2021/11/20 - 2021/11/20
10位(同エリア383件中)
FUKUJIROさん
- FUKUJIROさんTOP
- 旅行記348冊
- クチコミ132件
- Q&A回答95件
- 389,168アクセス
- フォロワー277人
この旅行記スケジュールを元に
終着駅の不思議な魅力に惹かれた私は、11月二度目の栃木県訪問で県東部の茂木駅と烏山駅を訪れることにしました。
真岡線は、明治45年4月に真館線として茨城県下館駅~栃木県真岡駅間が開通し、その後大正年7月に真岡駅~七井駅間、大正9年12月に七井駅~茂木駅間が開通しました。
当時は、茂木駅から先の鉄道計画もありました。一つは、茂木から烏山を経て茨城県大子に至る路線で、途中の大桶附近で分岐して黒磯まで延ばす壮大な計画です。もう一つは、茂木から茨城県の東野、阿野澤を経て水戸まで延ばす計画でしたが、いずれも実現しませんでした。
昭和10年からガソリンカー、昭和30年からはディーゼル車が走りました。
その後のモータリゼーションによって乗降客が減り、JR真岡線は廃止が決まりました。
昭和63年4月11日、第3セクター方式により真岡鐵道真岡線が運行を開始しました。そして、真岡線沿線のイメージアップや地域活性化を目的に、真岡市主導のSL復活プロジェクトが始まり、福島県川俣町で休眠していた蒸気機関車C1266を復元し、平成6年(1994年)にSLもおか号の運行が始まりました。
茂木町というと平成9年(1997年)に開業した「ツインリンクもてぎ」が有名ですが、茂木駅からは7kmほど離れています。土日はバスも出ているようです。
1日目
JRの普通電車を乗り継いで茨城県の下館駅へ。そして、SLもおか号に乗って終着駅の茂木駅へ移動、計画線の跡などを歩いて、市内を観光。
真岡駅に戻り、駅施設を見学、真岡に宿泊
2日目
真岡駅周辺を歩き、再び真岡線で市塙駅へ移動し、烏山市営バスで烏山へ移動。やまあげ会館などを見学し、烏山線で滝駅へ移動、龍門の滝や大平寺を観光。烏山線を乗り通してから帰宅
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
PR
-
大宮駅からJR宇都宮線に乗り、小山駅で水戸線に乗り換えました。
かつて小山には小山遊園地があって、私たちが子供の頃は遠足の定番でした。 -
9:45発の下館行きに乗ります。
-
小山駅のホーム。
-
水戸線の先頭車両。
-
小山駅は思っていたよりも線路がいっぱいでした。
新幹線が停まる駅ですから。 -
水戸線の車内。土曜日だからとっても空いていました。
-
東北新幹線や宇都宮線とはお別れです。
-
鬼怒川を渡った辺りです。南側に3連の川島橋が見えています。
-
畑の向こう、かすかに山が見えてきました。
-
うっすらと筑波山が見えました。
-
下館駅に到着です。SLもおか号の回りには写真を撮る人たちがいます。
-
下館駅。かつては下館市、現在は筑西市となっています。
写っているのは、JR東日本所有の北口駅舎です。
駅の外にも出たかったのですが、急いで真岡鐵道のホームに移動しなければなりません。 -
真岡線の乗り場は、JRのホームを間借りする格好になっています。元々は真岡線もJRだったからでしょう。
-
DE10型ディーゼル機関車。SLもおか号と同じ線路上にいますが、連結してはいませんでした。
-
真岡線の普通列車(左)が到着しました。
-
SLもおか号を牽引する小型機関車C1266。昭和8年(1933年)に山口県で製造、鹿児島、釜石、弘前、上諏訪を走り、昭和47年(1972年)までに172万kmを走りました。
-
SLもうか号は、蒸気機関車+客車3両です。原則として土日祝の運転です。真岡線は特に車窓が素晴らしい、ということではないらしいので左右どちら側でも大差はありません。
-
全て自由席なので、カーブで機関車が見えることを期待して客車の3号車に乗りました。客車は旧国鉄のオハフ50型車両。
-
客車内部。私が高校生の頃の列車はこんな感じでした。
-
左はSLの乗車券、右は車内精算の券です。
SLもおか号に乗るには、公式サイトからの事前予約が必要です。
私は、予約メールを見せて左のSL乗車券を受け取り、乗車区間の普通運賃は車内で精算しました。 -
蒸気機関車の煙が見えました。
あまり煙を出さないんです。地元の方の話では、煙を少なくするために軽油を主燃料としているそうで、納得です。 -
途中の景色。だいたい似たような景色が続いていました。
-
真岡駅に到着です。
-
検修庫。
-
検修庫。
-
真岡市街地から、線路脇には薄が見える場所に出ました。
-
西田井(にしだい)駅。上下線の交換をしていました。
-
小貝川に架かる鉄橋を渡ります。
-
待望の左カーブ、もう少し編成が長ければ機関車が見えるのですが、ちょっと残念。
-
