81日間世界一周★2 サファリホテル滞在後にギザへ引っ越し

2023/03/07 - 2023/03/09

出発から4日目にしてやっとカイロに到着。搭乗拒否に遭うこともなく第1フライト区間を完了できてほっとしました。
カイロの街は思っていたより居心地が良かった。滞在した安宿では初日から事件はあったものの、ユニークな日本人と話ができて楽しく過ごせました。食事ではファラフェル・サンドが気に入りました。

【航空券】
①ANAスターアライアンス世界一周エコノミー特典航空券
75,000マイル＋諸税17,750円＋発券料2,200円

3/5 OZ131 福岡1130 ⇒ ソウル1250
3/6 ET673 ソウル0030 ⇒ アディスアベバ0745
3/6 ET452 アディスアベバ2205 ⇒ カイロ0120+
3/28 AV19 バルセロナ1345 ⇒ ボゴタ1745
3/29 AV8373 ボゴタ1515 ⇒ キト1655
5/16 UA1542 ロサンゼルス1931 ⇒ バンクーバー2230
5/17 AC3 バンクーバー1215 ⇒ 成田1410+
5/20 NH747 羽田0855 ⇒ 能登0950
5/22 NH1231 小松0920 ⇒ 福岡1050
5/22 NH4935 福岡1410 ⇒ 対馬1445
5/23 NH4940 対馬1915 ⇒ 福岡1945

②イージージェット 6,122円
3/22 EJU2802 ハルガダ1900 ⇒ ミラノ2245

③アビアンカ航空 XS 28,273円
5/13 AV102 リマ0655 ⇒ ボゴタ1015
5/13 AV84 ボゴタ1255 ⇒ ロサンゼルス1850

【移動】
3/7 カイロ国際空港近くのB.T. ⇒ タハリール広場　GTA400番バス　5.5ポンド
3/9 Sadat駅 ⇒ Giza駅　メトロLine2　5ポンド
3/9 Giza駅ギザのピラミッド前 ミニバン　10ポンド

【宿泊】
3/7 サファリホステル　ドミトリー　朝食込み（実際は無し）　2.65ドル
3/8 Grand Safari Hostel 　ドミトリー　朝食込み（実際は無し）　53ポンド
3/9~11 3 Pyramids Hostel ダブル　トイレ、シャワー共用　300ポンド/3泊

1ポンド≒4.5円

エリア カイロ(エジプト)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 3.0

カイロ国際空港に夜中の1時過ぎに到着。制限エリア内に留まりアームレストの無い椅子を確保して寝ます。3月初旬のカイロの夜はまだ寒くダウンジャケットを着て横になりました。
この頃には体温は36.7度に戻っていました。よっしゃあ！

カイロ国際空港 (CAI) 空港

4時半過ぎにそろそろ活動開始。入国審査の手前にある銀行窓口でエジプトビザを25ドルで購入。ここで以前ベトナムで受取り、中国の銀行で使えなかった破れかけの5ドル札を出したところ、あっさり受け取ってくれました。ここでは偽札鑑別機さえ通ればOKのようでした。

アライバルビザがあっさり取れて良かった。これを取るのは最初で最後かな。

入国審査は簡単にパス。その先に事前に調べてあったボーダフォンのSIM窓口がありましたが、早朝なので誰もいません。それで到着ロビーまで出ましたが、そこではSIMのカウンターが見当たらず、代わりにうるさいタクシー勧誘の男たちからやたらと無駄に声を掛けられました。

空港内の銀行で10ユーロだけ交換。意外なことにここのレートは市内(二日後)より良かった。

インフォメーションも開いておらず、聞く相手がいないので、近くのバスターミナルまで行くシャトルバスを探します。それっぽいバスがバス停ではない場所に停まったので急いで駆け寄って乗車。

どうやら当たりのバスだったようで、5分ほどで近くのバスターミナルに到着。

ここで今度はタハリール広場行きのGTA356番または400番のバスを探します。バス番号はアラビア語数字しか書いてないので、この時点では読めなかったのだけど、△※※という並びの数字があったので、たぶん400だろうとそのバスに乗ってみました。車掌さんに「Tahrir squere?」と聞いてみると頷いているので、どうやら当たりのようです。

