2022/09/17 - 2022/09/17
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ウェンディさん
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この旅行記スケジュールを元に
最近、⚪︎⚪︎芸術祭と銘打ったアート展が日本のあちこちで開催され、せっかくだからどこかに行ってみたいとは思うモノの、なかなか実行には至っていません。
最初の一歩が踏み出せないその理由は、現代アートと言う名前のもと「それって本当にArtなのかしら?」「会場内のほとんどの施設で入場料が必要って、Art以上に金儲けに走っていない?」と疑問を持つようなモノも見受けられるから。
雑誌の芸術祭の特集記事に興味を持ちプランニングを始め、その会場の行きたい作品の全てに足を運んでいたらテーマパークの入場料金に近い金額になるって気がついた時点で、諦めモード。
芸術作品の制作には費用がかかるのは理解できますが、スポンサーからの十分な援助が得られない状態で芸術祭を開始し、高く設定した入場料収入でその必要経費を何とかしようって、無理がある気がします。
世の中、みんなが興味があるモノや、趣味に使えるお金をふんだんに持っているわけではないですし。
そんな中で仕入れたある芸術祭の情報は、とっても耳より。
日本海側のとある県で、大学生達が稲の収穫後にでた廃棄物を用いて芸術作品を作っているのだって。
作品数は多くはないけれど、2008年に市民活動ベースで始まった藁(わら)アートまつりに美術大学の学生さん達が参加することで、壮大な作品に仕上がっているとのこと。
産廃ゴミとなるモノを芸術作品に転化する試みも面白いし、学生達の発想にも興味あり。
ちょうど良いタイミングで出かける用事もあったので、わらアート会場に寄り道をしてきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
私が立ち寄ったのは新潟県。
新潟といえば米どころで、秋はお米の収穫時期。
9月中旬はちょうど郊外の黄金色に輝く田では収穫作業が始まり、秋晴れの空の下でコンバインたちが元気に働いていました。 -
そんな米どころの一角、角田浜にもほど近い水辺が目的地である“上堰潟(うわせきがた)公園”。
上堰潟公園の所在地は新潟市ですが、新潟市は市町村の合併を繰り返し巨大化した市であり、新潟市の中心となる新潟駅からは車で1時間弱とかなり遠いエリアとなります。
新潟は米どころ・・・つまり田んぼが多い平野で、新潟県も上堰潟公園も“潟”のつく地名。
海沿いには砂地が広がる新潟県ですが、その内陸部には水はけのあまり良くない“潟”・・・沼地や湿地、池が点在し、上堰潟公園もその昔は芦や葦が生い茂る、日中でもあまり近寄りたくない暗い湿地帯だった場所です。
でも、そんな陰気な湿地が新潟市の公園再開発で調整池として生まれ変わり、現在では水が流れる池を中心に遊歩道が設置された水辺の風景を楽しめる公園となり、市民に愛されています。 -
上堰潟公園では季節ごとに花が楽しめ、春は桜、夏はヒマワリ、そして秋は秋桜(コスモス)が花開き、角田山を借景とする田舎の田園風景を楽しめます。
公園脇の無料駐車場に車を停めて管理事務所を抜けたところに現れるのがコスモス畑で、私たちも見事にコスモス畑にトラップされました!上堰潟公園 公園・植物園
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コスモスは9月中旬では7分咲きでまだ満開とはいきませんでしたが、澄んだ秋の空に揺れるコスモスの姿は癒やし。
夏の名残の暑さを忘れさせてくれるような光景でした。 -
上堰潟公園のコスモス畑はその色味も統一されていて、今年の色彩はワイン色や
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ピンクの赤色系。
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猫じゃらしのような花もピンクで統一されていました。
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コスモスは遠景でコスモス畑の全体像を眺めるコトが多いですが、根元から見上げる太陽に透ける姿や、
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花そのものをズームアップした姿もかわいい!
コスモスの蘂が星形をしているなんて、この日まで知りませんでした。 -
コスモス畑も素敵だったのですが、この日に訪れた目的はわらアート。
可愛らしいコスモス畑についつい足止めされてしまいましたが、潟の周囲の遊歩道を歩きわらアートの会場へと向かいます。 -
わらアート会場はコスモス畑から歩いて10分ほど離れた場所。
最初の一体目の姿が見えてきました。角田山 自然・景勝地
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一体目は招き猫。
上堰潟公園で秋のわらアートまつりが始まった平成20年。
当初のわらアート作品は近隣の市民の方達が制作していたそうですが、何年か前から市民とムサビ(武蔵野美術大学)の学生とのコラボレーション・プロジェクトとなり、今年も真夏の8月に学生達が制作を開始したとのこと。
角田山を背景とするのどかな田園風景に、わらアートが良く似合っています。 -
わらアートって稲藁をただ寄せ集めてくくりつけたものと思いがちですが、実際には大勢の人の協力によりできあがっています。
上堰潟公園の3つのわらアートは、近隣の農家の方が協力して“とば”と呼ばれるわら束を作ることから始まり、プラスチックパイプで組んだ実際の骨組みにとばを結びつけて作り上げていくそうで、作品を作るのに田んぼ約5反分のとばが必要になり、とば以外にもわらのゴザなどの様々なわら製品も使われています。 -
この招き猫さんも、目や首元の鈴には麦わら帽子を利用して球面を演出していました。
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メッセージボードにあるのは招き猫制作チームの学生さん達からのメッセージ。
あれ、メッセージボードの猫と目の前のわら猫、表情がちがうヨ!
