2018/04/22 - 2018/07/15
217位(同エリア507件中)
おくさん
マドリッドの道1 日本出発 マドリッドへ
2018年4月22日
2015年からサンチャゴ巡礼の道を歩き始めて、往復の飛行機代はスペイン・ポルトガルに何日居ても同じだし同国内での生活費は物価が安いこともあって大したことないのでシェンゲン協定内で目いっぱい滞在するようになりました。無職の強みです。そんなこんなで1回やってくると複数の道を歩くもんだからイベリア半島内で歩くカミーノは毎年マイナー度がどんどん増して今年はマドリッドの道(Camino Madrid)を歩くことにしました。どのくらいマイナーかと言うとこれから分かってくると思います。地図は2015から2019の5年間で歩いた道ですが、それぞれみんな特徴があって面白いです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
他にも歩いてない道がイベリア半島内にはいくつもあるのだが、これ以上マイナーな道にはアルベルゲ情報もないし、アルベルゲ自体ないのではないかと思われる。マドリッドの道のアルベルゲ情報も若干心もとないし、アルベルゲのない区間も幾つかあるようだ。まぁ行けば何とかなるのは想像できるので、今回もなんとかなるだろうと思う(ようにした)。
今回もゴールデンウィークを避けて、その前の4月22日に成田を出発する航空券をゲット。少しでも安いチケットを買いたいので、頻繁にネットでチェックするのだが、ユーロが高いのか燃油が高いのか、昨年みたいに安いチケットが見つからない。仕方ないのでその中で一番安いチケットを購入。マドリッド往復で85,000円ほど。昨年より3万円も高くなってしまった。でも一般的にはこれでもずっと安い方だろう。もちろん途中で乗り換えあり。
夕方の便なので時間はたっぷりあるから気楽だ。前橋から高崎駅で上野・熱海行きに乗り換えて1,940円。上野不忍口から少し歩いた京成駅で特急成田1,300円。特急と名が付いてるが特急料金は掛からず、掛かるのは別の電車のスカイライナーだけだ。間違ってスカイライナーに乗らないようにしよう。成田空港駅は第2(3も一緒)、第1ターミナルの順に止まり、利用するカタール航空は第2ターミナル。カタール利用はこれで2度目だが全部忘れている。
ずっと先の話だが、帰ってくるのが夜になるので、今回は成田のウェイティングエリアと言うところで夜明かしして帰る作戦を立てている。その下見でウェイティングエリアを見に行ってみる。棟続きかと思ったが第2ターミナルから一旦外に出て、外の連絡通路を歩いた途中に独立した平屋の建物だった。中に入ってみると既に数人がごろごろしていた。ネットで見たとおり畳のスペースもあり自販機もトイレもある。こりゃいいやとほくそ笑む。 -
※お役立ち情報
成田空港ウェイティングエリア。警官(ガードマンかな)が頻繁に巡回に来るので安全だしトイレも自販機も完備、もちろんエアコンも。早朝出発や夜中帰国の人にお勧めです。
日本最後の食事は第2ターミナルに出店している吉野家で牛カルビ生姜焼き定食Mサイズ650円。これから3ヶ月近く日本食とはおさらばだ。そうこうしている内にカタールのチェックインが始まったようだ。じゃぁその前に近くのベンチで友達のうぶちゃんが餞別にくれた八海山ワンカップを柿ピー肴に飲み干してから列に並ぶ。往復4回乗る飛行機のシートは既にゲット済みなので急いで並ぶ必要ないのが気楽。後ろに並んでいる日本のご婦人二人とお喋りしてみると、エーゲ海クルーズ10日間だそうだ。聞きもしないのに「ツアーじゃないんですよ」と強調している。私がビーサン姿なので旅なれた人と思ったそうだ。それでツアーじゃないと強調したのかな、プチ対抗心?
チェックインカウンターでは旅行期間が余りに長いので、受付のお姉さんは今年1月に行ったポルトガルツアーの日数と合わせて計算してるようだ。昨年はシェンゲン協定ぴったりの90日間にしたが、今年は2・3日の余裕を持たせて日程を組んでいるので心配後無用と言ったら安心したようだ。去年もエティハド航空のチェックインで同じことを言われたので、日数オーバーの乗客を乗せると航空会社にも何かペナルティーがあるのかな? -
飛行機はほぼ予定通りに飛行して9時半ドーハ着。9時半ってどこの9時半なのかさっぱり分からない。ここでなんと10時間半の待ち時間!!ドーハでは長時間の乗り継ぎ客には無料でドーハツアーが用意されているのだが、私の出発時間を考えると危険なのでひたすら空港で待つことにする。そんだけ待ち時間があると出発ゲートも発表されないし、カウンターで聞いてもまだ分からないそうだ。ま、安いチケットなので仕方なかろう。考えようによっちゃマドリッド往復で15万円の航空券を買う人だっている訳だから、それと比べたら6万円も安いチケットだ。10時間待つのを時間給に換算したら1時間6,000円か、大した自給じゃないかと負け惜しみで考えてみる。
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ウロチョロしてる所に黒人の係員がやって来たので待ち時間が長くてねー的なことを言ったら「スリーピング」と言って寝られる部屋を教えてくれる。すりガラスの大きな部屋で、中は薄暗くてとても静か。モスリムの国なので男女別々の部屋になっているようだ。横になれる長イスが沢山並べられているので座ってみる。これなら目覚まし掛けて寝られそうだ。しかし一眠りしたところで大声の出発案内アナウンスで起こされる。これが約15分置きにあるからたまったものではない、熟睡は無理だ。そりゃそうだよな、寝過ごして乗り継ぎの飛行機に乗れなかったら大問題だもんな。
※お役立ち情報
ドーハ空港には全てのゲートにこのクワイエットルームなる仮眠室があるようです。人間工学に基づいた(想像です)長椅子があって横になるには最適です。ただアナウンスがなぁ、、、
何か食べたいけど、どこも空港値段でお高くなってます。野菜ジュース大とジャムが入ったクロワッサンで1,300円を食べてみる。たまらんね、日本のコンビニなら300円くらいかな。
気になるから早めにチェックインカウンターを確認しときたいのでインフォメーションに行ってみると、このチケットはバージョンアップが必要とか言ってるようだ。何のこっちゃ!?メモを書いてもらって、離れた別の受付に行ったところ、係りの女性は電話で連絡してくれてチケットは何もしなくていいそうだ。メモには「まだゲートは発表されない。12:30になったらスクリーンで表示される」ような事が書いてあった(ようだ。英語片言)。 -
何とか10時間半の待ち時間をやり過ごして14:20発のマドリッド行きに乗り込む。14:20っていつの14:20なんだろう?ドーハ時間か。エア300の新型機で綺麗だしシート幅も広い。モニターのレスポンスも早くてストレスれす。最高だったのが窓側3席を独り占め!!何度も飛行機乗ってるけど初めての幸運だ。前の席も3列誰も座っていないので赤字フライトか?滅多にない幸運をカメラに収めていたら、CAさんが私も撮ってくれるという。どこの田舎者かと思ったことだろう。御覧のように後ろの席までガラガラです。食事も美味くて、食べたらすぐ横になって5時間くらい熟睡した。目覚めたら軽食の用意が始まってたので驚いた、良く寝たんだなー。
