2017/04/25 - 2017/07/19
379位(同エリア506件中)
おくさん
フィステラの道1 今日からFisterraの道 Santiago - Negreira
7月5日
今日から第三の部、フィステラ・ムシアの道を歩き始める。坐骨神経痛のお陰で、2ヶ月間で予定より8日も遅れてしまった為にポルトガルの道を割愛。そのお陰でマドリッドへ戻る日迄の残り日数がまだ11日間もある。毎回最後はフィステラの道と決めているので、残日数をフルに使った一周を考えてみる。一周コースだと約220km位かな?のんびり歩いて11日間必要だ。これだとギリギリ。もう1案はボチボチ疲れたのでのんびりと120kmの片道コース。こっちだと日数が余るので連泊を3回入れなくちゃならないのでそれも面倒だな。ま、歩きながら考えて行く事にする。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- エティハド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
サンチャゴのアルベルゲ・メノールのキッチンで手持ちの食料を食べて7時半にスタートする。まずはオブラドイロ広場まで行くと、広場には大きなステージを作っている最中だった。7月25日のサンチャゴの祝日が近づいているので、そのためかな。どんなことをやるのか、その模様は一度も見たことがないので一度見てみたいもんだ。ステージの大きさから想像すると相当なお祭り騒ぎになるようだ。
-
広場を通り過ぎてからパラドール前の東へ延びる坂を下る。昨年、フィステラを目指した時は暗い内のスタートだったので、サンチャゴ市内で道に迷ってしまったが、今回は明るくなってからのスタートにしたので、昨年迷った分岐にもちゃんと黄色い矢印があるのを確認できた。やっぱり明るいのって大事。
人家が途切れるところまで来ると、記憶よりずっと上り下りが続いている。でも何キロも続くような坂はないので、これならオッケーだ。取りあえず今モチベーションにしているのは山を越えた所にあるバルでコラカオを飲むという他愛のないこと。サンチャゴから1時間くらいと記憶していたが、もっとずっと遠かった。そのバルへ続く道も記憶とは違っていたし、ほんとに自分の記憶っていい加減。 -
カテドラルの尖塔が望める高台にやって来た。このルートでは多分ここだけがカテドラルが望める地点じゃないかな。日本ならさしずめ見返りの松なんて名前が付きそう。もちろんここにはそんな松も名前もありません。
やっと楽しみにしていたバルに到着すると、昨日の日本人親子(息子はアメリカとのミックス)が休んでいた。やっぱり会うことができた。同じテーブルに誘われたので座らせてもらう。飲み物は予定どおりコラカオを1杯注文する。1.3ユーロなので、田舎だから少し休めのようだ。もともと甘めのコラカオだが、付いてきた砂糖を更に追加してエネルギー充填。
息子はマメが辛いらしく、母親に「今日は○○でいいんじゃないの?」と、盛んに短い距離をお願いしている。息子は凄く弱気になっているが母親は逆に、私は幾らでも歩けるようなことを言っている。このチャンスに親の威厳を刷り込もうとしているのか!?今日のお宿は私は安い公営アルベルゲだが、親子は私営を希望しているようだ。1本道なのでこの後も会うだろうと思ってたが、これを最後に会うことはなかった。
バルを後に歩き始めると、巡礼路は記憶とは違った曲がりくねった村の中を通過していった。今までと巡礼路が変更になったのかなと思ったが、道標は昨日今日できたものじゃないので、やっぱりここも私の記憶違いか。 -
フィステラまで到達したら、サンチャゴまで逆に歩いて一周コースにする場合を考えて、森の中に分かれ道があると落ちている木の枝を使って戻る方向に小さな矢印を作りながら歩いていく。行くときはフィステラに向けた矢印があるが、サンチャゴに戻るときにはそれがないから迷い易い。こんなことをしながら自分が戻る時のことを考えるとちょっとびびる。
