2017/04/25 - 2017/07/19
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おくさん
歩く歩く歩く2017 プリミティボの道4(4の11)
プリミティボの道11 今日はひとりか O Cadavo - LUGO
6月29日
今日は城壁の町ルーゴまでの31キロを歩く。キッチンでヨーグルトを2個だけ食べておく。昨日はさすがに飲みすぎたようで腹の調子がおかしい。長年の酒飲みの勘でトイレに行って少し戻してみたら調子が戻った。もどすともどる。日本酒での二日酔いだとこの位じゃ済まないだろうが、ビールとワインなら体調もあっさり戻るのかな。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- エティハド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
山の中なので寒いし霧が巻いているのでフリースの上に雨合羽を着込んで6時に出発。約束通りスペイングループが泊まっている私営アルベルゲに行ってみるが、扉は外からは開かなかった。玄関の中に誰の気配も感じないので、まさか既に出発したんじゃないだろな。寒い中、暫く真っ暗な外で立ちん棒をしていると、2階の窓が少し開いた気がする。すると玄関が開いてスペイングループの親分格の人が出て来た。誰かが足を怪我したので今日は全員バスでルーゴに行くと言っているようだ。昨日はそんな話は無かったんだがな。この人たちは怪我した人だけじゃなくて全員で仲良くスキップしてしまうのか。まぁ巡礼スタイルは人それぞれだ。仕方ないので一人でトボトボと出発する。気持ちが既に全員で楽しく歩くことになってるのに加え、真っ暗闇の山道なので一人歩きは普段よりずっと嫌なんだが。
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プリミティボの道は今日の目的地ルーゴまでは急な上り下りが続くが、ルーゴを過ぎればなだらかになるとの情報を得ていたので、これが最後の上りかと思いながら歩いていく。ちょっぴり安心するものがある。
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最初の村に教会があったので入ってみる。素朴で良い教会だ。中にはスタンプを押す係りのセニョーラがいた。スタンプ係りでもないか、やって来る巡礼にこの教会の案内でもしているようだ。スペイン語で説明されても殆ど分からないが何となく相槌を打っておく。ちょっと話して外に出たら道端のワゴン車で飲み物を売っていた男性が教会入り口までやって来ていて暖かい飲み物を勧めてきた。寒いし飲んで行くことにしよう。
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教会の女性とも親しげだし、飲み物も食べ物もドナティーボで運営しているそうだ。それに教会入り口下屋の休憩スペースを利用して飲ませているので教会とも関係があるらしい人たちだ。この通り仲が良いので二人は夫婦なのかな?
ひとしきりお喋りして(と言っても勿論片言)立ち上がろうとしたら「ウギャッ」と、また坐骨神経痛の激痛に襲われる。連日天気の悪い中を山登りしていたので悪化したようだ。それを見たセニョーラがちょっと待っててと言って家まで飛んで行った。こういうのに良く効くと言う塗り薬を持ってすぐ戻ってきた。家は教会のすぐ近くらしい。 -
ここが痛いんだと言うと親切に塗ってくれ、塗った側からカッカと温かくなってきた。もしこれが効くようならメッケもんなので写真を撮らせてもらい名前もメモさせてもらう。薬局で買うととても高いけどルーゴのメルカドーナなら2ユーロで買えると勧められる。
お礼を言って村を後にするが、塗り薬は温かくはなったものの痛みが消えるほどのものではなかったので買わないことにする。激痛があると言っても5分もソロソロと歩くと痛みは引いていくので大体オッケーだ。骨盤の穴に嵌っている大腿骨が歩くことによって上手くはまるような感覚だ。逆に、座るとそこが少しずれて立ち上がる時に痛くなる気がする。4月の末に発症して、もう2か月間も大事に抱えている。重たいバックパックを背負っている間は治る気がしない。 -
