2018/04/22 - 2018/07/15
346位(同エリア507件中)
おくさん
フィステラ・ムシアの道1 2018 第三部スタート Negreira
7月2日 日本出発から72日目
今日からサンチャゴ巡礼第三部フィステラ、ムシアへ向かう。このルートは一ヶ月二ヶ月を歩き続けてサンチャゴ巡礼を果たした人たちが「おまけ」みたいな感覚で訪れる道なので、今までと違って気楽な気持ちで歩くことができるのもこの道の魅力かも知れない。距離もフィステラまでなら約90キロ、ムシアまで足を延ばしても120kmなので、今までと比べると手頃感が感じられる。
AM.6時、サンチャゴはメノールのアルベルゲ。ごそごそ動き出して準備を始める。キッチンへ降りていったら既に扉は開いていたので冷蔵庫にしまっておいたヨーグルトを2個とキッチンに置かれていた大きなプラボトルに入っているコラカオの粉をカップに入れて飲ませてもらう。みんな巡礼達が置いて行った食料なので有るのは何でも飲み食い指せてもらいます。ご馳走さまでした。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
7:05、出発。メノールを一歩出たらいきなり霧雨だったので、すぐ中に戻ってバックパックにカバーを掛けて再出発。数人の巡礼がフィステラ目指して歩き始めていた。フィステラへ歩くのはこれで4回目だが、慣れたからと言ってポカしないようにしなくては。何度もそれで痛い目にあってるので。
-
ここメノールからフィステラへ向かうにはオブラロイド広場を突っ切って反対側に行くことになる。広場に面している市庁舎にはまだ人気がなく街灯がポツポツと灯っている薄ら淋しい光景。でも既に数人の巡礼が同じように広場をうろついていた。こんな薄暗い内から動き出しているってことは、全員がフィステラを目指す人たちだろう。
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2時間歩いた9:12、この道で必ず寄っているバルが現れたのでコラカオの特大カップ1.3ユーロ。今日は小さなクッキーのおまけ付き。このバルはサンチャゴを出発して初めてのバルだし小雨が降り続いてるし、殆どの人はここに寄っていく。たまに素通りするメンタルの強い人もいるな。
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途中で話したオーストリアのおじさんが到着してきた。さきほど教えて上げた日本語「おはよございます」をメモを見ながら言っている。この人はこうやって世界中からやって来た巡礼からそれぞれの国の挨拶の言葉をメモっているようだ。私も名が通った国の挨拶言葉くらいは覚えているが、仲良くなってもオランダ、ベルギー、チェコその他諸々の小さな国の挨拶言葉は覚えられない。てか、それらの人たちは必ず英語を喋れるから自国の言葉を話すところを見たことない。小さな国の人は英語が喋れないと外国へ行くことができないお国事情を伺うことができるが、逆にフランスとイタリア人は外国に行っても自国の言葉だけで通すと強心臓だ。
昨日から右足の小指が当たるようで痛い。爪かと思って靴下を脱いでみたが伸びてはいない。靴下を二重履きに変えたので若干靴がきつくなったかな?平らな道を歩く分には平気だが、小石が当たったりすると痛いようだ。ずっと痛むようなら二重履きは止めたほうがいいかな。小さな不調がやがて大きな障害になりかねないので細かいシグナルには気を付けよう。
追い越してきたフランスのおばちゃん4人組の先頭がバル前を素通りしていったが、後続が来ないな。どうしちゃったんだろう。まぁグループでもメンバーそれぞれの歩く速度は違うので合流地点だけ決めといて自分のペースで歩いたほうが身のためだ。 -
9:40、再スタート。天気が悪いのでバルで30分もゆっくりしたけどやっぱり雨は止まなかった。今日の宿、ネグレイラへ続く道は細い山道が多い。年齢の割りに足の速いおばちゃんの後を追いかけていると、この区間最大の見所の滝が現れた。今日も十分な水量で流れている。何度も見ているので感動も薄いが、ここを過ぎると見慣れた風景が目白押しに出てくることを知っている。(すんません、滝はこの橋の裏側です)
小雨の中、あれよあれよと言う間にネグレイラの町に到着。アルベルゲは町を通り越して1キロ先にあるので、今回もこの町のスーパー Gadiz で買出ししてから向かう作戦だ。バケツ野菜に大きいトマト、りんごと、とても健康的。そのほかヨーグルト、インスタントコーヒー、チョリソー、1リットルビール、コーラ、パン、ツマミの豆などで、これだけ買っても8.55ユーロ。勿論明日の朝飯分も含まれている。コーヒーは1箱に10袋入っているので当分楽しめる。