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次の楽しみは滝がある名所だ。しばらく歩いているとその水音が聞こえてきた。そこでは何人もの巡礼が写真を撮っているかと思っていたが、いたのは車でやってきたアベックの観光客だけだった。カメラを用意してたら、その人がシャッター係りを申し出てくれたのでお願いする。
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ここから今日の宿があるネグレイラまでは4kmで、間には特徴のある風景が目白押しにあるので飽きることなく歩くことができる。このトンネルみたいのもそのひとつで、以前、夢中になってやったゲームに登場してきた門に良く似ている。あれ何て言ったかな、怪物がたくさん出てくる中世のゲームで、このトンネルみたいのを頻繁に行ききしていた(しょうもない話ですいません)。あ、こんなことを書いていたら急に思い出しました「ドラゴンズドグマ」だった。息子から借りたゲームだったけど、もの凄いゲームでした(まだ言ってる)。
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良く覚えている物がまた現れた。スペインの金持ちが住んでいる重々しい門。でっかいジャーマン・シェパードが2匹、門で頑張っている時もあるが、今日は犬はいないし門も開いていたので写真を撮っておこう。きっとスペイン貴族の家なんだろなと想像する。ここを過ぎると目的の町ネグレイラは目の前だ。
公営のアルベルゲは町を越えて1km行った所にある。アルベルゲにはオープンの1時に到着する計算。町には大きなスーパーGADISがあるので、ここで買い物してくとアルベルゲから戻らなくて良いので効率がいい。1リットルビール、チョリソー、カット野菜、ヨーグルトにバゲットで5ユーロ弱と今日もリーズナブル。 -
暑い中、フーフー言いながら大きなレジ袋を提げてアルベルゲへ向かっていると後ろから「ミッシャーン」と声が掛かった。振り向くと道路反対側にある公園のベンチで、いつも愛想良く声を掛けてくれるフランス4人組がランチをしていた。彼らもフィステラまで歩いて行くのかと嬉しくなった。すぐ道路を渡って行くと、4人もGADISで買い物したらしく、同じレジ袋がベンチに置かれていた。今日は同じアルベルゲ泊まりかと思って喜んだが、7キロ先の小さな村にあるアルベルゲに予約を入れてあるそうだ。4人もフィステラを目指すのなら、この後もたびたび会えるかと思ったが、これが最後になってしまった。そうなることとは知らずに今日の所は写真を撮ってバイバイする。この人たちにもマリアカード上げておけば良かったな。
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後になって考えたが、あの「ミッシャーン」は私がそう聞こえるだけで、実際には「ミッシェール」と言ってたのかも知れない。だってフランスにはミッシェルと言う男の名前があるから。モン・サン・ミッシェルのミッシェル。日本ではミカエルで大天使ミカエルのこと。英語ならマイケルか。今度フランス人に会ったらミッシェルと名乗ろうかな!?なんちゃってコッパズカシイ。
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ネグレイラのアルベルゲには日本人のおっちゃんがいた。あまり愛想は良くないようだがフィステラでフリアンと会って私と一緒に写っている写真を見せられたそうだ。という事は、フリアンは昨日か今朝の内にバスでフィステラまで行ったと言うことか。このおっちゃんはフィステラからサンチャゴに戻る途中、このネグレイラに泊まったのならここにはバスで来たことが分かった。ここネグレイラからフィステラまで歩いたら、最速でも2日、ゆっくり歩けば4日の行程だから。
