2017/04/25 - 2017/07/19
437位(同エリア506件中)
おくさん
歩く歩く歩く2017 フィステラ・ムシアの道3
フィステラの道7 最後の地フィステラ Muxia - Fisterra
7月11日
昨日、食べ切れなかった豆のスープを温め直して残りの玉子3個を投入。ヨーグルトも2個食べて朝飯とする。胃腸のコンディション維持のためにヨーグルトは大事。今日は長距離を歩くので出発前に腹を満タンに出来たので良かった。
今日、サンチャゴへ帰らなくてはと言っていたイタリアの二人組はシェアする人が一人加わったようで三人に増えていた。予約しておいたタクシーが迎えに来て夜明け前に出発して行った。更に一人別のアルベルゲから乗るらしく、道案内をするのかアルベルゲの人が乗り込んで行った。色んな方法があるんだな。
タクシー代はサンチャゴまで70ユーロだそうだ。おっとろしいな、割る3としても自分の3日分の生活費に相当する。自分がそんな目に遭わないのを祈るばかりだ。そんな罰当たりなこと祈らないけど。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- エティハド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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薄明るくなってきた7時にスタート。巡礼最後の地、フィステラを目指す。まず公営アルベルゲまで行ってから脇の道を北上してフィステラへ通じる海岸沿いの道に出る。町外れでコリアンの男性巡礼と挨拶、一瞬で抜かれる。出来れば後を付いて行きたかったが、とても足が速いので追いつくのは無理。その後はずっと一人歩きになる。
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朝の清々しい空気の中、海沿いの道を歩いてられるのも、この道の大きな醍醐味だろう。大きくえぐられた湾の向こうに朝日が射してきた。ちょうどあの辺りが新しいリゾートホテルぽいのを作っている筈だが、2年前にみたのと同じくまだ工事中のようだ。スペインあるあるで始めたはいいが途中で資金が足りなくなって空中分解したのかも知れない。
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暫くのあいだ歩き続けて、丘を登りきったら遥か先まで見渡せるようになった。一番奥の山の向こう側がちょこんと高くなっているので、そこがフィステラ岬の気がする。フィステラはこの半島の先端だから多分そうだろう。その手前には山が折り重なっており、勘定すると5か6個はありそうだ。でも、山と言うよりも丘なので、普通に歩いて行けそうに見える。3日振りのバックパックは少々重たかったけれど、足の具合も調子が良いようだ。それに、これが最後のカミーノと思えばやる気が沸いてくる。
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9時半ころから反対側からやって来る巡礼者とすれ違うようになる。時間的にフィステラをスタートした人がここまで来られる筈がないから、途中の村、Liresをスタートした人と思われる。Liresには私営アルベルゲのほか、オスタルなど数件が集まっているので、いっぺんにフィステラ、ムシアを歩かない人には好都合の村だ。
今日二人目、珍しく私と同じフィステラを目指す女性に追いついたのでスピードを落とし抜かないで離れたところを付いて行く。そのほうが楽しいので。ちょっとストーカーぽいかな。 -
以前は川の中を歩いたと言う巡礼路が見えてきた。女性が立ち止まって川の中を見ていたので、中を指さしながら「おーるどかみーの」と変な英語で何となく伝えてみる。この新しい橋ができる前は、下に見えるコンクリートの塊の上をズボンを巻くしあげてジャブジャブ歩いたと言う嫌な名所だ。この橋は車が通れるほどの道幅があるので、巡礼者のためだけに作られた橋でもないだろうが有難い話だ。
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10時15にLires村に到着。2年前に泊まったアルベルゲ兼バルは巡礼路から100mほど離れたところにあるので今回は寄らないで通過する。そこから30分歩いた村はずれに石のテーブルと椅子があったので靴下まで脱いで大休止。足が汗で湿るとマメが出来やすいので乾かすのは大事。ビスケットみたいのを食べて腹ごしらえもしておく。こういう休憩スポットが所々にあると助かるのだが、そんなにあるものではない。休んでいる前を知らないソロの女性巡礼が通過して行った。
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村はずれの細い道の真ん中に大きな犬が寝そべっていたので、緊張しながら隣を通過したところへ離れた家から声が掛かった。そっちはカミーノじゃないよと言っている。えっ、と思って犬の所まで戻ると確かに黄色い矢印があった。犬に気を取られて見落としてしまったのだ。グラシアスと大きな声でお礼を言って脇道に入って行く。
