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 銀の道1 日本出発 - コルドバ

歩く歩く歩く2017 銀の道1

26いいね!

2017/04/25 - 2017/07/19

80位(同エリア450件中)

旅行記グループ 歩く歩く歩く2017

2

60

おく

おくさん

銀の道1 日本出発 - コルドバ

旅行の満足度
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
徒歩
航空会社
エティハド航空
旅行の手配内容
個別手配

PR

  •  上の地図、今回歩いた中でメインルートに当たる銀の道(Via de la Plata)が赤い線です。南のセビージャから北上を続け、上の方で二つに分かれていますが、上に進むと(破線)ポンフェラーダでフランス人の道と合流してサンチャゴを目指します。そっちへは行かずにカクンと左に曲がるとこちらはサナブレスの道と言って、オウレンセを通過して直接サンチャゴへ向かいます。どちらを行ってもサンチャゴまでは凡そ360kmほど掛かります。銀の道を歩くような巡礼はみんなフランス人の道は歩いているので、多くはサナブレスの道を行きます。<br /><br /> スタート地点セビージャの南12kmに、コリア・デル・リオと言う町があって、支倉常長の慶長遣欧使節団の子孫600人がハポン姓で暮らしていることで有名です。(ハポンはスペイン語で日本)ちょっと行ってみたい気がするけど、行ったからどうだってことになりそうなので行きませんが。<br /><br /> 上の方で横に走る緑の線は銀の道を歩き終えてからサンチャゴからバスでオビエドと言う町に移動して歩いたプリミティボの道です。山岳の道として有名ですが、それだけに抜群の景色が見られます。今回も最後はフィステラ・ムシア(青い線)まで歩いて巡礼を締めくくりました。<br /><br />*****<br /><br /> さてここからは本題の旅の話になります。<br /> 出発まで一週間を切ったので、いつものことながら期待と不安でドキドキです。今年はエティハド航空を利用したので、一番の心配はアブダビでの乗継時間が少ないのでロストバゲージに遭わないかと言うこと。そんなことになったら言葉が分からないのでイキナリ崖っぷちです。今回はその場合の対応策は用意してないので無事に荷物も運んでもらえる事を祈るばかりです。

     上の地図、今回歩いた中でメインルートに当たる銀の道(Via de la Plata)が赤い線です。南のセビージャから北上を続け、上の方で二つに分かれていますが、上に進むと(破線)ポンフェラーダでフランス人の道と合流してサンチャゴを目指します。そっちへは行かずにカクンと左に曲がるとこちらはサナブレスの道と言って、オウレンセを通過して直接サンチャゴへ向かいます。どちらを行ってもサンチャゴまでは凡そ360kmほど掛かります。銀の道を歩くような巡礼はみんなフランス人の道は歩いているので、多くはサナブレスの道を行きます。

     スタート地点セビージャの南12kmに、コリア・デル・リオと言う町があって、支倉常長の慶長遣欧使節団の子孫600人がハポン姓で暮らしていることで有名です。(ハポンはスペイン語で日本)ちょっと行ってみたい気がするけど、行ったからどうだってことになりそうなので行きませんが。

     上の方で横に走る緑の線は銀の道を歩き終えてからサンチャゴからバスでオビエドと言う町に移動して歩いたプリミティボの道です。山岳の道として有名ですが、それだけに抜群の景色が見られます。今回も最後はフィステラ・ムシア(青い線)まで歩いて巡礼を締めくくりました。

    *****

     さてここからは本題の旅の話になります。
     出発まで一週間を切ったので、いつものことながら期待と不安でドキドキです。今年はエティハド航空を利用したので、一番の心配はアブダビでの乗継時間が少ないのでロストバゲージに遭わないかと言うこと。そんなことになったら言葉が分からないのでイキナリ崖っぷちです。今回はその場合の対応策は用意してないので無事に荷物も運んでもらえる事を祈るばかりです。

  •  出発2日前になりました。と言うことで携行品を本気で集めてみました。元々荷物は絞って厳選してきたので、前回より減ることはなく、むしろ増えてしまった。まず水タンクが2リットルと大容量に。銀の道は村と村の区間が長く、内陸部で乾燥しているので水も多めに持ってないと干上がってしまうようです。印刷物も41枚と大幅増量。一日分の地図データを一枚に印刷し、重量を抑えるために両面印刷にしました。通り過ぎた区間の地図はそのつど捨てていくので、これは徐々に減っていきます。きっと捨てるのは快感になることでしょう。衣類は前2回着ていった物と殆ど同じで、これはラッキーアイテムの積もりです。捨ててもいいような物ばかり選んだけど愛着が沸いたと言うか、これらを身に付けると一気に旅モードになる気がする。<br /><br />4月25日<br /> 途中はとばして出発当日の成田空港です。前橋駅まで見送りに来てくれたうぶちゃんが持たせてくれたワンカップで飛行機の離着陸を見ながら前祝い。日本最後の和食は空港で釜たまうどん450円。節約を旨とする貧乏旅行にはピッタリの食事です。

     出発2日前になりました。と言うことで携行品を本気で集めてみました。元々荷物は絞って厳選してきたので、前回より減ることはなく、むしろ増えてしまった。まず水タンクが2リットルと大容量に。銀の道は村と村の区間が長く、内陸部で乾燥しているので水も多めに持ってないと干上がってしまうようです。印刷物も41枚と大幅増量。一日分の地図データを一枚に印刷し、重量を抑えるために両面印刷にしました。通り過ぎた区間の地図はそのつど捨てていくので、これは徐々に減っていきます。きっと捨てるのは快感になることでしょう。衣類は前2回着ていった物と殆ど同じで、これはラッキーアイテムの積もりです。捨ててもいいような物ばかり選んだけど愛着が沸いたと言うか、これらを身に付けると一気に旅モードになる気がする。

    4月25日
     途中はとばして出発当日の成田空港です。前橋駅まで見送りに来てくれたうぶちゃんが持たせてくれたワンカップで飛行機の離着陸を見ながら前祝い。日本最後の和食は空港で釜たまうどん450円。節約を旨とする貧乏旅行にはピッタリの食事です。

  •  成田のチェックインカウンターでは私のEチケットに記された日程が余りに長いので、シェンゲン協定に引っかからないかと心配される。知っている人が多いと思いますが、EU加盟国はほとんどシェンゲン協定というのに加盟していて、EU以外の外国人は180日間の内の90日間しかシェンゲン内には居られないという決まりです。私は今年、フランスツアーで6日間EUに滞在していたので、残り84日間ぴったりの日程を組んできました。それなら合計90日でセーフです。でも係の女性は出発の日も入っていますかと念を押します。当然のことながら出発の日はEUに入ってないので入れてませんが、入ってないと言うと面倒になりそうなので「はい」と答えます。でも普通に考えて入国スタンプを押すのは出発の日は入らないので問題はないでしょう。直行便なら出発の日に同じ日付のスタンプが押されますが、私は安い航空券なのでアブダビで乗り換えがあるからEU内には次ぐ日の入国になります。なんでそこまで心配してくれるかな。協定破りを乗せると航空会社にもペナルティーでもあるのかな?<br /><br /> 飛行機のシートは往復4回の搭乗が全て最後尾座席をゲットしておきました。最後尾と言っても中仕切りの最後尾と言うことでリクライニングを目いっぱい倒しても後ろがいないので気兼ねがいらないのがお気に入りです。前に席がない最前列も魅力ですが、そこは赤ちゃん連れの客のために取っておくようで、事前に予約はできないようです。<br /><br /> 飛行機内は座ってるよりやることないですが。その為心配してた腰がガタガタ言ってます。でも、飛行機を降りてそろそろ歩き始めるとあら不思議、痛くなくなります。これもいつものパターン。もし最悪の場面を迎えたとしても、今年はボルタレンの必殺技があるので気が楽です。腰痛にボルタレン、今年も効いてほしいです。

     成田のチェックインカウンターでは私のEチケットに記された日程が余りに長いので、シェンゲン協定に引っかからないかと心配される。知っている人が多いと思いますが、EU加盟国はほとんどシェンゲン協定というのに加盟していて、EU以外の外国人は180日間の内の90日間しかシェンゲン内には居られないという決まりです。私は今年、フランスツアーで6日間EUに滞在していたので、残り84日間ぴったりの日程を組んできました。それなら合計90日でセーフです。でも係の女性は出発の日も入っていますかと念を押します。当然のことながら出発の日はEUに入ってないので入れてませんが、入ってないと言うと面倒になりそうなので「はい」と答えます。でも普通に考えて入国スタンプを押すのは出発の日は入らないので問題はないでしょう。直行便なら出発の日に同じ日付のスタンプが押されますが、私は安い航空券なのでアブダビで乗り換えがあるからEU内には次ぐ日の入国になります。なんでそこまで心配してくれるかな。協定破りを乗せると航空会社にもペナルティーでもあるのかな?