と思っていたら、この招き猫は双面作りで、どうやら裏面には右手を挙げたにゃんこがいるとのことで、招き猫の裏へ。 -
裏面の招き猫が右手を挙げたスタイルで笑顔。
双猫の招き猫を作るというのは面白い発想で、現代の世の中を反映しているのかな。
笑顔の招き猫は見ているこちらの笑顔を引き出す効果があり、見ている人達もなんだか楽しそう。
ソレを眺める外野まで幸せな気分が伝播してくる感じがして、時節柄、良いアイディアだと思います。 -
2つ目のわらアートはこちら。
遠目に見て、ドラゴン???かな?と思いましたが、 -
蹄のある足に龍の顔。
炎を象ったたてがみに、長い尾で、幻の獣である”麒麟(きりん)"と判明。 -
顔は猛々しく、
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前足は躍動感あふれ、今にも駆け出しそう。
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この立体感は、表現するのが難しかっただろうにさすが美大の学生の底力!
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凜としたその姿は、幻獣;麒麟の姿そのもの。
わらアート2022は、招き猫、麒麟、松の木 by ウェンディさんわらアートまつり 祭り・イベント
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学生達のメッセージボードにあった言葉“先の見えにくい現代ですが麒麟を先頭に雲をかき分けてこれからも進んでいきましょう”に同感。
吉兆の象徴の麒麟が、新型コロナの終焉の兆しとなることを私も願っています。 -
3つめのわらアートのデザインは松の木。
動きのない題材をテーマにわらアートに起こすのは、難しかったのではないかな。 -
松の胴体には輪、それとも六角形?
何の模様かなと思いましたが、しばし考えて、松の樹皮の亀甲模様と気がつきました。 -
学生さんからのメッセージボードの解説には、今年のわらアートのテーマ;喜びをもたらすもの、として不老長寿の松を盆栽の形で表したとの説明。
デザイン画はクロワッサンみたく見えますが、実際のわらアートの作品は躍動感のある松の木の盆栽風。 -
ほら、なんだか今にも踊り出しそうでしょ。
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コスモス畑を散策して、わらアートを鑑賞して潟の周囲の2kmの遊歩道を歩いていたら、あっという間に1時間以上が経過。
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母が一緒だったので、公園から徒歩3分のカフェ;Taibow coffee & gelato softで一休み。
カフェといっても、新潟の片田舎のカフェだからたいしたことないのでは?と思うかもしれませんが、田舎Niigataを侮ってはいけません。タイボー コーヒー&ジェラート ソフト グルメ・レストラン
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こちらのカフェは堀内さん兄弟のお二人が経営されていて、お兄さんは日本のバリスタが腕を競い合うラテ・アートの全国大会で3回の優勝経験を持つ強者だそうです。
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弟さんがプロデュースする季節のジェラートは新潟の旬の特産品を生かした製品で、素材を生かしたジェラートは1年を問わず人気。
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外の気温が暑かったので、白桃とピスタチオのジェラートにカフェラテとカフェモカで、涼やかな緑あふれる外の景色を眺めながらのカフェ・タイム。
ラテ・アートもかわいいし、ジェラートも甘さ控えめで美味しい♪ -
カフェでまったりと過ごしていたら、時間はあっという間に夕刻に。
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夕方の柔らかなお日様が斜めにはいるコスモス畑で、小さな蝶たちは闇が迫り来る前のひとときに最後の栄養補給。
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夕景は寂しげに見えることが多いですが、夕陽に輝くコスモス畑はオトナの雰囲気。
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大々的に宣伝されている商業ベースの芸術祭も面白いとは思いますが、地域の方達と美大生がコラボして開催する小さな秋の芸術祭も、見応えがありました。
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旅行記の最後に、上堰潟公園のわらアートまつり2022の情報を。
開催期間:2022年8月28日(土曜日)~10月31日(月曜日)
会場へのアクセス:
JR巻駅から「にしかん観光周遊ぐる~んバス」で約12分
新潟交通観光バス(株)「巻‐間手橋‐角田(妙)線」布目バス停下車
駐車場:無料(約200台)
ムサビの学生によるわらアートの制作の様子はFaceBook↓で発信されているので、会場に行かれる前に眺めると実際に見たときの感動が大きいです。
https://www.facebook.com/waraartmatsuri巻駅 駅
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この旅行記へのコメント (2)
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- 琉球熱さん 2022/10/14 20:08:59
- 自然の中で
- ウェンディさん、こんにちは
またまた珍しいものを掘り出していただき、感謝です
私も「アート展」風のものには懐疑的、疑り深くなってしまいますが、こういう長閑な風景を活かした自然のアートはいいですね
作品が「藁」というのが粋です
これが人工的な素材で作られた作品だったら、印象はだいぶ変わっていたでしょう
あの招き猫のアイデア、いいですね
思わずにっこり
風景の写真がどれも美しいです
---------琉球熱--------
- ウェンディさん からの返信 2022/10/16 20:51:25
- RE: 自然の中で
- 琉球熱さん こんばんは。
新潟の田舎の秋アート風景を綴ってみました。
田舎へと行くと畑でのかかしアートや、今回のようなわらアートなど素朴で可愛らしいアートがあったりします。
プロのアーティストに高い経費を払って制作を依頼する従来型の芸術祭も悪くはないですが、産業廃棄物となるモノを活用し、地域の人達や学生達が協力して作り上げる作品達も味がありますし、頑張れ!と応援したくなりますよね。
米どころの新潟は生まれ故郷でありながらも、もう地元を離れて30年近く。
よく知っている場所でありそうで、実は知らないことがたくさんあります。
実家に帰省する度に、新しい一面を知ることができ、新鮮な新潟を再発見!しています。
ウェンディ
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