日本百名山＜武尊山（ほたかやま）＞３年越しの登頂への思い叶う

2024/02/04 - 2024/02/04

【概要】
武尊山は群馬県の北部に聳える独立峰で、日本百名山に選定されています。
麓にある川場村には川場スキー場があり、スキー場営業期間中には2本のリフトを乗り継ぎリフト頂上駅から登山をすることが出来る。3年目より8回の登山計画を行い、その内２回は現地入りし、登山を試みた。2回とも途中のピークの剣ヶ峰（標高2,020ｍ）で強風・爆風により撤退を余儀なくされた。今回の登山が、3度目の正直で「執念の登山」となりました。筆者、日本百名山４８座目となりました。

【武尊山データ】
武尊山はいくつものピークで構成されており、主峰は標高2158mの沖武尊です。群馬でも新潟との県境にあるため、積雪期は日本海からの北風が強く吹くため、天気予報「天気とくらし」の登山係数「C」判定では、先ず登山することが難しい。その他の天気予報は、群馬より新潟の天気に合致する地域。

【アクセス・登山コース】
＜アクセス＞
今回は、東京駅ー（JR新幹線）ー群馬・高崎駅ー（JR上越線）ー沼田駅ー（路線バス）ー川場田園プラザー（無料シャトルバス）ー川場スキー場。往復とも同じルート。

＜登山コース＞
夏場のポピュラーな周回ルートは、7時間48分／11.2km。武尊神社（68分）→剣ヶ峰山分岐（167分）→剣ヶ峰山（76分）→沖武尊（64分）→手小屋沢避難小屋（46分）→剣ヶ峰山分岐（47分）→武尊神社ですが、今回の登山ルートの川場スキー場ルートだと、３時間46分/4.8Kmと日帰り登山できる。

エリア 川場(群馬)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

【ダイジェスト』
武尊山に向かう途中、登ってきたルートを振り返ると、大きなピーク（標高2,020ｍ）の剣ヶ峰の山容を見る事が出来た。過去2回ともこの剣ヶ峰で強風・爆風のため、下山をした場所となっていた。

【ダイジェスト】
今回の登山で初めて日本百名山＜武尊山＞の山容を目の当たりにする。途中の剣ヶ峰に比べると、比較的緩やかな稜線となっていた。「日本百名山」の著者の深田久弥氏は、「武尊」を「ホタカ」と読める人は山好き以外にはあまりいないだろうと記載し、「上越国境から東の方を望むと、長大な障壁のような山が見える。それは一つの抜きん出たピラミッドとか、特異の独立峰として注目されるのではなく、その壁全体として私たちの眼を驚かすのである」と記した。