なんでサンチャゴに戻るバスの途中でネグレイラなんかに泊まったのか、このおっちゃんは妙なことしてるな。この人は寝袋でなく、航空会社の名前入りブランケットで寝ていた。ビジネスクラスだとブランケットが貰えるという噂があるので、それかな? -
シャワー、洗濯のあと、飲み始める準備をする。カット野菜を皿に盛りチョリソーと昨日のサイコロチーズを載せると豪華な野菜サラダになった。味付けにはキッチンにあった岩塩と買ってきたヨーグルトを載せてみると、更にパワーアップされて食事っぽく見えてくる。このアルベルゲのキッチンには昨年まではあったナイフ、フォーク、スプーンが消えていた。鍋とコップはオーケー。どこも段々と備品が減っているようで悲しい。プラスチックのフォークは持ち歩いているので不便はないが、昨日プラスプーンが折れてしまったのでヨーグルトを食べるには不便。どっかで調達したい。0.9ユーロのバゲットはいつものより味が落ちるようだ。と言うか、味がしない。いつも美味いと思っていたスペインのバゲットも当たり外れがあるんだな。
コリアンの子が来たので片言英語でお喋りする。ロンドンで2年働いたそうだが、韓国語は日本語と同じで母音がくっついているので、英語になっても聞き取り易い。銀の道でイギリス人トムの英語がまったく聞き取れなかったのを思い出す。日本に帰ってからアメリカ人の友達にそのことを言ったところ、同じ英語ネイティブ同士なのにイギリス人の英語がまったく聞き取れない場合があるそうなので英語も色々あるらしい。この子は明日わたしと同じ12kmのショートコースなので、また一緒になるかな。バルセロナのフライトまでまだ20日もあるので、ゆっくり回るそうだ。 -
外のテーブルで1リットルジュースを飲みながら軽めの夕飯にしていたら、ちょっと変わった男が隣にやって来た。どうやらアルベルゲの施設(シャワー、トイレにキッチン)は使わせて貰うが中のベッドには泊まらずに外でテント泊らしい。キッチンでボカディージョを作ってきて隣のテーブルで飲み物なしでもそもそ食べ始めたので、オレンジジュースを飲むかと言ったら喜んでキッチンからコップを持ってきたのでさくらんぼも少しプレゼントする。
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彼はスペインはマラガからやってきたルイス君。丸い折り畳みテントを持ち歩いていて、いつもこうやってアルベルゲに寄生して巡礼を続けているらしい。
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そのテントが面白いので、どうやって寝るのか見せてもらった。畳むと平たい丸になって、ぱっと広げるとテントぽくなる。「ぽくなる」と言うのは、ちゃんとしたテントでないから。上半身は屋根の下になるが下半身は外に出たままだ。雨の日はどうするのか聞いたら、やっぱり家の中に泊まるらしい。中に寝かせてくれたが、とてもじゃないが落ち着かない。どうせなら一人用の簡易テントの方がどんだけ良いだろうと思ったが、もちろんそんな余計なことは言わないし言えるスペイン語も持ち合わせてないし。
フィステラの道2 ボロベルゲに二人 Negreira - Vilaserio
7月6日
アルベルゲで簡単な朝飯を済ませる。愛想の悪い日本人は話してみたらそうでもなかった。人付き合いがぶきっちょだけなのかも知れない。やっぱり印象だけで決め付けるのは良くないな。日本から持参の緑茶ティーバッグを飲ませてくれて、私のタオルがまだ外に掛かっていると教えてくれた。日本語の書かれた白いタオルなので一発で持ち主が分かっただろう。あと少し干しておけば乾くからと夕方ギリギリまで干して置くと忘れる可能性が高まる。半乾きでも取り込んでベッドの近くに干して置く方が賢明だ。タオルは夜露で濡れちゃっていたが、教えて貰ったお陰で無くさずに済んだ。