煙を出さないのは環境対策らしいのですが、煙がモクモクという姿も見たいものですね。
-
田園地帯を走ります。
-
市塙駅。明日はここからバスで烏山に向かいます。
-
茂木駅の手前、大きく左にカーブしています。
何とか機関車が見えて、3号車に乗った甲斐がありました。 -
茂木駅は間もなくです。
民家ギリギリを走るので、煙を出せないのですね。 -
茂木駅に着いたSLもうか号。
-
到着後も石炭を補充しています。
-
客車を連結したまま後退していきます。
すぐに駅から出てしまった人は、この後のショウを見られませんでした。 -
今度は客車を切り離し、C1266機関車だけで隣の線路を進んできました。
-
転車台に向かってきました。
-
転車台に乗って。
-
ぐるりと回転しています。
-
この転車台は電力で回しています。
-
近くで見ることができてラッキーでした。
-
もうすぐ反転完了。
-
茂木駅での折り返し、出発は2時間20分後です。
-
茂木(もてぎ)駅の駅舎です。真岡線の終着駅であり、栃木県の最東端の駅です。
-
1時間に1~2本あるので、あまり心配しなくて良さそうです。
-
駅舎には、駅蕎麦屋さんがありました。
駅に観光マップもないので、駅蕎麦屋のおばちゃんに茂木の見所を聞いたら、「この町じゃ、あたし達以外に見所ないよ」と強烈な答えでした。ツインリンクMOTEGIが有名ですが、駅からは離れています。
それでも、瓢箪のランプを展示してる場所があると言うので、ぼちぼちと行ってみることにしました。 -
茂木駅に隣接した観光案内所。
観光マップとか置いてなかったです。 -
観光案内所の中にあった和室。
囲炉裏にも火はなかったです。 -
線路に沿って歩きます。
-
車止めがありました。
-
車止めがありました。
-
茂木駅から長倉宿駅間は旧国鉄の長倉線として昭和12年(1937年)に着工しましたが、大東亜戦争のため工事は中断され、線路も回収されてしまいました。
-
真岡線の線路終端の先には、計画線の遺構が残り、観光資源としてPRしています。片道5.7kmのコースが整備されています。
-
茂木には見所がないという蕎麦屋のおばちゃんの言葉を頼りに、計画線跡を歩いてみましょう。那珂川の支流のそのまた支流を渡ります。
-
ざっくりと水戸の方に歩きます。
-
未成線の跡が歩行者専用道路になっています。
-
路盤の跡みたいです。
-
この辺りも路盤みたいです。
-
ここからは未成線の跡が歩行者専用道路になっています。
-
右の道は一般道です。
-
線路の路盤が終わりそうです。
-
茂木駅から1.2km地点で歩行者専用道路が終わり一般道になっていました。この先は様子が分からないので、少し逡巡しましたが引き返すことにしました。
-
あまり古くなさそうな標識。観光用に整備したのかな。
-
瓢箪のランプが展示されていると聞いて来た「ふみの森もてぎ」の案内看板がありました。
-
駅蕎麦屋のおばちゃんに聞いた「ふみの森もてぎ」です。公民館+図書館のような施設です。
-
地元の画家でしょうか、展示会を開いていました。
-
さらに廊下の奥に進みます。
-
瓢箪ランプの展示がありました。
-
想像していたよりも、すごく綺麗な作品です。
-
アラビアンナイトにぴったりだと思います。命名もいいですね。
-
様々な作品が展示されていました。
-
様々な作品が展示されていました。
-
こちらは瓢箪細工を始めた頃の作品だとか。
この後から、ランプ加工を始めたそうです。 -
夕焼けこやけ。
-
花火。
-
夕映え。
作者の渡辺敬一さんがいらしたのでお聞きしたところ、独学で瓢箪細工を始めて5年だそうです。ちょうど私の年齢で始められたんですね。 -
ひょうたんアートが正しいようです。
作品づくりのコツなども教えていただきましたが、私は不器用過ぎる男なので...。 -
「ふみの森もてぎ」にはカフェもありました。
-
折角なので、図書館も覗いてみました。
-
栃木県立博物館の移動博物館企画として、島崎雲圃(しまざき うんぽ)と小泉斐(こいずみ あやる)の展示を行っていました。江戸の中期、近江出身者とその係累の画家が下野で活躍した時代がありました。
-
島崎雲圃の唐美人図。
-
島崎雲圃の驚きの鯉図。
文化元年(1804年)に刊行された高田敬輔(たかだ けいほ)の敬輔画譜に収録。 -
小泉斐の唐美人図。若年期の作。
-
小泉斐の唐美人図。文化8年(1811年)の作。
-
小泉斐の雨後西湖図。文政5年(1822年)の作。
-
小泉斐の「富岳写真」。幅2m以上の作品でした。絵ですが、写真とタイトルを付けています。
寛政7年(1795年)近江からの帰路、水戸藩士の立原翠軒らと富士登頂を果たした際の写生を元に描いた作品、天保11年(1846年)刊行。
フラっと来ただけだったのですが、良いものをたくさん見ることができました。 -
さかなや旅館。部屋数7室のレトロな旅館らしいですが、人の気配はありませんでした。この通り全体に人の気配がないんです。