スペイン時間夜の9時10にマドリッド・バラハス空港到着。時計をスペイン時間に直す。乗り継ぎ待ち時間含めて27時間くらいかかったかな。丸一日以上だ。マドリッド空港では外国からの便はターミナル4sに到着し、エレベーターで地階へ降りて無人トラムを乗り継いでターミナル4へ移動。また上階に上がってやっとパスポートコントロールに辿り着くことができると言う少々分かりづらい空港だ。毎回心配の種のバックパックも無事に届いていたので一安心。 -
ドーハに続いて今度はここで夜明かしだ。ネットで得た情報に従って2階のマックへ移動。ここは24時間オープンしているので夜明かしには持って来い。腹ごしらえにツナサラダとコーラで7.5ユーロ。マックは空港内でも普通の値段で商売しているらしい。他の店を覗いたら、もろ空港値段なのでマック大盛況。がんばれマック。
※お役立ち情報
2階の出発エリアにあるマック。夜明かし可能です。トイレもマックの隣にあります。
誰しも考えることは同じで、店内には夜明かししようとするのが丸出しの客が沢山いる。中にはスーツケースを無造作に置いたままソファで熟睡している人たちまで居る。たいした度胸だなおい。そうかと思うと一人の女の子は長時間同じところにいないで、時々席を移りながら時間をつぶしているようだ。一箇所にいる方が危険を感じるんだろう、やっぱり女性の一人旅は男より神経を使うんだろな。ヒゲボーボーの青年が店内を物乞いして歩いているようだ。なんで空港で?しかも店の中にまで入ってくるんだなとちょっと驚いた。こういうのが居るんじゃ女の子も気を使うわな。
朝の5時半になったら旨い具合にデサジュノ(朝食)サービスが大きな写真掲示と共に始まった。まさしく渡りに船!目玉焼きとハム・チーズバーガーに大きなカフェコンレチェをゲットする。値段も3.85ユーロと良心的。暖かいし腹ペコだったので生き返る感じがする。2人前食べたいようだ。これはきっとサービス価格、がんばれマック。
おっと、一日1記事のつもりがいつの間にか日にちが代わっていた。て言うか、ドーハで既に23日になっていたので、これはもう24日朝の出来事だ。という事で続きはマドリッドの道2へつづく。
マドリッドの道2 カミーノ見つからないし宿もないし
4月24日 歩き初日
マドリッド・バラハス空港(バラハスだかバハラスだか分からなくなる)。庶民の味方マックで夜明かしして現在6時ちょっと前。ここまで来たら夜明けが近いので気が楽だ。明るくなるのが7時なので、その時間になったらマドリッド市内に向けて行動開始しよう。近くのソファで寝ているカップルは相変わらず熟睡中、中々肝が太い。今頃またコインをくれとヒゲの若い男がやってきた。働けよ。
外に出てみると空港のバス乗り場が昨年と違うようだ。でも目立つバスが止まっているのが見えたので簡単に見つけることができる。ドアはロックされて乗り込めないが、私の後ろに数人が並び出したら運転手がやってきて開けてくれる。市内まで5ユーロ。この第4ターミナルが出発点で、次は小さなバス停だった。ターミナルではないのかな?その次がT1で第1ターミナルだ。その風景を見たら、昨年はこっちから乗り込んだことが分かった。と言うことは、帰りはT4がバスの終点になるのか。これは間違って乗り過ごすことがないのでちょっぴり安心材料だな。T4sはカタールで、T1はエティハド航空ってことらしい。
※お役立ち情報
このエアポートバスは運転手からチケットを直接買えますが、使えるお金は20ユーロ以下だそうです。コインか小額紙幣を用意しましょう。 -
バスの終点はアトーチャ駅。マドリッドは3年続けてやってきてるので少しは土地勘があるのでマヨール広場を目指してさっさと歩き始める。アトーチャ通りからこの角を曲がって曲がって曲がった先に帰りに予約しているオスタルがある筈だと思ったが、面倒なので確認しには行かない。
マヨール広場について一息入れてたら物乞いのお婆さんがやってきて、しつこく食い下がるのでビニール財布から1ユーロを上げたところ、それを見たお婆さんもっとくれと言い出した。自分も食べるんだとそれ以上は断る。こんな所にいるとまた別口の物乞いがやってきそうなので目的のサンチャゴ教会を目指して勘で歩き始める。しかし一年ぶりなので勘も錆付いていてぐるぐると迷い狂う。GPSもビルが林立する都会では電波が届いてくれないので使い物にならない。 -
何か腹に入れたいなと思ってたところに、チョコレート屋があったので渡りに船と入ってく。このチョコレートとチュロスを食べさせてくれるところが意外と見つけにくくて中々食べる機会がないのだが、偶然あって良かった。狭い店内は地元の人でいっぱい。ここはやっぱりチョコレートとチュロスの一択でしょう。希望して食べたくせに朝から甘くて濃厚なチョコレートと油べったりのチュロスでちょっとげんなりした。
地元の人3人に聞くも、スペインあるあるで知らないのに教えてくれる人がいる。二人目に聞いたおじさんは想像とは真逆を教えたのでこれは信じず、すぐ3人目を捕まえて聞いたところ、この人は具体的に教えてくれたので信じる。やっぱりさっきの人は間逆だった。「分からない」って言えないんかな。すぐ日本人4人組がやってきたので路上で立ち話。4人は親子でスペインは初めてだそうだ。いいねー、親子4人で海外旅行なんて。しかもツアーじゃなくて個人旅行とは羨ましい。 -
9時半サンチャゴ教会の前に辿り着く。今回はマドリッドの道なので、ここマドリッドのサンチャゴ教会が出発地点なのだ。ここでいっとう最初のスタンプを貰ってから歩き始める作戦。10時に開くのは分かっているので目の前の広場に座って待つことしばし、15分前になったらローマンカラーの神父さんがやってきたので、手でスタンプを押すポーズをしたら通じて、5分前に入れてもらえる。スタンプを貰い、今晩の宿情報を教えてもらおうとするが、やっぱり26km先のトレスカントスのアルベルゲは難しいようだ。それなら初日だし軽く歩いて9kmほど先にあるコリアン経営のアルベルゲに電話してもらったところ、フルだとーっ!このシーズン前にそんな筈あるかい。きっとたった一人の為にアルベルゲを開けるのが面倒なのは言わずもがなだけど、そんなこと言ってもしょうがないのでアルベルゲは諦める。せめて安いオスタルが途中にないか聞いてみると、途中のFuencarra(読み方分からない)にはオスタルが何軒かあるそうなので気をよくする。取りあえずそれに賭けるしかない。
※お役立ち情報
マドリッドのサンチャゴ教会、受付は10:00-13:0018:00-20:00。クレデンシャルも発行してます。出口には必ず物乞いのおばちゃんがいるのでコインを上げてください。
でもマドリッドの道、正直お勧めしません。私には素晴らしかったけど今まで歩いたどの道よりも過酷です。
予想どおり教会の扉の外には昨年と同じおばちゃんが座っていて紙コップを出してきたので昨年同様ペケーニョペケーニョ(少し少し)と言いながら1ユーロ以下のコインをじゃらじゃらと入れたげる。合計しても1ユーロ位だろう。おばちゃん去年の私を覚えていたかな?