次は村ではなくCastroverdeの少し大き目な町だった。町中の巡礼路脇にアルベルゲがあったので、距離が手ごろなら泊まりたいようなこざっぱりした建物だった。ここならスーパーも近くにありそうだし、便利そうだったな。
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町の中には洒落た噴水があったので写真に収める。水は傘の上からピチャピチャと降り注いでおり、その下で子供たちが肩を寄せ合っているという名作のような噴水だった。素晴らしい感性。
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情報どおり、これ以降は山越えするような急な坂道はなくなった。山岳の道プリミティボもこれで終わったかと少し気楽になる。ルーゴからサンチャゴ迄はまだ101kmほどあるが、急な上り下りがなくなっただけ気が楽だ。プリミティボの道は山岳の道と承知して来たと言っても、やっぱり上り下りはしんどかった。
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小さな村にあった休憩所。自販機が何台も置かれてあり電子レンジに流しの設備まである。もちろん何人も座れるほどの椅子とテーブルも完備されている。雨の中なので最高の休憩場所だ。親子なのか、初めて見る顔の母娘らしい巡礼が先に休んでいたのでちょっと言葉を交わす。
自販機付きのこういった施設は日本ならどこにもありそうだが、スペインでこういう休憩所は非常に珍しいので写真に撮っておく。そこをいつものフランスグループの4人が「あーみっしゃーん」と言いながら過ぎて行った。言葉は通じないがいつも愛想よくしてくれるので会えるととても嬉しい。 -
小雨の中を31km歩き切ってルーゴに辿り着く。ルーゴは大きな街なので、近づいたと思った頃からが長かった。アルベルゲは城壁の中にあると言うことなのでひたすら街の中心にある城壁を目指す。
千年以上前からあるプリミティボの道なので、きっとアルベルゲもその時代からあるのだろう。旧市街の一等地にあると探すのも楽だ。大きな門から入っていくと、事前の情報とは違ってアルベルゲはすぐ見つからなかった。こんな時は面倒でもGPSの出番だ。ふたつの日本人ブログ情報を地図にメモって来たのだが、GPSでチェックすると、そのどちらのアルベルゲ情報も少し間違っていた。私のこれにしたって、この書かれたものを鵜呑みにして歩く人がいると違っていたという事に成りかねないから、どうか注意しましょう。 -
※お役立ち情報
Lugoの公営アルベルゲは巡礼路の城門(上の写真)から入って二つ目の角を右に入ったところにあり、曲がり角からは見えています(下の写真)。門から入って40mほどです。 -
アルベルゲは3階建の近代的な建物だった。チェックインしてベッドルームに上がって行ったらひとつ下のベッドルームにはバスでやって来たスペイングループ全員が既に入っていた。おまけに歌姫まで一緒ってどー言うことだ!?さては便乗したな。私の隣りのベッドには2日間一緒に泊まり歩いたスペインカップルが入っていた。5日振りの再会だった。
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天気の悪い日が続いたので着る物がなくなってきた私は最後の手段で洗濯乾燥機を使おうと行ってみると、スペインカップルのスキンヘッドの男も洗濯をするようで、シェアしようと言われる。洗濯機の使い方も分からないし願ったり叶ったり渡りに舟だ。雨合羽も汗臭くなっているので、いい機会だからついでに洗濯しちゃうことにする。
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あとからインディラ、アストン組に加え、2日一緒になったソロの女の子も隣のベッドに入ってくる。背がとても低くて、顔を合わせるといつもニコニコしている。とても愛想がいいので話してみたら人生初のメキシコ人だった。サラちゃん。この後も時々一緒になるだろうと思ったが、この日を境に顔を見ることはなかった。
インディラも膝を故障したままなので、村の教会で休んだ時に私と同様に、セニョーラから暖かくなるクリームを塗って貰ったそうだ。「ベリーカインド」と言っている。あの教会の二人は巡礼路のオアシスのような存在なんだな。 -