-
ホテル叶屋。大正時代から営業している老舗ホテルらしいですが、人の気配はありませんでした。
-
八雲神社の鳥居。とても立派です。
-
建久2年(1192年)、現在地から500mほど離れた川のほとりに祠を建てたのが始まりと伝わっており、寛政3年(1793年)にこの地に遷座するとともに本殿・拝殿・鳥居が大改修されました。昭和9年に拝殿を新築、昭和12年に社務所を新築しています。昭和19年には、茂木藩祖・細川興元公を祀っていた大光神社を合祀しています。
細川興元公は、足利15代将軍・義昭公の側近であった細川藤孝(幽斉)公の次男で、熊本藩祖・細川忠興公の弟です。大阪夏の陣で大きな軍功をあげ、谷田部(現・つくば市)を加増されました。 -
拝殿。御祭神は素盞嗚尊。
厄除・健康祈願の御神徳に優れ、交通安全、大願成就、病気平癒などの御利益があります。地元では「八雲さん」「お天王さん(おてんのさん)」として親しまれています。 -
茂木町はもとより、ツインリンクもてぎの祈願社になっています。
-
末社・青麻神社(あおそじんじゃ)。御祭神は、天照大神、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、月読神(つきよみのかみ)の3柱です。
-
末社・琴平神社。御祭神は、大物主命。
-
末社・菅原神社。御祭神は、菅原道真公。
-
参宝殿(さんぽうでん)。宝物殿と参集所、社務所を兼ねた建物です。観光の際の休憩所にも利用できるそうです。
-
駅前に戻ってきました。奥に見えるお寺は周光院。
-
参道の右側に広がる六斎公園。
-
きれいに紅葉していました。
-
誓光山周光院。浄土宗の寺院です。
-
誓光山の扁額。
-
すぐ近くにあった上ノ町山車会館。
-
麒麟。宇都宮旧本郷町の山車飾り「剣赤熊」を復元したもの。
-
鳳凰。
-
剣を呑み込む金龍。
-
列車の時刻に合わせて茂木駅に戻りました。
-
おばちゃんにお礼を言おうと思ったら、駅蕎麦屋さんは締まっていました。お昼だけの営業なのかしら。
-
駅名標。
-
線路の終端方向。
-
15:16発の普通列車に乗って、真岡駅に向かいます。
-
運転席から真岡・下館方向。真岡駅へ移動します。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
茨城・栃木・群馬の旅その2
-
日本一の産出量を誇った足尾銅山跡を歩きました
2021/11/03~
足尾
-
わたらせ渓谷鐵道(間藤駅~足尾駅~通洞駅)に沿って下って、歩きました
2021/11/03~
足尾
-
足尾銅山観光を観光してから、わたらせ渓谷鐵道を完乗しました
2021/11/03~
足尾
-
佐野に義人・田中正造翁の生家を訪ねました
2021/11/04~
佐野
-
東武佐野線の終着駅、葛生駅まで行って廃線跡を歩きました
2021/11/04~
佐野
-
SLもおか号に乗って真岡線の終着駅・茂木駅を目指しました
2021/11/20~
益子・茂木
-
真岡駅とSLキューロク館、そして門前エリアを散策しました。
2021/11/20~
真岡
-
那須烏山市の山あげ会館と龍門の滝を観光して、蓄電池駆動電車で帰りました
2021/11/21~
那須烏山
-
チーバーと孫の3人で初お泊まり旅
2021/12/19~
佐野
-
2023GWは9連休だけど、やっぱり安近短(1)高萩炭礦資料館とパワースポットいっぱいの高萩八幡宮
2023/04/29~
高萩
-
昔は栄えていた伊勢崎の盛衰を偲びながら街歩きしました(午前の部)
2023/10/07~
伊勢崎
-
昔は栄えていた伊勢崎の盛衰を偲びながら街歩きしました(午後の部)
2023/10/07~
伊勢崎
-
古峯神社に参拝して、古峯園の紅葉を見ました(前編)
2023/11/02~
鹿沼
-
古峯神社に参拝して、古峯園の紅葉を見ました(後編)
2023/11/03~
鹿沼
-
オータニサンにも見てほしい世界で唯一の大谷資料館
2023/11/08~
宇都宮
-
大宝八幡宮を参拝して、結城の街を歩きました(前編)
2023/11/22~
結城・下妻
-
大宝八幡宮を参拝して、結城の街を歩きました(中編)
2023/11/23~
結城・下妻
-
大宝八幡宮を参拝して、結城の街を歩きました(後編)
2023/11/23~
結城・下妻
-
辰(龍)年の記念に、かつては日本一の長さを誇った竜神大吊橋を渡ってみました
2024/01/14~
常陸太田・東海村
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
益子・茂木(栃木) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 茨城・栃木・群馬の旅その2
0
113