さて準備もできたことだし、いよいよマドリッドの道スタートだ。この道を歩いた日本人のブログはたったひとつだけ見つけて、その人もマイナーなこの道に表示物がなく難儀していた。それによると何しろ地下鉄の駅を辿って行けばマドリッドを脱出できるそうなので地図を頼りにもくもくと歩き始める。幸い、地下鉄駅は大きな通りにずっと続いているので取りあえずは迷うことなく歩き続けることができる。バックパックに下げている帆立貝を見たのだろう、年配のじいちゃんから「おっペレグリノ!」と言う声を背中に2度聞く。大都会でもサンチャゴ巡礼を知っている人は僅かながらいるようだ。 -
さて、巨大なラウンドアバウトまでやってきたが、これ以降の目標が分からない。うーんどうしたもんかのーと悩んでいるとご婦人3人組がやってきたのでトレスカントス方面を教えてもらう。でも世界あるあるで女性は道については苦手で地図も読めない人がほとんど。歩いて行くのは無理だから地下鉄で行けだのバスを使えだの言っているが、おおよその方向は分かったので何しろマドリッドの大都会から早く脱出したい思いで歩き続ける。道端には極端に傾いたマイケルジャクソンみたいなビルが道路に覆いかぶさっている。非常に落ち着かない。この中で働いている人達、平衡感覚だいじょうぶかな?
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のっぽビルが立ち並ぶチャマルティン駅の側までやってくることができる。でもそこを過ぎて暫く行くと行き止まりなのが離れたここからでも見て取れる。向こう側に行くなら乗り越えられるところがあるだろうと進んでいくと、やってきた車が迂回路を教えてくれる。でもまた次の分岐で分からなくなったので、ここでも地元の人を捕まえてトレスカントス方面を教えてもらう。みんなサンチャゴ巡礼路を知らない人ばっか。
やっとこさマドリッドを脱出できて、神父さんが教えてくれたオスタルが何軒かあると言う町までやって来ることが出来た。時間的にはまだ早いが初日だしマックで徹夜明けなのでここで休みたい。道の両側にくまなく目を走らせてオスタルを探すも中々それらしき建物は見当たらない。1軒CASAと書かれた店があったので、CASAは宿の筈だと入って行き身振りを交えて泊まりたいことを告げたらキョトンとされる。ここは普通のレストランだった。どうも調子が悪いな。
結局、オスタルが見つからないまま町外れまでやって来てしまう。ここでまた分岐だよ。知らない土地で間違った方向に行ってしまうと修正に莫大なエネルギーを要するのでここでも地元のおっちゃんを捕まえて教えてもらう。あれ?自分が想像してたのと方向が違うことを言ってるなぁ。でも自分の勘はとっくに全滅しているので地元の人の方が正しいだろうと半信半疑のまま進むと、また地元の人たち数人がたむろしていたので再度教えてもらう。やっぱりおっちゃんが教えた方向であっているようだ。でも「20kmもあるから歩いて行くのは無理なのでバスを使え」と親切・真剣に言ってくれる。みんなどこまでも歩いていく巡礼を知らない人ばっかり。それでも方向は合っているようなので安心して進むことにする(ちっとも安心じゃないけど)。 -
言われた通りに進んでいくとまた行き止まりにぶつかる。えーっとと考えていると守衛用の建物から警備員さんがやってきてカルテラ(舗装路)を右に行けというのでそうするっきゃない。これが高速道路じゃないかと思うほどの大きな道で(写真)、車がビュンビュン走っている。こんなとこ歩いていいのかなぁとガードレールの前で考え、後ろを振り向くと警備員さんが「行け行け」と手でサインを送っている。じゃぁとガードレールを乗り越えて端っこをびくびくしながら歩くことしばし(スペインって片側1車線の田舎の一般道路さえ制限時速が100㎞だったりする)。パトカーが来たら捕まるんじゃないのかなとドキドキしながら歩き続ける。ガソリンスタンドがあったのでコーラを飲んでまた教えてもらう。この人の言うことには、あそこに見える陸橋を渡って向こう側に行けと言う。もうぐちゃぐちゃだけど高速道路みたいなのから抜け出せたので良かった。その後も数人の人に聞きながら進むのだが、どれもこれも半信半疑のことばっかで精神的に疲れてくる。
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道端に大砲が2門据えてある大きな建物があったので、どっかの金持ちの悪趣味かいなと思いながら塀沿いを行くと、機関銃を構えた兵隊さんが道路から引っ込んだ門の所に立っていたので軍隊の基地なのが分かった。えっと、ここでまた聞いたほうが身のためかなと地図を出そうとしていたら、兵隊さんが向こうからやって来てくれる。想像だが、こうやって道に迷った巡礼がたまに前を歩いているのかも知れない。兵隊さんはさすがに地理に明るくてカミーノも知っていた。今来た道を戻るとサイクリングロードがあるから、それがカミーノだそうだ。ここでやっとやっとやっと光明を見た思いがした。ふー、ここまで長かった。
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さて、サイクリングロードまでやってきたが、この道をどっちに向かえば目的のトレスカントス方面なのかさっぱり分からないので誰か来るのを待っているとちゃんとやって来た。どんなに時間が掛かったとしても、正しい道を歩いていられるなら精神的にもどんだけマシか分からない。今日はもうどうせ宿の当てはないことだし、ゆっくり歩いて途中に手ごろな寝床(ベンチとか屋根とか)を見つけたらそこで寝てしまおう作戦にする。この道でやっと本日初の黄色い矢印を目にする。歩き始めてから6時間以上経過していたよ。記念に写真撮っとこう。
しばらく歩いていると大きな道路の反対側に大きく「カマ」と書かれた看板を発見する。カマはスペイン語でベッドのことだ。建物は宿には見えないけど泊まれるんかなーと考えていると自転車がやって来たので(サイクリングロードだからね)聞いてみるが、この人も何のことだか分からないようだ。近くに学校があるので、そこの生徒用じゃないのかと言っているらしい。自分は巡礼はしたことないので巡礼宿のことも知らないと言っているようだ。やっぱり駄目か。