インディラ達がレジ袋を提げて帰って来たので、大よその方向を教えてもらって行ってみたが迷い狂う。結局、道行く人数人に教えてもらって大きなスーパーへ辿り着く。巨大なスーパーで、さすが街が大きいとスーパーも大きい。中で迷いそうだ。
買い物して出ようとしたら入り口で待ち構えていたおばちゃんが食べ物をくれと言い出した。近くで遊んでいた子供もサッとおばちゃんの隣にやって来て物欲しそうな顔をしている。急なことなので立ち止まることなく通り過ぎてしまったが(危険回避の習性)、後になって反省する。お金をくれと言われることはあっても、食べ物をくれと言う物乞いは初めてだったので、食べ物なら上げるべきだったのでは。気になったので後からスーパーに戻ってみたが、既に親子の姿はなかった。
下のベッドルームにいたフリアンがワインを飲みに行こうと誘いに来たので近くのバルへ出かける。でもフリアンはいつも酒を飲まないでトニカと言うものを飲んでいる。店の兄ちゃんが白ワインを注いでくれたが濁っていたので捨ててしまう。新しいボトルを開けて注いでくれたのだが、どうも味が変だ。3口飲んでも変な味のままなので半分残す。こんな所で腹痛になんかなりたくない。何度もフリアンに奢って貰っているので、奢り返そうとしたが頑として自分が払うと言うので面倒だからご馳走になっておく。もしかして私がいつも節約してるので貧乏巡礼と思ってるのかな?まぁ節約は心がけてはいるが貧乏でもない。
フリアン以外のスペイン人4人はルーゴを最後に故郷に帰るんだと言われる。そして来年またここから歩き始めてサンチャゴに到達する作戦と言っている。他の数人はこのままサンチャゴまで行くようだ。なので帰る4人とはここでハグしてお別れをする。最年長のおじさんは最初の頃は私を得体の知れない日本人と思ってか、険しい表情をしていたが、この辺りではすっかり信用してくれたようで和んだ顔で接してくれるようになっていた。プリミティボの道では、ひょうきん者始め、この人たちと出会えたのがありがたかったな。ブエンカミーノYアディオス。 -
冷凍だが今日は久しぶりにコメが食えた。ビールは日本でもお馴染みハイネケン。そう言えばドイツ人にハイネケンはドイツのビールだと言ったところ、大慌てでハイネケンはオランダと言われたことがあったな。40年くらいずっとハイネケンはドイツだと思っていたよ。だって音の響きがドイツそのものなんだもの。ハイネケンを見るたんびに思い出しそうだ。
プリミティボの道12 もう急坂はおわり LUGO - Guntin -
6月30日
朝飯にパン、ヨーグルト、コーヒーを飲んで8時にスタートする。バックパックをアルベルゲの中に置いたまま空模様を見ようとちょっと表にでたら扉がロックされてしまう。ありゃま、朝から幸先が悪い。でも、みんなも出発の時間なので少し待ったら入り口にイタリア人のアウレイリオがやってきたので開けてもらう。中にあったバックパックを指さしたら大笑いされてしまった。彼らはもう1泊ここルーゴに泊まってフィエスタ(祭り)を見るそうだ。公営アルベルゲは連泊できないので私営に泊まるらしい。城壁の町Lugoの祭りかー、町のアチコチに中世の格好をしたポスターが貼り出されてたのでちょっと心が動く。どこの私営に泊まるのか教えてもらったが、やっぱり先に進むことにする。 -
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町の中なので巡礼路が分かりづらいが、取りあえずの方向だけは押さえてあるので歩き出すと、何日も一緒になるスペインカップルが前を歩いていたのでこれ幸いと後に続いていく。広場には祭り用の大きな舞台やテントが張られているので、今晩はさぞ見ものだろう。道路には昨夜の酔っ払いが割ったガラス瓶が何本もそのままになっているのが気になるな。カップルも立ち止まってはルーゴの立派な城壁をカメラに収めているので、写真を撮りたい自分にも都合がいい。
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町の境なのだろうか、中世時代のような石つくりの長い橋が現れた。袂にはローマ軍の兵士みたいなオブジェがあるのでローマ時代に作られた物なのかも知れないが、余りに立派なので良く分からない(後日調べたらそうでした)。そこを過ぎると大きな川沿いに近代的なアスレチックぽい施設があった。屋外プールに室内運動場、カヌーの練習場らしいのまである。そこを過ぎると本当に郊外になってあとはいつもの寂しい道となる。