     飛行機のシートは往復4回の搭乗が全て最後尾座席をゲットしておきました。最後尾と言っても中仕切りの最後尾と言うことでリクライニングを目いっぱい倒しても後ろがいないので気兼ねがいらないのがお気に入りです。前に席がない最前列も魅力ですが、そこは赤ちゃん連れの客のために取っておくようで、事前に予約はできないようです。

     飛行機内は座ってるよりやることないですが。その為心配してた腰がガタガタ言ってます。でも、飛行機を降りてそろそろ歩き始めるとあら不思議、痛くなくなります。これもいつものパターン。もし最悪の場面を迎えたとしても、今年はボルタレンの必殺技があるので気が楽です。腰痛にボルタレン、今年も効いてほしいです。

  •  今回はエティハド航空を使ったのでアブダビで乗り換え。出発ゲートがひとつ変更になってましたが隣りなので問題なし。ここで乗り込んだら隣のカップルの女性のズボンに日本語が!「我が刃は血を流す」と突拍子もない文字が大きくプリントされているので日本土産のようです。すっごいセンスに写真を撮らせてもらい、紋どころが織田信長なので、サムライキングだよと教えてあげました。<br />

     今回はエティハド航空を使ったのでアブダビで乗り換え。出発ゲートがひとつ変更になってましたが隣りなので問題なし。ここで乗り込んだら隣のカップルの女性のズボンに日本語が!「我が刃は血を流す」と突拍子もない文字が大きくプリントされているので日本土産のようです。すっごいセンスに写真を撮らせてもらい、紋どころが織田信長なので、サムライキングだよと教えてあげました。

  • 4月26日<br /> アブダビ空港には夜中の0時25に到着。乗り換え時間が2時間なので理想的です。空港バスでターミナルへ移動。次に乗るためのゲート前に行くと、今までとは客層が違っていてすっぽりベールを被ったアラビアルックの人が沢山います。さすがアブダビです。ここから乗る飛行機には残念ながら日本語吹き替えの映画はありません。機内食ももう和食はゼロになり、何だか分からない食事が提供されます。

    4月26日
     アブダビ空港には夜中の0時25に到着。乗り換え時間が2時間なので理想的です。空港バスでターミナルへ移動。次に乗るためのゲート前に行くと、今までとは客層が違っていてすっぽりベールを被ったアラビアルックの人が沢山います。さすがアブダビです。ここから乗る飛行機には残念ながら日本語吹き替えの映画はありません。機内食ももう和食はゼロになり、何だか分からない食事が提供されます。

  •  マドリッド空港には予定より10分早く朝の8時半に到着。空港からバスで市内へ。

     マドリッド空港には予定より10分早く朝の8時半に到着。空港からバスで市内へ。

  • ※ もし銀の道を目指している人がいたらと思い、今回は所々にお役立ち情報を入れました。私も先達のブログで情報をたくさん頂いたので、ほんの恩返しのつもりです。<br /><br /> ◎マドリッド・バハラス空港から市内へは専用バス利用が一番簡単です。空港から外へ出て道路を渡らずに右に100m行くと黄色いバス停がありバスの車体も黄色です。(エティハド航空が到着した場合です)市内まで5ユーロ。頻繁に出ていてアトーチャ駅の裏側に到着します。<br /><br /> ◎アトーチャ駅からセビージャ方面へ行く鉄道乗り場は2階にあります。アトーチャ駅は発着場が3箇所あるので注意してください。<br /><br /> 今回はスタート地点のセビージャへ行く前に、せっかくだからメスキータで有名なコルドバを見物して行きます。マドリッドではコルドバ行きの電車の時間迄たんまりあるので、巡礼が終わってから2泊するオスタルに顔繋ぎをしておきました。尋ねて行くと、とても感じのいいセニョーラだったのでマドリッドに戻る楽しみができた気がする。最後の2泊が確保できていて、おまけにシングルルームと言うのは明るい希望です。およそ80泊は予約なしの飛び込みで2段ベッドの日々が続きますから。

    ※ もし銀の道を目指している人がいたらと思い、今回は所々にお役立ち情報を入れました。私も先達のブログで情報をたくさん頂いたので、ほんの恩返しのつもりです。

     ◎マドリッド・バハラス空港から市内へは専用バス利用が一番簡単です。空港から外へ出て道路を渡らずに右に100m行くと黄色いバス停がありバスの車体も黄色です。(エティハド航空が到着した場合です)市内まで5ユーロ。頻繁に出ていてアトーチャ駅の裏側に到着します。

     ◎アトーチャ駅からセビージャ方面へ行く鉄道乗り場は2階にあります。アトーチャ駅は発着場が3箇所あるので注意してください。

     今回はスタート地点のセビージャへ行く前に、せっかくだからメスキータで有名なコルドバを見物して行きます。マドリッドではコルドバ行きの電車の時間迄たんまりあるので、巡礼が終わってから2泊するオスタルに顔繋ぎをしておきました。尋ねて行くと、とても感じのいいセニョーラだったのでマドリッドに戻る楽しみができた気がする。最後の2泊が確保できていて、おまけにシングルルームと言うのは明るい希望です。およそ80泊は予約なしの飛び込みで2段ベッドの日々が続きますから。

  •  アトーチャ駅に戻りウロチョロしていたら、私のバックパックに取り付けてあるホタテ貝を見つけた女性が何やら話しかけてきました。どうもサンチャゴ巡礼に興味があるようで幾つか質問されたあと、女性が引連れているツアーの人たちに紹介したいそうです。添乗員か、もしくはガイドさんのようです。英語で紹介しているので外国人のツアーらしいのが分かる。「この人はペレグリノ(巡礼者)でセビージャからサンチャゴまで歩きます」と皆さんに伝えて私を持ち上げてくれてるので照れくさくなる。聞いている人たちからは、ほーとかへーとか聞こえてくる。その中の台湾人というおばさんからは日本語で頑張ってくださいと言われました。

     アトーチャ駅に戻りウロチョロしていたら、私のバックパックに取り付けてあるホタテ貝を見つけた女性が何やら話しかけてきました。どうもサンチャゴ巡礼に興味があるようで幾つか質問されたあと、女性が引連れているツアーの人たちに紹介したいそうです。添乗員か、もしくはガイドさんのようです。英語で紹介しているので外国人のツアーらしいのが分かる。「この人はペレグリノ(巡礼者)でセビージャからサンチャゴまで歩きます」と皆さんに伝えて私を持ち上げてくれてるので照れくさくなる。聞いている人たちからは、ほーとかへーとか聞こえてくる。その中の台湾人というおばさんからは日本語で頑張ってくださいと言われました。

  •  マドリッドからコルドバへの移動には初めて一等車を使いました。でも料金は2等と同じ値段でネットから予約が取れました。でなきゃ節約巡礼の私が一等に乗るはずないですよね。スペインの一等車は待合室のサロンが使えたり食事も出るらしいですが、私のは何ちゃって一等チケットだったので、そういうのは無し。ただ一等車に乗れるというだけです。そのためか、中はガラガラ。

     マドリッドからコルドバへの移動には初めて一等車を使いました。でも料金は2等と同じ値段でネットから予約が取れました。でなきゃ節約巡礼の私が一等に乗るはずないですよね。スペインの一等車は待合室のサロンが使えたり食事も出るらしいですが、私のは何ちゃって一等チケットだったので、そういうのは無し。ただ一等車に乗れるというだけです。そのためか、中はガラガラ。

  •  コルドバ駅到着したら、まず明日のセビージャ行のチケットを良く分からないスペイン語で何とか購入に成功する。ずっと順調かと思ったのも束の間、コルドバ市内で行方不明になる。タブレットのGPSがまったく働かなくて、勘で動いたら90度違う方向へ歩き続けてしまい往復1時間のロスをしてしまった。こういうのは精神的ダメージが大きい。

     コルドバ駅到着したら、まず明日のセビージャ行のチケットを良く分からないスペイン語で何とか購入に成功する。ずっと順調かと思ったのも束の間、コルドバ市内で行方不明になる。タブレットのGPSがまったく働かなくて、勘で動いたら90度違う方向へ歩き続けてしまい往復1時間のロスをしてしまった。こういうのは精神的ダメージが大きい。

  •  飛行機の中では殆ど寝てないし、既に丸2日は起きっぱなしじゃなかろうか。もう疲れてきたので一刻も早く宿で休みたかったのに、歩いている途中で城壁を見つけたらテンションが急上昇して観光を始めちゃいました。でも、一番見たかったメスキータは閉店してました、ガチョン。コルドバではメスキータさえ見られれば後はどーでも良かったので、明日リベンジです。上の写真の城壁の中に更に城壁がありメスキータはその中です。外から見ただけじゃ特徴ありすぎのメスキータの内部は想像できません。明日は必ず入るぞと誓いました。

     飛行機の中では殆ど寝てないし、既に丸2日は起きっぱなしじゃなかろうか。もう疲れてきたので一刻も早く宿で休みたかったのに、歩いている途中で城壁を見つけたらテンションが急上昇して観光を始めちゃいました。でも、一番見たかったメスキータは閉店してました、ガチョン。コルドバではメスキータさえ見られれば後はどーでも良かったので、明日リベンジです。上の写真の城壁の中に更に城壁がありメスキータはその中です。外から見ただけじゃ特徴ありすぎのメスキータの内部は想像できません。明日は必ず入るぞと誓いました。

  •  メスキータの近くにはローマ橋があったり、昔の砦みたいのもあったり、まるでトレドみたいだと思いました。と書くと私の場合(  )カッコして「トレド行ったことないけど」の文字が続くのが定番ですが、私は昨年トレドに2泊してるんですよね。だからこの感想は本当です。

     メスキータの近くにはローマ橋があったり、昔の砦みたいのもあったり、まるでトレドみたいだと思いました。と書くと私の場合(  )カッコして「トレド行ったことないけど」の文字が続くのが定番ですが、私は昨年トレドに2泊してるんですよね。だからこの感想は本当です。

  •  ローマ橋から予約しといたオスタルまでは歩きで行ける距離なので難なく到着。チェックインしてスーパー探索です。もう初日からスーパー通いで思ったとおりです。1リットルビールに生ハム、チーズにパン。こう言う食事にすると、あースペインに帰って来たんだなぁと実感します。オスタルの小さいテーブルに食料を並べて記念すべきスペイン第一日目の食事が始まりました。(おおげさ)<br /><br /><br />4月27日 コルドバからセビージャへ

     ローマ橋から予約しといたオスタルまでは歩きで行ける距離なので難なく到着。チェックインしてスーパー探索です。もう初日からスーパー通いで思ったとおりです。1リットルビールに生ハム、チーズにパン。こう言う食事にすると、あースペインに帰って来たんだなぁと実感します。オスタルの小さいテーブルに食料を並べて記念すべきスペイン第一日目の食事が始まりました。(おおげさ)


    4月27日 コルドバからセビージャへ

  •  今朝は7:30から行動開始してコルドバ見物。メスキータは朝8時半から無料で入ることができます。その前に時間があるので、有名な「花の小路」を見物。早朝なので完全貸し切りでした。掃除のおばさんしかいません。ガイドブックで読んだとおり、ものすっごく短い路地でした。ここにツアーの観光客が押し寄せたらギューギュー詰めになること必至でしょう。写真では分かりにくいと思いますが、花の小路の隙間を通してカテドラルが見られるのが見所だそうです。