山の中なのにパラパラと人家が出てきたので、今までの田舎道とは少し感じが違うな。多くの家が犬を飼っていて、繋がれてたりフェンスの中の家は例外なく吠え立ててやかましい。放し飼いの大きな犬もいたが、そういう犬の方が自由に動けるからか吠えることもなく大人しいようだ。結局、自由に動けない犬は余所からやって来る人が怖いので吠えるんだろう。そう考えたら哀れなもんだ。 -
そろそろフィステラが近づいて来たのかなと思われるほど人家が増えてきた。前方に三叉路が見えて、ムシアへ向かう女性巡礼が私とは別方向に歩いているのが目に入る。「おーい、カミーノはこっちだよーっ」と手真似と声で教えた積もり。一人が気が付いて、もう一人に声を掛けてストップさせた。女性の所まで行ってみると、さらに200mくらい先へ行ってしまった仲間が二人いた。合計4人で巡礼しているらしい。一生懸命大声を出して呼び戻そうとしているが、遠いので気が付かないまま先へ進んでしまっている。今度は一人が大きく指笛を鳴らしだした。へー、女性でも指笛吹ける人がいるんだなぁと感心する。それでも気が付かないので、とうとう一人の女性が走って追いかけだした。
一人居残っている女性と変な英語でお喋りして待つことにする。4人で歩いているが、全員がソロだそうだ。途中で気があって一緒に歩いているという、カミーノではどこにでもあるお話し。オーストラリアとカナダだったかな?どちらも英語がネイティブなので、そりゃ話も気も合うのだろう。日本語が通じる人に会えるのは千人に一人もいない私としたら羨ましい限り。3人が戻ってくるのを確認して、互いにブエンカミーノと言い合ってバイバイする。
2年前にドイツのイーデンと同じようにフィステラからムシアへ向かう途中に道を間違えたことがあった。どこで間違えたのかさえ気が付かなかったが、きっとこの同じ三叉路だったのかも知れないと思った。そのくらい間違え易い分岐だった。道標があるにはあるのだが、道から引っ込んでいるので、前だけ向いて歩いていたらこれは普通に見落としてしまうだろう。でも間違った道を歩いていても、左側は海なので丸きりの方向違いへは行かないので心配するほどでもないのがこの道だ。 -
※お役立ち情報
フィステラの町のとっつきにある、この三叉路はフィステラからムシアへ向かうキモになる角です。目立つ所にこのレストランがあるので、良い目印になると思います。実際にフィステラから来るには、この手前にもうひとつ海岸沿いに三叉路があります。 -
見慣れたフィステラの町に入ってきて、予約しといたアルベルゲ、POR FINには2時に到着できる。予想したのより1時間も早い到着だ。このアルベルゲは名前のPor Finより目立つように「ハンガリアン アルベルゲ」と大書きしてあるので、どういう意味があるのかな?ムシアで泊まったアルベルゲもハンガリアンと書かれていたし、ハンガリー出身の人は何か自国に強い思い入れがあるのかも知れない。
私がボランティアしている、国際交流協会では年に何回も国際理解講座と称して各国の講演会を設けています。ハンガリー人の講演会で聞いたところでは、ハンガリーって戦争のお陰で近隣諸国に自国の領土をごっそり奪われてしまい、そのときに住民ごと奪われたのでハンガリー人500万人が周りの国に散らばってしまった悲しい歴史があるそうです。外国のスペインで、こうして殊更にハンガリーを主張するのは、そういう背景があるのかなと思った。 -
中に入るとオーナーのマダムがいて、すぐ予約してある日本人だとわかってくれる。予約は楽だね、着いて名前を言う前にあちらから名前を呼ばれた。ウェルカム・コーヒーらしき物を淹れてくれ入り口の鍵を渡される。予想通り10ユーロと私営としたら最安。キッチンに置いてあるコーヒー紅茶などは好きに飲んでいいそうだし、フィステラ岬のサンセットは10時15と教えてくれる。
フィステラには割かし大きなスーパーがある。一息入れたらお買い物しに行ってくるとしよう。今日はスイカを買って食べることにした。それにいつもの1リットルビールにヨーグルト4、ムースチーズにチョリソー1袋でも5ユーロ弱なので円なら600円ちょいだ。1リットルビールという量は日本なら350ml缶が3本だ。日本で600円と言う金額ではビールしか買えないだろう。ここならビールに加えてたっぷりのツマミにスイカまで買えてしまう。安くて涙もんだ。スーパーで塗るチーズが欲しかったので、目星を付けたのを持ってレジの女性に聞いたら、これはマーガリンとのこと。字が読めない可愛そうな東洋人を希望の商品棚まで連れてって教えてくれる。教えてもらって助かった。でなかったら使い道がほぼ無いマーガリンを買ってしまうところだった。親切に感謝。 -
アルベルゲに戻って塗るチーズを昨日のパンに塗って食べる。美味いうまい。スペインのスイカは種ごと食べられるのでとても簡単。いつも4分の1サイズを買って食べている。今回そのスイカが大外れで中間までスカスカ。その下はちゃんとしていたが、こんなの売り物にしていいのか?