おっちゃんの今日はサンチャゴまで戻り、23ユーロの個室セミナリオで1泊するそうだ。最後なので少し贅沢するんだと言っている。日本語なので何でも通じるのが有難い。私の定宿セミナリオ・メノールとは別にメノールと言うのがあるそうだ。カテドラルのすぐ近くにそんなような建物があるのを思い出すが、あれって博物館に見えたが泊まることができたのか。カテドラルのすぐ隣なのでライトアップが見られるのが魅力だがやっぱり高いのは御免だ。 -
外のテントから起きてきたルイス君と一緒に写真を撮って、のんびりと8時10にスタートする。今日から4日間は20km以下のショートコースなので気楽に過ごせる。
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フィステラへの道の多くはなだらかな丘陵地帯を行く道なので、のんびりとした気持ちで歩いていられるのが魅力だ。フランスの4人組が泊まったと思われる集落に私営アルベルゲがあったが、勿論、もうフランス組は出発した後だろう。どこかで再会できるといいのだが、そんな楽しいことはなかった。
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休みなく歩き続けて11時にビラセリオの公営アルベルゲに到着。村を通り越して500mの周りに何もない所にポツンと建っている。この次にアルベルゲがあるのは昨年泊まったサンタ・マリーニャだ。時間的にはそこまで余裕で行けるし、距離を稼いでおいた方が具合がいいのだが、そこは昨年1回泊まったら懲りたので今回は距離が短いここにした。泊まったことのない公営アルベルゲには興味があったし。
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扉は開いているが誰も人がいない。1階は広い部屋の床にマットだけがずらりと並んでいる。2階を探検しに行くと階段踊り場にマットがべったりと置かれているほか、廊下の片隅にもマットが1枚、狭い部屋にもマットが2枚べったりと敷かれている。2段ベッドが1台置かれている部屋が2つあったので候補に入れておく。2階にトイレはないので広い1階の部屋で寝ようかと思ったが、隅っこにはアリがぞろぞろ這って居たので止めとく。2階の個室ぽいのにする。このあとベッド上段に誰も来なければ完全に個室だ。
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ひとつだけ良い所は、シャワーがちゃんとお湯だったこと。これで水しか出なかったら次のアルベルゲを目指したかも知れない。無駄に広いシャワー室には1つだけシャワーがあって、なんだかチグハグだな。
ここは村はずれなので周りには何もない。10分ほど戻って2度利用したバルに行ってみる。生ビールを一杯飲んでWi-Fiを使わせてもらいフェイスブックとメールのチェックを行う。ここは小綺麗なアルベルゲも経営していて2年前に泊まったことがある。キッチンも充実していたのを覚えているので食料を持っていれば申し分ないアルベルゲだろう。でも今回はここから少し行った先にある公営アルベルゲに泊まりたかった。見たことはあっても泊まったことがないので興味津々だったが、まさかこんなだとは想像だにしていなかった。まぁ何でも後になればいい思い出に変わるだろう。 -
アルベルゲには1時過ぎてから昨日のコリアンの子がやってきた。私より2時間遅れなのでネグレイラを何時に出たのか。今朝、ネグレイラの村の中で抜いた母子もやってきたがここには寄らずに素通りしていった。この人たちも2時間遅れなので、どんな歩き方をしているんだろう。バルで長居か?満員も困るがもっと人がやってこないかなー。ほかにも前の道を歩く巡礼はいても誰もここには入って来なかった。このアルベルゲは超おんぼろなので、その情報が広く行き渡っているような気がしてきた。
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コリアンの女の子は私の隣の個室を選んだ。結局この広くてぼろいアルベルゲに今晩は二人だけが決定したようだ。女の子はどう思ってるんだろう。中からバリケード築いてたりしてね?