2024年02月04日（日）
5:45　JR東京駅・新幹線改札口。朝早いので、人の往来も疎らです。

東京駅 駅

6:08発　新潟行き　とき301号・自由席に乗車し、高崎に向かう。

東京駅 駅

新幹線自由席もスキー客メインですが、ガラガラです。

東京駅 駅

6:50　新幹線も群馬に入る。群馬県の代名詞ともなっている赤城連峰のシルエットが浮かぶ。

目線を東にやると、積雪の少ない日光・男体山も見える。

6:57　定刻通りJR高崎駅到着。07:11発　ＪＲ上越線 普通 水上行きに乗換えます。

高崎駅 駅

ＪＲ上越線 普通 水上行きの電車。

高崎駅 駅

日曜日の朝、通勤客もいると思いますが、大半が部活の高校生・スキー・スノーボード・雪山登山客でした。

8:01着　JR沼田駅。空模様は、ドンより曇り。今朝、東京は小雨が降っていたが、群馬・沼田は、雨は降っていない。

沼田駅 駅

08:08発　沼田駅前4番のりば　関越交通・川場循環線生品先回り（群馬パース病院入口・川場温泉口・立岩 経由）路線バスに乗車。田園プラザに向かいます。

沼田駅 駅

関越交通・川場循環線生品先回り（群馬パース病院入口・川場温泉口・立岩 経由）路線図。41 分（43 駅）と停留所の数と時間に痺れる。

8:51　田園プラザで下車。予定より2分遅れで到着。運賃は、670円。IC交通系カード（Suica・PASMO）が使えた。

8:53　道の駅　川場田園プラザ。この道の駅は、日本一人気のある拠点。川場村の活性化に貢献しています。２３年前から訪問していますが、徐々に施設が充実しています。

道の駅 川場田園プラザ 道の駅

川場田園プラザ・第４駐車場　バス停から直線で歩いて約200ｍ。この駐車場より川場スキー場の無料シャトルバスが出ます。この川場田園プラザからの無料シャトルバスの他に新幹線駅・上毛高原駅から無料シャトルバス（予約制・50分）と沼田駅からの無料シャトルバス（予約制・４０分）があるが、前日にTEL確認したが、どちらも満席でした。残念。

道の駅 川場田園プラザ 道の駅

この川場田園プラザまで自力で来れば、無料シャトルバスに乗車出来る。

道の駅 川場田園プラザ 道の駅

（川場スキー場H.Pより）
無料シャトルバスの案内。ここに駐車して無料シャトルバスに乗る方が、意外と多かったです。

道の駅 川場田園プラザ 道の駅

（川場スキー場H.Pより）
無料シャトルバスの時刻表。この日は、9:00発　日曜第２便に乗車出来た。

9:20　川場スキー場到着。乗車時間２０分。

川場スキー場 スキー場

川場スキー場も雪が少ないです。

川場スキー場 スキー場

川場スキー場７Fリフト券売り場。
駐車場より直接きたが、もう既に長蛇の列。約１時間並び、リフト券購入・登山計画提出・持参したココヘリ確認を行う。一昨年、東京からの日帰りスキーバスで参加した時、10時半過ぎにスキー場に到着。1時間リフト券の列に並び、山行開始が１２時近くになり、時間が足らなくなる。

川場スキー場 スキー場

登山者のリフト代は、1400円。そのICカードデポジット代500円（ICカード返却すれば、返金される）。ココヘリレンタル代は、1,100円。持参すればかからない。ココヘリ本体の番号を１個づつ確認される。

