円筒形で、よく分枝して長さは1メートル以上になることもあります。樹木などに寄生しているわけではなく、空気中の水分を直接吸収し、光合成を行っています。漢方では、乾燥したものを松羅(しょうら)と呼び、鎮咳・利尿剤などにするそうです。 -
茂みで動くもの発見。答えは、カエルでした。山で動物は、ちょっと驚きます。
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5:53 木々の間から木漏れ日を感じる。
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山の中で迎える朝は、爽やかですが、相変わらず睡魔が襲い掛かる。
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5:58 避難小屋の水場。
非公式な水場。この水場で下山時に助られる事になる事を、この時点では知る余地もありません。顔だけ洗った。 -
TVでこの水場を見た時は、豊富な水量の水が噴き出していたが、ちょろちょろの流れでした。湧き水は、タイミングによっては枯れたりするので、要注意です。
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水場の分岐。
「空木登山道」を直進します。 -
この分岐は、「尻無」方向です。
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ギンリュウソウ。
ゴキブリにタネを運んでもらい、まいてもらうという、にわかには信じがたい共生関係。「菌従属栄養植物」の1種で、ベニタケ類の菌糸から栄養を得ています。特に光を必要としないため、暗い森の中でも難なく暮らしていけます。もっとも地上部に植物体が現れるのは、花を咲かせ、実をつけるための約2か月間だけです(4月中旬~6月中旬)。 -
6:47 尻無 通過。
標高1,930m。登山口から標高差1,000m・3時間20分で登ってきた。 -
6:56 マセナギ 通過。
標高1,980m。「××ナギ」とは、過去の崩壊地の意味らしい。 -
7:32 急な丸太階段。
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迷いそうな尾根となっている。
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狭い尾根を登ります。
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お隣りの「千畳敷カール」と「宝剣岳」(尖がり)が見えてくる。雲ひとつない、快晴日です。
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心もとない細いロープのロープ場。
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ここから空木岳登山道名物の小地獄・大地獄の始まりか。
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急勾配の階段。
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大地獄は急勾配のステップ階段です。
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イチオシ
こりゃ急勾配だわ。
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イチオシ
大地獄の次は、小地獄の鎖場です。登山者は、黙々と登るのみ。
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駒ケ根市内。
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8:29 迷い尾根 通過。直角に方向転換するような場所に「迷い尾根」を使います。
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注意看板「急峻な痩せ尾根」この先のメータ数が判らない。
百の位が1~9が当てはまるが、800m差も出るぞ。 -
9:05 ヨナ沢の頭 通過。
標高2,330m。登山口からの標高差1,400m・登山時間5時間35分。YAMAPでチェックすると、あと標高を534m登ります。遠いです。ここで休憩していたら、今回で2回目チャレンジの方も休憩していて、前回時間切れでココで撤退した話を聞きました。ここのポイントで、山頂アタックするかの判断するのも良いかもしれません。 -
イワカガミ。
高山や深山の草地や岩場に群生する常緑多年草。常緑の丸くて光沢のある葉、花の先が大まかに5裂、先端は細かく裂けていることが特徴です。岩場に生え、葉に光沢があることから名付けられた。 -
千畳敷カール・宝剣岳が、同レベルに見えてくる。
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ステップ階段の上に立派な木が生えている。緑が綺麗です。
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10:21 空木平分岐 通過。
右方向の駒石方向に進む。この日は、山頂直下の「駒峰ヒュッテ」が閉鎖されていたので、WCは左の空木平避難小屋に向うしかない。この分岐から0.5kmは遠く感じます。 -
南アルプスの稜線・富士山の頭が見えました。
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今年の夏は、皆木アルプス5座(塩見岳~光岳)縦走を予定しています。
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10:25 森林限界を抜けて空木岳頂上が、ようやく見えてきた。
登山口から7時間です。登山計画では、登り7時間と計算していたので、寝不足と蒸し暑さにより大幅に遅れていることを自覚する。 -
駒ケ根市内も小さくなっていた。
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這い松ゾーンを更に進みます。
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千畳敷カール・宝剣岳も大きく見えます。
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イチオシ
10:38 空木岳山頂・駒石が見られるビュースポット。空木ブルーに出迎えられる。
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名物の駒石。石の上に人がいるのが見えます。
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ここまで来ると、木曽駒ヶ岳~中岳~huchen・千畳敷カールの胸突き八丁が肉眼で確認できます。