サイクリングロードなのに分岐が現れた。どっちを行けば正しいのか判断できなかったので、じっと自転車がやって来るのを待って教えてもらう。良かった今回も自分が想像してたのと別方向が正しい道だった。延々と歩いて、とうとうトレスカントスの町外れまでやって来た。時間的にもうこの町で泊まる以外ない。ここを過ぎれば大平原が待っているだけだから。大きな陸橋を渡ってトレスカントスの町中へ。幸い黄色い矢印が続いているので、それに従い大きなショッピングモールへやってきた。でもそこで矢印はプッツリ終わってしまった。この町で一番安いオスタルは38ユーロとの情報を持っている。ほかはもっとずっと高いので安いオスタルに泊まれれば御の字だろうと考える。でもやっぱ、アルベルゲがあることはあるんだから、ダメと確認しないまま諦めるのは嫌だったのでタブレットの地図を頼りに行ってみる。 -
え、これがアルベルゲ!?と思わせるほどの立派な建物。想像とはまったく違ってたが、地図だとこれなんだよなと恐る恐る自動ドアの立派な玄関を入っていくと女性の警備員さんが応対してくれる。ここアルベルゲ?と聞くと、シー(イエス)とのこと。ジェスチャー交えて寝られる?にもシー。マジですか!!このアルベルゲはベッド数2で希望者は必ず電話で市役所に連絡することとネットでは書かれていたので9割がた諦めていたが、まさか泊まれるとは我が耳を疑った。瓢箪からアルベルゲだよ。しかし、チェックインは夜の10時半で翌朝のチェックアウトは6時。へとへとだから明日は8時に起きようなんて夢はこのとき潰えました。メチャクチャな時間設定だがこの際泊まれるんなら何でもオッケーだ。
バックパックはここに置いていいから近くのカルフールで食事でもしてきたらと提案される。見ると、受付の後ろにはバックパックが1つ置いてあった。歩いている間は誰にも合わなかったのに先着が一人いて、その人が予約を入れたのかな?これは昨年の初日と同じ、歩いている間に会えてたらどんなに心強かったか。料金を聞くと良くわからないことを言っているので、ドナティーボ(寄付)かと聞くとそうじゃないそうだ。なんと完全無料だった。だから一方的でメチャクチャな時間設定なのが理解できた。ドナのアルベルゲはあちこちにあるが、無料なのは後にも先にもここだけだった。サンチャゴ巡礼に対するスペインの懐の深さを今更ながら有難く思った。 -
教えてもらった巨大カルフール。2階にレストランが集まっていたので安そうな店を物色して入る。肉体的にも精神的にも疲れた一日だったので単品でビールとサラダとステーキを頼む。合計9ユーロなのでやっぱり安い店だ。あろうことかこの焼きすぎて硬いステーキを半分も食べられなかった。ビールは余裕で飲めたが疲れすぎて胃が働かないようだ。も、もったいない。ウェイトレスさんが持ち帰るかと聞いてくれたが食欲がないのでそんな気にもならない。その後一段落してから肉は勿体ないことをしたと思った。
1階のスーパーに移動して明日の食料を仕入れるが、バナナとオレンジは量りに掛けて値段シールを貼らなかったのでハネられてしまった。くそ。果物売り場の近くに量りがなかったのでレジがやってくれるものと思ったよ(そういうスーパーもある)。
アルベルゲ前に戻ると長身の巡礼が近寄ってきた。カナダからやって来たジェグメイ。とても発音が難しい。二人して近くのベンチで時間つぶしをする。この人もマドリッド脱出では苦労したらしく、同じ所を撮った写真を見せっこする。でも本物のGPSを持っているので私より早く矢印を見つけられたらしい。小さい画面を操作して見せてくれたが、初めて見る分にはそれほど大した感じはしなかったな。値段は高いしバッテリーもすぐ終わってしまうそうだ。やっぱりマドリッドの道を歩こうなんて人は彼方此方の道を歩いている人で、巡礼は5年前から始めたそうだ。 -
真っ暗の中、1台の車がやってきたので係りかと思ったが違って、なぜかガードマン。その人と話している内に今度は本物のパトカーがやってきた。この人が本物の係りだった。施設内を案内されてベッド・シャワールームの説明を受けやっと休めることができた。ベッド数2はそのとおりだが、部屋は広くて雑魚寝なら10人位は泊まれそうだな。2段ベッドのマットレスが下に下ろされていて一人1ベッドになっていた。簡単に洗濯したものをその柵に掛けておく。
今日は道は分からないし宿情報は全滅。もう野宿でいいやと腹を決めたが、幸運なことにアルベルゲに泊まれることができた。終わり良ければ全て良しだ。もう時間は12時近いが明日は6時にここを出なければならない。さっさと寝てしまおう。初日なのに無理をしたのでちょっと腰が痛い。
マドリッドの道3 ☆みっつ Hostal El Chiscon -
4月25日 歩き2日目
早朝6時はスペインでは真夜中。昨夜は遅く寝たが目覚ましのお陰で二人とも起床できる。準備をして廊下に一歩出るとそこは暗闇。ベッドルームは昨晩警官に案内されるままやってきたので戻る道筋を二人ともはっきりと覚えていなかった。ここは階段を下りて地階だったのをやっと思い出した。手探りで階段を探し、上へ上がると明かりもなく大きくて暗い事務室があった。怪しい人影が二人、手探り状態で歩くさまは間抜けな泥棒に見えるだろう。二人して「こっちか、こっちだ」と何とか昨日の受付まで到達することができる。
広ーい事務室に長ーいカウンター。なんかどっかでも見たような光景だな。ここはトレスカントスの市役所らしいのが分かった。重要な市役所の中に見ず知らずの外国人を良く泊めるなスペイン。だから夜遅いチェックインと早朝のチェックアウトも市役所職員がいない間にと言う事なのが分かった。お陰でこうして泊まることができました。太っ腹のスペインありがとう。
警官は受付の椅子に座ってずっと寝ずの番をしていたようだが昨晩同様機嫌よく応対してくれる。カナダ人が持っているのは昨夜二人が出したゴミで、ごみ箱から袋に移し替えて持ってきてくれた。無料で泊めて貰った恩義をこうやって返してくれたらしい。恥ずかしながら私はそこまで気付かなかった。
朝早くからやってるバルを教えてくれたので二人で朝飯求めてバルへ向かう。真っ暗の町に煌々と明るいバルはちょっと不思議な光景に見えた。店内に入ると沢山の地元の人たちが朝飯を食べている。次から次へと絶えることなく人がやって来てはささっと食べて出勤していくようだ。スペインって自宅で朝飯食べないのかな? -
