81日間世界一周★18 エクアドルからペルー国境越えしてトルヒーヨ、クスコへ

2023/04/06 - 2023/04/08

ペルー北部を旅行するにあたり当初はワラスでのトレッキングを計画。しかし4月はワラスの雨期にあたることを知り中止。トルヒーヨで一泊して駆け足でクスコまで行くことにしました。当時マチュピチュはオープンしていましたが、またいつデモで閉鎖されるとも限らない情勢でした。

【移動】(●印が今回分)
●4/6 クエンカ2100 ⇒ チクラーヨ1030+1　Semeria国際バス　35ドル
●4/7 チクラーヨ1400 ⇒ トルヒーヨ1815　ITTSAバス　26ソレス
●4/8 トルヒーヨ2130 ⇒ リマ0830+1　Ecoturバス　60ソレス
●4/9 リマ1200 ⇒ クスコ1535+1　ESTRELLAバス　80ソレス
4/14 クスコ0630 ⇒ 水力発電所1320　ワゴン車　70ソレス(往復)
4/16 水力発電所1440 ⇒ クスコ2120　ワゴン車
4/18 クスコ2000 ⇒ プーノ0415+1　LIBERTADバス　26.5ソレス
4/20 プーノ0700 ⇒ コパカバーナ1040　ワゴン車 30ソレス

【宿泊】
4/7 ENKANTA Guest House 5人ドミトリー　27ソレス

1ソル≒35円

エリア トルヒーヨ(ペルー)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.0
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩

エクアドルのクエンカからペルーのチクラーヨまで国際バスに乗ります。さすがは南米の長距離バス。フットレストも完備。

エナジードリンクとポテトチップスもくれましたが、どちらもチョー人工的な味。

パスポート検査はエクアドル出国とペルー入国検査官の窓口が隣どうしに並ぶ初めて見る形式。トイレを済ませバスに乗る。

少し移動して停車。そこでバスの預け荷物の検査。

となりの男の子の咳が気になります。途中マンコラで停車。その先のピウラで半分の人が降りました。

ペルーに入ったら道路沿線のゴミの山がすごい！家も掘っ建て小屋が目につきます。１人あたりGDPはエクアドル5900ドル、ペルー6600ドルになっててびっくり、そんなふうに見えない。ペルーに来たらトイレが無料なのはうれしい。

沿線は砂漠。三日月型の砂溜まりが連続しています。

チクラーヨに到着。

Super Semeria SAは町の北西3kmにあり、中心に向けてのんびり歩きます。

昨日の大雨で水たまりが出現していて、道路を横切るたびに迂回させられました。

セントメアリー大聖堂近くの両替屋をめざしてやってきました。確実に両替したいがために木曜日に移動してきたのに両替屋は午前中でも閉まってた！今日からセマナサンタが4日間行われるらしく、次に開くのは来週の月曜って最悪！

セントメアリー大聖堂 (チクラヨ) 寺院・教会

仕方なく緊急用のセディナのクレジットカードでBBVA銀行のATMから200ソレスを引き出そうとしたら手数料がなんと38ソレス(1330円)もする！一旦キャンセルしてソニーウォレットを入れてみても手数料は同じ。あまりの高さに眩暈がしながらも、ここは「セディナカードで引き出せば手数料がかからないはず」と信じて引き出し可能最高額の400ソレスをキャッシングしました。4日後にネットで確認したところ手数料は取られてませんでした。さすがはセディナ！即ペイジーで繰り上げ返済して利息27円のみの負担で済みました。後日聞いた話だとナショナルバンクのATMでは手数料無しで済むらしい。

