2014/12/26 - 2014/12/27
7045位(同エリア28108件中)
さっくんさん
ミャンマーの旅のストップオーバーで初めて訪れた台北の街。そこで私は懐かしい風景に出逢いました。懐かしい風景は懐かしい記憶も呼び起こします。台北の商店街で大声を張り上げながら元気良く商売しているおば様方を見ながら、幼い頃、下町の肝っ玉母さん達に叱られながら育った懐かしい記憶を甦らせながらの旅になりました。
PR
-
ミャンマーからの帰国便の乗継地が台北だったので、台北でストップオーバーを楽しみます。
-
近いからいつでも来れるって思いもあったかもしれません。バンコクや香港の様にハブ空港と言う訳では無いのでストップオーバーする機会にも恵まれませんでした。だから今回は良いチャンスです。
-
そんな事もあって、日本人には馴染みの旅先も、私にとっては未知なる旅先、何処をどう見れば良いのやら…。
-
いやいや、中華系の街なら屋台を彷徨けば外れはありません。良いことに台北は夜市が沢山ある様です。食い倒れてやりましょう。
-
それと、そう決めた理由に天気があります。生憎の天気だったのです。何故か私の旅は最終日に崩れる事が多いのです。
-
科学的に分析すれば、メインの目的地のベストシーズンを徹底的に分析し、そのシーズンに出かけるので、目的地では晴天に恵まれるけど、その反面ストップオーバーの地ではシーズンオフになってしまう場合が多いのでしょう。
-
でもそれだけでは説明のつかない部分もあります。きっと晴れろ!晴れろ!と願い続けて、最終日直前に運を使い果たしてしまうのでしょう。
-
例に漏れずミャンマーではずっと快晴に恵まれていたのに、此処台北は生憎過ぎる天気です。
-
でも屋台や夜市を巡る限り、天候はお構いありません。
-
こう言う風景が近所にもあったら良いのになと思います。私の家の周辺なんて何処見渡しても、何処にでもあるフランチャイズしか見当たらなくて面白くありません。
-
確かにフランチャイズは解りやすくて便利ですが、それだけでは人の心は満ちません。
-
この頃私の通うスーパーにセルフレジが導入されました。確かに便利で快適なのですが、何か大切なものを忘れてしまった様な気がしながら店を後にするのです。
-
中正記念堂にやって来ました。
-
広大な敷地です。
-
白亜の建物はその色故、曇り空とは最悪の相性です。
-
総統府です。
-
下町風情が残る一画に出ました。
-
龍山寺に参拝しました。
-
ミャンマーに負けず金ぴかです。
-
熱心にお祈りする人々のパワーが凄いです。
-
観音菩薩を中心に道教や文武緒神も祀られ神仏混淆の寺院なのだそうです。
-
観音菩薩様でしょうか?
-
素敵なお寺でした。
-
九フンにやってきました。
-
物凄い人出です。
-
賑やかなのは好きなのですが、渋滞は苦手です。人って勝手な生き物です。
-
揉みくちゃになりながら進みます。
-
雨なので傘が加わるので余計圧迫感を感じます。
-
あ、見えてきました。あれこそは湯婆婆の家。
-
日本人にとって此処は千と千尋の神隠しの聖地巡礼として人気スポットですが、地元台湾の人々にとっては、それに加えと言うかそれ以上に彼等にとって重要な作品である「非情城市」の舞台となった場所だそうです。
-
そりゃこれだけ人出がある訳です。雨で分厚い雲が空を覆ってしまってますし、湯婆婆の家は提灯が沢山あるので日が暮れた方がシャッターチャンスがありそうです。湯婆婆の茶館で茶を頂きながら日没を待ちましょう。
-
湯婆婆は鼻の曲がり具合と言い顔立ちと言い、元ネタは白人じゃないでしょうか?ハンガリーの場末の飲み屋のママで湯婆婆そっくりさん見た事あります。此処の店主さんはどうでしょう?