大きなレジ袋を下げてアルベルゲに向かう途中、同じようにレジ袋を下げた青年巡礼がいたので挨拶。間違いなく同じ事を考えている。12:40、アルベルゲに到着。オープンは1時なのでまだ入れないようだ。時間30分前に受付してくれた年もあったが、今年は1時にならないとオスピタレラが来ないようだ。待っている間に仲良くなったオーストリアのおじさんも到着してきた。
今日の到着はもう少し遅くなると予想していたが、意外と早く着いた。そのお陰でベッドは一番奥をゲットする。ここは大きな窓の隣りなので、窓からの明かりで次ぐ朝の準備がやり易かろうと言うのがその理由。同じベッドルームに何人もが一緒に休むアルベルゲは基本、暗いうちは明かりを付けないのが暗黙のルールだ。なので早立ちする人は自前の小さなライトかスマホの明かりで出立準備をするか、ベッドルームから出てキッチンなどで準備をしなくてはならない。でもここなら外から自然の明かりが入ってくるのでパッキングもし易いし忘れ物の可能性も少なくて済む。明日はオリベイロア迄の30.5キロを歩く予定なので、やっぱり早立ちしなくてはならないからベッド選定も少し考えてみた。
洗濯したが天気が悪いので窓際に二重に張ってあったロープに部屋干ししていたら、みんなもこれに気が付いてどさどさと干し出したのでご覧のように満艦飾になった。 -
受付隣りの食堂で飲み食いしていたら、オスピタレラは「クアトロ(4)」と言い残してどっかに行ってしまった。ベッドの残りが4と言う事らしいが、4を越す巡礼がやって来たらどうするんだろう?案の定、その後続々と巡礼が到着してきて、4人を越えてしまったじゃないか。自分が正式に頼まれてた訳じゃないけど、どうすんのかな?後からやって来た巡礼を見ていると、オスピタレラがいないので自分で2つあるベッドルームを見て周り、ベッドが空いていないのが分かると出て行ってしまった。一安心。ここネグレイラの町には私営アルベルゲが幾つもあるので、1キロ戻れば幾らでも泊まれるから困ることはないだろう。
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サンチャゴからフィステラ、ムシアまでだけ歩くスペイン姉ちゃんがいた。マドリッドからやって来たファビオラ姉ちゃん、どこから見てもスペイン人って感じ。我々外国からやってくる巡礼はフィステラルートだけ歩くことは滅多にやらないと思うけど、スペイン人にはありなんだな。2年前に仲良くなったアナもそれだったし、一週間以内で完結する巡礼は気軽に始められるのでいいのかも知れない。(右:オーストリアのおじさん、左:ファビオラ)
ビールを飲んだけどキッチンには飲みかけのワインが2本もあったので行ってはコップについで来て飲んでいる。でもどういう訳なのか、1本には持ち主がいたようだ。私が最初にチェックインしてまず見たのがキッチンなので、そのときのワインなら持ち主なんている筈がないのだが、自分のだと言っているので後から置いたのかも知れない。ガッカリした顔をしているので、自分も飲もうとしてたワインが無くなってしまった残念な気持ちは容易に想像できるので、またスーパーまで往復して似たようなのを買ってきてベッドルームに引き上げてしまったおじさんに謝ってみたが、既に飲むモードからは外れてしまったのかいらないそうだ。何度言っても頑としていらないと言うので大人げないやっちゃなと思うが自分が悪いんだから仕方ない。もう諦める。じゃぁ食堂にいた3人で飲んでしまおう。日本の武士みたいな雰囲気を身にまとった青年はノーサンキューだったが、オーストリアのおじさんと陽気なスペイン人のおっちゃんが飲んでくれて上機嫌になっている。でもやっぱり後腐れが悪くていつまでも自分の中で尾を引いた。もやもやもや -
武士みたいな兄ちゃんは明日用のボカディージョを盛んに作っている。量が多いので朝と昼用かな?余ったチーズをこっちのツマミに廻してくれる良い奴だ。この男はブルガリアから来たボリスでスペインのおっちゃんはペドロ(写真)と言った。ペドロは私と同じくらいかなと思ったが、なんと73才だった。とっても元気でムイビエンだよ。言葉は曖昧でも気持ちは通じて楽しい。酒飲んでるしなおさら。
Wi-Fi はあるが、ここもガリシア州のくそ Wi-Fi 。でも一昨日、ポルトガル人の道で最後に泊まったアルベルゲのお姉さんが設定してくれたパスワードが生きていて、そのまま繋がってしまった。想像はしていたが本当に有効とは何たる幸運。きっとどこのガリシア・アルベルゲでも使えるし、何年経っても有効の気がする。これは間違って削除しないようにしなくてはだ。