腹が寂しいのでやっぱりバルに食べに行く事にする。2年前に食べたのと同じベーコンと玉子焼きが載ったワンプレート料理が6ユーロちょっとと安いので頼んだら、夕飯は7時からだと言われたのでWi-Fiだけ使って食べずに戻ってくる。手持ちの食料はたいしたことなくて、何もないよりマシな程度。今晩は少しひもじい夜になった。
銀の道でドナティーボのアルベルゲに泊まったとき、管理人が誰もやってこなかったので寄付を入れ忘れたことがあった。ここも夜になっても誰もやってこないのでまた入れ忘れるかも知れないと思い、早めに寄付箱に5ユーロ札を入れておく。寄付箱の上には「アルベルゲを維持するために寄付をして」と書かれている。明日はダンブリアと言う村のアルベルゲに泊まるのだが、そこは文句なしに5ツ星の凄いアルベルゲらしいのだが宿賃は定額で5ユーロだった。ダンブリアと比較したらここは2ユーロで十分と言うところだろう。
フィステラの道3 5ツ星ベルゲ Vilaserio - Dunbria -
7月7日
ビラセリオのアルベルゲ。今日は七夕!スペインにいたんじゃ関係ないけど。真っ暗の中で隣のコリアンの女の子の部屋からコトコトと言う音が伝わってくる。随分と早くから動き始めるんだなーと思ってるが、こちらはまだ動き出さない。少したって、そろそろ起きだすかなとタブレットの時計を見たら、出発を予定していた6時半だった。がーん。ま、がーんと言うほどでもないが外は濃い霧に覆われていたので朝が来ていたのに気がつかなかったと言う事か。起きだしてみると女の子は既に出発していて隣の部屋はもぬけの空だった。
結局この旅最高のボロベルゲには、私とコリアの女の子二人だけで管理人さえ来なかった。お互い古くて広いアルベルゲに一人じゃなくて良かったと思ったことだろう。女の子の方は前日のアルベルゲでも一緒だった子だが、私を完全に信用した訳じゃないだろから、更に余計な心配をしたんじゃなかったかと想像する。
小さなクロワッサン3個と残ったジュースで朝飯にする。こんなんでも持っていればこそ朝飯を食べた気になれるってものだ。
ビラセリオのアルベルゲを7時20にスタートする。40分程歩いていくと、田舎道の真ん中にザックを立たせてタバコ休憩しているコリアの女の子に追いつく。私より3,40分前に出たと思うが、どんだけ歩くのが遅いんだよどうりで昨日、私より2時間遅れでアルベルゲに着いた筈だ。一言二言ことばを交わして先へ進む。 -
昨年泊まったお勧めできないアルベルゲのペペを通り越し歩いていくと舗装路に出る。我々巡礼者のために作ったと思われる真新しい歩道があって、ついさっき完成したと言うような歩道だ。スペインの道路は車のスピードが半端でないので、ここでひかれた巡礼でもいたのだろうか?思ったとおり、舗装路から脇道に誘導される曲がり角で歩道はプッツリと終わっていた。ガリシア州の巡礼を守ってくれる姿勢に感謝だ。
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バルが現れたので、これ幸いと休んで行く。コラカオとチーズのボカディージョで4.2ユーロ。食料が尽きているので、ここでエネルギー補給できたのは幸運だ。少ししたらコリアン女の子も休憩の為にバルに入ってきて、続いて初顔の青年も入って来た。この青年はバルのセニョーラにイタリアの有名スパゲッティ(カルボナーラみたいな)が出来るかなんて聞いているのでイタリア人らしい。ここはスペインなのでまぁ無理だよね、それが分かると何も食べずに出て行ってしまった。
バルを出て歩き始めたら、この店の2軒隣に私営アルベルゲがあった。へー、今まで気づかなかったけど、こんなとこにもあったんだ。バルもすぐ近くだし隣にはパン屋もあるので、このアルベルゲは使い勝手が良さそうだ。サンタ・マリーニャにはペペだけかと思い込んでいたが、離れた所に別のがあったのか。ネグレイラからの距離も手ごろだし、次のためにここは覚えておこう。
舗装路を離れ田舎道を歩いていくと、ソロの婦人巡礼が十字路でウロチョロしているのが目に入る。どうしたのか聞いてみると、巡礼路を示す矢印には×がしてあるのでどっちに行けばいいのか判断できないそうだ。一方の方が若干道幅が広いので、こっちじゃね?な感じで二人で歩き始めたら前方から車がやってきた。二人とも考えることは同じで、二人してすぐ車を止めて教えてもらう。女性はイギリス人だがスペイン語が達者だった。教えてもらったことには、×印が付いている方が本物のカミーノだった。まことに紛らわしい。 -