-
バックパッカー的思考の私にとって、此処は地雷臭がプンプン漂ってくるのですが、千と千尋の神隠しは大好きなので聖地巡礼です。
-
中はもう日本です。日本語表記もあります。いや、客は多分全て日本人です。価格も日本同様です。折角海外に来て、此で良いのでしょうか?勿論価値観は人それぞれですが…。
-
そんな私はやっぱり店内でも浮いた存在だったのでしょう。隣にいたカップルの女性に声をかけられました。
「日本の方ですか?台湾を一人旅しているのですか?」 -
「はい日本人です、実はミャンマー帰りでして…。」
「そうなんですね!スッゴく日焼けされてるし、その軽装!」
そっか…温暖な台湾だから、あまり気にしませんでしたが、世間は既にクリスマスが終わり正月へと動き出してます。乾季のミャンマーの服装のままでは浮いてしまうのも当然でした。 -
ええ、日本人に日本人と解って貰えない事にも慣れてます。ちょっとエスニックなファッション着てしまったら姫路城では「日本の方ですか?」と尋ねられましたし、それどころか私だけ英語のパンフレット配られた事も…。
-
イスラーム圏でイスラーム帽着用してるとほぼインドネシアンかマレーシアンで通用してしまいます。
-
日本人に見られない方が都合が良いケースは多いです。でも希に日本人と見られた方が有利な場合もあります。
-
イチオシ
若かりし頃、ミュンヘン駅構内で職務質問を受けたのですが、その警官が非常に胡散臭かったので偽警官と判断し逃げたら追っかけられて、対に取っ組み合いに発展してしまいました。そんな折、切れる様な美人婦警が登場。
「Keep cool!」
こう言う場合、女性の一括の方が場が纏まるものです。と言う訳で彼等は本物、私は御用となりました。 -
警察は麻薬売買を取り締まっていた様で、イラン系の人も複数連行されていましたが、すぐ嫌疑が晴れた様で釈放。抵抗した私だけが残されましたが、私のパスポートを見るとあからさまに彼等の態度が軟化しました。日本のパスポートの信頼性の高さに、日本の旅人の先陣達に、改めて驚きと感謝を感じました。
-
勿論取り調べは行われます。
「どうして君は抵抗したんだい?」
「だって、日本には君みたいにロン毛でパーマで制帽もかぶっていない警官なんてドラマにしか登場しないよ。それに…日本には貴女の様な美人の婦警も存在しません。」
警官爆笑、美人婦警苦笑…
でもドイツの警察は犯罪性が無いと解ると非常にフランクで、最後には「良い旅を!」と見送ってくれました。
そんな彼等にも「日本人とは思わなかった。」と、言われてしまいましたが。 -
再び台北に戻って夜市散策続行です。
-
中華系屋台と言えば主人公と言えば、高木ブーさんが演じていた雷様に瓜二つのオバチャマ達です。日本では既に絶滅危惧種です。世界危機遺産です。
-
昔は日本の下町にも大勢生息していました。性格は獰猛で、悪童には他人の子であれ容赦はしません。私の母もそんな1人でした。高木ブー様が雷様になってブラウン管の前に初登場した時、私がブラウン管を指差して「オッカサンそっくりだ!」と言って家族一同大爆笑したお陰で雷が堕ち、ドリフターズを1ヶ月くらい見れなくなりました。
-
そんな雷様に見守られ、道を踏み外しながらも真っ当に生きてこられたのですから、雷様には頭が上がりません。昔怒られてはムカついて水風船ぶつけたり、パチンコ当てたりしてスミマセンでした!そう言えば路地裏の悪童も見かけなくなりました。彼等もまた、絶滅危惧種です。
-
そんな訳で中華の高木ブー張りの雷様見てるとノスタルジックな気分になるのです。勿論彼女達の中には観光客になろうものなら、列にならば無い処か割り込んだり、傍若無人極まりない、水風船ぶつけたろか?って言う雷様もいるのは確かです。
-
でも雷様は総じて、お節介焼きな位世話好きな人が多いのも知っています。中国語は日本人が聞くと、喧嘩売っとんのか?って程語気を強く感じてしまうものですが、それは単なる語感の問題、それ以上にそんな良い部分も知っているので憎めないんですよ。
-
あれは香港っだったか、上海だったでしょうか?道に迷って雷様に聞いたんです。でも英語だったのが不味くて「ノーイングリッシュやねん!」って突き放されてしまったんです。でも雷様は私が手にしてる地球の歩き方の漢字を目にしてしまったら、彼女のやる気スイッチが入っちゃったんです。
-
雷様は私の地球の歩き方を引ったくると、もう踊る様な仕草とマシンガンの様な広東語で説明し、私は「謝謝やから、ごめんなさいやから、もう助けて、大きにぃ!」って感じで逃げ出しました。
-
それでも私が間違った道を進んでいた様で、彼女は脱兎の様に駆けて来て、私の首根っこ掴む様な勢いで、再びオーバーアクションの道案内で私を正しい方向に導いてくれました。
-
もしかすると、これは国民性によるものかもしれません。逆に此方が道案内をする立場になったとすると、日本人は御老人以外は、単刀直入で短めな案内を好む傾向にあると思います。一方中国の方は型に嵌まったものより、気持ちをこめて説明した方が喜ぶ傾向にあると思います。だから彼女達も気持ちを見せてくれたのかもしれません。暖かいよね。
-
さて、そんな訳で残す台北の旅のテーマは懐かしき雷様を探せ!に決定です。
-
所々になんか懐かしい様な風景が点在してて良いですね。
-
勿論台湾は日本と遜色無い程最新の街並みな部分も沢山あるのですが、これは全くの私の好みで、台湾ならではの伝統を感じる事の出来る場所、そして台湾の人々の活気を感じる事の出来る場所を求めて歩いています。
-
このパワー陳列は日本では見れない光景ですね。
-
霞海城隍廟。縁結びの神様だそうです。
-
庶民的な雰囲気です。
-
月下老人像に願いをかけるそうですが、誰が誰だか解りません。
-
調べて見ると、とっても沢山の神様がいらっしゃる様です。
-
恋愛成就のパワースポットとして日本人にも大変人気があるらしいです。
-
どうやら知らなかったのはオジサンの私だけでしょうか?