カナダ人は足が痛いと次の町へはバスで行くそうだ。旅仲間ができたと喜んでいたのだが、今日も一人歩きが決定か。昨日、町に入るために渡った大きな陸橋を戻って巡礼路復帰を目指す。下の道路にはまだ暗い中を出勤のためと思われる車がマドリッド方面に向かって突っ走っている。道路の反対側に出ると少し高台になっていて、ここから見ると行く先は本当に荒野のようだ。矢印はその荒野に向かってずっと続いているようだ。徐々に明るくなってきて気分は爽快になる。
尾瀬みたいな風景がずっと続いているが、飛び石で向こうに渡る所が8ヶ所もあって、その都度真剣モードで超えなければならない。そのどれもが片側が1mほど水が落ちており、バランスを崩して落ちる場合は滝つぼ側でなく川上側と、必ずシミュレーションしてから渡る。まぁ滝つぼというほどではないが、落ちたらずぶ濡れ下手すると怪我だ。川上側に落ちるならせいぜい膝まで濡れる程度。真剣モードが功を奏して落ちることは一度もなかった。めでたしめでたし。
昨日の疲れが繰り越されたままで朝から調子が出ない。予定通り今日は13kmのショートコースで助かったが頻繁に休みを入れたので5時間ほど掛かってしまった。時速3km以下か。目的の町Colmenal Viejoにアルベルゲはないので、巡礼御用達の Hostal El Chiscon を探す。ネットの情報では巡礼割引があるそうだ。地元の人数人に教えてもらったところ、巡礼路からは外れた位置にあるようだ。最後に聞いた人は親切にオスタルの前まで連れてってくれ、この人は巡礼経験者なのが分かった。 -
オスタルと言うのはホテルより一格下がる宿なので、20ユーロだと嬉しいなと思いながら来てみたら、予想に反して38ユーロ。でも来てみて分かったけど、ここんちは本物のホテルのようだ。しかも門には★みっつを誇らしげに主張している。巡礼向けにオスタルと名乗っているだけなのかな。レセプションと書かれた入り口に入ってチェックイン完了。受付のセニョーラにマドリッドで道が分からず苦労したと(身振りで)言ったら、あなたはファーストカミーノかと聞かれ「4回目なら大丈夫。ファーストカミーノの人にマドリッドの道は難しい」とのこと。どうやらこの人も巡礼経験者のようだ。
部屋は風呂もトイレも併設されている立派なもの。折角なので湯舟にお湯をはって体力回復に専念しよう。洗たくしたけど物干しはないのでクローゼットのハンガーを利用して部屋のあちこちに干しておく。さてそしたら次は飲み食いだ。セニョーラにスーパーの位置を教えてもらったら、ミラドールと言うのがあるそうだ。行ってみると普通のスーパーではなく、大きな建物に個人商店が入っている複合施設のようだ。スーパーの方が勝手が分かるので一旦外にでてスーパーがないか探してみたが近くにはなさそうだ。舞い戻って肉屋で生ハム、八百屋でトマト2、キウイ、オレンジを買い求め、外にあるパン屋では1リットルビールにパン一袋とコーラを買う。結構な荷物になった。 -
アルベルゲと違ってキッチンはないので洗面所の大きなコップにナイフでカットした果物を盛り付け一人宴会の始まり。だいたい巡礼に出ると一日2食で、遅めの昼と早めの夕食をいっぺんに取ることが多い。そして夕方には寝てしまうという非常に健康的、規則的な生活になる。さらに毎日ガシガシと歩き回るので究極のダイエットなのでは。毎年帰るころには5kgくらい痩せている。食べ終わってからはベッドの上でネットしたり寝てしまったりして過ごし体力の回復を目指す。明日も16kmのショートコースなので徐々に体も慣れてくるかな?マドリッドの道は今まで歩いたどの道よりも巡礼が少ないので、当然のことながらアルベルゲも少なく、ない行程も幾つかある。そういう時は仕方なくちょっと高いオスタルを探すことになる。一日に歩く距離は宿次第なのだ。
マドリッドの道4 山の中のオスタル
4月26日 歩き3日目 -
Gran Hostal El Chisconは朝食つきだ。7時半に1階のバルに下りて行って朝食タイム。ずっと部屋にいたので見かけなかったが、昨晩は30名くらいの宿泊客がいたようだ。私には分不相応な立派なオスタルだが、泊り客の風体を観察すると、ここはビジネスホテル位の位置づけらしい。朝食は充実していたのでたんまり食べて歩くエネルギーをチャージする。山登りの格好をしたグループがいたので、巡礼かと期待して尋ねるもただのハイキングらしい。やっぱり今日も一人歩きか。おやつ用にカステラパンを1個いただいてみる。
親切な受付の女性にマリアカードの裏に印刷してある自分のサイトを紹介すると、カウンターの中に招き入れられてパソコンで出してと頼まれる。世界のどこに居てもキーワードで検索すると即座に自分のサイトが出るのは素晴らしい。日本に行くのが夢だとか。マリアカードは今日が誕生日なので凄く嬉しいと喜んでくれる。巡礼者を応援してくれてる気持ちが伝わるセニョーラです。 -
今日もショートコースなので、ゆっくりと8時過ぎに出発のためレセプションに鍵を返しに行ったら、親切なセニョーラに今晩の宿を予約してあるのかと聞かれる。アルベルゲが希望だと答えると即座に電話してくれたが出てくれない。ま、今の時間ならそうだろね。次にオスタルに電話。ゴ、ゴ、59ユーロだそうだ!エクシペンシブしか言葉が出ない。すぐ次へ電話してくれる。今度は15ユーロなので即決。ネットで紹介していたオスタルだった。オスタルなのに安いし、これで今晩の宿は安心だ。
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ここのオスタルは巡礼路から外れているので、セニョーラに教えてもらった通りに歩いて行くと黄色い矢印を発見、簡単に巡礼路に復帰できる。自然の道がずっと続き、窪地になった道がずっと続くので、雨の日には川になりそうな道だった。ここは本降りの日には歩けないんじゃないのかな?天気が良くて助かった。
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ずっと山道と丘越えが続き、まだ体が慣れてないので上ったり下ったり疲れる。目的のManzanares el Realの町へは長い橋を渡って入って行く。じゃぁそろそろ予約したオスタルがあるのかなと気を良くするが、巡礼路は町の名前が書かれた小さな門には入らずに郊外へ続いていき頼みの町からは離れてしまった。
