2022/05/30 - 2022/05/30
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kojikojiさん
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利尻島の2日間の旅も終わり、ツアーは礼文島に移動します。「鴛泊港フェリーターミナル」でバスを降りて荷物を持って乗船口に並びます。ここから礼文島まではハートランドフェリーの「ポレアース宗谷」に乗り込みます。島の間の移動ですので乗船時間は1時間もかかりません。「ポレアース宗谷」には「アマポーラ宗谷」のような椅子席が無いので、荷物を持ったまま2等席のカーペット敷きの広間にスペースを確保します。ただ、出港時から利尻富士が美しい姿を見せていたので、ずっとデッキに出たままでいました。フェリーは港を出ると「ぺシ岬」を周って、礼文島の「香深フェリーターミナル」に向かいます。その間ずっと利尻富士は美しい姿を見せたままでした。去り行く島を眺めているとカプリ島からナポリのメルジェリーナ港へ向かう雰囲気によく似ていると思いました。香深港へも手際よく入港しましたが、乗客の方が下船口に集中するので一番最後に下船しました。下船口で再集合してターミナルの2階にある「武ちゃん寿司」に向かいます。大きな荷物は店の前に置いてネットが被せられるので身軽に食事が出来ました。ツアーに含まれるランチなのであまり期待していなかったのですが、この店の海鮮丼は美味しかったです。この時は何も思いませんでしたが、ここから怒涛のお昼は丼というローテーションが始まりました。お昼の後は宗谷バスに乗って礼文島の観光になります。まずは島の最南端の知床地区にある「北のカナリアパーク」の見学です。吉永小百合の映画「北のカナリアたち」のロケ地だった小学校がそのまま残されていますが、パークの名前だけあって他にも何かあるのかと思いましたが、見事に小学校の校舎と校庭だけでした。ただそのロケーションは海岸の高台に建ち、海の向こうには利尻富士の絶景が広がります。これだけでも感動する景色でした。ところが絶景はこれだけではなく、バスで移動してトンネルを越えた元地地区の桃岩と猫岩のある海岸線の景色は言葉を失いました。ここは本当に日本なのだろうかという壮大な絶景で、ジュラシックパークのロケ地になったハワイのナ・パリ・コーストかと思いました。利尻島の美しさにも驚かされましたが、礼文島はさらにすごいところでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 観光バス 船 JALグループ 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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「鴛泊港フェリーターミナル」の出港に時間をデッキで待ちます。早めに乗り込めたので2等室のカーペット敷きの船室に荷物を置いて、スペースを確保してデッキに出ましたが、礼文島に着くまでずっと表にいました。
鴛泊港 乗り物
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2等室に座れない場合は別料金を支払って1等室に入られた方もいたようです。
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デッキからは手が届きそうな距離に利尻富士が見えました。ようやく表した姿に島を去るのがもったいないような気がします。
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港の先にある「ぺシ岬」ともこれでお別れです。晴れ渡った空に緑で覆われた岩山が美しいです。
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この急峻な坂をよく登って、そして降りたなと思います。もう簡単な登山もしなくなって久しいです。小学校と中学校時代に北アルプスと南アルプスの主だった山々に連れて行ってくれた父に申し訳ない気分になります。
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「鴛泊燈台」も見納めになりました。
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特に何の合図も無くフェリーは出港しました。湾内でもこの海水の美しさです。
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フェリーターミナルの建物も遠くなっていきます。
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港を出た「ポレアース宗谷」は大きくターンをして礼文島に向かいます。
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思い出に残る「ぺシ岬」の姿です。
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灯台と利尻富士の大きさの違いが面白く感じました。
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「ポンモシリ島」の上空にはたくさんの鳥が舞っています。
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この光景を見ていてカプリ島からナポリのメルジェリーナ港へ戻るフェリーの景色を思い出しました。
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この日とても穏やかで、ほとんど波も無いようです。
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北海道の西日本海からオホーツク海にかけて資源調査や海洋観測などを行っている試験調査船「北洋丸」がフェリーの後方を横切っていきました。真新しいと思ったら令和3年の9月に進水したばかりの船でした。
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地方独立行政法人北海道立総合研究機構の稚内水産試験場の船なので、中央農業試験場で働く弟とあまり遠くないところに所属する船なのだと感じます。
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利尻富士がきれいに見えたのはこの日と翌日までで、次の日は全く姿が見えませんでした。そう考えるとベストのタイミングで利尻島と礼文島を旅で来たのだと思います。