-
台北では商店街が未々活気を感じます。
-
日本では活気のある商店街なんて幾つ残っているでしょうか?
-
昔、悪童達が駆け抜けた何処にでもある様な地元の商店街がテレビで大袈裟に紹介されてるの見て、なんか危機感感じてしまいました。
-
迪化街、漢方薬や衣類、乾物等の商店街で活気のある商店街だそうです。こんな処に雷様は生息している筈です。
-
雷様達にとって買い物は戦場です。
手に入れたものを彼女達は戦利品と呼びます。買い物と言う戦場に男は活躍の場はありません。 -
これはエジプトへツアーに行った時、ツアー参加の雷様方に
「貴方、絶対負けて帰ってくるんじゃ無いわよ!」
と念を押されて、決戦場のライトアップされたルクソール神殿前でチェスのセット買いものしたのは良い思い出です。 -
エジプト人との値段交渉は非常にしんどいものなのですが、やられて帰って雷様に怒られる方が恐くてエジプト人が半切れ、ヤケクソになるまで追い込みました。雷様にもお褒めの言葉、頂きました。
-
あれはベトナムでの事。喫茶店のウェイトレスさんに私が買ったお土産をネタに盛り上がられてしまって、「この買い物は頑張ったわね!」「これは全然ダメ!もっと頑張って値切らないと!」と徹底御指導頂きました。ヴェトナムも女系社会。彼女も有望な雷様候補でしょう。
-
雷様ッ!ナイスレシーブです!
東洋の魔女顔負けです! -
今回の雷様のクイーンは彼女に決定です!凄い貫禄です。吹き出しを入れたら「モタモタしてないで早く金出すんだよ!」とか言ってそうです。(絶対に言ってません)
-
沢山の雷様に出逢えてパワー頂きました。
うちの雷様はもう思い出ですが、私は未だに悪童時代と相変わらず、世界中の商店街、バザール、スークを駆けずり回っております。どうか遠くで見守っていてください。
怒らせてしまったか、遠くで雷の鳴る音が聞こえた気がしました。 -
最後にちょこっと有名な見所を回ります。
-
嗚呼、孔子様がゆるキャラにされてしまってるではありませんか。
-
孔子廟の大成殿です。
-
関羽を祀った行天宮。
-
台湾では一昔前には、日本でも其処らじゅうで見かけた様な懐かしく、暖かい風景に出逢えました。文化も近いので余計私のノスタルジーに火を付けてしまったのかもしれません。
-
時に旅は距離だけでは無く時空をも越えるのかもしれません。私が訪れた国の旧市街の、特にバザールやスークや商店街を訪れる事を好むのは、私が求めている何かが其処にあるからなのかもしれません。
-
その何かが何であるか?
それを此処で言及するのは…やめておきましょう。
私が訪れた台北は心の奥底に隠れていた懐かしい情景を甦らせてくれた素敵な街でした。
最後までご覧になってくださりありがとうございます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
東、東南アジアの旅
-
ちょこっとタイ
2007/02/01~
アユタヤ
-
ボロブドゥール・サンライズ
2007/06/23~
ボロブドゥール遺跡周辺
-
ジョグジャカルタ及びブランバナン周辺
2007/06/23~
ジョグジャカルタ
-
ちょこっと香港、澳門
2007/08/31~
マカオ
-
ちょこっと香港
2007/09/01~
香港
-
マニ車よ!回り続けろ!永遠に! チベット・ラサ
2007/09/30~
ラサのポタラ宮の歴史的遺跡群周辺
-
ちょこっとラオス
2007/10/26~
ビエンチャン
-
ちょこっとシンガポール
2008/07/09~
シンガポール
-
ちょこっとマレーシア
2009/01/15~
クアラルンプール
-
ブルネイへの小さな旅
2012/06/02~
ブルネイ
-
トランジット香港
2012/06/05~
香港
-
トランジット香港
2012/09/17~
香港
-
トランジットでソウル
2013/10/05~
ソウル
-
マンダレー
2014/12/18~
マンダレー
-
マンダレー近郊三つの古都を、バイクタクシーで疾走しました。
2014/12/20~
マンダレー
-
バガン・ダイジェスト
2014/12/21~
バガン
-
ヤンゴン
2014/12/24~
ヤンゴン
-
台北
2014/12/26~
台北
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
台北(台湾) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 東、東南アジアの旅
0
80