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10時15を20時15と勘違いして、19時になったので3キロ離れた岬まで歩いていく。今更だけど歩くしかないし。岬に向かって歩いている途中にミニ公園があって、そこにテントを張っている人がいた。へー、こんな所で寝られるのもいいなと見ているとパトカーがやって来て前に止まった。警官が降りて来て車内に置いてあった帽子をしっかりと被ったので、これは自分を正規の警官と主張するんだなと思った。テントの若者に声を掛けて何やら伝えているが、声は聞こえなくても状況で分かった。ここにキャンプしてはいかんと言っているのだ。若者には気の毒だが、考えようによっては交通量の多い道路わきに一晩いて事件に遭っても叶わないだろう。もっと安全な所を見つけてくれ。
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岬であちこち写真を撮りまくる。当然、20時15じゃ日没にならないのでサンセットもなし。この時点でまだおっかしいなー陽が沈まないなーと気が付かない間抜け具合。8時15はスペインではまだ昼間で日没は22時15だったことにやっと気づく。あと2時間も待つのは嫌なので帰ることにする。今日はガスっているので、きっと午後10時過ぎても夕日は見られないだろうよと負け惜しみを言ってみる。
海に注ぐ崖の途中で着ていた物を燃やしているアホがいた。現代の衣類は化学繊維なので嫌ーな匂いが漂っている。大きく「燃やしてはいけない」と書かれた看板があるのに、こんな馬鹿がまだいたんだ。臭いし真黒な煤が景観を汚すし誰が後始末をしていると思っているんだろう、地元の巡礼友の会ボランティアの人たちでしょう。良く考えろ。 -
※お役立ち情報
とは違うが、地の果てフィステラ岬で巡礼中に着いていた衣服を燃やして、自己の再生を願うと言う悪習がありますが、臭いし汚すし火事になると言う理由で現在では禁止されています。大きく禁止の看板も貼り出されているのに、こういうアホがまだいます。 -
そう言えば3週間前にサンチャゴで別れたフランスの3人組がフィステラに到着した写真を送ってくれていたのだった。私がプリミティボの道を歩いていた時に、3人はすでにフィステラに到達していた。ギャエレは相変わらずテンションが高そうだしリリアンおばちゃんも清々しい顔をしている。いつもは眼鏡だが、今日は珍しく眼鏡を取った顔で写っているな。私より年上だが、この写真から想像すると、若い頃はさぞや美人だったと思われる。ルアンもいるし、3人はまた一緒に旅を続けていたようだ。この日のフィステラは羨ましいほどの晴天だったので奇麗な夕日が見られたかな?
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町まで戻ってきてスーパーへ寄り、サンミゲールの缶ビールとKASのレモンソーダにミニクロワッサンの大袋で1.91ユーロ。昼間買って大外れだった同じスイカをまだ売っていた。店の人、それ食べてみてくれよ。
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写真はムシア・フィステラ間に加え岬の往復6kが加わったのでめでたく5万歩越えした万歩計。めでたいかな?