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また近いうちに訪れてみたいと思える自然の美しさでした。ただ、真冬には来たいとは思いません。
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船室に座っている時間は無さそうです。美しい景色から目が離せません。
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左舷には礼文島の知床地区の分厚い溶岩流によって形成された台地状地形が見えます。微かに灯台の姿も確認できました。
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礼文島の「香深(かぶか)港」に入るとフェリー旅も終わりです。
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「香深フェリーターミナル」の建物が見えてきました。
香深港フェリーターミナル 乗り物
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大型のフェリーではライン・スローワー(Line thrower)と呼ばれる索発射銃が設置されていますが、ハートランドフェリーでは手をぐるぐる回して、係留ロープの先端に繋がる細いロープを投げていました。
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下船した後は点呼があって、ターミナルの2階にある「武ちゃん寿司」に向かいます。荷物は店の前に置いておけるので身軽になります。クリスタルハートのお客さんも同じ店でお昼でした。
武ちゃん寿し グルメ・レストラン
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ツアーに含まれているお昼なのであまり期待していませんでしたがこの通りです。岩ノリの味噌汁と氷頭なますも美味しいです。「氷頭(ひず)」とは鮭の鼻先の軟骨部分を指しますが、氷のように透きとおっているためこのように呼ばれます。
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大きなボタンエビは味噌まで美味しかったです。帆立や鮭やイクラなど地産の食材ばかりなので美味しくない訳がありません。この日のお昼から3日連続でお昼は丼ものを食べていましたが、どこも美味しい丼がいただけました。
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フェリーターミナルの中の寿司店でもこの美味しさですから街中ではもっとおいしいものが食べられるかと思いましたが、夕方にこの辺りを歩いても店はほとんどありませんでした。
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出発まで時間があったのでターミナル内でスタンプを押したり、パンフレットを貰ったりすることが出来ました。「礼文島到達証明書」も置かれてあったので貰ってきましたが、同じようなものが稚内や宗谷岬では100円で売られていたので得した気分です。
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フェリー内で書いた絵葉書を1枚投函しました。
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食事をしている50分くらいの間に利尻島にかかっていた雲が全て吹き飛んでいました。利尻島と礼文島に来ても利尻富士の姿を見ずに帰る人も多いと聞くのでこの景色は嬉しいです。
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宗谷バスの礼文営業所のバスに乗って礼文島の観光が始まります。バスが変わっても座席は利尻島で座った所と同じです。
礼文島周遊観光コース 乗り物
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まずは香深地区の南側の知床地区の「北のカナリアパーク」に向かいます。左側の車窓からは利尻島がきれいに見えます。
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バスは10分ほどで「北のカナリアパーク」に着きました。溶岩台地の上に芝生が広がり、赤い屋根の建物が建っています。もっとテーマパークのような規模を想像していたのでちょっとビックリです。
北のカナリアパーク 名所・史跡
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駐車場にバスを停めて20分ほどの自由時間になります。吉永小百合が主演した映画「北のカナリアたち」の公開を記念して、ロケ現場として使用された麗端小学校岬分校がそのまま残されています。
https://www.youtube.com/watch?v=sZjFpl35s64&t=20s -
旅行前に4トラベルの口コミやトリップアドバイザーなどで確認しても利尻富士がこれほどよく見えるとは思いませんでした。
https://www.youtube.com/watch?v=oxGP313CwLk -
海上から見る利尻富士も美しかったですが、礼文島から眺める利尻富士の美しさも絶景でした。
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島内から見上げる山も美しいですが、程よく遠いところから眺めるのも格別です。
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ガレ場に残る雪も程よい量で山の姿が立体的に見えます。
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利尻島と礼文島の旅は天候によって印象が全く違うと思いました。しかしここ2年間日本中を旅していても天気が悪かったことがほとんどないのはラッキーなことでした。
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校庭の花壇にも高山植物が咲き乱れていました。これまで見てきた花ばかりではありました。
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クロユリがきれいに咲いていました。今回の旅でこんなに小さい花なのだと初めて知りました。