     今朝は7:30から行動開始してコルドバ見物。メスキータは朝8時半から無料で入ることができます。その前に時間があるので、有名な「花の小路」を見物。早朝なので完全貸し切りでした。掃除のおばさんしかいません。ガイドブックで読んだとおり、ものすっごく短い路地でした。ここにツアーの観光客が押し寄せたらギューギュー詰めになること必至でしょう。写真では分かりにくいと思いますが、花の小路の隙間を通してカテドラルが見られるのが見所だそうです。

  •  さてコルドバのハイライト、メスキータですが、バックパック背負っては入れませんでした。普通、そういった場合はどこでも貸しロッカーが用意されてるものですが、メスキータにはなかった。世界遺産なので手を加えられないのでしょう。入口で頑張っている門番と色々交渉して最後はここにバックパックを置くからあんたが見ててとまで提案しましたが取り付く島がありません。コルドバにはメスキータを見にきたんだから焦りまくりました。有料の時間まで待つとセビージャ移動が遅くなるので何とかいま入りたい。

     さてコルドバのハイライト、メスキータですが、バックパック背負っては入れませんでした。普通、そういった場合はどこでも貸しロッカーが用意されてるものですが、メスキータにはなかった。世界遺産なので手を加えられないのでしょう。入口で頑張っている門番と色々交渉して最後はここにバックパックを置くからあんたが見ててとまで提案しましたが取り付く島がありません。コルドバにはメスキータを見にきたんだから焦りまくりました。有料の時間まで待つとセビージャ移動が遅くなるので何とかいま入りたい。

  •  仕方ないので一旦城壁の外へ出て何か対応策がないかと考えました。外の道には警官が何人もいて警備していました。訳の分からないスペイン語と身振りで何とかならないかと相談したけど捗らないので、ここでもバックパックをそこに置くからあんたが見ててくれない!?と言ってみるも、そんなの出来るわけないですよね。でも、最後は親切なポリスの機転で少し離れたところで預かってもらえる場所を教えて貰い、無事にバックパックを預けることに成功。走って戻りながらロッカーの鍵を掲げて挨拶すると、ポリスもとても嬉しそうに手を振ってくれました。

     仕方ないので一旦城壁の外へ出て何か対応策がないかと考えました。外の道には警官が何人もいて警備していました。訳の分からないスペイン語と身振りで何とかならないかと相談したけど捗らないので、ここでもバックパックをそこに置くからあんたが見ててくれない!?と言ってみるも、そんなの出来るわけないですよね。でも、最後は親切なポリスの機転で少し離れたところで預かってもらえる場所を教えて貰い、無事にバックパックを預けることに成功。走って戻りながらロッカーの鍵を掲げて挨拶すると、ポリスもとても嬉しそうに手を振ってくれました。

  •  おかげで無事にメスキータ見物ができました。中に入ってみると、ここにしか無い異質の空間が広がっていて、想像より遙かに広く素晴らしいところでした。諦めなくて良かったと心底思いました。中はイスラム教モスクの特徴ある柱が林立し、一角にはキリスト教の聖堂が共存しているという珍しい光景が広がっていました。普通に考えると征服した方が元あったモスクをぶっ壊した後に教会を建てる気がしますが、モスクを壊さずに中に建ててしまうという発想は面白いもんだなと思いました。何としてでも見たかったメスキータに感激してここでは写真を20枚くらい撮りました。

     おかげで無事にメスキータ見物ができました。中に入ってみると、ここにしか無い異質の空間が広がっていて、想像より遙かに広く素晴らしいところでした。諦めなくて良かったと心底思いました。中はイスラム教モスクの特徴ある柱が林立し、一角にはキリスト教の聖堂が共存しているという珍しい光景が広がっていました。普通に考えると征服した方が元あったモスクをぶっ壊した後に教会を建てる気がしますが、モスクを壊さずに中に建ててしまうという発想は面白いもんだなと思いました。何としてでも見たかったメスキータに感激してここでは写真を20枚くらい撮りました。

  •  見終わってから親切なポリスの所に行って丁寧にお礼を言ったところ、共に喜んでくれました。写真も一緒に撮りました。困っている時に親切にされた時ほど嬉しいことはありません。不真面目な私は一人のポリスが機関銃を抱えてたので、そこも撮れば良かったと後から思いました。<br /><br />※お役立ち情報<br /> メスキータから西へ歩いて5分ほどの所に小さな広場があって、そこにアルベルゲ(実態はユースホステルかな)があります。そこでコインロッカーを貸してくれます。2ユーロ。メスキータにバックパック持参で訪れたときは思い出してください。入場料が無料でも有料でも大きなバックパックを持っては入れないと思います。

     見終わってから親切なポリスの所に行って丁寧にお礼を言ったところ、共に喜んでくれました。写真も一緒に撮りました。困っている時に親切にされた時ほど嬉しいことはありません。不真面目な私は一人のポリスが機関銃を抱えてたので、そこも撮れば良かったと後から思いました。

    ※お役立ち情報
     メスキータから西へ歩いて5分ほどの所に小さな広場があって、そこにアルベルゲ(実態はユースホステルかな)があります。そこでコインロッカーを貸してくれます。2ユーロ。メスキータにバックパック持参で訪れたときは思い出してください。入場料が無料でも有料でも大きなバックパックを持っては入れないと思います。

  •  フラメンコの衣装などを売っている土産屋を覗きながらコルドバの駅まで戻り、午後の列車でセビージャに移動しました。

     フラメンコの衣装などを売っている土産屋を覗きながらコルドバの駅まで戻り、午後の列車でセビージャに移動しました。

  •  駅から予約したオスタルまではかなりの距離があったけど、GPSのお陰で問題なく辿りつけました。予約したオスタルに無事にチェックイン。この宿は安いですがカテドラルの近くと言う好立地です。

     駅から予約したオスタルまではかなりの距離があったけど、GPSのお陰で問題なく辿りつけました。予約したオスタルに無事にチェックイン。この宿は安いですがカテドラルの近くと言う好立地です。

  •  セビージャにはスペイン三大カテドラルに数えられているドデカイ教会があります。ここは絶体に見たかったので入場料の9ユーロは惜しくありません。何せここにはコロンブスの棺があるのです。棺はスペインの4人の国王(当時スペインにあった4つの王国、カスティージャ・レオン・ナバラ・アルゴン)に担がれているそうなので、コロンブスがいかにスペインに取って重要な人なのか想像できます。まぁコロンブスに蹂躙された国からみたら悪の権化ですけどね。<br /><br />※お役立ち情報<br /> このカテドラルでは大切な銀の道のスタンプ第一号を押してくれます。私の場合はチケット売り場のお姉さんに「セージョ?」と言いながらスタンプを押す仕草で頼むと、渡したクレデンシャルを持って奥の部屋で押してきてくれました。どこにもセージョ・スタンプとは書かれていないので、たぶん、普通の観光客が頼んだら断られると思います。

     セビージャにはスペイン三大カテドラルに数えられているドデカイ教会があります。ここは絶体に見たかったので入場料の9ユーロは惜しくありません。何せここにはコロンブスの棺があるのです。棺はスペインの4人の国王(当時スペインにあった4つの王国、カスティージャ・レオン・ナバラ・アルゴン)に担がれているそうなので、コロンブスがいかにスペインに取って重要な人なのか想像できます。まぁコロンブスに蹂躙された国からみたら悪の権化ですけどね。

    ※お役立ち情報
     このカテドラルでは大切な銀の道のスタンプ第一号を押してくれます。私の場合はチケット売り場のお姉さんに「セージョ?」と言いながらスタンプを押す仕草で頼むと、渡したクレデンシャルを持って奥の部屋で押してきてくれました。どこにもセージョ・スタンプとは書かれていないので、たぶん、普通の観光客が頼んだら断られると思います。

  •  コロンブスの棺を担いでいる4人の王で面白いことに気付きました。前を担いでいる二人は顔を上げて誇らしげなのに対し、後ろの二人の王はうつむき加減なんですよね。これにはきっと意味があるのだと想像できますが真相は不明です。だれか真相を知ってる人がいたら教えてくれないかな。これに気づいたのでしつこく表情を写してきました。

     コロンブスの棺を担いでいる4人の王で面白いことに気付きました。前を担いでいる二人は顔を上げて誇らしげなのに対し、後ろの二人の王はうつむき加減なんですよね。これにはきっと意味があるのだと想像できますが真相は不明です。だれか真相を知ってる人がいたら教えてくれないかな。これに気づいたのでしつこく表情を写してきました。

  •  スペイン三大カテドラルはここのほかブルゴス、トレドにあります。そう、過去2回のスペイン行で私はどちらにも入っています。不良信者なのにこう言う所だけは一人前ですいません。

     スペイン三大カテドラルはここのほかブルゴス、トレドにあります。そう、過去2回のスペイン行で私はどちらにも入っています。不良信者なのにこう言う所だけは一人前ですいません。

  •  セビージャのスペイン広場は映画アラビアのロレンスとスターウォーズで舞台になったところです。そこへ行く途中の広場では路上フラメンコをやってました。歌劇カルメンの舞台になったセビージャはフラメンコの本場だそうですが、節約旅の私がタブラオで見ることはないと最初から諦めてたので凄いラッキーでした。何曲も情感込めて踊ってくれたことに感激して、たった1ユーロだけですが、感謝を込めて地面に置いてあったザルに入れました。その後、このお姉さんはザルを拾い上げて周りの観衆におねだりを始めましたが、私の前は素通りしたので、私が自主的に寄付したのを見ていたようです。カメラを向けるとニッコリしてくれるので間違いないようでした。