フィステラ・ムシアの道2 予定に追いつく Olveiroa
7月3日 日本出発から73日目 -
Negreira のアルベルゲ。キッチンんで朝飯を食べて6:55に出発。他のみんなも早い出立にしている。きっと30.5キロ先のオリベイロアを目指すんだろう。昨日に引き続き朝から小雨が続いている。ガリシア州は雨の多い地域なので仕方ないと思いつつも出来れば降らないで貰いたい。前を二人組のご婦人が歩いているが凄く鈍いので道連れにはなりそうもない。一声掛けて追い越したらそのまま。
森の中でオーストリアのおじさんからカメラで撮ってほしいとお願いされる。もちろんオッケー。でもこの人の注文は少し変わっていた。デジカメのムービーで撮ってと言うのだ。更にその撮り方にも注文があって、「私はそこの角に隠れるので、現れる所から撮ってね」と言っている。シーンワン アクションッ。おじさんが角から現れ、カメラの前に近寄って来て立ち止まったと思ったら「今日は雨で」から始まって長々と喋っている。そしてまた歩いて立ち去ると、まぁこういう凝った演出があった。撮りながらアハハと声を出して笑ってしまった。立ち去ろうとしたところでカメラを止めてしまったら、「あ、私が向こうに行くところまで撮るんだよ」と、歩き出すところから撮りなおしになった。「ごめん、あとで繋いでね」的なことを言ってみる。きっとこの人は道々でこんなことをやってるのかも知れない。完成したらユーチューブにでもアップするのかな?だったら見てみたいもんだ。
ノンストップで歩き続けて、9:35、やっとビラセリオ村に到着。この小さな村には公営アルベルゲが1軒に私営が2軒もある。昨年は公営アルベルゲに泊まってみたが、家の中なのにアチコチの床に蟻の行列が這っていた。きっとそういう情報がネットに載っているのだろう、泊まったのは私ともう一人だけだった。私も一度で呆れたのでこのアルベルゲにはもう泊まらない。 -
今年はこの村は素通りだが、ここでエネルギー補給をした方がいいので、いつも寄っているバルでプレート料理を頼むことにする。3年前に食べたプレート料理が実力があって良かったのを覚えていたからだが、出てきたのはサラダだった!え、ハムとか目玉焼きが載ってないの?と言うことで間違ってオーダーしたことに気が付く。自分のうっかりミスなので大人しく出てきたサラダを頂く。でもこのサラダにはシーチキンや色んな物が載っててボリュームがあるから悪くはなかった。パンも別に付いてるしエネルギー補給にはなった。グラスビールを頼んでも合計で7.5ユーロ。
ビラセリオから暫く歩いた Santa Marina の道沿いにバルがあるので、そこでもコラカオを飲んで一息入れる。ここのバルも手ごろな間隔にあるので多くの巡礼が寄っていく。店の中にいた巡礼は雨の当たる外にバックパックを置いてるが、それは嫌なので店内にバックパックを持ち込む。日本人顔をした青年がやって来たので「日本人?」と声をかけたがコリアンだった。どうも日本人・コリアンを見分ける力も衰えてきたようだ。すぐ近くにはパン屋も私営アルベルゲもあるので、ここも宿泊候補に入っているがまだ泊まったことがない。 -
黙々と歩き続けていくと途中から巡礼路が変更になっていた。記憶に自信がなくなったと言ってもこう極端に変わってしまった道は間違えようがない。昨年までと違って山をまるごと越えさせる巡礼路。でも上りきってしまえば眺めは抜群だった。これ見させるために変更にしたのかな?もしそうならそんなのいらないのに。
山を下って歩いて行くと、いつのまにか見覚えのある道に変わる。どこから昨年の道と合流したのか気づかなかったが、ここを真っ直ぐ行った先にビールを飲んだバルがあるんだと思っていたが、記憶よりずっと歩かないとバルは現れなかった。もう4度も歩いているのにまったく記憶が当てにならないので困ったもんだ。 -
2:40、Olveiroa のユニークな公営アルベルゲに到着。石造りの建物が道の両側に点在していてその中の一軒はレセプションだ。一人のおじさんが中で待っていたので「チェックインしなくてもベッドは取れるよ」と教えてあげる。おじさんはバカ正直に一人で受付が始まるのを待っていたが、ベッドルームに入ると既に数人の巡礼が入っていた。ここは1階と2階にベッドルームがあるが、2階は隣の家畜小屋の発電機の音が煩いのを学習済みなので1階の下段ベッドを取る。既に4人が入っていて3人はイタリアからの親子らしい。もうひとりはどうも昨日のアルベルゲで飲んでしまったワインの持ち主に似ているので、何だか嫌だなぁ。イタリア人は陽気でフレンドリーだがソロの男は愛想が悪いので益々同じ男に見えてくる。ま、ワインについてはあれでお仕舞いになってるんだからと自分に言い聞かせる。