町外れのラウンドアバウトで矢印を見失う。相変わらずGPSが当てにならないので誰か来るのをじっと待つことしばし、赤い車がやってきたので止まってもらい尋ねると、この男性は良く知っていて私のタブレット地図で現在地まで教えてくれる。現在地さえ分かれば目的のオスタルは印が付けてあるのでドンと来いだ。グラシアスとお礼を言うと車は走り出したが、すぐ止まって「Camino de Santiago ?」と聞いてきて、頑張ってと応援してくれたようだった。
この後からやっとGPS電波をキャッチし出したので、電源を入れたままタブレット片手に歩き続けることにする。電源を切るとまた電波をキャッチするのに暫く掛かりそうなので。 -
目的のオスタルは町からは外れてるんだなと思ったが、岩山を越えたまったくの隣村だった。到着してみたら周りには店の一軒もない山の中。何でこんなへんぴな所にオスタルがあるんだろうな環境だ。当然、今晩の客は私一人だろう。たどり着いたオスタルの門には鍵が掛かっていて中に入ることができなかった。入り口には電話番号が書かれているので、犬の散歩にやってきたロンゲの村人を捕まえて電話してもらおうとアレコレやっていたらそこへオーナー夫婦が車で到着。料金は予約したとおり15ユーロなので一安心。昨日が35ユーロ(最初は38と言われたが支払いになったら値下げされてた)だったし、ここんちはネットの紹介では25ユーロだったので15ユーロはちょっと心配してた。オスタルはアルベルゲやドミトリーと違って、基本一部屋なので15ユーロは格安。シーズンオフだからかな?
夕飯が8ユーロで朝食は2.5ユーロとのこと。周りには何もないので両方お願いする。7時から夕飯だそうなので、その前にビールを一杯飲ませてもらう。2ユーロ。併設の大きなレストランもあるので、ここはシーズンになると観光地になるのかも知れないな。それともハイカーの基地とか。 -
部屋にはトイレ、シャワーはないけど泊り客は自分だけなので気楽。部屋の鍵はもとより、ドアは開けっ放しにしといても気にならないほど。シャワー室には大きな石鹸ボトルがあったので、ジャージのズボンまで洗濯してみる。アルベルゲには必ずある物干し場はないのでハンガーを使って部屋干し。乾くかなぁ?
-
夕飯の一皿目はスープ。良く利用していたインスタントスープにスパゲッティの細切れが入ったのと同じタイプだ。二皿目は薄いステーキとジャガイモをソテーしたもの。とてもショッパイけど完食。ビールと味のないパンと食後にアイスクリーム。最後にコーヒーかテ(お茶)と聞かれるが、コーヒーを飲むと寝られないたちなのでそれはノーグラシアス。ビールも付いて8ユーロなら格安だろう。
今日は到着してみてよくよく考えたら、ここって巡礼路から2キロ外れてた。ここから上手い具合に迂回する道がないかなとオーナーに尋ねても、来たときと同じ道を戻らなくてはならないようだ。なので明日は元の巡礼路に復帰するために、またあの山坂を戻らなくてはならない。こんなん初めてだがマイナーな道なので予想外のことが色々あります。明日は明日の風が吹くな気持ちでないとやってらんない。
マドリッドの道5 やっと普通のアルベルゲ
4月27日 歩き4日目
今は午前5時まえ、日本なら明るくなってくる時間だが、スペインの朝は遅く、更に夏時間を採用しているので真っ暗闇の真夜中だ。体力回復の為に今日もショートコースにする予定。あと数日は宿が不安定なので予想外の出費を覚悟しなくては。宿が当てにならないのでWi-Fiが有る内に出来る限りの情報収集を心掛け印刷して持ってきた地図にせっせと書き込む。
昨日の内に朝食用として2.5ユーロ支払ってたが、食堂に鍵がかかっていてどこからも入れないとはこれいかに!?預かっている鍵ではどこの扉も開けることができなかった。あちこち施錠する宿だが、まさか朝食を食べる食堂に入れないとは思わなかったので確認しなかったのが敗因か。オーナーは帰るときに「明日朝は入口の扉と門を施錠して鍵はポストに」と言ってたんだがな。朝飯代の2.5ユーロ損した気分になる。 -
7時45。一昨日買ったクロワッサンの残りがあるのでまだいいが、残念な気持ちでスタートしようと玄関にきたら、そこに朝食の用意が!しばらく前に来たときには確かになかったので、こっちの出発時間に合わせて用意してくれたらしい。ま、紛らわしい。予定より早くスタートしたら食べられなかったじゃないかよ。カステラ2コにジュースと小さなポットにコーヒー。お子ちゃまが食べるレベルだがスペインの朝食はこんなもんだ。
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同じ道を歩くのは嫌なんだが、ここは巡礼路から2キロ外れてるので昨日やってきた道を戻らざるを得ない。周りは岩山だらけで渓流も音をたてて威勢良く流れている。ハイキングで来たのならこの景色を存分に楽しめると言うところか。地図を頼りにちょっとだけショートカットを加えて巡礼路に復帰できる。
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ずっと素晴らしい景色の中を歩けるが、2時間も歩くと疲れてきたので、まだ一昨日の疲れが残っているのか体が慣れてないのかテレテレと歩き続ける。この景色をフェイスブックで応援してくれる皆さんにも見てもらいたくてバックパックからタブレットを引っ張り出す。これが結構面倒なので、心に余裕がないとやらないが今はだらけているので気分転換にやってみる。自然の石を積み上げて柵にしているので、幾らかスペインぽい気がして喜んで貰えるかも知れない。カメラは腰のケースに取り付けてあるのでひょいっと取り出せるので気楽に撮ってるが、カメラで撮ったのをフェイスブックに送るのは面倒なのでやったことない。
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向こうから牛御一行さまがやってきた。警戒して道の端っこに立ち止まってやり過ごそうとしたら、牛もこちらを警戒しだして歩みを止めてしまった。この30頭ほどの群れを飼い主は車に乗って移動させてるらしく、牛が進まないからこっちに来てくれと言ってるようなので牛の隣をビクビクしながら通り過ぎる。牛って体は大きいし大きな角があるからちょっと怖いけど、とても大人しく気が小さいようだ。
mataelpinoの町に入るがGPSは相変わらずなので地図を頼りにアルベルゲ探し。右に曲がればいい三叉路を左に行ってしまい、地元のセニョールに教えてもらうと英語が話せる人で「ライト50m」と聞き取れる。と言うことでアルベルゲには11時前に到着。なんだ、さっき右に曲がった角がこっから見えるよ。一周回って到着したってことか。知らないとはこんなもんだ。 -