初めて見るエジプトの街並み。

車掌に6ポンド渡すと5.5ポンド分の切符をくれました。一通りお客から運賃を徴収し終わると近づいてきて0.5ポンド・コインのお釣りを手渡してくれました。全く期待してなかったので嬉しかった。

タハリール広場近くの終点で無事に下車。

タハリール広場 広場・公園

エジプトで最初に見た食べ物は路上に広げられた薄焼きパン(アエーシ)。

初日に予約したのはサファリホテル。有名な日本人宿です。果物屋台が並ぶ路地の奥に間口の狭い入口があり、門番のような老人がいつも座っていました。看板に見えるスルタンホテルは２階。サファリホテルの小さな看板も右上に出ていて、横からだと見えます。

建物の奥には現役なのか分からないような階段があって、この５階にサファリホテルがありました。

４階にもベニス細川家という日本人宿があって、毎回この張り紙が見えると「よし、もう1 階のぼればサファリだ」と頑張って上りました。

かつてサファリホテルには日本語がしゃべれるオーナーやスタッフがいたようですが、僕が行ったときには日本語は通じない偉そうなボスと、当たりはソフトなスタッフに代わっていました。
初日はBooking.comから2.65ドルで予約。二日目はGrand Safari Hostelという宿に確か２ドル弱で予約を入れていましたが、結局は同じサファリホテルのドミトリーでした。

Safary Hostel ホテル

フロントには日本語の本が山ほどあり、その中にビッグサイズの地球の歩き方エジプト編がありました。こんなの初めて見た。

ドミトリーはあいにく上段のベッドしか空いておらず、ハシゴなど付いていないから隣のベッドとの隙間から椅子を使って上っていました。軋み音が凄く下段ベッドに気を使ってなるべく動かないようにしていました。
この宿の問題点は街中にあるのになぜか蚊がいることです。あとWIFIが繋がりにくい時間帯があります。ホットシャワーはいつでも出ます。

ホテルの入口にはかつての名残りのような日本語の貼り紙に加えて、中国語もあります。
ここにはバスや鉄道のチケットを求める日本人もやってきていました。
水晶を加工して売りながら15年も旅を続けている作業服姿の猛者にも出会いました。彼はフロントで荷物をほどきキッチンを使ってコーヒーを入れ、フロントマンや僕にもご馳走してくれましたが「蚊がいる」という理由でサファリには泊まらず去っていきました。意外とデリケート。

ホテル１階の入り口横にある人気のパン屋（ピザ屋？）です。いつもお客さんが群がっています。写真の上から5,7,10ポンドとどれもお手頃価格。まず買ったのは真ん中のピザ。オリーブ、トマト、パプリカがトッピングされています。あまり味はしないので以後は買いませんでした。

次に一番上のクレープ風。これは中に挟むジャムかデーツシロップを選べます。これで５ポンド=約23円なのでよく食べました。

一番下（手前）のは中に肉が挟んであるので10ポンドしますが、これは腹持ちがします。渡す前に二度焼きしてくれます。

初日から事件発生。ラモスみたいな風貌のアメリカ人が奥の部屋でラジカセを大音量で流していたので管理人のボスが注意したところ、逆上して部屋であばれ始めました。椅子を投げる音、ガラスの割れる音。そこでボスが警察に電話。
僕とスキンヘッドのドイツ人はその様子を公共スペースから伺っていたのですが、男が突然ナイフを持ってフロントへ押しかけてきた。途中の廊下でそれとすれ違ってしまいビビリました。ドイツ人はその５秒前に避難していた。さすが。
男は宿泊費をボスから脅し取ると去って行きました。

あとに残された部屋はメチャメチャに荒らされてました。お～こわ。
それと、いけ好かないボスだけど、この時の対応だけは頼もしかった。

夜は同部屋のノマドワーカーの日本人とコシャリを食べに外出。せっかくなのでAbou Tarekというコシャリ専門店に行ってみました。

アブ ターレク 地元の料理

コシャリとはエジプトの国民食とも言われるB級フードで、パスタ、マカロニ、レンズ豆、ヒヨコ豆（大きくて白っぽいほう）、フライドオニオンなどにトマトソースをかけて頂きます。ここのは30ポンドとお高めなので豆がたっぷり入っていますが、普通はもっと豆が少なく炭水化物の塊といった感じです。