アルベルゲに帰って夕飯にする。サンミゲールのClaraと言うビールはレモン味だったのでビックリ。アルコールも低めで3.2%しかなかった。ビールのレモンジュース割りと言うところだ。 -
私のベッドの上段にはサイクリストが入っていた。隣はムシアからの顔見知りフランスおじさんで愛想が良い。この人もきっと、ムシアのデルフィンでこのアルベルゲを紹介されたんだろう。バスがスト中なので、アルベルゲはスカスカと予想していたが、ベッドの上段にまで客が入っていた。POR FINはフィステラの私営では安目なので人気があるのかも知れない。
フィステラの道8 フィステラの貝殻 Fisterra2日目
7月12日
フィステラの私営アルベルゲ POR FIN キッチンでスープを作り2日持ち歩いているパンを浮かべる。それにヨーグルト2個とアルベルゲにある無料のコーヒーで朝飯。アルベルゲのお上さんは男前で親切。10ユーロと私営としたら最安値だし気に入った。 -
ここも9時から11時までが清掃時間なので連泊するとしても外に出ていないとならない。時間つぶしに遠浅の海岸まで行って帆立の貝殻を拾うことにする。2年前にもここで沢山の貝殻を拾ってお土産にした。喜ぶ人は喜んでくれるが、中には「なんだ貝殻か」なんて人もいたような気がするが。
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写真は私がバックパックに下げている貝殻ですが、ホタテの貝殻は中世の時代、それぞれの国の自宅から命がけでサンチャゴまでやって来た巡礼が、故郷までまた歩いて戻るとき巡礼を達成した印として持ち帰ったという歴史がある代物です。山賊や狼が跋扈(ばっこ)していた中世の時代、故郷に戻れずに亡くなった人が沢山いたことだろう。なにせバスも電車もない、巡礼宿も整備されてない時代だったのですから。現代では巡礼途中に亡くなる人は滅多にいないが、その故事に習って、現代でも貝殻を拾い故郷の土産にする巡礼は結構いる。形の良さそうなのを3つ拾ったので、もういいかと思ったが折角なのでもっと拾っておく。結果的にこれが良いことに繋がった。
後日談になりますが、この貝殻がすごく人の役に立ったことを紹介させてもらいましょう。帰国して数ヶ月経った頃に友人からフィステラの貝殻がまだあるなら欲しいと言われた。もちろん喜んで形のいいのを二つあげたら、それは友人の親友が明日をも知れぬ病気で伏せっており、その人はスペインが大好きな人で死ぬ前にもう一度スペインに行ける事を夢見ていたそうな。残念ながら再訪を果たす前に動けない体になってしまったようだ。私からの貝殻を携えて見舞ったところ、その由来を知って既に喋ることさえ出来なくなったその人は貝殻にほお擦りして涙を流したそうだ。その3日後に亡くなってしまったが、最後まで貝殻を手放さなかったと聞いた。そこまで大切にした貝殻なので、遺族は一緒に火葬しようか考えたが、骨壷に一緒に収めて墓に入れてくれたらしい。フィステラから持ち帰って本当に良かったと思った。これを思い出すと今でもジワーッとして鳥肌が立ってしまいます。 -
フィステラ2日目の今日は安い公営に泊まる積もりだったが、英語とスペイン語で書かれた入り口のお知らせをよく見たら「泊まれるのはフィステラに徒歩でやって来た人だけで、到着した当日のみ宿泊できる」と書かれてあった。げっ!今まで2回ともフィステラに到着したその日に公営アルベルゲに泊まっていたので、そんな決まりがあるとは想像していなかった。ムシアでフィステラの私営を予約してもらったので、これで遅く着いても安心と喜んで来たが、意外な落とし穴があった。勿論一泊のみで連泊は出来ず「歩いてきた人は1時受付、自転車は5時から受付」とある。中々厳しいです。私は昨日到着した日に私営に泊まったので権利がなくなってしまったと言うわけだ。私営との差は4ユーロ安、約500円なので1回分の食事代ほどか。ちょっと惜しかった気がする。
銀の道で連泊したオウレンセで、フランスのギャエレが1泊目は私営に泊まり、2泊目に公営に泊まろうと提案したことがあった。オウレンセではその通りに実行できたのでまさかこんな変則的な決まりがあるとは想像してなかった。次に来たときにはヘマをしないようにしよう。泊まることは出来なくてもフィステラーノ(フィステラの巡礼証明書)はここで発行して貰えるので時間になったらやってこよう。そうと決まればPOR FINで今晩の宿を確保だ。おかみさんに申し出ると機嫌よくオーケーをもらえる。 -
2年前にサンチャゴでお喋りした日本人巡礼のKさんは今でもフェイスブックで友達繋がりになっている。彼女がフィステラに7日間滞在したときに、毎朝通ったというお勧めのパン屋へ行ってみる。公営アルベルゲのすぐ近くにあって、とても小さな店で良心的な印象のおばあちゃんが一人で切り盛りしているようだ。おやつに甘い菓子パンを2つ買う。1.6ユーロととても安かった。早朝にくれば暖かい焼き立てが買えるかも知れないな。店名がGERMANと言う名前なので出身がドイツなのかも知れない。アルベルゲに戻って無料のコーヒーと一緒に食べる。