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日記に何も書いてないので、あいだはスッ飛ばして今日の目的地が近づいてきた。事前に調べたとおり、小さな雑貨屋がポツンとあって、アルベルゲはこの先1キロにあると言うことだ。この店で買い物してからアルベルゲに行けば戻ってこなくてもいいが、アルベルゲにキッチンや食器があるか、電子レンジがあるかを確認しないで買い物するのは心配なので、確認してからまたここまで戻ってこよう。車1台がやっとの細い道で緩い上り下りが続くが今までの山道を考えれば楽勝だ。
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12時、私営のアルベルゲが広々した草地の中にあって、そこから100mの所に公営のアルベルゲがあった。どちらのアルベルゲからも互いの建物が見えていて、二つのアルベルゲ以外の建物が近くにまったく無い珍しい環境。私営の入り口にはいつものスペイン親子3人組がいるので今日はそっちに泊まるのだろうか。でもすぐ公営の方にやって来て、私営は20ユーロもしたと驚いていた。そりゃ確かにバカ高いな、普通の私営なら10ユーロだろう。
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私営は日当たりのいい広場に建っていて、明るい日差しが当たっている庭にはイスやテーブルまで並んでいるプチ避暑地のような光景。こっちの公営は高い木々に囲まれているので陽が当らずジメジメしているのが難点か。
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スペイン家族と暫く待っていると、オスピタレロが車でやってきて扉の鍵を開けてくれる。中は2段ベッドがたったの6台とこじんまりしている。3台ずつ離れてベッドが置かれてあり、その真ん中にキッチン兼食堂兼レセプションと本当に小さなアルベルゲだ。
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天井には自然のままの梁がぐねぐねと波打っている。トイレ、シャワーは外に出てから別の棟に用意されてるので、夜中に一度トイレに出かける私には有難くない。
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今日は大して汗もかかなかったし、石鹸なしでお湯のシャワーだけ浴びて洗濯はスルーする。スペイン家族は近くの私営アルベルゲに9ユーロのお昼を食べに行ったが、やっぱり9ユーロは高いので私は節約することにする。明日の行動食も必要だし1キロ戻って買出しに行ってこよう。バックパックを背負ってなければ戻るのなんか苦にならない。
この雑貨屋はバルも兼ねているので、ビールを2つ欲しいと言ったらビンを出してきたが持ち帰るんだと言ったら缶に換えてくれた(手真似ね)。パン1袋に大きな豆のビン詰め、チョリソーとチーズを3枚ずつカットしてもらう。田舎の小さな店では、このように大きな塊を切って量り売りしてくれる所が時々ある。全部で5ユーロと少し。アルベルゲに持ち帰ってチョリソーを小さく切って豆と一緒に煮てスープを作る。 -
買い物途中、インディラ組はじめ10名ほどの巡礼と行きかうが、みんな私営に入ったのか誰も公営にはチェックインしてこなかった。帰り道、一人で歩いていたフリアンにばったり。お喋りしながらアルベルゲまで来たが、フリアンもやっぱり私営に入って行った。公営にはイタリア人のアウレイリオと一緒に初顔のオランダ人がやって来た。アウレイリオはルーゴに連泊してお祭りを見ると言っていたが、止めにしたようだ。そういえば一緒にいる人は朝も一緒にいたなと思い出す。この人はオランダ人で名前をピーターと言ったのですぐ覚えられたがアウレイリオの名前は中々覚えられない。それに時々一緒になる長身のスペインおばさんがやって来た。すんごく足が長くスタイルだけならモデル並。
