2021/07/11 - 2021/07/12
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chemireさん
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「たけおで朝活」のひとつとして、東京駅とミステリアスな関係で注目を集めた楼門の「干支見学会」に参加。武雄温泉楼門や新館だけではなく、歴史や風景にも説明が広がり楽しい時間を過ごすことができました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
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7月11日(日)
ライトアップされた楼門へ。佐賀県唐津市出身の辰野金吾氏が設計した釘を一本も使っていない独創的な建築は、天平式楼門と呼ばれる。1915(大正4)年4月竣工。武雄温泉楼門 名所・史跡
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入母屋造本瓦葺の木造二重門の竜宮門形式。扁額の「蓬莱泉」は中林梧竹の筆(明治時代の三筆のひとりだそうですが存じ上げません)。
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楼門をくぐると、古き良き時代に。
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振り返って場内から見た楼門。
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「元湯」と「蓬莱湯」のある本館入口。宿で温泉に入ったので入浴はしませんでした。
武雄温泉 元湯 (武雄温泉) 温泉
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あつ湯は46℃。ぬる湯でも41.6℃。初心者は心して入らねば。
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武雄温泉新館。楼門と同じく辰野金吾氏によって設計され、1915年(大正4)年4月竣工。建築以来、公衆浴場として使われていましたが、老朽化などを理由に1973年に休館。2003年、創建時の建築に忠実に復元されました。
武雄温泉新館 名所・史跡
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現在は、日中開放され武雄温泉の資料館となっています。
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イチオシ
どの角度から見てもきれい。
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7月12日(月)
楼門と新館の見学へ。
2005(平成17)年7月22日に新館及び楼門の二棟が、国重要文化財に指定されました。武雄温泉 温泉
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楼門へ8時55分頃に行くと、3組の人が見学会開始を待っていました。楼門2階への入り口があり、ここが楼門干支見学会の集合場所となっています。
(これは前夜に撮ったもの) -
ボランティアガイドによる楼門干支見学会。火曜日を除く9:00~10:00(受付9:30まで)。見学料は、文化財保護協力金として大人450円(元湯入浴券付き)。町内宿泊施設前泊者は大人350円。
(これも前夜に撮った写真) -
ボランティアガイドの方が現れ、見学料(文化財保護協力金)を払ってから靴を脱いで2階へ上がります。
その後、2~3組が入れ替わり、最終的には私を含めて3人で、開催時間をオーバーしながら説明を伺うことに。 -
重要文化財指定書が掲げられていました。
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楼門2階から見た武雄温泉新館の正面。木造二階建の主体部を中心に、背面に浴室、便所を別棟で附属。辰野金吾氏が関与した数少ない和風建築としても貴重な建物。
白赤緑に塗り分けられた寺社建築風で、屋根上には鴟尾を戴いています。 -
電話の普及していなかった時代に使われていた呼び鈴。
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閑散とした温泉通りを見おろすと、何年か前までは韓国からの観光客も多く、その縁で武雄から九州オルレが始まったと説明がありました。
その後、竹島問題で日韓関係が揺らぎ韓国からの来訪者は減り、新型コロナ感染もあって国内外からの観光客も激減してしまったそうです。
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九州オルレ。
韓国・済州島発祥のトレッキングコース(済州オルレ)の姉妹版。「武雄オルレ」が日本で最初に認定され、現在21のウォーキングコースがある。
今回のまち歩きでも、道標となっているピンクとブルーのリボンをたくさん見かけました。 -
楼門の2階天井には方角通りに、子(北)・卯(東)・午(南)・酉(西)が、それぞれ30cm四方の杉板に彫られて嵌め込まれています。
武雄温泉楼門 名所・史跡
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干支が金色に光っているのは、鑑賞しやすいように上方からLEDライトで照らしているためだそうです。
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「子」北
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「子」北
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「卯」東
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「卯」東
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「午」南
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「午」南
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「酉」西
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「酉」西
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楼門2階から見た大衆浴場「元湯」の屋根。
1876(明治9)年建築、現在使用されている温泉施設の建物としては日本最古の木造建築共同浴場。2番目に古い「道後温泉」より18年前に完成。 -
蝶番に設えられた火伏の魔除の猪目模様。
窓には手作業で作られた「むかしガラス」が使われていて、歪んで見える景色が風情を醸し出しています。今は機械化されていて「むかしガラス」を作れる職人さんがいなくなり、台風の時にガラスを守るのは大変なことだそう。 -
テーブルの上に、創建時の楼門など古い写真が並べられています。
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昭和初期の楼門前風景。
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東京駅ドームの天井にある丑・寅・辰・巳・ 羊・申・戌・亥の八支のレリーフ。2012年に復元され、東西南北を除く8つの方角を表す動物が設えられている。
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2013年に武雄温泉新館・楼門の保全修理工事が行われた際、楼門天井から「子」「卯」「午」「酉」の四干支の彫絵が発見された。
東京駅のレリーフは、なぜ8つだけなのかと長い間謎であったが、東京駅竣工は1914(大正3)年、武雄温泉楼門竣工が1915(大正4)年であり、同時期に両方の建物を設計した辰野金吾氏が、合わせて十二支となるようにした遊び心ではないかと話題になった。
見学者の皆がひとしきり写真を撮り終えた頃に、ガイドさんから面白い説明がありました。
「みなさん東京駅に足りない四つの干支が武雄温泉から出てきたと思ってますが、武雄温泉の干支が考えられたのが先です。楼門は3つ建てられる予定で、最初に方位を示す子・卯・午・酉の干支が使われ、予算の関係で建てられなかった2つの楼門に、残り八つの干支が設えられるはずだった。もし資金があったら十二支が揃って、東京駅に干支のレリーフは飾られなかったかもしれない」というようなお話しでした。 -