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公営アルベルゲのオープン時間を過ぎたので、そろそろ空いた頃かと狙いを付けてフィステラーノを貰いに行く。受付の美女は昨年と同じ女性だった(左の人)。昨年、レセプションで日記を書いていたら、そろそろここは閉めるからと私の名前を呼びながら伝えてくれたので不思議な親近感を覚え、一緒に写真を撮ったことがあった。そのことを手真似を交えて言ってみたら何と覚えていた。嬉しくなってまた一緒に写真を撮らせてくれと言ったら喜んで入ってくれる。ここに泊まることは出来なかったけど、これでプラマイゼロになった気がした。
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公営アルベルゲには泊まりに来る人は勿論、フィステラの巡礼証明書を貰いに来る人が後を絶たない。後から後から巡礼がやって来るので、ここの受付だけはいつも二名体制で対応しているほど。これだけやって来るのに証明書は無料で発行してるし、ボランティアの二人も大変だなぁ。宿泊料金はたったの6ユーロだし、一人一人に不織布でできたベッドカバーと枕カバーも支給しているので、儲けがあるどころではないだろう。
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今日は昨日と違って快晴なので夕日を期待してまた岬まで歩いていく。だが、時間になると空には雲がないのに海面近くには厚い雲が被さっていて夕日に蓋をする格好になっていた。これでは期待できそうもないが折角なので時間まで待つことに。沢山の人たちもサンセットを期待して待っているが、日没時間の10時を過ぎるとパラパラと帰りだした。しょうがない帰ろうかと歩き出したら、西の空がほんのりと赤みを帯びてきたので少し待ってみる。ここが最高潮かなと思った辺りで数枚写真を撮ってみたが大したもんではなかった。天気はこんなに良いのに今日も外れだったな。
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夕日は見られなかったが、帰りながら見たフィステラの町は夕闇に映えて旅情を感じさせるものだった。暗くなったアルベルゲの扉には鍵が掛かっていた。鍵は持たされているが、スペインの鍵は扱いが難しく、ガチャガチャとやっていたら近くにいたおじさんが代わりに開けてくれ、音に気が付いたお上さんが玄関にやって来ていた。ベッドルームに入ったらもう既に全員が寝ていたので自分の寝袋に潜り込む。
今日はこれだけじゃ短すぎて詰まらないので、今回歩いた距離を計算してみました。
銀の道 Via de la Plata 1007 km 4/28 - 6/17
プリミティボの道 Primitivo 321 km 6/19 - 7/4
ムシア-フィステラ灯台2往復 125 km 7/5 - 7/14
合 計 1453 km
さる日本のサイトで発表されているものを参考にしましたが、元々はスペインのデータなので真偽のほどはどうなんだろな感じです。昨年より100km位多いです。
フィステラの道9 Fisterra 3日目 スト回避
7月13日
フィステラの私営アルベルゲPOR FIN。夜中にすっごいイビキが離れたベッドから聞こえてくる。近くに寝ていた人は大変だったろう。このイビキの兄ちゃんは病気らしく、咳もしょっちゅうしている。隣のベッドで寝ているフランスおじいもイビキをかくが、向こうのイビキから比べたら可愛いもんだ。
このフランスおじいは(と言っても年下だった)ムシアから引き続き6泊も一緒だ。バスのストは続行中なので、明日もバスがないと盛んに心配してるからこっちも心配になってきた。おじいはスペイン語ゼロだし英語は片言なので情報が極端に不足しているようだ。 -
駄目元でスペインのバスストライキを日本語で検索したら意外なことに生の情報がヒットした。日本語のサイトによると、毎週火曜と水曜はストライキをするが他の曜日は運行していると言う情報を得られる。これが本当ならバッチグーだ。おじさんに変な英語でそのことを伝えてみるけど、お互いにあいまいな英語なので安心してないし信用もしてないらしい。
キッチンのインスタントコーヒーと、今朝は豪華にOIKOSのヨーグルト、ミニクロワッサンもどきを沢山食べる。フランスおじさんもキッチンへやって来て、明日もストだとまた心配している。今さっきこっちの言ったことがまったく伝わっていない。
今日は木曜日なのでバスが動いてる筈だからバス停に行ってみよう。バス停は少し歩いた公営アルベルゲの隣だ。離れたところにあるタクシー乗り場に旅支度した4人の巡礼がいたのでまた心配になり、バスはストライキかと聞いたら運行していると言っている。それなのにこの4人はタクシー利用だった。金持ちか。 -
バス停に行ってみるとフランスおじさんも心配顔でやってきた。果たして9時45発のバスが10分前にやって来た。ネットの情報どおり運行してんじゃんと安心する。火曜、水曜がストだったんだから2日間足止めされた人がいっぱい乗るのかと想像していたが、予想に反して乗る人はバス3分の1ほどしかいない。ストなのでフィステラを敬遠する人が多かったと言うことかな?