テーブルに置いてある銀色の入れ物に酢が入ってますので、トマト味に飽きてきたら酢を加えて味変して食べました。魔法のランプ風のほうは辛いので試しにちょこっとかける程度。

カイロ2日目。グーグルマップで近くの両替屋を調べて出かけました。マップに書いてあった開始時間に店は開いているものの、営業開始は30分後という店が多かった。

銀行のほうはやっていたので、二軒目のまあまあ許せるレートの銀行で100ユーロを両替。なぜか空港よりレートが悪くてショックでしたが、数軒見比べた中ではここが一番よかった。

カイロ旧市街の建物を見ているとブカレストを思い出しました。

続いてGO BUSのオフィスに行って数日先のルクソール行きの夜行バスチケットを購入。

後で分かったけれど、この会社は割と高めの250ポンド。他に200ポンドくらいのバスもありました。当初は鉄道で移動するつもりでしたが、2023年から外国人は数倍の割り増し料金を取られるようになり、選択肢から外れました（詳しくはクチコミをご覧ください）。

タハリール広場からサファリホテルへの道は人通りも多く賑やかなんだけど、ちょっと路地に入ると子供たちが遊んでいたり村のような雰囲気もあって好きな雰囲気でした。

サファリホテルの近くにある裁判所の建物。「これが見えたらホテルが近い」と目印に使ってました。

ナッツ類はあまり安くなく、日本のネットで買ったほうが安い。

ホテルの通りの奥にある屋台を開拓。

このホットドッグは12ポンドで人参と大根の酢漬けが付いてくるのが嬉しい。

中に入れる具材は何種類かあります。別の日にソーセージも試してみました。

夕食はサファリホテルに住んでいる日本人留学生がおススメの食堂に案内してくれました。ホテルの南１キロほど。交差点の角にありました。店の前は道路工事中。

ここでタジンというオニオンたっぷり甘めのビーフを注文。これは美味かった！
炊き込みご飯風のライスも食べやすい。スープはスパイスたっぷりだけど味は無い。何か調理した残り湯っぽい。赤いジュースのようなものはトマト、キュウリ、香菜入りの野菜汁。クリーム色のはタヒーナという胡麻ダレでパンに漬けて食べます。
二人で150ポンドほどでした。

帰りは一人で宿まで歩きました。夜のカイロはそれほど危なそうには感じず、アディスアベバのような緊張感も無かった。

カイロ３日目。今日はピラミッド近くの宿に引っ越します。
ギザ行きバス（357番）を探してタハリール広場まで来たものの､地球の歩き方に載っている場所からバスが出ておらず、小1時間さまよった挙句に諦めてメトロの駅へ。

Sadat駅からメトロのレッドラインに乗ってギザ駅へ。

Line2のみの6駅乗車は５ポンド区間。

ギザ駅前にはミニバンがたくさん停まっていて、その中のピラミッド行きは10ポンドとちょっと高め。でも他の乗客も同額を払っているのでボラれてはいない感じ。運賃は乗客同士で集めて助手席の車掌にリレー方式で手渡します。

ギザ駅　(鉄道） 駅

ピラミッド行きのミニバンはピラミッドを通り過ぎても走り続けたので、だんだん焦ってきました。車線変更できるカ所がだいぶ先にあったようで、Uターンして再びピラミッドの見える位置まで戻ってきたのでほっとしました。ピラミッドの入口という場所で降ろされましたが、まずは予約済のホテルまで３キロほど歩いて向かいます。

ホテルの場所はスフィンクスの南東あたりでしたが、思いのほか田舎の雰囲気でした。ピラミッド観光用のラクダを飼っている村という感じです。

Booking.comが示したホテルの場所まで来ましたが、そこには住宅しか見当たりません。近くに別のゲストハウスがあったので尋ねてみると、奥の住宅から奥さんが出てきてホテルの電話番号にかけてくれました。どうやらご近所さんの様子。５分ほどで男性が迎えに来てくれましたが、

