春旅´22中間～折尾名物かしわ飯弁当を食べながら静かなお花見

2022/04/03 - 2022/04/04

折尾名物の立ち売り駅弁を買って、垣生公園へ。満開の桜を眺めてから、ブロンズ製では、世界一の大きさだという釈迦涅槃像を参拝しました。

エリア 飯塚・中間・直方(福岡)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

3月4日(月)

09:47 博多駅から筑前垣生駅に向かうため折尾駅で乗り換え。昔ながらの方法で駅弁を立ち売りしているとHPに書いてあったので、何処だろうと思いながらエスカレーターを降りると、改札口方面から「べんと～ぅ」の声が聞こえてきました。

折尾駅 駅

駅弁を食べたくて朝食抜きで来たので、迷わず「かしわめし」を購入。
写真を撮らせてくださいとお願いすると、「こんなおじさんで良いですか」と立ち売りの仕草を交えながら快く応じてくださいました。

「弁当～　弁当～　かしわ～めし弁当～♪ 」
手を上げ下げして踊るような仕草でお弁当を売っていますが、これは鶏が羽ばたいている様子だそうです。

HPより。
昔から鶏肉を好んで食べる土地柄のため、鶏のスープで炊き込む「親子めし」弁当が考案された。当時は立ち売りで、「親子めし～」と声に出すと「おやころし～（親殺し）」に聞こえてしまうので「かしわめし」になった。

お弁当を買ってから電車を乗り換えて、筑前垣生駅で下車。

筑前垣生駅 駅

駅前ロータリーの植え込みには、垣生羅漢百穴の話から昔を偲んだという像が置かれています。

ユニークな表情の羅漢さま。

公式キャラクターもいました。

市の花コスモスとパンジーがデザインされたマンホール。

JR筑前垣生駅より徒歩約5分、垣生公園へ。

垣生公園 公園・植物園

案内板が見えたので階段を上ると、

右手に並んでいた十六羅漢石像。

羅漢石像のある場所は展望台にもなっていて、屋根付きのベンチとテーブルがあったので、ここで「かしわめし」をいただくことにしました。

紐のとき方のコツも書いてあって親切です。

ちょうど良い甘さの炊き込みご飯。添えられたお漬物も美味しくて、あっという間に完食。

橋の上で写真を撮っている人が多かったけれど、かしわめしを食べている間に登って来た方はいませんでした。見晴らしの良い場所なので、階段を上ることをお勧めします。

（注）飲酒禁止の表示は見当たりませんでしたが、コロナ禍に限らずお酒を持ち込んでの宴会は避けた方が良いと思います。それから、ゴミは全て持ち帰りました。

県指定文化財「垣生羅漢百穴」
公園内の羅漢山を中心に古墳時代後期の横穴古墳が点在し多くの副葬品が出土したそうです。

垣生羅漢百穴 名所・史跡

お腹も満たされたので公園内を散策。

鶯の鳴き声を聴いたり、ハラハラと散る桜の花びらを追いかけたり、春らしさを満喫しながら進みます。

山の途中に鳥居が見えたので、ここから垣生神社に向かいました。

垣生神社　拝殿

創建不詳。戦国時代に兵火により焼失したが、元亀2年（1571年）に再建。

主祭神
応神天皇・仲哀天皇・神功皇后

御神木

垣生公園内には沢山の桜がありますが、御神木のヤマザクラが最古の桜だそうです。

参拝をしてから池側に下りました。

中腹辺りにある垣生瑞祥石（願い石）。

縁
願いを込めて柄杓で水をかけます。

勝

名前が分からないけど可愛い。

開

安

学

階段を下りきると（鳥居側から来たら上る前に）広がる池の周りには、満開の桜が。垣生公園は桜の名所です。

電車と桜って絵になるなぁ。

延壽橋

私は右手の山側から参拝に向かったけれど、一の鳥居をくぐり朱塗りの延壽橋を渡ると、埴生神社の境内に通じています。

公園の近くにある新鮮市場さくら館。見るからに美味しそうな魚や野菜が豊富にありました。

「かしわめし」ならぬ「とりめし」。ここでお弁当を買って、公園で食べるのもアリかも。　

筑前垣生駅に戻って来ました。

最初は「 はぶ」って読めなかった。

見慣れない車両の電車が来ました。カッコいい。

蓄電池電車「DENCHA」。
こんなに長い車両形式・番号を見たのは初めて。

城戸南蔵院前駅で下車して、徒歩3分の南蔵院へ。
参道を登ると、高さ11m、右目は上・左目は下を向く天地眼の大不動明王に辿り着きます。
ベンチがあったので、そこに座ってお百度参りをされている方の様子をしばらく眺めていたら、撮影禁止エリアで騒ぎながら写真を撮っている人もいて、申し訳ないような気持ちになりました。

南蔵院 寺・神社・教会

御神木の雷神様

被雷した木には神が宿るといわれているため、この木に雷神様が彫刻され災いを除く神様として崇拝されています。

境内は広く見所がたくさん。

三鈷の松。

３本の葉の松。次は高野山で見たい。

本堂側から七福神トンネルを抜けると、妙見堂・大黒堂が並び、そして現れた穏やかな表情の釈迦涅槃像。

全長41m。高さ11m。重さ約300t。ブロンズ製では世界最大級だそうです。

休憩所に座ると、全景を正面から拝見することができます。

南蔵院は長年にわたり東南アジアの子供たちに医薬品や文房具などを送り続けており、その返礼としてミャンマー国仏教会議により、お釈迦様・阿難様・目連様の贈呈を受け、これら三尊仏舎利を安置する場所として釈迦涅槃像を1995年5月建立したそうです。

仏足＝ぶっそく

紋様の名称

仏足も、とても大きい。そして、紋様がとても綺麗。

涅槃像の体内には、お釈迦様の遺骨を安置した仏舎利の間があり、そこで参拝することができます。
受付で500円を納め体内へ。護摩木に先祖供養祈願を書き、参拝をしてから心穏やかな気持ちで帰路に着きました。

　　

この旅行記へのコメント （2）

• 城megrist KAZさん 2022/04/29 17:00:02

  こんにちは、お邪魔します。

  50年ほど前、折尾の「かしわめし」を頂きました。美味しかったです。「上もゆくゆく下も行く一度おいでよ折尾駅、なんぼ別れがつらくとも、別れにゃならない上と下」という折尾駅のスタンプがありました。懐かしくて思わずコメントしちゃいました。
  まさかあの折尾の「かしわめし」が見れるとは！　

  chemireさん からの返信 2022/05/12 06:59:38

  Re: こんにちは、お邪魔します。

  初めまして chemireです。コメントありがとうございます。
  「かしわめし」弁当は、味はさることながら、販売方法がすてきでした。ビデオを撮らせていただいたのですが、サービスで2バージョンも披露してくださいました。
  50年も前からあったなんて、すごいお弁当だったんですね！旅の思い出が深くなりました。