建築図には、実際には1つしか建設されなかった楼門が回廊で3つ繋がれて描かれていて、大建造物の構想があったことがわかります。もし完成していたら、十二支の彫絵を楼門で見ることができたのかもしれないと思いながら説明を伺いました。
もうひとつ興味深かったお話。
楼門の見学には、建築に携わるお仕事の方や研究者の方も多く見えるそうです。その方々が異口同音におっしゃるのが、今のような製図環境・器具がなかった時代に、こんなに精密な設計図を作るのはすごいということ。皆さん身を乗り出して、じっと見ているそうです。
素人の私でも細かい作業は大変そうと想像はできたので面白かったです。 -
楼門と新館を設計した辰野金吾氏。
右側に写っているのは、楼門と新館の模型の一部。和風建築の新館の背面にある洋風建築の八角形の浴場を真上から見られるのは模型だけだと、ガイドさんが熱心に説明してくれました。
いつの間にか説明は1時間を超えていて、他の係員の方から声をかけられて終了となりました。
前日までは、時間があれば見学会に参加しようかな程度に考えていたのですが、説明を伺ってとてもよかったです。 -
長崎街道 本陣。
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奇岩がそびえ温泉の借景となっている桜山。
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岩と岩の間に刺さるように存在したまま落ちないことから受験生が願掛けに訪れるという奇石。武雄オルレコースにもなっているので道は整備されているとの事でしたが、暑さの中で登る勇気がなく断念しました。
桜山公園 公園・植物園
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10:17~10:45まで見学。
武雄温泉新館 名所・史跡
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日本古来の左右引き違い窓。破風や欄干があり、寺社建築のようにも見えます。
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鷺の文様のある瓦。傷ついた鷺が温泉で癒していたという武雄温泉発祥伝説の一つに因んでいます。この他に松・竹・梅の文様の瓦もあるそうです。
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国重要文化財ですが、9:00~18:00まで無料で見学できます。
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シンメトリーに作られている新館浴場。1階中央入り口の右手奥より「十銭湯」・「五銭湯」の女湯、左手が「五銭湯」・「十銭湯」の男湯。
これは1階入り口から左手に進み、男湯側から撮ったもの。 -
1926(大正15)年に増改築された際、玄関の柱頭を飾っていた組み物。
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昭和初期から昭和20年代頃?の浄水器。当時としては最先端のセラミックスが使用された。
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MADE IN NIPPONの表記があります。JAPANではありません。
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建物の両端にある階段から2階の休憩所へは、靴を脱いで上がります。南八畳、南十二畳、中八畳、北十二畳、北八畳と、休憩所もシンメトリーに並んでいました。
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ガイドさんの説明にあった通り、新館2階の窓から浴場の屋根を見ることができます。
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和洋が混在した姿の大浴場の外観は、寺社の八角堂のようにも見えました。
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1階に下りて浴場や脱衣場を見学。
「むかしガラス」
新館が完成した当時はガラス製造技術が不完全であったため厚さが不均一で、窓越しに見える風景が歪んで見えます。 -
写真では分かりづらいですが、むかしガラス越しに肉眼で見た玄関の瓦が歪んでいました。
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ガイドさんが説明してくれた秀吉の掟書を、やっと見つけました。
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豊臣秀吉の掟書(レプリカ)。
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1592(文禄元)年の朝鮮出兵の際、現在の唐津市にあった名護屋城に集められた兵士たちが武雄温泉に押し寄せたため、兵士に対し「地元の入浴客に迷惑をかけないように」など入浴心得が示されたそうです。
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武雄温泉新館棟札。清水満之助(現清水建設)が施工したとあります。
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男拾銭湯
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男拾銭湯
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男拾銭湯
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男拾銭湯
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当時高級だった和製のマジョリカタイル。浴槽の底も、洗い場にもそれぞれ異なる柄が使用されています。落成当時は「化粧陶磁瓦」と呼ばれていたそうです。
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男五銭湯
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豊臣秀吉、伊達政宗、伊能忠敬、シーボルトら著名な人物の入浴記録が残っているそうです。
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宮本武蔵略年譜。巌流島での佐々木小次郎との決闘後、武雄温泉に逗留。
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「ここを竜宮城にしたい」
武雄温泉を管理していた会社代表・宮原忠直氏が、新しい泉脈を発見し、佐賀県出身の辰野金吾氏に設計を依頼したのが、九州の一大リゾート構想の始まり。
楼門は3つ、日本庭園、当時としては珍しいサウナ風呂やビリヤード場、演劇場、古陶磁展示場などの設計図が仕上げられたが、改めて試算するとすべてを建築する予算がないことが分かり、楼門と新館だけの ”竜宮城の一部のみ“ が造られた。
「もし、構想通りに建てられたら東京駅に干支のレリーフはなかったかも」と言うガイドさんの言葉を思い出しながら説明を読みました。 -
男五銭湯
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男五銭湯
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男五銭湯
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女五銭湯
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女五銭湯。
昔、使用されていた温泉マークの電飾看板が置いてありました。 -
女拾銭湯
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むかしガラス越しに見た浴場。
現在新館は無料開放されていますが、見学料を徴収してでも文化財を守ってほしいと思う魅力ある資料館でした。 -
昼間の見学会で感動したので、夜に再訪。
武雄温泉楼門 名所・史跡
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イチオシ
魅力あふれる武雄温泉でした。
武雄温泉楼門 名所・史跡
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