     セビージャのスペイン広場は映画アラビアのロレンスとスターウォーズで舞台になったところです。そこへ行く途中の広場では路上フラメンコをやってました。歌劇カルメンの舞台になったセビージャはフラメンコの本場だそうですが、節約旅の私がタブラオで見ることはないと最初から諦めてたので凄いラッキーでした。何曲も情感込めて踊ってくれたことに感激して、たった1ユーロだけですが、感謝を込めて地面に置いてあったザルに入れました。その後、このお姉さんはザルを拾い上げて周りの観衆におねだりを始めましたが、私の前は素通りしたので、私が自主的に寄付したのを見ていたようです。カメラを向けるとニッコリしてくれるので間違いないようでした。

  •  スペイン広場を見物してから、最後に明日からの巡礼路探しをしました。カテドラルの近くからスタートするようなので、カテドラルの外に居た係りに尋ねると教えてくれましたが、何分小さな矢印なのですぐ見つけることは出来ませんでした。しばらくキョロキョロとカテドラルの近くを見て回ったら街路樹に黄色い矢印があるのを見つけることができました。これで明日は迷うことなくスタートすることができます。

     スペイン広場を見物してから、最後に明日からの巡礼路探しをしました。カテドラルの近くからスタートするようなので、カテドラルの外に居た係りに尋ねると教えてくれましたが、何分小さな矢印なのですぐ見つけることは出来ませんでした。しばらくキョロキョロとカテドラルの近くを見て回ったら街路樹に黄色い矢印があるのを見つけることができました。これで明日は迷うことなくスタートすることができます。

  • ※お役立ち情報<br /> 最初の矢印は大きなカテドラルの北西の角にありました。

    ※お役立ち情報
    最初の矢印は大きなカテドラルの北西の角にありました。

  •  明日から巡礼がスタートするので、前祝いでもないですがスーパーも見当たらないしオスタルには食べるような場所もなかったのでバルで定食を食べました。この辺りから雨が降り始めたので、まぁ今から降っていれば明日には止んでくれるだろうと都合良く考えることにしましたが、それがとんでもない日になることを今は知りません。部屋に戻ると愛想の良い女性がいたので話をしてみるとフランスの方でした。見た感じでスペイン人かと思った。残念ながらこの人は巡礼ではなかったです。<br /><br /><br /> 銀の道2  セビージャ - Guillena   道がない!<br /><br />4月28日

     明日から巡礼がスタートするので、前祝いでもないですがスーパーも見当たらないしオスタルには食べるような場所もなかったのでバルで定食を食べました。この辺りから雨が降り始めたので、まぁ今から降っていれば明日には止んでくれるだろうと都合良く考えることにしましたが、それがとんでもない日になることを今は知りません。部屋に戻ると愛想の良い女性がいたので話をしてみるとフランスの方でした。見た感じでスペイン人かと思った。残念ながらこの人は巡礼ではなかったです。


    銀の道2  セビージャ - Guillena   道がない!

    4月28日

  •  朝の7時すぎ。昨晩からの雨が元気良く降り続いてます。昨日、夕飯を食べながら明日までには止んでくれるだろうとの期待はあっさりと外れる。ドミトリーの朝食サービスを食べさせて貰ったときにレセプションの二人に天気の具合を聞いたら、親切にネットで調べてくれたけどずっと雨らしい。聞かなきゃ良かった。初日に雨スタートは嫌なんだが。次にアルベルゲがある町までは23km。そんなバカ遠くないのがせめてもの救いか。

     朝の7時すぎ。昨晩からの雨が元気良く降り続いてます。昨日、夕飯を食べながら明日までには止んでくれるだろうとの期待はあっさりと外れる。ドミトリーの朝食サービスを食べさせて貰ったときにレセプションの二人に天気の具合を聞いたら、親切にネットで調べてくれたけどずっと雨らしい。聞かなきゃ良かった。初日に雨スタートは嫌なんだが。次にアルベルゲがある町までは23km。そんなバカ遠くないのがせめてもの救いか。

  •  今日は私のカミーノ遍歴で記録に残る日となりました。雨の中を歩き続けるのは珍しくもないですが、今回は一味も二味も違ってました。銀の道での名物に水溜まりをジャブジャブ越えると言うのがあるのですが、どのブログを読んでも水たまりを越えるエピソードが掲載されていました。私に取っては出発前からそれが一番の驚異でした。<br /><br /> セビージャの町を抜けて舗装路から土の道に一歩入ると、昨日からの雨が災いし早速それが現れました。銀の道の水溜まりは他と違って、避けようのないのが特徴です。脇を行こうとすると深みにハマるのです。それが最初に出現した場所は延々と麦畑がうねりながら続く道で、地平線が前にも後ろにも見えてます。そのどっちにもひとっこ一人いないと言うシュールな状況。昨日から降り続いている雨水が麦畑の谷部分に集中して川を形成してるのです。<br /><br /> 雨の中の歩行でも、普通なら水たまりは避けて靴の中に水が入らないように注意しながら歩きますが、ここはもう水たまりを避けようがないので最初から腹を決めてジャブジャブと水の中を歩かざるを得ませんでした。

     今日は私のカミーノ遍歴で記録に残る日となりました。雨の中を歩き続けるのは珍しくもないですが、今回は一味も二味も違ってました。銀の道での名物に水溜まりをジャブジャブ越えると言うのがあるのですが、どのブログを読んでも水たまりを越えるエピソードが掲載されていました。私に取っては出発前からそれが一番の驚異でした。

     セビージャの町を抜けて舗装路から土の道に一歩入ると、昨日からの雨が災いし早速それが現れました。銀の道の水溜まりは他と違って、避けようのないのが特徴です。脇を行こうとすると深みにハマるのです。それが最初に出現した場所は延々と麦畑がうねりながら続く道で、地平線が前にも後ろにも見えてます。そのどっちにもひとっこ一人いないと言うシュールな状況。昨日から降り続いている雨水が麦畑の谷部分に集中して川を形成してるのです。

     雨の中の歩行でも、普通なら水たまりは避けて靴の中に水が入らないように注意しながら歩きますが、ここはもう水たまりを避けようがないので最初から腹を決めてジャブジャブと水の中を歩かざるを得ませんでした。

  •  上の写真、分かりますかね?雨のためにレンズの開閉が中途半端になってますが、真中が道で両脇は洪水状態です。左の方が少し高くて堰を切った水が右側に流れ込んでいます。冷静に考えたら、こんなとこ近づいちゃいけない所だと思うけど、ここを行くしかないと思い込んでいるのでずんずん進んでいきます。(あほ)

     上の写真、分かりますかね?雨のためにレンズの開閉が中途半端になってますが、真中が道で両脇は洪水状態です。左の方が少し高くて堰を切った水が右側に流れ込んでいます。冷静に考えたら、こんなとこ近づいちゃいけない所だと思うけど、ここを行くしかないと思い込んでいるのでずんずん進んでいきます。(あほ)

  •  初めの数回はくるぶし程度だったのが、膝小僧までの深さになってきました。この深さの急な流れでは足がすくわれる危険を感じました。足元の水面を見ながら歩くと、それだけでフラフラーっと流れに持ってかれそうなので、ひたすら前方だけを見て踏ん張りながら越えました。一寸油断すると悲しい結果が目の前にぶら下がってます。膝までしかないのに流れる水って怖いんだと感じました。越すに越されぬ大井川は江戸時代の旅人に取って本当に驚異だったのが実感できました。<br /><br /> そこまではまだクリア可能な障害でしたが、最後に現れたラスボスはレベルが違いました。正真正銘の川です川。一級河川並です。ゴウゴウと流れてます。

     初めの数回はくるぶし程度だったのが、膝小僧までの深さになってきました。この深さの急な流れでは足がすくわれる危険を感じました。足元の水面を見ながら歩くと、それだけでフラフラーっと流れに持ってかれそうなので、ひたすら前方だけを見て踏ん張りながら越えました。一寸油断すると悲しい結果が目の前にぶら下がってます。膝までしかないのに流れる水って怖いんだと感じました。越すに越されぬ大井川は江戸時代の旅人に取って本当に驚異だったのが実感できました。

     そこまではまだクリア可能な障害でしたが、最後に現れたラスボスはレベルが違いました。正真正銘の川です川。一級河川並です。ゴウゴウと流れてます。

  •  どうすんのこれ!!と思案してみるも、でもこれを行くしかないと思い込んでいるので持っているスティックをつんつんと水の中に差し込んで深さを測っていると、対岸の車からセニョールが降りてきて何やら叫び出しました。スペイン語なので意味不明ですが、両手を腰に当てているジェスチャーで全て理解しました。そう、この流れは入ると溺れるです。きっとこのセニョールはやってくる巡礼者が溺れないように雨の中をずっと見守ってくれていたのかも知れません。グラシアス セニョール。

     どうすんのこれ!!と思案してみるも、でもこれを行くしかないと思い込んでいるので持っているスティックをつんつんと水の中に差し込んで深さを測っていると、対岸の車からセニョールが降りてきて何やら叫び出しました。スペイン語なので意味不明ですが、両手を腰に当てているジェスチャーで全て理解しました。そう、この流れは入ると溺れるです。きっとこのセニョールはやってくる巡礼者が溺れないように雨の中をずっと見守ってくれていたのかも知れません。グラシアス セニョール。