アルベルゲの玄関前で車をいじってた男性がオスピタレロだった。ここのアルベルゲは到着したら電話連絡してオスピタレロがやってくるシステムと知っていたので、電話がない、あっても電話でのスペイン語は至難の業の私には幸運だ。ベッド代は8ユーロと公営にしては若干高め。受付してくれて施設の案内を終えたらどっかに行ってしまった。偶然いたのはラッキーだったのだ。
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真新しいアルベルゲで5ツ星に相当するだろう。ベッドルームも豪華に4部屋もあってシャワーなんかホテル並みだ。巡礼者はここんとこ見てないような様ことを言っていたようなので(スペイン語オンリー)、やっぱりマドリッドの道は歩く人が少ないんだなと再認識する。でも重要な情報を仕入れられる。明日予定しているセルセディージャ(Cercedilla)アルベルゲは2つともオープンしてるそうだ!そこは夏季のみの情報だったので、これも凄いラッキーだ。歩いているときの最大の関心ごとはその日泊まれる宿があるかないかなので、それが確実なのが分かるととても気が楽になる。やっぱりアルベルゲに泊まると他のアルベルゲ情報も仕入れられるのがありがたい。オスタルではアルベルゲ同士の情報と言うのは仕入れずらいので。
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近くのティエンダ(小さな店)からお昼ご飯を買ってくる。なるべく野菜を食べるようにしているのでビニール袋に入ったカット野菜とタンパク質にはちょっと良いチーズ。オレンジも買ったけど凄い色をしている。それに定番の1リットルビール。野菜の味付けは塩のみ。巡礼も5日目に入って段々調子が出てきた気がしてきた。食後に持ち歩いているコーヒーをお湯に溶かして飲む。このコーヒー、インスタントなのに凄く美味い気がする。それとも気分の問題か?一昨日買っておいたパンを食べきってしまうので、またさっきのティエンダに仕入れに行ってこよう。この道では食料と水は欠かせないようなので。
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洗濯はしてみたものの、物干し場が見当たらないので隣の公園に行って暇つぶしがてら木のテーブルに広げておいたら強い陽射しでみるみる乾いてくれた。とても満たされた気持になれる。だれか巡礼がやってこないかなと公園下の道をときどき見ているがそんな事はなかった。
6時過ぎたのでさっきのティエンダに買出しに行って来る。もうレジの女の子は顔を覚えていてくれて(そりゃそうだ珍しい東洋人だもの)最初よりずっと愛想がいいようだ。缶ビール、オレンジ、ファンタ、バゲットパンで2.6ユーロ。小腹が空いてきたので日本から持参のチキンスープの素に塩を加えてパンを浮かべる。こんなんでも十分美味いので、スペインで1ユーロのスープの素を買わなくても良さそうだが、持参のスープには限りがあるので手持ちが終わったらスーパーで似たようなのを買い足したい。
夕方、隣のベッドルームにご婦人が到着したようなので見に行ってみる。良く分からないが巡礼なのかな?5日間だけ歩くと言っているようだがスペイン語なのでハッキリしない。ちなみにマドリッドからサアグンまでは約270km。私の今のノンビリ具合だと2週間掛かるかな?サアグンはフランス人の道の中間地点なので、サアグンからコンポステラまでは約400km位かな?まだまだ出発したばかりだ。
マドリッドの道2の6へつづく
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この旅行記へのコメント (9)
-
- みっちゃんさん 2025/02/10 17:09:08
- 持ち物のリスト
- いつも楽しく読ませてもらっています。私もスペインへと考えています。
持ち物の写真がありましたが、宜しければリストで教えてください。よろしくお願いします。
- おくさん からの返信 2025/02/11 11:57:58
- Re: 持ち物のリスト
- 装備品一覧(2025)
ざっとこんな感じです。参考になるなら嬉しいです。
全ての荷物はキッチン秤で計量して少しでも軽くしています。
★パスポート
パスポートコピー(ノートに貼り付け)
タブレット内にも
☆航空券 印刷(Eチケット同上)
未定 omioチケット印刷(同上)
★現金 (残った300ユーロと5万円)
★クレジットカード(VISA2枚)
★クレデンシャル、予備1
★タブレット
タブレット充電器
★コンデジ
カメラ充電器 ケーブルは1本だけ
C型ソケット
★ノート・ペン
JALカード(航空券購入時に登録済)
地図等各種印刷物 タブレット内には全部
過去に歩いた写真もタブレットに
印刷物用ジップロック
ウォーキングシューズ
中敷き
☆ビーサン 新しく買った300円
帽子(デカトロンで買ったキャップ)
☆万歩計(時計付き)
スティック 2本
バックパック40L
☆ナップザック(購入済100均)
ウエストバッグ(貴重品入れ)
背面にパスポート、大金、カード
前面にカメラ、小銭、万歩計
シュラフ
レインウェア(ゴアテックス上のみ)
雨用底抜きビニール袋
薬(風邪、胃、vg軟膏、咳、痛み止め、
睡眠導入剤30=60回分)
ワセリン、ボルタレン、温湿布薬
ほかろん 3(5月出発なので雨の日用)
☆目薬・消毒綿・カットバン多め
ナイフ(小)・爪切り ハサミ
ヘッドライト
プラスプーン 箸
スープの素1箱、柿の種
☆予備メガネ(2024は助かった)
メガネのツルに取り付ける紐(作った)
ハイドレーション
帆立貝小
歯ブラシと歯みがき粉
T字剃刀1
石鹸、ジップロック(網袋)
和風マリアカード30枚
手拭い タオル
安全ピン6
紐付き洗濯バサミ4
軍手
ジップロック・レジ袋数枚
芯抜きトイパー少し
カラビナ・不思議のメダイ
○衣類(身につける物を含む)
靴下(5本指2、普通の1)
フリース2(暖かくなったら1枚は廃棄)
Tシャツ3
パンツ2
半ズボン2(8月帰国なので内海パン1)
ジャージ
バックパック通常重量8kg 最大重量12kg
※Sかんは持っていかなくても何とかなる。
- みっちゃんさん からの返信 2025/02/11 14:05:55