遠くに堰止湖が見える緩い下り坂を歩いていたら、前方から逆周りの4人組が現れる。見た感じコリアンかな。そのとき彼らの後ろから車が近づいてきた。その人たちから出た言葉は「くるまっ!」だったので日本人と分かった。4人で歩いている日本人初めて見たよ。て言うか、ソロ以外の日本人を見ることは滅多にない。当然すぐ話しかけてみる。
皆さん軽装だが、フランス人の道の出発地であるSJPPからちゃんと歩き始めたらしい。じゃぁ軽装なのはバックパックの宅配サービスを使ってるのか。フィステラから逆周りでサンチャゴを目指しているそうだ。道標や矢印がなくて、もー大変と言っている。今回は私もそんな計画が選択肢にあるので、やっぱりなと納得。
私に興味津々で、どういうルートで歩いているのかとか名前を聞いたり年を聞いたり、ブログはあるのかまで聞いてくる。男女二人ずつのグループだが夫婦ではないようだ。男性は68歳と70歳。女性はさすがに明かさなかったが、男性よりずっと若そうだ。お互いの健闘を祈ってバイバイする。 -
ここは2年前にドイツのイーデンと歩いていて、イーデンだけがショートカットしたらしい地点に差し掛かったので私もそっちへ歩いていく。すると地元のおばちゃんから声が掛かった。隣でやかましく吠え立てている犬もいるが「そっちはカミーノじゃないよ」と言っているのが分かった。言葉の中から「フィステラ」の単語と逆を指差す動作で私は反対方向へ行こうとしているらしいのが分かった。自分が歩いてきた後ろを指差して「カミーノ?」と言ったらそうだそうだ。自分のイメージとしたら逆方向になるのだが、地元の人の話を信じるのが賢明だ。言葉に従って歩いていくと、程なく見覚えのある三叉路に出たので、やっぱりおばちゃんが正しかった。おばちゃんグラシアス。
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昨年、この道で仲良くなり、離れたり一緒に歩いたりしながら4日間を過ごしたスペイン人のアナと立ち寄ったバルが見えてきた。村の名前を覚えてなかったが、ポンテ・オリベイロアと言うのを確認できた。疲れてもいないので今回は写真だけ撮って前を素通りする。このバルは隣でAlbergueと言う看板を掲げていたので、アルベルゲもやっているのが分かった。こんな中途半端な所に泊まる人がいるのかな?
こっからはもう公営アルベルゲのあるオリベイロアまでは目と鼻の先だ。ほどなく私営の大きなアルベルゲ前に到達する。食料が尽きているので、ここで何か調達して行かないとだ。バル併設の小さな物販コーナーがあるだけなので、まともな食料は手に入らないが、安い四角のビスケット一袋を買っておく。ファンタオレンジが飲みたかったが生憎置いてない。常温の缶ビールしか置いてなかったが、飲めないよりマシなのでそれを買う。アルベルゲ前にあるバス停でビスケット肴にすぐ飲み始める。もっと食料を手に入れたいが、この次にバルがあるのはO Logosoだけだし、そこで食料が手に入る可能性は低い。大丈夫かな?このすぐ近くに公営のアルベルゲ・オリベイロアがあるのだが、今日は通り越してダンブリア迄このまま歩き続ける予定だ。特にアクシデントが無ければ問題なく着く予定。 -
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川沿いの景色のいい道を過ぎて低い山を越えると田舎に不釣合いな立派なインフォメーションが現れた。今回もそこに寄ってスタンプをゲットする。マップも貰い今晩の宿、ダンブリアまであと5キロだと教わる。ダンブリアはドゥンブリアと発音するのを教わるが、ダンブリアで覚えてしまったので言いづらいな。
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後からやって来たイタリア人が水が欲しいとお願いしている。建物から一歩外に出たところに水道があるのを教えてもらったが、あれは飲めるのか?と確認しに戻ってきた。行ってみると確かに水道脇の張り紙には×印があって「ノ ポタブル」と書かれている。でも飲んでも大丈夫だそうなので張り紙の意味が分からん。君子危うきに近寄らず、ここの水は遠慮しておく。
