81日間世界一周★16 アマゾン上流域のテナに滞在

2023/04/02 - 2023/04/04

テナはアマゾン川の支流ナポ川沿いにある人口３万人の町でナポ県の州都。年間降水量は4,000ミリを超え、４月は雨期の始まり。知らなかったとはいえとんでもない時期に来てしまったなあ。標高は500ｍ前後あるので熱帯ジャングルという雰囲気でもなかったけれど、なんちゃってアマゾン体験ができました。

【移動】(●印が今回分)
3/29 ボゴタ1515 ⇒ キト1655　アビアンカ航空AV8373 ANA特典航空券
3/30 キト空港 ⇒ Simon Bolivar Y Juan Bautista Aguirre バス　2.5ドル
●4/2 サントドミンゴ広場0951 ⇒ キトゥンベBT1028　C4バス　0.35ドル
●4/2 キト1100 ⇒ テナ1620　PELILEOバス　8ドル
●4/3 テナ ⇔ ミサワジ　バス　0.9ドルx2
●4/4 テナ0630 ⇒ クエンカ1820　CENTINELAバス　20.9ドル
4/6 クエンカ2100 ⇒ チクラーヨ1030+1　Semeria国際バス　35ドル

【宿泊】
4/2-3 Zumag Sisa 6人ドミトリー(水シャワー)　5ドルx2泊

1ドル≒133円

エリア ナポ川周辺(エクアドル)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩

キト４日目の朝、いつものようにメルカド・セントロに行ってみると市場の一角で長い行列を発見。特売日かな？

大人気の屋台があったので値段を聞いてみたら無料でした。

そのわけは慈善団体が配っていたから。エンパナーダはこれが初食。

メルカド内のフードコートは朝７時でも満席に近い賑わい。相席の男性には英語が通じたので暫く会話。24歳の救急救命士とそのお母さんでした。

ホステルをチェックアウトしてサントドミンゴ広場のバス停へ。この広場には二つのメトロブスのブースが有り、南部のキトゥンベ・バスターミナル行きは西側の方。

メトロブス (キト) バス系

35セントを支払ってブースに入ります。
9:51 3番目に来たC4バスに乗車。

車内はゆったり。

10:28 キトゥンベ・バスターミナルに到着。いくつかバス会社の窓口を巡るもテナ行きを扱う会社は少なく、直近の出発時刻が見当たらない。最後に聞いた窓口の女性から案内されて付いていくと、乗り場ゲート手前に別の窓口がありました。

キトゥンベ バスターミナル バス系

呼び込みをやっている窓口で買ったら8.9ドルを簡単に8.0に負けてくれました。別会社（アマゾナス）は11:30発で8.62ドルがあったから出発直前で負けてくれたのでしょう。たぶん手前の窓口でかっていれば定価で買わされてます。

車内はゆったり乗り心地も良さそう。乗り物酔い用のポリ袋があるところを見るとこの先の山道を想像。

定刻２分後に出発したのはいいが、間もなくキト郊外で停車。まさかここに30分以上も停まるなんて思いもしなかった。知っていればここの屋台で食事をとるのに。

標高2850mのキトから一旦急上昇して4070mのパパリャクタ峠を越えました。まさかそんなに高度を上げるとは思いもよらず。

その後、標高520mのアマゾン上流域まで下ります。

途中の村でバックパックを背負ったカップルが降りていきました。スペイン語が分からない状態ではとても真似できない。

停車のたびに物売りが乗ってくるけど、売り込みはあっさり目。

16:20 テナのバス・ターミナルに到着。キトから５時間以上もかかった。普通に走れば４時間以内で来れる道程なのに車掌が途中で油売り過ぎ。

テナ・バスターミナル バス系

予約したホステル(Hostel Zumag Sisa)までは南に歩いて15分ほどで到着。雇われ管理人の青年がいたがスペイン語しか通じないので意思が伝わりにくい。

二階の6人ドミトリーには先客が一人寝ていたので音をたてないようにドア近くのベッドを確保。ドミトリーの室内にトイレ、シャワー付きだけど出るのは水のみ。まあ暖かい気候だからしょうがないか。