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ドライバーに「マニアーニャ アウトブス OK?」とハンドルを回す仕草で聞いてみたら、明日もオーケーだと確認できたので本当に安心する。フランスおじさんもバスがやって来たのを見たので安心したような顔をしている。最悪の場合、このおじさんとタクシーをシェアしてサンチャゴに戻ろうかと思っていた。多分、向こうも同じ考えだったろう。
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フィステラ3日目なので、行った事のない方へ探検しに行ってみる。海岸に沿って歩いていくと海に向かって飛び出した砦みたいのがあった。入り口の柵は施錠されてるので中には入れないようだ。この向こう側にもアルベルゲがあるらしく、巡礼が歩いて行った。崖の下では数羽のカモメが縄張り争いみたいなことをやっているので上から写真を撮ってみる。
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暇なので、町を通り越して離れた海岸まで貝殻を拾いに行ってみる。小さめなホタテ貝と濡れると赤い色が射してきれいなのを数個拾った。
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また公営アルベルゲ近くの広場に戻っていたら、ムシアでお喋りしたアルゼンチン女性らしいのがやって来たので「あれー?この人は確か」なんて考えてると、いきなりハグしてきた。男がやったら痴漢行為だろうが、女性は時々こういう人がいて嬉しい。珍しい東洋人は向こうが覚えていてくれる便利さがある。会うのはこれで3回目になるが、ムシアを出るときに一緒に出発した男性はいないので、日程の違いで一人に戻ったようだ。この人は私より1日早くムシアを立っていたので、フィステラには既に4日目か。とても愛想がよく、また一緒に写真を撮ってからハグして別れる。最初に撮った写真の顔と見比べると、こっちの方が若くて綺麗に写ってる気がするが、きっと再会した喜びが顔に現れてのことかも知れない。
スーパーへ行って食料調達。細長いビンの赤ワインを1本。前に同じビンの白ワインを買ったことがあって美味かったので、赤もきっと美味い筈。細長いトマトとボタンキョウみたいのとナッツで4ユーロ弱。
アルベルゲに戻って明日サンチャゴで泊まる予定のメノールにHotels.comから2泊の予約を入れる。メノールは合計10回以上泊まっているが、予約が出来ることを初めて知った。予約しても直接行っても料金は同じで2泊なので28ユーロ。だったらHotels.comはポイントが溜まるので予約した方がお得だ。これからはWi-Fiがある時はなるべく予約して泊まることにしよう。
アルベルゲで隣のベッド上段にコリアン青年が入ってきた。サンチャゴからはバスで来ており、私のことをフィステラ迄歩いてきたのかと聞いて感心している。こっちとしたらフィステラ、ムシアの爽快な道は歩き以外は考えられないのでバスでやってくる人の方が勿体ないと感じるよ。
咳といびきの兄ちゃんに薬を持っているのか聞いたら無いと言うので咳止めを2回分上げる。効いてくれるといいのだがな。聞いたらこの兄ちゃんはドイツだった。2年前、同じドイツのイーデンが咳が止まらなくて困っていたときに咳止めを上げたら一発で効いたので、同じドイツ人なので効くかも知れない。欧米人は日本人みたいにすぐ薬を飲まないと聞いたので、そういう人には効果抜群な気がする。一度も薬を飲んだことのない未開の人に薬だと言って歯磨き粉を上げたら効いたと言う話を何かで読んだし。まぁそれとは話が違うか。 -