現金を手に入れたところでバスターミナルへ。最初に目についたDoradoバスではトルヒーヨ行きが16時発（4時間待ち）と言われて保留。

どうするか迷いながら外へ出たら、その先にもう一軒バス会社を発見。ITTSAバスでは2時半発、しかも25ソレスと先ほどよりも安いのでチケット購入。

ペルーで最初に買ったのはスーパーのチョコレート。ただし袋には「チョコレート味のタブレット」と書いてあるので別物かも。味はチョコというよりは砂糖菓子という感じ。

トルヒーヨ行きのバスは全ての席が隣同士さえもカーテンで仕切られたタイプ。おかげで多少は個室感を味わえる。

平原に突如現れる四角い小屋の集落。

ペルーにもトゥクトゥクが走っていて地方ごとにデコレーションが違うようです。

チャンチャン遺跡の入口を通過。

明日、市の中心部からここまで戻って観光するほど興味が無いので、車窓から眺めてよしとする。

チャンチャン遺跡 史跡・遺跡

目立つ建物発見。ペルートルヒーヨ神殿といって宿泊もできる宗教施設らしい。

夕方のトルヒーヨに到着。当てにしている宿まで2kmほど歩きます。

特大十字架がラウンドアバウトのOvalo Papal公園に建っています。現実離れした光景。

ファンパブロⅡ通りはクエンカ国立大学の塀沿いで店が無くて退屈。店の代わりにタイル絵が延々と続いています。

エクアドルからペルーのトルヒーヨまで行ける確信が無かったので今夜の宿は予約していません。南米で使えるSIMカードは南米旅の後半に取っておきたいのでまだ使えません。よって予約無しに飛び込みです。幸いドミトリーを確保。

ペルーも平地は暑いです。ドミで同室のフランス人のキミーちゃんが扇風機かけて寝るので、風があまり得意ではない僕もこの窓無しドミの暑さに耐えかねて、それに従います。男女混合は気を使うからやめてほしい。

宿からアルマス広場では歩いて2分の近さ。夜でも人通りが多い。人垣をかき分けてみたら人形劇をやってました。人形を操る屈強な男たちはインカの伝統衣装を着ています。

広場の先の歩行者通りでは牛レバーを売る屋台や、蛍光画の露店が出ています。小規模なカジノ店も何軒か営業していましたが前に黒服の男が立っているので写真は撮りませんでした。

今日からセマナサンタなので特別に賑やかなのかもしれません。

アルマス広場 (トルヒーヨ) 広場・公園

広場に面した教会では何か儀式が始まりました。

トルヒーリョ大聖堂 寺院・教会

人出がすごい。KLのタイプーサム前夜祭を思い出しました。

夜は食べたいレストランが見つからずスーパーでパスタとハムを買って自炊。
朝、宿でlucmaという甘い果実のような茶色い飲み物をしこんでいました。外へ売りに行くようです。

アルマス広場の周囲にはカラフルな建物があります。

ラ コンパーニア教会 寺院・教会

ベレン教会

アルマス広場から南東1kmのロスインカス通り沿いにコレクティーボ停車地点があります。ここで月のワカ行きC10M番を待ちますが15分待っても現れません。半分諦めかけた頃、反対車線にC10Mを発見！方向が反対ですが逃したくないので乗り込みます。

コレクティーボは反対方向に1kmほど走った終点で客待ち停車。10分ほどで月のワカ方向へ出発してくれて助かりました。運賃は2.5ソレス。

郊外の月のワカで降りたのは僕だけでした。コレクティーボはワカの入口で折り返していきました。

太陽のワカ/月のワカ 史跡・遺跡

月のワカに入場。付属するミュージアムはどうせスペイン語でしか解説してないだろうからパス。ワカだけなら10ソレス(350円)と良心的なお値段。しかもキーホルダー付き。ペルーの観光地じゃないみたい。

入場券売り場から遺跡入口までは500ｍほど歩きます。そこで次のガイドが来るまで待機。

英語のガイドと1対1じゃかなわんなと思っていたら、スペイン語ガイドの集団と同行できました。解説は分かりませんがこの方が気楽。

7段重ねの大ファザード。一番下は勝利した兵士(左端)とそれに続く捕虜の絵。二段目は手を取り合って踊る司祭。三段目は２つの頭を持つクモ。4段目は漁師の神。5段目は女性の生首を持った尾っぽが蛇のピューマ。六段目は蛇やオオトカゲ。7段目は山の神。

ファザードの左下にある神話の壁画。

インベイダーのような図柄はいったい何を表すのか？

入場券やキーホルダーにも描かれている山の神の絵柄。ここの壁画は色がたいへん鮮やかに残っています。顔料は褐鉄鉱（黄色）、赤鉄鉱（赤）、粘土（白）、石炭（黒）などが使われています。上段の方が後世に増築されていますが、外気に晒された分だけ劣化しているようです。

セロ・ブランコ山の麓に広がる古代都市モチェの遺跡。

太陽のワカは高さ約43ｍの要塞。基部は228x136m。ここは月のワカの隣にあり真下まで近づけます。

別の角度から太陽のワカの壁面。

太陽のワカ近くの露店でチチャという飲み物を売っていました。ノンアルコールだと言っているけど、いかにも椰子酒っぽい味。これはトウモロコシが原料のChicha de Joraらしい。