  •  右に迂回しろと言ってるようなので、グラシアスと言って迂回路を探すと、地面に木の枝を並べた矢印を発見!あっ、これネットで見たことある。ここだったんだと喜んで藪をかき分けて入って行くと流れにスノコを並べてあるのが見つかりました。あれー?でもこれってもっと水量が少ない時には有効だけど、今日の流れじゃ役不足だよな。試しにスティックでスノコを突ついてみるとグーッと底なしに沈んでしまいます。その先を見ると、仮にスノコで渡ったとしても(渡れないが)その先は中之島状態でメインの流れが後ろに控えているのは容易に想像できます。こんな所を渡ったら状況は悪化するだけだろうと確信できるので残念ながらこのルートは却下です。<br /><br /> 急に今の危機的状況が理解できて、こんな呑気なことをやっている内に周りを水に囲まれたら溺れてしまうことに気付きました。怖くなって少しでも高い所を目指そうと、膝丈の流れをまたふたつ超え、もと来た道を戻って迂回路を探すも近くにはありませんでした。取りあえず溺れないためには高い所に上がろうと、泥ん泥んの道を進んで行くと高速道の脇に細い道を発見したので、ここなら川を越せるかと先まで行ってみるも、これもさっきと同じように流れを越えられない道でした。<br /><br /> 遠くに雨の中を行くトラクターを見つけたので、こっちに来い来いと念じていると本当に来たので変なスペイン語で事情を話すと、この辺りでは良くあることらしく、「カルテラカルテラ」と言って少し離れた舗装路を教えてくれました。どこまで続いているのか分らないけど、方角だけは私の目指す方に伸びているのでこれを歩くしかありません。雨のなか、タブレットを出すのは億劫だし、どちらにしてもこの道を行くしか方法がありません。行けるとこまで行けな気持ちだったので、歩き続けた先の標識に右に進路をとれば目的地のauillenaの文字を見つけた時は嬉しかったです。めでたしめでたし。

     右に迂回しろと言ってるようなので、グラシアスと言って迂回路を探すと、地面に木の枝を並べた矢印を発見!あっ、これネットで見たことある。ここだったんだと喜んで藪をかき分けて入って行くと流れにスノコを並べてあるのが見つかりました。あれー?でもこれってもっと水量が少ない時には有効だけど、今日の流れじゃ役不足だよな。試しにスティックでスノコを突ついてみるとグーッと底なしに沈んでしまいます。その先を見ると、仮にスノコで渡ったとしても(渡れないが)その先は中之島状態でメインの流れが後ろに控えているのは容易に想像できます。こんな所を渡ったら状況は悪化するだけだろうと確信できるので残念ながらこのルートは却下です。

     急に今の危機的状況が理解できて、こんな呑気なことをやっている内に周りを水に囲まれたら溺れてしまうことに気付きました。怖くなって少しでも高い所を目指そうと、膝丈の流れをまたふたつ超え、もと来た道を戻って迂回路を探すも近くにはありませんでした。取りあえず溺れないためには高い所に上がろうと、泥ん泥んの道を進んで行くと高速道の脇に細い道を発見したので、ここなら川を越せるかと先まで行ってみるも、これもさっきと同じように流れを越えられない道でした。

     遠くに雨の中を行くトラクターを見つけたので、こっちに来い来いと念じていると本当に来たので変なスペイン語で事情を話すと、この辺りでは良くあることらしく、「カルテラカルテラ」と言って少し離れた舗装路を教えてくれました。どこまで続いているのか分らないけど、方角だけは私の目指す方に伸びているのでこれを歩くしかありません。雨のなか、タブレットを出すのは億劫だし、どちらにしてもこの道を行くしか方法がありません。行けるとこまで行けな気持ちだったので、歩き続けた先の標識に右に進路をとれば目的地のauillenaの文字を見つけた時は嬉しかったです。めでたしめでたし。

  •  雨の中を歩き続けて、やっと見つけた公営アルベルゲは何故か扉が閉ざされています。まだ管理人が来ないのかなぁ?表の張り紙を見ると電話番号が書かれているので、携帯を持っていない私はやって来た地元の人に電話してもらおうと呼び止めると、なんとこのアルベルゲは閉鎖されているとのこと。ガビーンです。当てにしていたアルベルゲだったので途方に暮れました。このアルベルゲ情報しか持っていなかったので。道行く人に他にアルベルゲがあるのか聞いたり、道筋にあった警察署に教えてもらったりとアルベルゲ探しも一筋縄とは行かなかったものの、ようやく私営のアルベルゲを見つけて落ち着くことができました。地獄に仏の気分です。

     雨の中を歩き続けて、やっと見つけた公営アルベルゲは何故か扉が閉ざされています。まだ管理人が来ないのかなぁ?表の張り紙を見ると電話番号が書かれているので、携帯を持っていない私はやって来た地元の人に電話してもらおうと呼び止めると、なんとこのアルベルゲは閉鎖されているとのこと。ガビーンです。当てにしていたアルベルゲだったので途方に暮れました。このアルベルゲ情報しか持っていなかったので。道行く人に他にアルベルゲがあるのか聞いたり、道筋にあった警察署に教えてもらったりとアルベルゲ探しも一筋縄とは行かなかったものの、ようやく私営のアルベルゲを見つけて落ち着くことができました。地獄に仏の気分です。

  •  こんな雨の日なのにアルベルゲの中には沢山の巡礼者がいました。歩いているときには誰にも会わなかったのに、いったい何処を歩いていたのでしょう。迷っているときに姿を見られたらどんなに心強かったか知れません。<br /><br /> 上段ベッドをあてがわれたので、下段が好きだと言うもありませんとの返事。まぁこの混みようならそうだろね。ダメ元で聞いてみただけだよ。その後やって来た巡礼のためにソファーにシーツを敷き出したので、こっちの方が好きだと言ったらあっさりベッドチェンジ成功。それがこの下の一枚です。隣のソファーにはオランダのベンが陣取りました。ベンにはこのあと何度もお世話になることになります。

     こんな雨の日なのにアルベルゲの中には沢山の巡礼者がいました。歩いているときには誰にも会わなかったのに、いったい何処を歩いていたのでしょう。迷っているときに姿を見られたらどんなに心強かったか知れません。

     上段ベッドをあてがわれたので、下段が好きだと言うもありませんとの返事。まぁこの混みようならそうだろね。ダメ元で聞いてみただけだよ。その後やって来た巡礼のためにソファーにシーツを敷き出したので、こっちの方が好きだと言ったらあっさりベッドチェンジ成功。それがこの下の一枚です。隣のソファーにはオランダのベンが陣取りました。ベンにはこのあと何度もお世話になることになります。

  •  ベッドも確保できシャワーも浴びて一息ついたところでミニ雑貨屋からビール、チーズ、ハム、パンを仕入れて至福の時間です。自分の陣地の隣にテーブルがあるので、ここも自分の陣地に組み込んだようでした。明日は天気も良さそうだし距離も短いので余裕の一日になるでしょう。<br />・・・と、これは糠喜びになるのですが。

     ベッドも確保できシャワーも浴びて一息ついたところでミニ雑貨屋からビール、チーズ、ハム、パンを仕入れて至福の時間です。自分の陣地の隣にテーブルがあるので、ここも自分の陣地に組み込んだようでした。明日は天気も良さそうだし距離も短いので余裕の一日になるでしょう。
    ・・・と、これは糠喜びになるのですが。

  •  銀の道3 Guillena - Castilblanco  泥どろどろ<br /><br />4月29日<br />  Guillenaアルベルゲでの朝飯は昨日の残り。もう8時になるが誰も出発しない。雨だしショートコースなので皆ゆっくりしているようだ。それとも小雨になるのを待っているのか?ここの壁は自由に落書きしてもいいらしく、沢山の落書きに混ざって日本語の落書きがあった。これは私も読んだことのある日本の婦人のじゃないかな。

    銀の道3 Guillena - Castilblanco  泥どろどろ

    4月29日
     Guillenaアルベルゲでの朝飯は昨日の残り。もう8時になるが誰も出発しない。雨だしショートコースなので皆ゆっくりしているようだ。それとも小雨になるのを待っているのか?ここの壁は自由に落書きしてもいいらしく、沢山の落書きに混ざって日本語の落書きがあった。これは私も読んだことのある日本の婦人のじゃないかな。

  •  アルベルゲを出たすぐ近くに屋根つきのバス停があって、昨日一緒に泊まったグループがかしましくしていた。どうやらバスでどっかに行くようだ。歩き巡礼とは違うのかな。それとも朝からの雨に恐れをなしてバス移動に変更したのか。

     アルベルゲを出たすぐ近くに屋根つきのバス停があって、昨日一緒に泊まったグループがかしましくしていた。どうやらバスでどっかに行くようだ。歩き巡礼とは違うのかな。それとも朝からの雨に恐れをなしてバス移動に変更したのか。

  •  町外れにあった商業団地の中に巡礼路は続いていて、そこから鉄柵をくぐって一段下がった谷へとカミーノは続いている。その谷を見下ろすと低いこともあってドロンドロンの凄い道が続いている。昨日の二の舞になりそうなので、遠回りになるけど今日は最初からカルテラ(舗装路)を歩こうと決める。タブレットの地図アプリで方向を確認し、商業団地の中を先へと進む。と、結局一周して元に戻ってしまった。丁度そこへスペインの3人グループがやってきた。道を指差し「凄そうだよ(と言った積もり)」と言ってみるも、返ってきた返事は「タンビエン(どこも同じ)」と意にかえせずに泥々の道へと入って行く。昨日みたいに一人じゃ嫌だけど、仲間がいるなら皆で右往左往するのもいいだろうと私も続くことにする。

     町外れにあった商業団地の中に巡礼路は続いていて、そこから鉄柵をくぐって一段下がった谷へとカミーノは続いている。その谷を見下ろすと低いこともあってドロンドロンの凄い道が続いている。昨日の二の舞になりそうなので、遠回りになるけど今日は最初からカルテラ(舗装路)を歩こうと決める。タブレットの地図アプリで方向を確認し、商業団地の中を先へと進む。と、結局一周して元に戻ってしまった。丁度そこへスペインの3人グループがやってきた。道を指差し「凄そうだよ(と言った積もり)」と言ってみるも、返ってきた返事は「タンビエン(どこも同じ)」と意にかえせずに泥々の道へと入って行く。昨日みたいに一人じゃ嫌だけど、仲間がいるなら皆で右往左往するのもいいだろうと私も続くことにする。

  •  想像通りだったが違った所は泥だらけになりながらも昨日みたいに行き止まりにはならなかった。水溜りはあっても行く手を阻まれるようなことはないから、これなら御の字。粘土質の泥なので、少し歩くと靴が重たくなって仕方がないのでスティックで叩き落しながら進む。泥々を過ぎたら今度は沢登りが始まるがドロドロよりこっちの方が遥かにいい。