部屋の横にキッチンもあって便利。だけど鍋底のこびりつきが凄く管理が行き届いてなくて汚なめ。

部屋の前にジャングルが見えるテラスがあります。ここは赤道直下の海抜520mですが、意外と涼しく宿には蚊がいません。

ホステルにはツアーの斡旋ではなく観光地までのバスの時刻が紹介してあって助かりました。明日はこの中のミサワジに行ってみよう！

ミサワジはテナ市の南東20km、ナポ川の畔にある観光村。

安食堂を探していたら結局バスターミナルまで来ました。ここには数軒あり。メニューの中で”1/8 de pollo $2"(チキン125g)を注文したらこれが出てきました。煮豆とアボカドとも美味しく完食。

テナのメインストリート。キトの旧植民地的重厚さとはまるで様子が違います。どちらかというとマレーシアの田舎町に近い雰囲気。治安もキトよりは良さそう。

キトにあったのと同じスーパー”Tia”がバスターミナルの横にありました。

服屋の店頭になぜか鶏が紐でつながれてました。悲壮感が無いのは彼の飄々としたキャラのおかげ。

ホステルに戻ると、車で一人旅しているフランス人女性がいました。小柄だけどタフで、多少の擦り傷なんのそのって感じでした。

WIFIは早朝や夜中なら繋がりますが、夜のみんなが使う時間帯ではほぼ繋がりませんでした。初日はこの場所を占領して寛いだりお茶を飲んだりフランス人にもお茶をご馳走したりしていたのですが、二日目の夜は早く寝たいのにここで数人のグループに騒がれて参った。

早起きして長距離バスターミナルの100ｍ西にあるローカルバスターミナルに来ました。

ジュマンディ・バス？の各地への時刻表。ミサワジ行きは一時間半に１本程度。
ジュマンジって太鼓が鳴り出す映画があったな。ジュマンディはスペイン植民地時代に抵抗した原住民の英雄の名前でした。

終点まで40分足らずの乗合バスとは思えないデラックスなバスを使用しています。これで片道0.9ドルの安さ。中途半端な状態のバスはかえって無いのかも。

ミサワジ村の広場に到着。

ナポ川とミサワジ川の合流点の川岸に来ました。お客は見当たりませんがボートはスタンバってます。

モンキービーチ ビーチ

向こう岸に渡るケーブルカーはあるけど稼働している気配なし。

ボートで渡るしかないようです。

周辺にはエコな感じのロッジが点在しています。

村の八百屋。珍しいアマゾンの果物は見当たらず。

お店の値段表。ARROZ＝米、この単語を憶えておくとレストランでご飯ものをオーダーできる。1kg=50セント≒70円? 日本の4分の１くらい。めちゃ安やん！
MACARELA=サバ、昔流行った曲MACARENAとは関係なし
JABON MACHO=男性用石鹸、最初JAPON MACHO(日本人男性)と読み間違えてそう言い表す穀物でもあるのかと思った(笑)。

広場に面したレストラン兼バーはあるけど閑散としていてコロナから回復してない。

部落内の生活道路沿いに食堂があったので朝食をとります。

Seco Carne 1.25ドル、値段なりに肉が少ない。味は抵抗なし。

ミサワジ川沿いのジャングル遊歩道に分け入ってみます。

”猿たちの森の住家を守ろう”という内容の看板。

ruellia colorata

ぴったり合致する植物名が分かりません。Costus barbatusに似てるけど違う。

木に寄生したウェラウヒア。

蔓が絡まるジャングルの中。

ジャングルで唯一見かけた生物はこの鳥。

クロビタイアマドリという鳥のようです(Black-fronted Nunbird)