今日のお昼はキッチンでカット野菜の上にトマトとボタンキョウみたいのをサイコロ大に細かく切ったのを載せ、カットチーズにチョリソー添えてみた。食事もだいぶヨーロッパぽくなってきた気がする(スーパーだけど)。このスタイルは良くギャエレがやってたので真似してみた。フランスおじさんが近くに居たのでワインを一杯飲ませてあげる。私営アルベルゲはコップもお洒落な脚付きのワイングラスが置いてあったので、これで飲むとワインも一味違う気がするようなしないような。
暇なのでまたバス停のある広場へ遊びに行ってみる。ここに日本人が居た!フィステラで日本人に会うのは今回初めてだ。フランス人の道とフィステラの道を歩いて来たそうだ。歩き通すことに拘りを持っているようで、シンパシーを感じる。3時のバスがやって来たが、ここで降りる人は2人しか居ないし乗る人もまばらだった。火・水とバスが動かないんだから帰る人も少ないんだろう。明日はどうかな? -
近くのスーパーで種類の違う缶ビールを2つとビスケットを買って帰る。ビールは冷凍庫へ放り込み、ビスケットは明日用にバックパックの外ポケットに突っ込んでおく。大切な日記帳が見当たらないので少し焦る。何気にどっかに置いてしまうと記憶に残らないので簡単に行方不明になってしまう。アルベルゲ内をうろうろ探していたらリビングスペースの低い机の上にスーパーのレジ袋と一緒にあるのを発見する。あぶないあぶない、これを無くしたら帰ってから巡礼記を作る楽しみが失われてしまう。良く持ち歩いているノートなのでもっと慎重に扱わないといけないな。今回は特に明日のバスチケットがノートに挟んであるので尚更だ。
私のA5サイズの日記帳には独自の加工がしてあって、クリアホルダーをノートサイズに切って接着材で貼り付けてあります。口の部分は出し入れし易いように細くカットしてあります。これが裏表の表紙に2枚あって、ちょっとしたものを挟めるようにしてあり、これ結構便利だしお気に入りです。もし、旅のノートを持ち歩く人がいたら試すといいですよ。 -
ついでにもうひとつ紹介。日記帳の最初のページ1枚をめくると、エクセルで作った旅の全日程が貼ってあります。左ページには日本で立てた日程表で宿泊予定地が記入してあり、右のページには同じ日にちが内容無記入で貼ってあり、そこには実際に泊まった地名を書き込むようにしています。これで予定とどのくらいの誤差が出ているか一目瞭然です。で、今回は3か月近い長丁場なのに早い時点で坐骨神経痛を発症した為に大幅にずれてしまいました。両方のページを見比べると、予定より何日遅れてるのが分かるので、随時、対策も立てながら歩いていたと言う事です。
予定表の下段には旅の重要事項を書いてあります。往復の飛行機やクレカ保険の情報などの他、予約してあるオスタル情報などです。 -
ここのお上さんは良い人なのだが、今日は交替でつるぴか君が管理人のようだ。こいつが何故か露骨に愛想が悪い。でも若い女性にはとても親切に振舞っているのが分かるのでアジア人蔑視でもしているのか?その割りに、おかみさんと三人で一緒に顔を合わせた時だけは、私に対して満面の笑顔で挨拶した。きもっ。でもその一回切りであとは同じつんけんしている。その態度から、こいつは旦那じゃなくて従業員だなと想像した。おかみさんは感じがいいが、このつるぴか禿丸君がいるんじゃ次はここには泊まりたくないなと思った。
今年は日程調整のためにムシア、フィステラで3泊ずつしたが、こういうのも有りだと思った。のんびりし過ぎの感もあるが、賑やかなサンチャゴやマドリッドに余計に泊まるのより景色が良く海岸もあるので気分が好い気がする。明日は9時45のバスに乗ってサンチャゴへ戻る。今日の様子からみると昨年みたいに乗り切れないほど混むことはないだろう。
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フィステラの道10へつづく
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