「本日登山可」の画面が表示。

川場スキー場 スキー場

10:29　１本7目リフト・桜川エクスプレスに乗る。約１時間のリフト券購入時間を費やした。

川場スキー場 スキー場

川場スキー場の建物が見えます。８階建ての建物の大半は、立体駐車スペースとなっています。

川場スキー場 スキー場

１本7目リフト・桜川エクスプレスに乗のり、標高を上げていく。

川場スキー場 スキー場

10:33　２本目リフトが見えてきた。今日は、最高に良い天気。昨日、３２ｍの爆風が吹いていたとは思えない。

川場スキー場 スキー場

2本目リフトに乗換える。

川場スキー場 スキー場

2本目リフト・クリスタルエクスプレスも待ち時間なく乗れ、リフト頂上駅に到着した。リフトは、ロスタイムなかった。

川場スキー場 スキー場

11:16　山行開始。12本爪アイゼン装着・トレッキングポールを持ってスタート。
スキー場到着よりここまで約2時間要した。強風で雪煙が舞う。

辛うじて周辺の山が見える。

登山途中で武尊山（標高2,158ｍ）の隣の中ノ岳（2,144ｍ）が微かに見えた。

12:28　樹氷モンスター群が現れる。ビックサイズです。

12:29　通過してきた剣ヶ峰（標高2,020ｍ）の方を見ると、滝雲が発生し、視界が急激に回復。

12:30　ついに武尊山と初対面。雲一つない空となっている。斜面を登る登山、頂上の登山者を見る事が出来た。

武尊山 自然・景勝地

頂上までまだまだの距離があります。

武尊山 自然・景勝地

すれ違う下山してきた登山者は、好天に山頂に登れ、羨ましがっていた。頂上までこの天候がキープされることを祈りながら登る。

武尊山 自然・景勝地

右側が切れ落ちている急斜面の上にあるトラバースを一列になって歩く。雪崩の危険はなさそうです。

武尊山 自然・景勝地

登ってきたルートを振り返ると、通過した剣ヶ峰がもう少しでガスがtれそうです。

12:48　日本百名山＜武尊山＞の直下まで登ってきた。好天のうちに頂上に登りたいと気持ちがせかされるが、勾配がきつくなり、なかなか進まな。

武尊山 自然・景勝地

振り返ると剣ヶ峰の頭が見えてきた。

剣ヶ峰ズームアップ。神秘的です。

天気は回復したが、風が強く、雪煙が舞う。

武尊山 自然・景勝地

風の強い場所のため、海老の尻尾がデカイです。

低木の樹氷の背後に武尊山。

ガッチリ付着した樹氷。

ガス少し出てきた。

武尊山 自然・景勝地

13:19　武尊山登頂。山行開始より２時間３分。標高2,158ｍ。

武尊山 自然・景勝地

方位プレート。

武尊山 自然・景勝地

日本百名山４８座目＜武尊山＞登頂。

武尊山 自然・景勝地

登っている最中は、最高の天気でしたが、ガスが出てきた。

武尊山 自然・景勝地

山頂は、私含めて８名いました。

武尊山 自然・景勝地

13:29　下山開始。結局、山頂には１０分の滞在。15:45リフト頂上駅からの降りるため、登りと同じをコースをピストします。頂上の写真です。

武尊山 自然・景勝地

風による雪の芸術作品です。

下山ルートの剣ヶ峰方向。剣ヶ峰には雲がかかる。風が強そうです。

今年は雪が少ないようです。

トラバースされた帰り道。

14:29　強風で2回引き返した剣が峰まで引き返してきた。下山開始より１時間。左奥の尖塔部が標高2020ｍ部分です。

15:10　リフト山頂駅でアイゼン外し、トレッキングポール・ピッケルを収納して下りリフトに乗る。ゲレンデは、風はありますが、好天です。最終時間の15:45には３０分程余裕がありました。

川場スキー場 スキー場

しばらく風景を楽しむ。

川場スキー場 スキー場

リフトから風景をたない見ながら、2本のリフトで下山です。

川場スキー場 スキー場

リフトから群馬の日本百名山＜赤城山＞が見えます。

川場スキー場 スキー場

16:00発　川場スキー場から無料シャトルバスで川場田園プラザに向かい。16:25　川場田園プラザ・第4駐車場い到着。赤城山が随分と近くに見えます。

道の駅 川場田園プラザ 道の駅

川場田園プラザに戻った時には、陽が傾く。ここから沼田駅に向かう。

道の駅 川場田園プラザ 道の駅

16:47　沼田駅行きの路線バスに乗車。

道の駅 川場田園プラザ 道の駅

バスには、登山客の3名だ。朝も同じバスで来たメンバーです。予定通り17:41にJR沼田駅に到着。

JR沼田駅
群馬県沼田市にある「迦葉山弥勒寺」は、日本三大天狗のひとつに数えられるお寺です。ホームには巨大な天狗のお面が飾られています。

沼田駅 駅

JR沼田駅
デカイ天狗面です。

JR沼田駅
18:02　ＪＲ上越線 普通 高崎行きの電車が、入線。高崎経由で帰宅します。

沼田駅 駅

活動データ
時間　　　　頂上リフト駅ー剣ヶ峰ー武尊山のピストン　3:46
距離　　　　4.8Km
上り・下り　560ｍ

ルート図

ルート図（拡大）

標高図

チェックポイント
頂上リフト駅ー剣ヶ峰ー武尊山のピストン