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フィステラ方面とダンブリア方面の分岐が現れたので、カメラの用意をしていたら先ほどのイタリア人ジョバンニがやって来たのでシャッターの押しっこをする。銀河鉄道みたいな名前だな。この通り、どっから見てもイタリア人にしか見えない生粋のイタリア男。相変わらずイタリア人は相手がイタリア語を理解していようがなかろうが構わずにイタリア語で喋り続けている。イタリア語なんて数個しか単語を知らない私は、ジョバンニが発するイタリア語の中から分かる単語だけを抜き出して聞いていると、彼はフィステラ方面に行くそうなので、ここでバイバイするが、ジョバンニがムシアまで歩くのならどこかですれ違う気がする。そいじゃ、アリベデリチのブエンカミーノと二方向に分かれる。
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さて3回目にして初めてこの分岐からダンブリア方面へ行くのでちょっとワクワク感がある。フィステラとの分岐からダンブリア方面へは少し高台になっている。舗装されてるので気持ちよく歩くことが出来るし思ったよりずっと歩きやすい。こんな感じでダンブリアまで行けるなら楽勝だなと喜んでいたら、すぐ細い山道に入れられてしまう。まぁ土の道は足に優しいのでこれもオッケーだ。
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アルベルゲには予想したより早めの2時半に到着する。下から見上げたアルベルゲは凄い近代的なアルベルゲで、万博会場にでもありそうな建物だった。加えて色遣いもお洒落。村はここから少し歩いた坂の上にあるのがここからでも見えているので買い物するには坂を上がらなくてはならないので少し不便そうだ。
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アルベルゲは見るからに近代的な建物だったのでテンションが上がる。入っていくと中も近代的だし新しくて広い。まだオスピタレラは来ていなくて、一人のスウェーデン人が先着していた。ベッドルームは3つあって、どこのベッドを取ってもいい私の一番好きなスタイルだった。まだ誰も入っていない部屋のベッドに寝袋を広げる。これで誰も来なくちゃ私一人だけの部屋になっちゃうな。
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建物の中を探検してみると、どこももの凄く整っていてキッチン・食堂にはドナティーボの食料が何種類も置かれている。パンに果物に飲み物と、これなら食料を持っていなくても大丈夫なほど色々ある。完璧な5つ星アルベルゲで、同じ公営なのに昨日とは対照的。
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さすがに食糧コーナーにはビールは置かれていないので、シャワー、洗濯を済ませてから少し離れた村まで店を探しに行ってみる。時間的にはシエスタだが開いてたら儲けものだ。通りにはバルがあって、その隣でミニスーパーもやっているようだ。バルはシエスタやらないので、当然、店もやっていた。くたびれ儲けにならないで良かった。卵3個、1リットルビール、良く買っているクロワッサン風パンの大袋、ヨーグルト4、サイコロ状の色んな野菜が入った大きなビン詰めで占めて5.9ユーロ。ずしりと重くなったレジ袋をうんこらとアルベルゲまで運ぶ。
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アルベルゲに戻って早速スープ作りを始める。ビンを開けたら中にはグリーンピース、にんじん、ジャガイモと色々入っているのでビタミン補給には持ってこいだ。スープの素と塩を入れたら美味いのが出来たので、今日のびん詰は大当たりだ。今回は卵も手に入ったので3個全部入れて煮込む。日本の卵は生でも食べられるが、外国のは良く火を通さないと危ないらしいので半熟は禁止だ。
ソロのおばちゃん巡礼がやってきて、入り口でまごまごしているので「ベッドは好きなのを選べるよ」と何となく教えてあげる。モスクワ出身だが今はマドリッドに住んでいるそうだ。日本人の友達もマドリッドにいるんだと写真を見せてくれる。少し話したからか、3つあるベッドルームの内、私が一人だけいる部屋を選んだ。でも、おばちゃんが他の人と話しているのを聞いていると、なんだか面倒臭そうな人の印象だな。言葉が分からないので話の内容わからないけど、言葉の調子からそう感じる。
ここんとこ突発的な出来事も起こらないし、苦労もなしなので読み物的には平凡な日が続いていてすみません。でもみんな日記に書かれている事実ばかりなので飽きたらごめんなさいです。
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