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少ししたらイタリアの親子3人は何やら相談して出て行ってしまう。どうやら4人だけで泊まれる独立した一軒家に気付いたようだ(写真)。あそこはハンデキャップの巡礼用なんだけど、それ知ってるのかなぁ?フレンドリーで賑やかな家族がいなくなるとこの部屋の空気が一気にどよーんとしそうだ。残ったのは気難しそうなおっさんと私の二人。二階に行けば他の人たちがいる筈だが、今から移るのもあからさま過ぎるので我慢しておく。
シャワー、洗濯したけど天気が悪いのでベッド周りに干して置くが乾くわけない。歩くときに履いている海パンだけでも乾いてくれると助かるんだがな。まぁ乾かなかったら体温で乾かすしかない。ネットの天気予報を見たら明日、明後日とも雨とのこと。がっくし。
今日、オリベイロアに辿りついたので、これで日本で立ててきた予定とぴったりになった。途中、疲労骨折もどきになって予定より何日も遅れtしまったが上手いこと追いつくことができた。明日と明後日は20キロと14キロほどのショートコースなのでのんびり歩くことができる。3日後が最後のロングコースで、Fisterra からMUXIAへの29.5キロ。本格的に歩くのもそれが最後になる。上り下りが多い道だけど、そう思って頑張ろう。
フィステラ・ムシアの道3 美しい港町 Cee
7月4日 日本出発から74日目
Olveiroa のアルベルゲ。別棟になっているキッチンへ行って甘いパン2個とお湯を沸かしてコーヒーで朝飯にする。これでコーヒーがないととても寂しい朝飯だ。まぁコーヒーがあっても寂しい朝飯には違いないけどね。今日は Cee まで歩く予定だが、多くの人は直接 Fisterra まで行ってしまうのかな。ここから Fisterra までは34キロなので一日で歩ける距離だが、私はいつも Cee で一泊している。便利で美しい港町の Cee が好き。今日で帰国まで10日を切っていよいよ終盤ムードになってきた。勝手に自分で長い期間を設定してきたのに、もうすぐ日本に帰る日がやってくるんだと実感してホッと安堵するものがある。 -
ゆっくり目の8時出発。アルベルゲを出て最初の角を何気に曲がって歩いて行くと、どうも風景がいつもと違うことに気づく。農家の人が庭先にいたので、これはカミーノかと聞いたら違うそうだ。またやっちまった。4回も同じ道を歩いているのにまったく懲りないやっちゃな自分。そこから右に折れるとまたアルベルゲの前の道に出たのでビックリする。一周して戻ってきてしまったとは何てこった。再スタートすると、最初の角でなく2番目の角が巡礼路でちゃんと矢印もあった。進んで行くとみんな見覚えのある道。なんですぐ気づかなかったのか。だから慣れは怖い。
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1時間ほど歩いて O Logoso のバルに到着したので、コラカオとトスターダ(トースト)で3ユーロ。ちょっと高いけどここから暫くは何もないので、ここでのエネルギーチャージは大切だ。ガス欠はシャレにならない。
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9:15再スタート。このバルはアルベルゲも併設している。利用したことがないので中の様子がちょっと気になる。正面がバルで横の入り口がアルベルゲなので外から中を覗いてみると、ちゃんとしたアルベルゲのようだ。でもこの手前に公営の安いアルベルゲがあるんだから、節約巡礼の私は一生泊まらないけどね。空模様が相変わらず怪しいが、まだ降っては来ない。ずっとこのままでいてくれ。
田舎に不釣合いな立派なインフォメーションが現れたので、今回も寄っていく。スタンプはどうかと勧められたがクレデンシャルのスペースが少ないので、ノ・グラシアス。次に現れたのはオスピタルのバル兼アルベルゲ。ここんちはがめついと評判なので一度も寄ったことがない。少し歩くとフィステラ方面とドゥンブリア方面に分かれる三叉路が現れる。今年は Fisterra 方面へ。少し歩くと自然がいっぱいの美しい道に入る。この区間も大好きな道だ。このルートはこういう美しい風景が沢山あるので溜まりません。 -