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天気に恵まれ、ここから眺望の稜線歩きで、頂上を目指します。
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イチオシ
それにしても素晴らしい景色です。
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駒石が意外と大きく、全体を撮影しようと思うと少し離れて、撮影です。
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中央の双耳頭の山が、富士山です。手前が南アルプスです。
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石灰岩の河川敷の様です。
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頂上に向かっての稜線歩き。日蔭がなく、暑過ぎる。
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半分熱中症で頭がボーとなっているので、高山植物をただ撮影。
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下界と稜線と南アルプスを撮影。
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左上に見える空木平避難小屋。あそこに立ち寄っていたら、更に時間がかかっていました。
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11:59 駒峰ヒュッテ 到着。
営業期間前につき、閉鎖中。建物日陰で30分仮眠して、体調が戻らなければ、ピークを踏まず、下山しようと決めた。駒峰ヒュッテ 宿・ホテル
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駒峰ヒュッテ 閉鎖中。
ハイドレーション1.8L+ペットボトル0.5L+山専ボトル0.5Lの2.8Lの水を持参。山頂直下のここまでに2.0L以上飲み干す。小屋で水分補充出来ず、非常にヤバイ状況でした。駒峰ヒュッテ 宿・ホテル
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12:30 日蔭の風通市の良い所で仮眠したら、体調が回復し、山頂アタックする。下山時間も気になる。山頂までは7分。
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イチオシ
12:45 日本百名山39座目<空木岳>標高=2,864m 無事登頂。
空木岳 自然・景勝地
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イチオシ
<空木岳>頂上。
顔を引きずりながら微笑むのがいっぱい・いっぱい。空木岳 自然・景勝地
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<空木岳>頂上。
達成感がジワジワ。空木岳 自然・景勝地
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イチオシ
<空木岳>頂上。
普段は、知らない方とはあまり写真を撮らないが、世代を超え、国を越え、息子より若い好青年二人と360°カメラ記念撮影。空木岳 自然・景勝地
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<空木岳>頂上。
飯田から来た二人は、本日は富士山登山を予定していたが、急遽、空木岳登山に変えたそうだ。標高2,864mのご縁をです。頂上でギリギリまで眺望を楽しむと言っていたので、二人の下山時間を心配していたが、帰りかけに立ち寄った日帰り温泉「コマクサの湯」で偶然再会。互いに無事に下山を喜んだ。空木岳 自然・景勝地
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イチオシ
<空木岳>頂上。
ここから下山したくない気分です。頂上の絶景眺望です。
頂上360°動画:https://www.youtube.com/watch?v=v0_HZ2ePUFA空木岳 自然・景勝地
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<空木岳>頂上。
木曽駒ヶ岳方向。空木岳 自然・景勝地
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<空木岳>頂上。
御嶽山も見えました。空木岳 自然・景勝地
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イチオシ
<空木岳>頂上。
今から中央アルプス3,000mの稜線歩きが楽しみです。空木岳 自然・景勝地
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<空木岳>頂上。
駒ケ根市内がジオラマの様です。空木岳 自然・景勝地
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12:56 <空木岳>より下山開始。
頂上滞在時間約10分。空木岳 自然・景勝地
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幻影の様に頂上から消える岩が、テントに見えました。
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16:26 避難小屋・水場に到着。
下山開始して3時間30分で一気に下山。ここから登山口前で約5kmあるので、2時間は覚悟するようです。水場が、多くの登山客が水分補充していました。 -
ヤバい・ヤバイ。ここまで、節水しながら給水して下山し残り0.1Lの一口分の水しかなく、命の給水となりました。
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やー助かったー。ペットボトル1本分0.5Lの水を一気飲み。更に0.5Lの水を補充して、登山口に向かった。
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夕暮れ前に何とか下山出来そうです。
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17:45 池山尾根登山口 無事下山。
結果的に登山計画より36分遅れで下山出来ました。 -
駒ケ根高原スキー場・駐車場の車両も少なくなっていた。
駒ヶ根高原スキー場 スキー場
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