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ハクサンチドリの花もきれいに咲き誇っています。
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ツアーの方々と入れ替わるように学校の中に入ってみました。学校の中は記念写真のポイント以外は撮影禁止のようです。
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こんな校章まで作られたのですね。映画を観ていないので、東京に戻ったらツタヤに行ってみようと思います。
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入り口にはこんな記念写真のポイントがありました。
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小学校の建物は全く新しいものではなく、古い小学校を移築しているので子供の頃の小学校の校舎を思い出します。
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デザインは利尻富士と間に横たわる日本海の海だと分かります。
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別のツアーが到着したところで我々のバスは出発します。電線が碍子(がいし)の所で途切れているのがロケのセットだと感じさせます。風が強いので電線は千切れそうなほどにたわんでいます。
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海岸線にはフェリーからも見えた「奮部灯台」が見えました。青い海に紅白のストライプが美しいです。ここからバスに乗って香深地区に戻って、山道の先にあるトンネルを越えると景色の全く違う場所に出ました。
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「桃台猫台展望台」へ行くはトンネルを抜けた後にしばらく海岸線を走りますが、その壮大な景色にはため息がもれます。
桃台猫台 名所・史跡
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こんな景色が日本にあったのかと思うと同時に、最北の小さな島にあることが驚きです。
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真っ先に思いついたのが映画「ジュラシックパーク」のロケ地になったハワイのナ・パリ・コーストのことでした。気候は全く違いますが、礼文島は暖流の対馬海流の行き着く先がなので、この時期は温暖なのかもしれません。
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礼文島の西海岸の溶岩台地がどこまでも続いています。地形図上の海岸名はエンカマですが、アイヌ語のウエン・カマ(悪い・岩盤)に由来するそうです。
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ツバメ山の先にある「元地灯台」まではトレッキングが出来るようですが、「桃台猫台展望台」からはその道は見えず、白い手摺りが少し見えただけでした。
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桃岩はマグマがつくった幅200メートルから300メートル、高さ190メートルの巨大なドームです。浅い海底の柔らかな堆積物にデイサイトマグマが混ざって隆起し、周囲の地層が浸食されて桃のかたちのように見えます。
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「桃台猫台展望台」から眺めると、放射状に柱状節理が発達していることがよくわかります。
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元地の港の先には「地蔵岩」が見えるのですが肉眼でははっきり確認できませんでした。
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「地蔵岩」の手前には「メノウ浜」があり、海岸ではメノウを拾うことが出来るそうです。
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16ミリの広角レンズで写真を撮っても全くその全体を表現することが出来ません。
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あまりの美しさに展望台に上がることも忘れて周囲を見渡していました。
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是でも桃岩の大きさも分からないと思います。
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ツアーの皆さんと入れ違いに展望台に上がってみます。
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展望台の上から観光バスと一緒に桃岩を撮るとその大きさが感じられるかもしれません。
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南側に見える赤い建物は「桃岩荘ユースホステル」です。その先には人の住むところは無さそうです。
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そんな岬の先に真黒い岩が見えます。
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背中を丸めて海のかなたを眺めている黒猫のようです。ここが猫岩です。
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実際はこんな感じで見えるのですが、つくづく天気の良い日に来ることが出来てよかったと感じます。
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ポカポカと日差しが気持ちよいですが、風の強さに北国を感じます。
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「桃台猫台展望台」の見学の後はバスに乗り、礼文島の最北端を目指します。
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