     想像通りだったが違った所は泥だらけになりながらも昨日みたいに行き止まりにはならなかった。水溜りはあっても行く手を阻まれるようなことはないから、これなら御の字。粘土質の泥なので、少し歩くと靴が重たくなって仕方がないのでスティックで叩き落しながら進む。泥々を過ぎたら今度は沢登りが始まるがドロドロよりこっちの方が遥かにいい。

  •  草むらの中にひっそりと小さな十字架が立っていた。こんな淋しい場所で亡くなってしまった巡礼がいるのか。雨の降り続く日なので更になんとも切ない気持ちになる。巡礼は運が悪いとみんなこうなる可能性があるのだと気を引き締める。合掌。

     草むらの中にひっそりと小さな十字架が立っていた。こんな淋しい場所で亡くなってしまった巡礼がいるのか。雨の降り続く日なので更になんとも切ない気持ちになる。巡礼は運が悪いとみんなこうなる可能性があるのだと気を引き締める。合掌。

  •  延々とそんなのを続けて2時半くらいにはCastilBlancoのアルベルゲに到着。このころには雨も止んで太陽も顔を出すようになったので気分も晴れると言うものだ。昨日、隣のソファーで寝てたベンも無事に到着していた。ベンはバックパックでなく一輪車に荷物を積んで押している。そういうスタイルはたまに目にするが、メリット・デメリット共にありそうだ。あれじゃぁ今日の泥道は歩けないだろうから、舗装路を歩いたかと想像した。<br /><br /> 昨日、私の後からやって来てベッドを交換したスペイン青年が、ユーはカミーノを来たのか?と聞くので、シー、大変だったと身振りを交えて伝えたら、青年はカルテラを選んだと、チョット恥ずかしそうだった。なーに恥ずかしがることはない。いい選択したと思うよ。私だって3人グループが来なかったらそっちを選んだんだもの。

     延々とそんなのを続けて2時半くらいにはCastilBlancoのアルベルゲに到着。このころには雨も止んで太陽も顔を出すようになったので気分も晴れると言うものだ。昨日、隣のソファーで寝てたベンも無事に到着していた。ベンはバックパックでなく一輪車に荷物を積んで押している。そういうスタイルはたまに目にするが、メリット・デメリット共にありそうだ。あれじゃぁ今日の泥道は歩けないだろうから、舗装路を歩いたかと想像した。

     昨日、私の後からやって来てベッドを交換したスペイン青年が、ユーはカミーノを来たのか?と聞くので、シー、大変だったと身振りを交えて伝えたら、青年はカルテラを選んだと、チョット恥ずかしそうだった。なーに恥ずかしがることはない。いい選択したと思うよ。私だって3人グループが来なかったらそっちを選んだんだもの。

  •  どっかの青年が屋上でウクレレを弾き出した。青年青年と言ってるが、この辺りの銀の道に居るのは若くても40代。殆どは60がらまりの定年退職組なので居心地が良いです。この40代と思しきウクレレ青年とは数日後に再会するが、大変なことになっていた。その話はまた後日に。

     どっかの青年が屋上でウクレレを弾き出した。青年青年と言ってるが、この辺りの銀の道に居るのは若くても40代。殆どは60がらまりの定年退職組なので居心地が良いです。この40代と思しきウクレレ青年とは数日後に再会するが、大変なことになっていた。その話はまた後日に。

  •  シャワー、洗濯して広い屋上の物干し場に広げておく。ドロドロの靴を何とかしたいなと眺めていたら、近くの人が靴用のブラシがあるよと教えてくれる。痒いところに手が届くとはこのことだ。ここのアルベルゲは良く分かってらっしゃる。水道の水を流しながら靴も綺麗にして濡れた合羽まで干すが、日差しが強くなってきたので今日中に乾いてくれる気がする。全員が靴を洗ったらしく、沢山の靴が並んで干されている。中には手帳やスタンプ帳まで広げて干しているいる人までいる。みんな昨日・今日の雨の道では同じように難儀していた仲間だ。

     シャワー、洗濯して広い屋上の物干し場に広げておく。ドロドロの靴を何とかしたいなと眺めていたら、近くの人が靴用のブラシがあるよと教えてくれる。痒いところに手が届くとはこのことだ。ここのアルベルゲは良く分かってらっしゃる。水道の水を流しながら靴も綺麗にして濡れた合羽まで干すが、日差しが強くなってきたので今日中に乾いてくれる気がする。全員が靴を洗ったらしく、沢山の靴が並んで干されている。中には手帳やスタンプ帳まで広げて干しているいる人までいる。みんな昨日・今日の雨の道では同じように難儀していた仲間だ。

  •  この屋上はCastilblancoの町がぐるっと見渡せる高台にある。それで気がついたが、全ての家々がみんな白で統一されていた。それでブランコ(白)の名前が町に付いてたのか。良く日本の旅行ツアー会社の宣伝文句に「スペインの白い村ミハス」なんて有難そうに言ってるが、白い村なんて全然珍しくないんじゃ!と思った。<br /><br /> アルベルゲの管理人はオスピタレロ(男の場合)と言います。その人に明日の様子を聞いてみたところ、28.8kmのあいだ、村もバルもないそうだ。地図で確認したときには小さな村がふたつあったようだが店はないと教えてくれる。今日中に必ず食料を仕入れとく必要がある。明日は日曜なので尚更だ。昼飯を買いに行ったのと逆側の店まで行ってくる。今日食べる用には缶ビール2、生ハムを追加。明日の昼用にロールケーキとジュースを買ってみる。全部で5.5ユーロ。朝飯には前日の残りがあるので完璧だ。<br /><br /> 雑貨屋を出たところで見知った顔がやってきた。昨日のアルベルゲで一緒だった人だ。どっかでボカディージョ(スペインのサンドイッチ)を仕入れてきたらしい。みんな明日の食料を心配していてエライ。二人して変な英語で明日の行程について相談する。<br /><br /> 座ってから立つと激痛が走った!!爆弾のある腰じゃなくて左側の尻部分だ。これは何だろう?これが今回の巡礼で一番の悩みの種の始まりだったが、まだ正体不明だ。<br /><br /><br /> 銀の道4  Castilblanco - Almaden de la Plata  いてて<br /><br />4月30日

     この屋上はCastilblancoの町がぐるっと見渡せる高台にある。それで気がついたが、全ての家々がみんな白で統一されていた。それでブランコ(白)の名前が町に付いてたのか。良く日本の旅行ツアー会社の宣伝文句に「スペインの白い村ミハス」なんて有難そうに言ってるが、白い村なんて全然珍しくないんじゃ!と思った。

     アルベルゲの管理人はオスピタレロ(男の場合)と言います。その人に明日の様子を聞いてみたところ、28.8kmのあいだ、村もバルもないそうだ。地図で確認したときには小さな村がふたつあったようだが店はないと教えてくれる。今日中に必ず食料を仕入れとく必要がある。明日は日曜なので尚更だ。昼飯を買いに行ったのと逆側の店まで行ってくる。今日食べる用には缶ビール2、生ハムを追加。明日の昼用にロールケーキとジュースを買ってみる。全部で5.5ユーロ。朝飯には前日の残りがあるので完璧だ。

     雑貨屋を出たところで見知った顔がやってきた。昨日のアルベルゲで一緒だった人だ。どっかでボカディージョ(スペインのサンドイッチ)を仕入れてきたらしい。みんな明日の食料を心配していてエライ。二人して変な英語で明日の行程について相談する。

     座ってから立つと激痛が走った!!爆弾のある腰じゃなくて左側の尻部分だ。これは何だろう?これが今回の巡礼で一番の悩みの種の始まりだったが、まだ正体不明だ。


    銀の道4  Castilblanco - Almaden de la Plata  いてて

    4月30日

  •  Castilblancoのアルベルゲを7時半に出発する。今日は少し長い行程なので、ほとんどの人たちは出発した後だ。延々と気持ちのいい舗装路を歩き続けると、二人の巡礼が何やら柵越しに見ているので私も覗いて見ると、大きくて灰色の豚がぶーぶー鳴いている。日本では見たこともない色だったので、これが有名なイベリコ豚かとすぐ分かった。もっと希少な存在かと思ってたけど割と簡単に見られるんだな。これが有名な生ハムになるんかー。<br /><br /> 水を飲むために3分ほど腰を下ろして立ち上がろうとしたらまた激痛が走る!!なんなんだよこれ。いつもの腰痛とは違うのは分かるが、こんなの初めてだ。それでも腰痛の時と同じように大げさに足を引きずりながらソロリソロリと歩いていくと5分位で痛みは治まるので腰痛よりマシな気がする。腰痛は歩くことによって背骨から飛び出した神経が上手く納まり痛みが引く感じだが、今度のは歩くことによって骨盤に大腿骨が上手くはまるような感じだ。座って立ち上がるときに痛くなるのが分かったので、これより後は座らないことにする。<br /><br /> 足の肉刺が痛くなってきたので、早めにカットバンを貼ることにしたが、座るとまた痛いので立ったまま工夫しながら貼り、さて歩き出そうとしたらまた電気が走るような激痛に襲われる。うぎゃっと声が出そうだ。うーむ、座らなくても腰に負担が掛かる姿勢を取ると痛くなるようだ。足を引きずりながらそろりそろりと歩き出すと、後ろからやってきたベンがその様子を心配して「メディスンがあるよ」とザックから何か出そうとするが、ボルタレンがあるから大丈夫、少しの間ゆっくり歩くと痛くなくなるんだと伝える。

     Castilblancoのアルベルゲを7時半に出発する。今日は少し長い行程なので、ほとんどの人たちは出発した後だ。延々と気持ちのいい舗装路を歩き続けると、二人の巡礼が何やら柵越しに見ているので私も覗いて見ると、大きくて灰色の豚がぶーぶー鳴いている。日本では見たこともない色だったので、これが有名なイベリコ豚かとすぐ分かった。もっと希少な存在かと思ってたけど割と簡単に見られるんだな。これが有名な生ハムになるんかー。