私営アルベルゲ泊まりのフリアンがワインを飲もうと迎えにやって来たので行ってみる。私営には沢山の人たちが食事をしていて、室内は明るくて凄く賑やかだった。陽が当たらなくジメジメして人数も少ない公営からやってくると、何だか別世界にやって来たみたいだ。スラム住まいの私が貴族の館に迷い込んでしまったよう(うそ)。ここには公営にはないWi-Fiがあったので、さっさと自分のアルベルゲからタブレットを持ってきてメールチェックとフェイスブックの投稿をやっておく。 -
フリアンはでっかい声で良く喋るので周りの人達も釣られて笑っている。アウレイリオとピーター達もやって来て一杯やっている。この辺りには1キロ戻らないと店もバルもないので、公営に泊まった人も全員やってくる。フリアンはここでも飲むのはワインでなくトニカだった。フリアンはトニカが大好きなようだ。最後にタルタデケソ(チーズケーキ)は好きかと言うので食べてみる。今日こそは奢り返してやろうと思ったがまた奢られる。
明日は28.2km歩いてメリデだ。いよいよフランス人の道と合流する。巡礼銀座のフランス人の道なので日本人に出会うかな?もう2ヶ月以上日本人に会ってない。メリデ名物のタコも食べなくては。メリデの公営アルベルゲは巨大なので遅く着いても余裕で泊まれるのは安心材料。
プリミティボの道13 Guntin -Melide プルポの町メリデ -
7月1日
狭ーいキッチンで手持ちのインスタントコーヒーを入れてパンだけ喰って朝飯。6時20にスタートする。今日もマックラ。泊まったアルベルゲの屋根が異様に光っていたので写真を撮ってみる。月も出ていないし高い木に囲まれているので桎梏(シッコク)の闇だ。その中で光る屋根とのコントラストが薄気味悪い。ヘッドランプを装着して歩き始める。遠くで犬が吠えているのが気になる。そのへんから飛び出して来ないだろな。 -
1時間黙々と歩いて先にスタートしていたスペイン家族と長身のスペインおばちゃんに追いつく。おばちゃんが私を撮ったのでこちらからもおばちゃんを撮り返すと両手を上げてポーズを取ってくれる。
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本当に足が長くて後ろから見ると凄い美人に見える。まぁ器量は置いといて、性格はフレンドリーで気持ちの良いおばちゃんです。
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アスセイシャツと言う村に入ったら、農家としか見えない扉の中にテーブルがあって巡礼が座っていた。あれ?これバルなんか。休みたかったし何か飲みたかったので入って行くと中はちゃんしたバルになっていた。ガラス張りで区切られていてユニークだしむしろお洒落。カウンターにスタンプがあったので押させてもらう。珍しくカフェコンレチェを頼んで手持ちの残りカステラを食べる。ここでエネルギー補給できたので、この後はメリデまで一直線かな。
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足の長いおばちゃんに加え、二人のおばちゃんが歩いていたので歩きながら少しお喋り。今まで見たことない二人なのでサンチャゴまで100km手前のルーゴがスタートなのかも知れないな。二人とも割と軽装だが一人のおばちゃんはミニスカートだった。
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今日もフランスの夫婦4人組と再会する。私の前を歩いていたので、バルで休んでいる間に抜かれたようだ。相変わらず愛想が良く今回も「ミッシャーン」と声をかけてくれる。今日のご婦人方はミニスカートになってる。背の低いご婦人と長身の男性との身長差は30cmはありそうだ。歩幅の違いは相当なもんだろう。後ろから見ていると、やっぱりチョコマカとせわしなく歩くことでストローク差を補っている。そんな歩き方をしている女性の疲労は男性の倍くらいになるんじゃないのかな。あの状態で数百キロを歩いて来たのかと思うと、ちょっと可哀そうな気がした。彼らはメリデから4キロ先の村まで行くそうなのでメリデは素通りか。名物のタコは食べないのかな?写真を撮ってバイバイする。
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一度見たら忘れない特徴のある三角山の脇を越えて12時20、メリデの街に到着。先を歩いていたおばちゃん二人は私営アルベルゲに予約してあるのか、巡礼路から外れてどっかに行ってしまった。
