ちょこっとラオス

2007/10/26 - 2007/10/28

今回はこれまた弾丸で訪れたラオス。自他共に認めるやる事の無い国。だからこそ仕事で疲れた精神を心から癒やしてくれた国でもあります。常にto doに追われる日本人にとってそれがいざ無くなると何をして良いか解らないおバカさんになりがちです。でも実はそこからが人間らしさなのかもしれません。

エリア ビエンチャン(ラオス)

弾丸でラオスを訪れました。タクシーに街の中心まで連れていって貰いました。
「え？此処？」
何にも無いじゃないですか！

え？でもなんでこんな人だかりなんですか？

どうやらお祭りの様です。全く先に進めません。まぁ急ぐ旅でも無いです。

やっと宿が決まりました。川沿いの道はお祭りで大騒ぎです。

山車を乗せた船も出ています。右手に乗っているのはビエンチャンのシンボル、タート・ルアンです。

移動式遊園地も来ていました。私は移動式遊園地に忘れられない思い出があります。それはアパルトヘイト撤廃直後の南アフリカでの事。私のドライバー兼ガイドを兼ねてくれた黒人さん。彼と移動式遊園地があったので一緒に遊んだのです。私が誘ったジェットコースター。最初は断っていた彼だけど一回乗るとツボにはまったらしく何度も何度もせがまれ、一緒に乗りました。閉園になって満足そうな彼が呟いた言葉「今度いつ乗れるかなぁ？」彼は黒人、未々この国では偏見や差別、格差が強いのです。思わず涙隠すの大変でした。

ロータリーの中の仏塔タート・ダムも苔むして良い味出しています。

タラート・サオはラオス最大のマーケットです。

遠くにバトゥー・サイが見えます。のんびり歩いていきましょう。

バトゥー・サイはラオス版凱旋門です。

バトゥー・サイの天井の装飾。

バトゥー・サイの屋上からビエンチャンを眺めました。

何もないのんびりとしたこの街ですが、ラオスは世界で一番爆弾を落とされた国でもあるんです。二つの青、白、赤の旗を持つ暴力団国家の戦いに巻き込まれ、悲惨な事になったのです。こんな長閑で平和な地に…。アメリカと現ロシアのせいです。糞ですね。これまでアジアやアフリカの弱小国を餌食に代理戦争で大儲けをしていたのに飽き足りず、今度は北の国で同じ人種、同じ宗教の間で殺し合いですか？アジアやアフリカの国々が餌食になるよりマシなので当分そうしていてください。

アジアを旅していても、中東を旅していても、アフリカを旅していても、先進国と呼ばれる国々が犯した胸糞悪い事案を幾度いも幾度も味わう事になります。本当に恥と言うものを知って欲しいです。

ビエンチャンのシンボル、タート・ルアンが見えてきました。

国立博物館。

ラオスの、ビエンチャンのシンボル、タート・ルアンです。

タイ、カンボジア、ラオス、ミャンマー、上部座仏教のストゥーパはみんな黄金色です。

タート・ルアン付属の寺院。

美しい仏塔です。

あんまり急いでもする事が無くなるのでメコン川の畔でのんびりします。のんびりする事がラオスの観光です。

対岸はタイです。

祭もそろそろエンディングです。

静かに一日が終わります。屋台で焼き鳥を買ったら一匹を真っ二つにしたものを焼いたものが出てきて驚きました。一本で十分です。日本のつもりで頼んではいけません。

山車を乗せた船が通り過ぎていきます。

暮れなずむメコン川。

二日目は近辺に沢山建つ寺院巡りです。ワット・インペン。

ワット・オントゥ。セタティラート王が16世紀にビエンチャンへ遷都した時にタートルアンと共に作られました。

ワット・ミーサイ。

ワット・シームアン、16世紀半ば、セーターティラート王がヴィエンチャンに遷都した際に建立されました。

迎賓館です。あまりにも周囲の建築と釣り合っていません(笑)

ワット・ホーパケオを訪れました。

ワット・ホー・パケオ。現在は博物館となっている元王宮寺院です。

龍の頭があしらわれた手摺。

掌に目があります。ビームは出ません。たぶん…。

皆さま非常に姿勢が正しいです。

国が変われば仏様の顔立ちも変わります。ラオスの仏様の微笑みも緩いです。癒されます。

ワット・シーサケート。こちらも現在では博物館となっています。

小さく彫られた穴の中にも一つ一つ仏様がいらっしゃいます。

ワット・シーサケート。

ワット・シーサケート。

仏話のレリーフです。

見るべきものは見たので、現地旅行会社に何か現地発ツアーでも無いか尋ねて見ました。
「この街にはあんまり見所無いし、昨日の祭でガイドさんもみんな酔っぱらっちゃってるし…。」
貴方達、商売っ気って言葉知っていますか？

そんなやる気の無さもラオスの良いところ。旅行会社で教えて貰った仏陀パークにでも行って見ましょうか？

乗り合いバスでやってきました。牛さんものんびりしています。多分主人に似たのでしょう。

嗚呼何も無い、でもそれが良い。やるべき事すべてやりつくしたら、こんなところで暮らすのも良いかなぁ。

仏陀パークと言うヘンテコリンなテーマパークへやって来ました。

本当はワット・シェンクンと言う寺院なのだそうですが、建造した人物がタイへ亡命してしまっているから事実上寺院としては機能していない筈です。ですからこんなネーミングとなっているのでしょう。

これ仏教じゃなくてヒンズー教の神様ですよ？

日本だったら１ヶ月ももたないだろうこのテーマパークも、緩～いラオスだから生き残れるのでしょう。ジブリパークも移設しましょうか？

不思議なストゥーパ。なんと上にも登れます。凄いでしょ！

どれくらい入場者数がいるのでしょう？心配になります。

寝仏もしっかりいらっしゃいます。

インディアンの酋長さんみたいな頭飾りをつけた仏様がいます。え？本当に仏様ですか？

一回りするともう見るものも、する事もありません。

余った時間はビア・ラーオと共に！

やがて夕陽の時間が訪れます。

漁師さんも帰宅の時間です。
いや夕まずめこそ勝負の時間でしょうか？

東南アジアの大河、母なるメコンに陽が沈みます。

最後もやっぱりビア・ラーオ。
とってものんびり出来ました、癒されました。
最後までご覧になってくださりありがとうございました。