     水を飲むために3分ほど腰を下ろして立ち上がろうとしたらまた激痛が走る!!なんなんだよこれ。いつもの腰痛とは違うのは分かるが、こんなの初めてだ。それでも腰痛の時と同じように大げさに足を引きずりながらソロリソロリと歩いていくと5分位で痛みは治まるので腰痛よりマシな気がする。腰痛は歩くことによって背骨から飛び出した神経が上手く納まり痛みが引く感じだが、今度のは歩くことによって骨盤に大腿骨が上手くはまるような感じだ。座って立ち上がるときに痛くなるのが分かったので、これより後は座らないことにする。

     足の肉刺が痛くなってきたので、早めにカットバンを貼ることにしたが、座るとまた痛いので立ったまま工夫しながら貼り、さて歩き出そうとしたらまた電気が走るような激痛に襲われる。うぎゃっと声が出そうだ。うーむ、座らなくても腰に負担が掛かる姿勢を取ると痛くなるようだ。足を引きずりながらそろりそろりと歩き出すと、後ろからやってきたベンがその様子を心配して「メディスンがあるよ」とザックから何か出そうとするが、ボルタレンがあるから大丈夫、少しの間ゆっくり歩くと痛くなくなるんだと伝える。

  •  やがて舗装路は終わり、鉄製の門扉を開けて田舎道へと入っていく。土の道は足に優しい。草原に入った処でベンとスペイン青年は軽食にするようだが、座ることが出来ない私は先に行くよと二人を後に歩き続ける。

     やがて舗装路は終わり、鉄製の門扉を開けて田舎道へと入っていく。土の道は足に優しい。草原に入った処でベンとスペイン青年は軽食にするようだが、座ることが出来ない私は先に行くよと二人を後に歩き続ける。

  •  沼みたいな所にでると道に面白いものが現れた。これ何だか分かりますか?ほかの巡礼路でも登場したが、これは水が増水したときに人がポンポンと渡る簡易橋です。今日は大した水量じゃないので水の上を歩いても少し靴が濡れるくらいで済むが、雨の時なんかは大いに助かるものと思われます。

     沼みたいな所にでると道に面白いものが現れた。これ何だか分かりますか?ほかの巡礼路でも登場したが、これは水が増水したときに人がポンポンと渡る簡易橋です。今日は大した水量じゃないので水の上を歩いても少し靴が濡れるくらいで済むが、雨の時なんかは大いに助かるものと思われます。

  •  あと一山越えたら目的の町の筈だと言う所で今日のラスボス登場。立ちはだかる壁のような凄い上りが見えてきた。冗談みたいな登り坂で木々の間から先を行く巡礼者がポツポツと見えている。みんなここにやって来る迄にくたばりかけてるので、この急坂でトドメを刺されそうだ。実際、この坂の途中で亡くなった人の墓標があった。カミーノには時々巡礼者の墓標があって、私はそこでは必ず立ち止まって写真を撮ることにしている。見ず知らずのその人にちょっとだけ思いを馳せることが供養になる気がして。

     あと一山越えたら目的の町の筈だと言う所で今日のラスボス登場。立ちはだかる壁のような凄い上りが見えてきた。冗談みたいな登り坂で木々の間から先を行く巡礼者がポツポツと見えている。みんなここにやって来る迄にくたばりかけてるので、この急坂でトドメを刺されそうだ。実際、この坂の途中で亡くなった人の墓標があった。カミーノには時々巡礼者の墓標があって、私はそこでは必ず立ち止まって写真を撮ることにしている。見ず知らずのその人にちょっとだけ思いを馳せることが供養になる気がして。

  •  頂上には小さな展望台があって先発した巡礼が集まっている。皆さん急坂を這い上がってほっと一息というところだろう。眼下には今晩の宿があるアルマデンが見えていた。ここも白い町だった。結局、白ペンキが一番安いから白にするのかな?まぁ本当のところは暑い地域なので光を跳ね返すので白なんかもね。何はともあれ28.8kmを1回座っただけで歩ききったので疲れた。町が見えてホッとした。

     頂上には小さな展望台があって先発した巡礼が集まっている。皆さん急坂を這い上がってほっと一息というところだろう。眼下には今晩の宿があるアルマデンが見えていた。ここも白い町だった。結局、白ペンキが一番安いから白にするのかな?まぁ本当のところは暑い地域なので光を跳ね返すので白なんかもね。何はともあれ28.8kmを1回座っただけで歩ききったので疲れた。町が見えてホッとした。

  •  スペイン語を話す夫婦のあとに付いてアルベルゲ探し。2軒はフルだったが3軒目は希望の公営だったので願ったり叶ったりだ。しかもベッドルームはガラガラ。先に訪ねた2軒が満杯だったので一瞬焦ったが、私営がフルで逆に良かった。私営は公営の倍の料金だから。でも予想に反してここの公営は10ユーロもした。じゃぁ私営は幾らなんだ?

     スペイン語を話す夫婦のあとに付いてアルベルゲ探し。2軒はフルだったが3軒目は希望の公営だったので願ったり叶ったりだ。しかもベッドルームはガラガラ。先に訪ねた2軒が満杯だったので一瞬焦ったが、私営がフルで逆に良かった。私営は公営の倍の料金だから。でも予想に反してここの公営は10ユーロもした。じゃぁ私営は幾らなんだ?

  •  この夫婦は旦那がホセでスペイン人、私と同い年だった。奥さんはジヌでフランス人。この夫婦ともこのあと何回も同じアルベルゲになって、とても仲良くなる。<br /><br /> すぐシャワーと洗濯してスーパー探し。途中でアルベルゲを探していたベンがいたので場所を教えてあげる。店は日曜なのでどこも全滅。仕方ないからバルで定食を食べることにするか。道端で少年がチラシ片手に客引きをしていて、見ると休めの8ユーロなので即決。1皿目にはサラダ。健康のために野菜はなるべく摂るようにしている。2皿目はトルティージャを注文したが、トルティージャをパエージャと勘違いしてしまったので、ご飯が食べられると喜んでいたが出てきたのは焼餅のトルティージャだったのでがっくし。ワインもフルボトルとは行かないまでもデカンタだろうと思っていたらグラスだったので、これもがっくし。8ユーロだからこんなもんなんか。ワイン一杯じゃぁなとビールを追加したので合計10ユーロ。スーパーなら1リットルビールが1ユーロで飲めるけど店飲みだとグラス1杯が2ユーロ・・・。がっくし×3くらい。

     この夫婦は旦那がホセでスペイン人、私と同い年だった。奥さんはジヌでフランス人。この夫婦ともこのあと何回も同じアルベルゲになって、とても仲良くなる。

     すぐシャワーと洗濯してスーパー探し。途中でアルベルゲを探していたベンがいたので場所を教えてあげる。店は日曜なのでどこも全滅。仕方ないからバルで定食を食べることにするか。道端で少年がチラシ片手に客引きをしていて、見ると休めの8ユーロなので即決。1皿目にはサラダ。健康のために野菜はなるべく摂るようにしている。2皿目はトルティージャを注文したが、トルティージャをパエージャと勘違いしてしまったので、ご飯が食べられると喜んでいたが出てきたのは焼餅のトルティージャだったのでがっくし。ワインもフルボトルとは行かないまでもデカンタだろうと思っていたらグラスだったので、これもがっくし。8ユーロだからこんなもんなんか。ワイン一杯じゃぁなとビールを追加したので合計10ユーロ。スーパーなら1リットルビールが1ユーロで飲めるけど店飲みだとグラス1杯が2ユーロ・・・。がっくし×3くらい。

  •  デザートにはリンゴが丸ごと出てきたので、明日の食料が確保できてないからこれは明日用に取っておこう。付け合わせの赤たまねぎが辛すぎたので、アルベルゲの自販機でコーラを飲む。まだ舌先が辛いのでキッチンに備えてあった砂糖をもらってレンジでチンして砂糖湯を3杯飲む。変なことしてるなー。<br /><br /><br /> 銀の道5 Almaden dela Plata - Real de la Jara  最高齢の巡礼者<br /><br /> 5月1日

     デザートにはリンゴが丸ごと出てきたので、明日の食料が確保できてないからこれは明日用に取っておこう。付け合わせの赤たまねぎが辛すぎたので、アルベルゲの自販機でコーラを飲む。まだ舌先が辛いのでキッチンに備えてあった砂糖をもらってレンジでチンして砂糖湯を3杯飲む。変なことしてるなー。


    銀の道5 Almaden dela Plata - Real de la Jara 最高齢の巡礼者

    5月1日

  •  今朝のスタートからほぼ一緒だったフランスのじっちゃんが先を歩いている。話すまではスペイン人かと思った。英語はまったく話せないが、余りに年が行ってそうなので聞いたところ何と82歳だった。私より15歳も年上にびっくりぽん(ふる)。<br /><br /> 今日のコースは緩やかな丘陵が続く気持ちのいい道。行く先々で閉じてある門を開けては閉めて進んで行く。これらは私有地を我々が通らせて貰っているものだから、開けたらキチンと閉じておかないと家畜が逃げてしまうと言うことらしく、掛けてある札にもそんなようなことが書いてある。<br /><br /> 遠くからワンワンと吼えながら大きな犬がやって来た。味のしないビスケットがあったので、それでもくれるかとバックパックを下ろしていると近くにやって来て尻尾を振っている。これが人のブログで読んだ乞食犬かとピンと来た。ここだったんだな。小さなビスケットを2個、ポイと放ってやると臭いを嗅いでからポリポリと食べ始める。すぐ後からやってきたフランス爺ちゃんもくれるかと思ったようでまとわりついているが、爺ちゃんはお構いなしにさっさと前へ歩いていく。そしたらまた私の所にやってきて後ろ足で立ち上って「くれくれ」とおねだりしているが、「ないない」と言って無視して先へ進む。