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2年前にもメリデには泊まったことがあるので、プリミティボの道からメリデの街へはどこから入ってくるのだろうと興味津々だったが、思ってもいなかった方から入ってきた。それは前に来たときに訪問したことのある有名と思われる教会隣の道で、イーデンやイタリア組とお茶したすぐ近くだった。ここからなら目をつぶっても公営アルベルゲに行くことができる。まぁ実際には目は開けてるけど。
アルベルゲのオープンは1時なので、その前に名物のプルポ屋でも探しておこうと賑やかな通りに行ってみる。2年前に訪れたときはここでプルポを食べられなかったので、今回は必ず食べてやるのだ。見覚えのある町の中心にあるロータリーに出たら、巡礼が本当にうじゃうじゃいる。店はMaps.meに登録してあるので、ここでGPSを出して方向を確認する。巡礼路からは外れた方にあるようだ。少し歩きそうなのでアルベルゲのオープンの時間が近くなって来ているから取りあえず戻っておこう。
12時50に戻ったら大柄で長髪ひげもじゃのスペイン人おじさんが待っていた。お互いに自己紹介してみたが初めて聞く名前なのでマッハで忘れる。サンジャンをスタートしてここまで1ヶ月ちょっと歩いてきたようだ。 -
オスピタレラは時間前にやって来たがすぐには開けてくれなかった。でも5分遅れでチェックイン開始。割り振られたベッドは1階のA113。入り口側の下段なので満足だが、チェックイン順に構わずベッドを割り振っているようで下段に空きがいっぱいあるのに下上下上と端から割り振っている。殆どの人は下段が好きなのにこれじゃぁ納得いかないんじゃないのかな。おまけにここは強制Wベッド並びなので更に微妙だ。カップルやグループなら並びたいだろうにお構いなしに上下上下。
早速シャワーへ直行。混んでいる時は手っ取り早く済ますが、ここは男性用だけで5つもシャワーブースがあるのに私しか使ってないので、シャワー浴びながら洗濯ものんびりさせてもらう。お湯だと汚れが良く落ちるってことだし。物干し場も裏に大きなのがあるのを覚えている。 -
今日はスーパーは後回しにして、まずは有名なプルポ屋Ezequiel(エセキエル)へと行って見る。そしたら入り口にモンセラットとスペイングループの一人に今朝のミニスカートのおばちゃん達までいたので片言で少しお喋りする。モンセラット達はここから14km歩いてアルスアを目指すそうだ。モンセラットはこないだスペイングループと一緒にズルしたので、冗談で「アウトブス?」と聞いてみたら、ちゃんと歩くそうだ。あと3,4時間は掛かるだろから到着は5時か6時になるか。この店の前に居たってことは、みんなも名物プルポを食べたようだ。パワー回復できて元気にアルスアに到着することだろう。アルスアの次は距離的にきっとペドロウソに泊まるだろうから、自分も明日はウソまで頑張って歩いてみようかな。ここからなら32kmなので歩ける距離だ。
-
有名なプルポ屋なので入ってみたら大賑わいだった。長いテーブルが沢山あって当然のことながらみんな相席。若いカップルが東洋人に興味を持ったのか、何故かここに座ってと言ってくる。巡礼ならノータイムで一緒に座るが普通の観光客なのでちょっと離れた同じテーブルに座ることにする。そしたらまた一緒にどうかとご招待されたので、そこまで言うんだったらと隣に移動する。
二人とも英語を話すので、私の片言英語でそこそこ会話を楽しむことができる。男のほうが日本に行った事があって日本ファンだそうだ。日本語の単語も幾つも披露してくれる。それで私に興味を持ったのか。サンチャゴから北に約100km行ったア・コルーニャの人で女性のほうはイタリアのベネチアだそうだが今は同じコルーニャに住んでいるそうだ。
ところで二人が飲んでいたカップに注目!これはガリシア独特のワイン・グラスで陶器製。小さめのご飯茶碗にみえる。日本ならさしずめ茶碗酒と言ったところか。
男性はプロのコックさんで、日本に行ったときに撮影した、お好み焼き、ラーメン、寿司、天丼の写真がスマホにいっぱい保存してあった。二人はプルポの他に肉料理も頼んでいたので一切れ味見をさせてくれる。最後にスペインの強いリキュールを1杯おごってくれて、これは昨年アナが飲ませてくれたのと同じ甘い酒だった。1時間ほど一緒にお喋りしてバイバイする。巡礼でないスペイン人とこんなに長く話すのは珍しいな。