村のよろず屋的な商店に連れていかれました。どうやら店のおばさんの家族がオーナーさんらしい。おばさんの指示を受けた少年に連れられて路地の奥の門へ入る。

こりゃあ絶対に分からんわ。自力でたどり着くのは無理！事前にWhatsAppで繋がるか、電話を掛けるべきなんだろうけど、SIMを入れてないから誰かに頼るのが次善策。
門を開けたところに大きな犬が寝てました。なんでここに？

すり減った階段。なんか雰囲気あるなあ。ピラミッドと同じ石材だったりするんでしょうか？

室内に入ると豪華なソファーの間で待機。ここでようやくオーナーらしき30代くらいの男性に引き継がれる。オーナーは先に来ていた客の対応中で、驚いたことにその客はサファリホテルで同じドミトリーにいた中華系のタイ人でした。思わず顔を見合わせて「あっ！」と指さし合ってしまった。

予約した部屋は2.3ドルでしたが、オーナーの男は「一泊100ポンド（約3.3ドル）払ってくれ。うちは世界一安い」と豪語しています。確かに個室で3.3ドルは激安ではあるけれど、Booking.comの表示価格はいったい何なんでしょう？あまりもめるほどの金額でもないので３泊分の300ポンドを支払い鍵を貰いました。

もともとお金持ちの住宅を利用して最近ホテルを始めた感じです。予約したときはクチコミもほとんどありませんでしたが、宿泊後に見たらホテル側が客に向かって信じられない暴言をはいてました。こんな返信は初めて見た。

同じ階には熱いお湯の出る清潔なシャワーとトイレがあり、ここを使うのは３部屋程度なのでいつでも使用できました。お湯の温度調整が難しいのですが、すぐに慣れました。またトイレの横の蛇口を開けると便器の奥から水が噴き出す”手動ウォシュレット”が付いていました。以後、エジプトのトイレには同様のものが付いていたので、自前の100均ウォシュレットは使わずに済みました。
WIFIは抜群につながりが良くなりました。

キッチンもありました。
翌日Booking.comからnoshowの連絡メールが来ました。ホテル側で勝手に予約をキャンセルしてしまったようです。それで昨夜はちゃんとこのホテルに泊まったこと、費用を余分に請求されたことの二点を返信しますと、お詫びのメールが間もなく来ました。「お客様のご予約のステータスが更新されるよう、弊社より改めて宿泊施設に連絡いたします」との内容でしたが、その後、ステータスが変わることはありませんでした。
代わりにこのホテルへのBooking.comからの予約は出来なくなりました。この手のならず者ホテルには以前にキーウでも遭遇しましたが、この後は事前に臭うようになってきました。

ホテルから1kmほど歩くとスフィンクスの視線の先にあるというピザハットがありました。ここに限らず、この辺りのレストランやホテルからはスフィンクスとピラミッドが見下ろせます。

昼食は通りの奥にあったこちらの地味な店で。

真ん中に盛ってあるのがファラフェル。ヒヨコ豆を揚げたもの。

ファラフェルをアエーシに挟んだサンドイッチ（ハーフサイズ）が５ポンドと格安。しかも一緒にトマトやキュウリが挟んであるのでヘルシーで大好きになりました。エジプト旅行中で一番お世話になった食べ物です。

住宅街の通りでは半自動のパン焼き機をよく見かけました。外から見える場所で焼いています。

フルーツ店の冷蔵ケースにコクテールという飲み物が入っていたので試してみます。

どろっとしたマンゴージュースが美味しかった。でもあまり色が良くないですね。下層の赤い部分はたいして美味しくなかった。15ポンド。

ホテルの前の路地はラクダがしょっちゅう行き交ってます。昨夜、外出したときは入口を見失って暫くうろうろしていました。

帰り道のスーパーでカッテージチーズを買ってみましたが、塩味が強めでした。
小ぶりのバナナは6本で5ポンド。

買い物をして紙幣の種類もだいぶ揃ってきました。

キッチンでお湯を沸かして、アディスアベバのホテルにあったカモミールティーを飲みます。外出中はトイレに行きたくないので水を飲まないようにしている分、ホテルに戻ったら水分を沢山取ります。１日の終わりに飲むお茶で精神も落ち着きます。