カカオ？こんな高いところに？

木の根元に自生したブロメリア科の植物。同級生のお花の先生にラインしたら驚いてた。日本で買うと高いらしい。

ジャングルを抜けた先に広場と二階建ての木造家屋がありました。

広場の主のような大木。板状に波打った側根が動物的。

東南アジアでも見かけるヘリコニア。

Anartia amatheaという名の蝶。

ジャングル地帯をなかなか抜け出せない。今来た道を逆戻りじゃ辛い。

階段を上ったらジャングル地帯から村の道路に復帰できてよかった。

ショコラテ（カカオ）を歩道に干してました。乾いてないものは酸っぱい刺激臭が漂う。芳醇な香りになるまでにはこういう工程もあるんだなあ。

民家の壁には植物がいっぱい。アマゾンとスペインのいいとこ取り。

村の商店の一角にはティラピアが泳ぐ水槽が。1匹5ドル出せば食えるらしい。

暇そうな商店主が現地ツアーのファイルを見せてくれました。

ツアー会社も開店休業状態。

中を覗いてみると壁に標本。ヘラクレスオオカブトっぽいやつやゾウカブトとかもいてさすがアマゾン。

なんだろう？タバコかな？

村の広場で帰りのバスを待ちます。一緒に待っていた黒人が飲んでいた２Lコーラを一杯ご馳走してくれた。

テナの町に帰還。行きとは違うバスターミナルに着きました。

店の水槽にはティラピアが泳いでいます。同じ魚かは分かりませんが、屋台で1.5ドルのフライを食べました。骨太で見た目より身は少なめ。味はタイかなあ。美味しいです。
手を汚して食べていると物乞いの若者がコインをせびりに来ましたが、この状況でコインをポケットから探して渡すと思うかね、君。

ホステルまで歩いていたらスコールに遭遇。雨ガッパは持参していたけれど、たまらず雑貨屋の軒下に避難。露天商も商品にビニールをかぶせて隣に立っていたが雨が酷くて店内に少しずつ後ずさりして侵入。10分くらい待ったら小降りになったので市場まで移動。

市場で再び大雨。アマゾン熱帯雨林の本領発揮だ。キトで降る雨と訳が違う。

雨宿り中に店内を覗くとなにやら怪しげなポスター。現地の占い師でしょうか。

ハイビスカスの花びらのようです。ジュース用かな。

直径10cmまで切り込まれたパインをスーパーで購入。0.99ドル。

雨がやんだのでホステルの東側に見える森林地帯へ出かけてみる。でもたいした成果は無かった。

森林地帯には国道45号線が走っていて、TENAの看板が立ってるだけ。

そこから一望して町の規模感が分かりました。写真は逆光でイマイチ。

マンホール蓋を記念に一枚。

果物屋チェック。一番下のTUNAはマグロとは関係の無いサボテンの実。8個で1ドルは今思うと安い。

市内を流れる川に来てみたけど期待したような人々の生活風景は何もなし。

右側の木はタビビトノキって言うんですね。扇芭蕉と扇椰子。

昨日と同じ食堂で同じメニューを頼んでみたら、アボカドが付いてない、サラダもだいぶ違う。チキンはムネから腿肉にグレードアップ。
ホステルに戻り宿泊費を今夜のうちに払いたいのにオーナーさん家族が車で出かけていて不在。管理人の兄ちゃんは受け取ってくれず、戻る予定の8時を待つ。9時頃にようやく帰ってきたので支払い完了。早く寝たいのに今度はベッドの真横のテラス席でグループが食事を始めてうるさい。耳栓をしてなんとか寝た。

早朝、ホステルの門の鍵を開けてもらいバスターミナルへ。クエンカ行きバスには余裕で間に合った。

途中のバス停で待ち構える物売りたち。赤ちゃんを背負ったお母さん売り子の方は婦人警官の質問を受けていた。

バスタサ川を越える。

ワンボヤ村を通過。ここもアマゾン原住民の村。

クエンカに近くなると山岳地帯に突入。

途中にダムがありました。

エジプト、フランス、エクアドルのバスとも基本隣は空いてましたが、エクアドルだけは乗合バス状態なので、途中で30分だけ地元のおばさんが座ってきたりします。

牧歌的なアルプスの麓みたいな風景が！

クエンカに到着。バス移動に費やした1日でした。

クエンカ バスターミナル バス系

この旅行記へのコメント （2）

• ラムロールちゃんさん 2023/11/06 11:56:43

  アマゾン～♪

  Halonさん、こんにちは☆
  
  アマゾンは、興味深いものだらけです。
  大混雑のティラピア水槽とか、干されてるカカオとか、私好みのケーブルカーとか！
  私には泊まれないタイプのお宿が興味深いのは、いつものことですが。
  エンパナーダは、コロンビアでもよくあるようですね。
  食べてきます♪♪
  
  ラムロール

  Halonさん からの返信 2023/11/06 17:33:51

  Re: アマゾン～♪

  ラムちゃん、こんにちは！
  カカオはインドネシアでも時々見かけますが干してあったのは初めて。
  それと、こういうケーブルカーがお好みだったとは！
  コロンビア楽しみですね。