- RE: Re: 持ち物のリスト
- おくさん、丁寧な返信ありがとうございます。大変参考になります。
私も定年して現在嘱託の身です。66才になったので時間も大切になって来ましたので、具体手金考えています。
いろいろ教えてください。
持ち物で
・シュラフは何℃用ですか
・「不思議のメダイ」は、個人用でしょうか(パーソナルで返事は結構です)
・虫刺され、だに、蛇噛まれ用の毒吸引道具とかはどうですか
・盗難防止用のチェーン:ザックとウェストポーチなので不要ですか
・充電は、アルベルゲ充電大丈夫ですか(バッテリーも重いので、簡易ソーラーパネルをザックに乗っけている人でもいますが、ご意見いかがですか)
・4月に行く場合は、長袖シャツ×3+長ズボン2本でしょうか
お手数ですが、ご意見お願いします。
- おくさん からの返信 2025/02/11 17:57:32
- Re: 持ち物のリスト
- 挑戦する年齢は私とほぼ同じですね!w
・シュラフは何℃用ですか
詳しくは忘れましたが、快適に寝られる温度は5度だったと思います。何月の出発を考えてますか? 4月にピレネー越えるなら雪が残っている可能性がありますが、アルベルゲはちゃんとしてるので震えることはないと思いますよ。
・「不思議のメダイ」は、個人用でしょうか
自身のお守りです(へっぽこカトリックです)
・虫刺され、だに、蛇噛まれ用の毒吸引道具とかはどうですか
医者からVG軟膏を貰ってるので、虫刺されはそれでOk です。蛇は滅多にいませんよ。特にフランス人の道なら藪こぎもないし山盛り歩いてます。
・盗難防止用のチェーン:ザックとウェストポーチなので不要ですか
貴重品入れにウエストバッグを持って行きます。写真が好きなのでカメラをすぐ出せます。
盗難は遭ったことがありませんが、一度だけ怪しいのがいました。チェーンも持ったことはありません。シャワーもベッドルームに全て置いたまま浴びてました。
・充電は、アルベルゲ充電大丈夫ですか(バッテリーも重いので、簡易ソーラーパネルをザックに乗っけている人でもいますが、ご意見いかがですか)
アルベルゲで充電できますよ。ソーラーパネルを持ってたポーランド人がいて持たせて貰ったら重いのなんの!止めた方が良いです。私はサブバッテリーも持ったことありません。軽さ命なので。
・4月に行く場合は、長袖シャツ×3+長ズボン2本でしょうか
歩いてると寒さは感じません。4月出発で10日間ならそれで十分と思います。
-
- mametabiさん 2022/01/29 22:57:56
- 修行の旅
- 旅行記2を読んでから1を読みました。
マドリードの歩き4日目まで、本当に大変でしたね。まさに巡礼だけに修行のようです。泊まるところがあるか分からない不安の中で一人で歩く・・・過酷でした。
でも、とても丁寧に記録をされているので、私も自分が旅している気持ちになって、楽しく読ませていただいています。引き続きよろしくお願いします。
- おくさん からの返信 2022/01/30 09:12:01
- Re: 修行の旅
- おはようございます(今は朝です)。
若い頃から一人旅だけは克明に日記を付けているので、帰ってからの旅日記作りまでが旅のセットでした。
良く、旅は行く前の計画から楽しいとは聞くことですが、私の場合は帰ってからも楽しみが続くのです。
巡礼の旅は3ヶ月近い長丁場なので、旅日記を作るのも約3ヶ月を要しますが、4トラのは以前作った物に加筆程度でアップしています。それも入れると一粒で4度美味しい飴玉です。笑
その日の宿は毎日1番の関心ごとですが、予約はしないのでベッドが確保できると一安心です。そしたら次は食べ物を探すと言う、非常に単純なことの繰り返しで進んで行きます。
その単純さもまた魅力の一つと思いますが、実際の現場では真剣です。当たり前ですが。
これもネタばれって言うのかなぁ?
マドリッドの道はこの先フランス人の道と合流しますが、後半に入ってこの旅最大のピンチに襲われます。
と言っても雪の時みたいに命の危険程ではないですが、何があるか楽しみにしててください(?)。
-
- 万歩計さん 2022/01/15 10:00:56
- 途中から読み始めましたが…。
- おくさん、おはようございます。
先日から弊ポルトガルシリーズを一気読みして頂き、ありがとうございました。
お礼と云う訳ではありませんが、おくさんのポルトガルの道のスタートの部分を読ませていただきました。しかし読んでいると「千春さん」を始め、何人か気になる方々が登場します。この人たちとの関係を知らないとストーリーを理解できないと思い、2018年シリーズの最初から読むことにしました。
2018年はカミーノを歩き始められて4年目。もはや達人の域に達しておられて、様々な経験やノウハウが披露されていると期待しています。ただ内容があまりにも豊富で、1日1冊読むのが精々です。ゆっくり見せて頂きます。
この内容、4トラの旅行記よりむしろ旅行ガイドとして本に出来ますよ。
万歩計
- おくさん からの返信 2022/01/15 11:04:37
- Re: 途中から読み始めましたが…。
- 万歩計さん、丁寧に読んでくれてとても嬉しいです。
千春さんが登場するのは2016のフィステラ編なのですが、そちらではCさんと名前を伏せてあります。一緒に登場しているAnaは、3年後にアルベルゲまで訪ねて来てくれたので、この時に仲良く酒盛りした二人とは共に再会できた不思議な縁がありました。
でも、2018のマドリッドの道と、それに続くポルトガルの道は得がたい仲間との出会いがあったので面白いと思いますよ。特に「雪の峠を越え」の時は、もしかしたら死んでしまうかもと本気で思ったり、ファティマを目指した山の中で当てにしていた国民宿舎(みたいの)は定休日だったのに、私一人のために大きな宿舎をわざわざ開けてくれたり、得がたい体験をしました。是非読んでください。
- おくさん からの返信 2022/01/15 13:45:51
- Re: 途中から読み始めましたが…。
- マドリッドの道2がグループに入ってなかったのを気がつきました。
万歩計さんのコメントがなかったら気がつきませんでした。
さっきグループに入れておきました。
2が面白いので宜しくお願いします。
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