     今朝のスタートからほぼ一緒だったフランスのじっちゃんが先を歩いている。話すまではスペイン人かと思った。英語はまったく話せないが、余りに年が行ってそうなので聞いたところ何と82歳だった。私より15歳も年上にびっくりぽん(ふる)。

     今日のコースは緩やかな丘陵が続く気持ちのいい道。行く先々で閉じてある門を開けては閉めて進んで行く。これらは私有地を我々が通らせて貰っているものだから、開けたらキチンと閉じておかないと家畜が逃げてしまうと言うことらしく、掛けてある札にもそんなようなことが書いてある。

     遠くからワンワンと吼えながら大きな犬がやって来た。味のしないビスケットがあったので、それでもくれるかとバックパックを下ろしていると近くにやって来て尻尾を振っている。これが人のブログで読んだ乞食犬かとピンと来た。ここだったんだな。小さなビスケットを2個、ポイと放ってやると臭いを嗅いでからポリポリと食べ始める。すぐ後からやってきたフランス爺ちゃんもくれるかと思ったようでまとわりついているが、爺ちゃんはお構いなしにさっさと前へ歩いていく。そしたらまた私の所にやってきて後ろ足で立ち上って「くれくれ」とおねだりしているが、「ないない」と言って無視して先へ進む。

  •  牧歌的な田舎道を行くと、今度はイベリコ豚の牧場があった。日本の狭い豚舎じゃなくて、青空の下で自由に歩き回って育っているので、さぞや美味しいハムになってくれるんだろう。ここの豚も昨日見たのと同じ灰色だった。イベリコ豚ってドングリだけ食べさせて育てると聞いていたが、大量の配合飼料を一心不乱に食べていた。イベリコ豚とは違うのかな。

     牧歌的な田舎道を行くと、今度はイベリコ豚の牧場があった。日本の狭い豚舎じゃなくて、青空の下で自由に歩き回って育っているので、さぞや美味しいハムになってくれるんだろう。ここの豚も昨日見たのと同じ灰色だった。イベリコ豚ってドングリだけ食べさせて育てると聞いていたが、大量の配合飼料を一心不乱に食べていた。イベリコ豚とは違うのかな。

  •  次に現れたのはヤギの集団。ここも日本のヤギと模様が違って、いかにも外国のヤギと言う感じだ。そして群れの隣の木を見たら、何と上って葉っぱを食べているのがいた。爺ちゃんに教えてやったら、やっぱり珍しいらしく驚いて写真を撮っている。私も勿論撮ってみたが、これ木の上にいるヤギが分かりますかね?<br /><br /> 除々に上りの激しい山道になってきて、歩みの鈍い爺ちゃんとの差が空いてきて一人歩きになる。今の私は上りより下りの方が要注意だ。段差でズシンと振動があると尻に効くので注意深く下りていく。そこを過ぎれば大したことはなくて、11時11分に目的の村に到着。ここのアルベルゲは村の入り口にあったので探す手間がなかった。私の先を歩いていた巡礼3人は、もっと先まで行くのか、この村で他に当てがあるのか、このアルベルゲには泊まらなかったので今日は私が一番乗りだ。

     次に現れたのはヤギの集団。ここも日本のヤギと模様が違って、いかにも外国のヤギと言う感じだ。そして群れの隣の木を見たら、何と上って葉っぱを食べているのがいた。爺ちゃんに教えてやったら、やっぱり珍しいらしく驚いて写真を撮っている。私も勿論撮ってみたが、これ木の上にいるヤギが分かりますかね?

     除々に上りの激しい山道になってきて、歩みの鈍い爺ちゃんとの差が空いてきて一人歩きになる。今の私は上りより下りの方が要注意だ。段差でズシンと振動があると尻に効くので注意深く下りていく。そこを過ぎれば大したことはなくて、11時11分に目的の村に到着。ここのアルベルゲは村の入り口にあったので探す手間がなかった。私の先を歩いていた巡礼3人は、もっと先まで行くのか、この村で他に当てがあるのか、このアルベルゲには泊まらなかったので今日は私が一番乗りだ。

  •  すぐ爺ちゃんとベンも到着してくる。ベンは若いけどショートコースにしたようだ。銀の道は村もアルベルゲも少ないので、どこの村にどんな宿があるかをしっかり把握しておかないと悲しい目にあう。2日間一緒だったスペイン人の青年は若いだけに次の村を目指すと行ってしまったが、村のスーパーに行ったらベンと3人で一緒になる。スペイン人の彼とはこれきり会うことはなかった。

     すぐ爺ちゃんとベンも到着してくる。ベンは若いけどショートコースにしたようだ。銀の道は村もアルベルゲも少ないので、どこの村にどんな宿があるかをしっかり把握しておかないと悲しい目にあう。2日間一緒だったスペイン人の青年は若いだけに次の村を目指すと行ってしまったが、村のスーパーに行ったらベンと3人で一緒になる。スペイン人の彼とはこれきり会うことはなかった。

  •  明日も次の宿までは村がないので食料は大目に仕入れとこう。1リットルビール、チーズ、ハム、パン、ロールケーキ、大きなビスケット1袋、トマト3個、スープの元、粉末コーヒー、ナッツと大量買いして11ユーロと少し。早速アルベルゲに戻って1台しかない入り口の大テーブルで飲み食いを始める。ここは受付のテーブルも兼ねているので巡礼者が後からやってきて手続きをしているが、気にするほどでもないだろう。

     明日も次の宿までは村がないので食料は大目に仕入れとこう。1リットルビール、チーズ、ハム、パン、ロールケーキ、大きなビスケット1袋、トマト3個、スープの元、粉末コーヒー、ナッツと大量買いして11ユーロと少し。早速アルベルゲに戻って1台しかない入り口の大テーブルで飲み食いを始める。ここは受付のテーブルも兼ねているので巡礼者が後からやってきて手続きをしているが、気にするほどでもないだろう。

  •  昨日も見かけたソロのオバちゃんがやって来て私の食べてる隣で受付を始めた。ここはベッドルームが3つあって、それぞれ2段ベッドが2台ずつあるこじんまりしたアルベルゲだが、このオバちゃんとは仲良くなれそうな気がするので私の部屋に来ないかなと思ったが別の部屋だった。おばちゃんはフランス人のエディスで、このあと1ヶ月以上の間、一緒になったり離れたりしながら最後はサンチャゴでも再会する縁の深い人だったが、まだこの時点では挨拶する程度。<br /><br /> 座って立つと痛いのは分かっているが、立ったまま食べる訳にもいかない。テーブルから立ったときにアッとか言いながら(無意識に声が出る)偉い格好してるのを見たベンがまた「メディスンがある」と申し出てくれるが、こっちもまたボルタレンがあるからと言ってみる。何とか効いてくれいとボルタレンを塗りこむが、どうも芳しくないようだ。腰痛には効いたけど、こんどのには効いてくれないのかな?<br /><br /> 尻左半分の痛みは今日も相変わらずで、座って立ち上がった時に激痛がくるので、この日は5時間の歩行で座ったのはゼロ。もう必死に前へ前へだった。せめてもの救いは注意して歩いていれば痛みは大したことなくて、振動さえ与えなければ歩けると言うことだった。その代り、常に段差は注意しなくてはならないけど。特に少しでも下りが危険。歩数計を見たら今日はたったの22,000歩だけだけど、そんなこんななので距離が短い割りに疲れた。<br /><br /><br /> 歩く歩く歩く2017 銀の道2へ続く

     昨日も見かけたソロのオバちゃんがやって来て私の食べてる隣で受付を始めた。ここはベッドルームが3つあって、それぞれ2段ベッドが2台ずつあるこじんまりしたアルベルゲだが、このオバちゃんとは仲良くなれそうな気がするので私の部屋に来ないかなと思ったが別の部屋だった。おばちゃんはフランス人のエディスで、このあと1ヶ月以上の間、一緒になったり離れたりしながら最後はサンチャゴでも再会する縁の深い人だったが、まだこの時点では挨拶する程度。

     座って立つと痛いのは分かっているが、立ったまま食べる訳にもいかない。テーブルから立ったときにアッとか言いながら(無意識に声が出る)偉い格好してるのを見たベンがまた「メディスンがある」と申し出てくれるが、こっちもまたボルタレンがあるからと言ってみる。何とか効いてくれいとボルタレンを塗りこむが、どうも芳しくないようだ。腰痛には効いたけど、こんどのには効いてくれないのかな?

     尻左半分の痛みは今日も相変わらずで、座って立ち上がった時に激痛がくるので、この日は5時間の歩行で座ったのはゼロ。もう必死に前へ前へだった。せめてもの救いは注意して歩いていれば痛みは大したことなくて、振動さえ与えなければ歩けると言うことだった。その代り、常に段差は注意しなくてはならないけど。特に少しでも下りが危険。歩数計を見たら今日はたったの22,000歩だけだけど、そんなこんななので距離が短い割りに疲れた。


    歩く歩く歩く2017 銀の道2へ続く

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この旅行記へのコメント (2)

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  • 万歩計さん 2021/08/29 10:56:18
    パッキング
     おくさん、こんにちわ。

     パッキング、意外にコンパクトですね。
     私の場合はシュラフが40年前の大型サイズで持て余しました。今は随分コンパクトになってるのですね。あと充電器、コード、予備バッテリー等の電子機材がかさばりました。街歩き用のサブリュックは全く不要。資料類は必要個所をスマホで写真にとっておれば十分と後で知りました。
     次にカミーノを歩くときはもっとコンパクトにできると思いますが、はたしてその機会がくるのか、ビミョーです。

      万歩計

    おく

    おくさん からの返信 2021/08/29 11:42:00
    Re: パッキング
    万歩計さん、いつもありがとうございます。
    わが家はファミリーキャンプをしていたのでシュラフは6コもあるのですが、やっぱり背負って歩くのだからと羽毛を奮発しました。他は靴以外は殆ど間に合わせです。
    ナップサックはどっかの不要品コーナーで入手できたので重宝させて貰いました。不要品コーナー大好きです。
    お互い、スペインに行ける日が待ち遠しいですね。

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