橋の手前にあったレストランにて昼食。

レバーとジャガイモのポタージュ。ネクターが美味しい。

チキンの焼き具合もちょうどよく、インディカ米も味付きで食べやすい。これで10ソレスは大満足。思えばスープが最初に出てくるペルー形式ご飯の初体験でした。

橋は手信号に従い片側通行になっていました。

山間部も大雨だったのかモチェ川は濁流となっています。

何も見るべきものが無い畑の中を1kmほど歩くと児童遊具が並んだ広場がありました。何もないよりはマシ。近くで豚の開きを焼いてました。

その横はモチェ・エロティコのワカ。2022年にできた新しい公園のようです。

いやはや何ともオープン。歩いて帰ったからこそ出会った珍名所。

公園の売店でchichaという飲み物を試飲。甘いのと酸っぱいの二種。

モチェの勇敢な兵士を称えるようなモニュメントと門がありました。

yasumiレストランはほんとに休みでした

通りから見えたローカルな賑わっているレストラン。

競技場の横を通ってアルマス広場方面へ。

サン アグスティン教会

サン アグスティン教会 寺院・教会

アルマス広場に戻ってきました。

トルヒーリョ大聖堂の昼間の姿を撮っておきます。

内部の様子。

夕食はバスターミナル近くの食堂で、Polloという文字だけを頼りに注文したらライスの代わりにフライドポテトが山盛りついてきた！最悪。しかたなくやっと食べた。

リマ行きのバスは昨日までネットで55ソレス。ところが今日は70に値上がりしてガッカリ。でもターミナルで買ったら60ソレスでした。直接買えば安くしてくれるみたいです。

車内で目覚めたら海岸が見下ろせる場所を走っていました。

治安が悪いと言われるリマ市内に入りました。バスターミナルがあるラ・ビクトリアは特に治安の悪い地区のひとつらしい。

Ecoturのバスターミナルに着きましたが、次に乗りたいクスコ行きモリーナバスのターミナルが分からない。同じラ・ビクトリア地区にあるのですぐに見つかると思っていたのですが2km四方に点在しているようで考えが甘かった。近くにあった比較的大きなLINEAのターミナルに入って、そこにいた荷物受付のあんちゃんに聞いてみるとおよその場所を教えられて歩き始めるも、足で探すのはとても無理と思い直してターミナルに逆戻り。するとさっきの面倒見のいいあんちゃんが「WIFIならあそこにあるよ」と教えてくれた。なんとパスワードまで壁に書いてある！
モリーナバスを検索して行った先で人に聞きながらそれらしい場所を探し当てました。

乗車前に屋台で腹ごしらえ。チーズサンドと暖かい飲み物（いま思えばキヌアドリンクだと思う）。どちらも1.5ソレス。

チャンポンに似た卵入りの麺。6ソレス。

クスコ行きのバスは思ったより安く80ソレス。

シートの座り心地も快適。でも出発直後からエンジンが異音を発していました。
それにたびたび停車して進まない。そのうち乗客からは大ブーイングが起きて、車掌のお姉さんが大わらわ。

郊外に出てからもスピードが40キロぐらいしか出てない感じで先が思いやられる。

でも事故ってこうなるよりはマシか。

切通しのような場所を通過。

車内は暑くて珍しく手持ちの水を飲み干してしまった。

途中で物売りから１L入りのピーチネクターのような濃厚ジュースを購入(5ソレス）。一気に半分くらい飲み干しました。普段は車内では水分摂取を控えているのですが、この時は我慢できなかった。

ナスカの町で夕食休憩。何分停車するのか分からないので手持ちの食料を食べます。
乗車後は暫く寝ていましたが、夜中に寒くて目が覚めました。高度計アプリはなんと4000ｍを超えている！そりゃあ寒いはずだ。

寒くて眠れない中、頭が朦朧としてくる、、、俺はなぜ斜めに寝ているんだ？そうだ、ここはバスの中で今はまだ旅行中だった。
換気用の窓からの風が冷たく手袋をはめたいくらい。セーター、カッパ、エマージェンシーブランケットと総動員して寒さに耐える。隣のおばさんが着ている毛布の端も借りる。

夜が明けました。高度は2000ｍ台に下がり寒くなくなりました。身体が何事も無くて良かった。

クスコ手前のアバンカイで8割の客は降りてしまった。ここから乗ってきた客は数人。

予定では午前中にはクスコに着くはずが午後３時半にやっと到着。２７時間半のバス旅は長かった、、、