支払いをしようと通りかかった店員さんを捕まえると、何を食べたのか聞いている。客の自己申告でいいらしい。プルポとセルベッサと言ったら10ユーロでその場でお支払い。とても大雑把。
帰りがてらスーパー・フロイスで1リットルワイン、スナック菓子、ヨーグルト4、ムースチーズ、6個入りコッペパン、ファンタオレンジ、インスタントの玉ねぎスープ、石鹸1個。明日は日曜日で買い物ができないからと食料を多めに確保しておく。それでも6ユーロと非常に安い。 -
アルベルゲに戻る途中の教会に入っていったらイタリアのアウレイリオとオランダのピーターがいた。二人ともこれからアルスアまで歩いて、明日はペドロウソ泊まりらしい。じゃぁこの人達とも明日会えるかな?ここからはフランス人の道を歩いてきた人がほとんどなので、プリミティボからやって来た巡礼に会えるのはとても貴重。
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夕方、プルポ屋にWi-Fiを利用しに行く。店内に入らなくても入り口で利用できるから一回パスワードを設定してしまえば店を出ても使い続けることができるので便利。広場ではステージが作られていて大型オートバイがしこたま集合している。広場周辺だけでなく道路まで沢山はみ出している。その数500台はありそうだ。銀の道ではべスパの集まりがあったし、ここでも似たようなイベントをやっているんだな。そこへフリアンとスペインの親子がやって来た。3人家族だが奥さんは残して男だけでオートバイを見に来たらしい。さっそく合流してオートバイを見て歩く。何百台も並んでいるが、その9割は日本製と思われる。たまにBMWやドカティがあるがハーレーは本当に少数派。
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4人でバルに入っていく。今日こそはと先にさっさと全員分の支払いをしてしまう。どうだい、こうすれば奢り好きのフリアンも手が出せないだろう。3人はカウンターに置きっぱなしになっている皿に載ったヒマワリの種を盛んに食べまくっている。前歯でパチンと割って中身を食べたら殻は床に捨て放題。スペインのバルでは床がこうして散らかっているバルほど評判がいいとのことだが、日本人にはやっぱり抵抗がある。私にもやれと言うのでチャレンジしたが、私の前歯は差し歯が取れちゃってるので種を割るのは難しい。まぁ折角なので試しにやってみただけ。
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2軒目には既にお馴染みになったプルポ屋Ezequielに入った。ここは親子の父親の方が払ってくれたので今回はフリアンの出番はなかった。今日のアルベルゲはフリアンだけ私営に入って我々は同じ公営泊まりなので、ここでバイバイする。フリアンは明日私が目指すペドロウソまでは距離があるので行けないようだが、次ぐ日のモンテ・ド・ゴソまでは距離が短いので一緒になる可能性が高いかな。
アルベルゲにはアメリカと韓国の青年がいたので交流する。アメリカ人はここでは意外と少ないが韓国人はフランス人の道には沢山いる。韓国の人は殆どが上手に英語を喋ることができるので英語への取り組み方が日本とは違うのが想像できる。言葉が通じなくても片言でも、こちらから話しかければ嫌がる巡礼は一人もいない。
さて、寝静まったベッドルームには轟音が響き渡っていた。すぐ隣とその近くにも爆音の発生源があるようだ。とてもじゃないが寝ることが出来ないほどのステレオイビキなので、ここで悶々としてるよりキッチンで寝てしまったほうがナンボか楽だろう。寝袋を担いでキッチンの長テーブルへと移動する。寝ていると私の後に続いて誰かやって来たのが分かったが、私が二つある長テーブルの真ん中を独占していたので、その人は木製の狭い長イスに横たわってしまった。こりゃ悪いことをしたな、テーブルの端に移動して、こっちに寝られるよと適当な英語を言ってみたが平気だと言っているようだ。でもこの人は後になってからちゃんとテーブルの上に移動してきたな。
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