昨日から気づいたが、例年になくこの道に軽装のグループがやたらといる。しかも逆コースを行くグループまで沢山目にする。今まで3回歩いてて、こういうグループは見たことなかったんだがな。まるでサリアからの巡礼者みたいだ。もしかして、逆向きの矢印が増えたことと関係してるのかも知れない。今までは Fisterra へ向かう一方向だけの矢印が殆どだったこのルートだが、今年歩いてみてサンチャゴへ向かう逆矢印がやたらと増えていた。これはガリシア州がフィステラ・ムシアからサンチャゴへの巡礼路を奨励し出したのかも。軽装の巡礼が多いと言うことは、バックパックの配送サービスも整備されたのだろう。そのルートなら凡そ120キロの行程なので、サンチャゴでの巡礼証明書発行の条件をクリアするから。それ以外に考えられない。じゃぁ次に来るとしたら、自分もサンチャゴ→フィステラ・ムシア→サンチャゴの一周コースをやってみてもいいなと思った。うんと日にちが余った時にやってみよう。
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12時半、アルベルゲ Casa da Fonte に到着。3年前に泊まった宿なので、もしかしたら覚えていてくれてるかなと期待したが、残念ながらそれはなかった。でもそれを言ったら喜んでくれた。前に泊まったときは夕・朝食が別料金であったが、今回はなかった。なんでかな?それは奥さんのお腹が大きかったからのようだ。もう明日生まれても可笑しくないくらい膨れている。こっちとしては食事なしの方が安上がりなので都合がいい。食事があっても断ることは出来るが、みんなが食事してるのに自分だけしないと言うのは何となく調子が悪いので。
広いベッドルームには初めてみるおっさんがいて、後からいつも鼻を怪我している顔見知りのおじさんと、いつも陽気なスペイングループ3人がやって来たので楽しくなってきた。
スーパーへ買出し。ここ Cee には大きなスーパーが二つもある。ひとつには冷えた1リットルビールがなくて、片方にはあったのを覚えているのであった方のスーパーへ。でも今回は冷えたのが置いてなかった。残念、常温の1リットルビールを買う。それとバケツ野菜、トマト3、チーズ、少しだけ高級なOIKOS ヨーグルト2、バゲットパン、スープの素、玉子6、コーラで6.57ユーロ。朝ご飯を食べたバルではコラカオとトーストだけで3ユーロもしたのを思えば格安だ。こっちは2食分だし。同じ建物内に衣類コーナーもあったので安いジャージがあるかなと覗いてみるがみんな高かったので見ただけにしておく。
ここのキッチンの充実度は半端ではない。元々このアルベルゲでは希望者には二食を提供していたので、一般のアルベルゲのように巡礼者が料理するためのシンプルな設備ではない。言わば主婦の城だ。 -
キッチンの電子コンロの使い方が分からなくて、盛んにピッピッピといじっていたら奥さんがやって来て使い方を教えてくれる。最初にー(マイナス)を押すようだ。点火なので最初に押すのは+かと思ってた。これ以降、スペインの電子コンロをすっかりマスターして外国からやってきた巡礼者にも教えることさえ出来るようになった。おかみさんありがとう。
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玉子は6個全てをゆで卵にする。大皿にカット野菜、トマト、チーズ、ゆで卵を盛り付け豪華サラダの出来上がり。大きなパンも半分以上を食べて幸せいっぱい腹いっぱい。
暇なので2年前にスペインの Ana と遊んだ海岸に行ってみるが、前は泳げるほど綺麗だった海岸は藻がはびこって酷い状態になっていた。この差はなんだろう?夕方になって口寂しいので、不味いスペインのカップラーメン YAKOMOTE でも食べるかとスーパーへ行くが、気が変わってスープを作って玉子を入れることにする。なるべく具が入っていそうなスープの素とポテチ1.14ユーロだけ買って帰る。 -
キッチンではコリアンの2青年がキッチンを占領して大々的に料理を始めていた。もうもうとニンニクの煙を上げているので溜まらずに奥さんが換気扇のスイッチを入れにやって来た。大きなステーキを焼くらしい。ステーキかぁ、今年の課題に「ステーキを焼くことにチャレンジしよう」があったが、未だにやれてないな。やっとコンロが空いたのでスープを作ってみるが、もっと長い時間を掛けて煮込んだ方が良さそうで、具がちょっと固めだ。ゆで卵2個とチーズを千切って入れてみる。少し焦げ臭いチーズだな。
フィステラ・ムシアの道4 思いだしたお姉さん Fisterra
7月5日 日本出発から75日目
Ceeの私営アルベルゲ。残りのサラダ、チーズにパン。それにヨーグルトとコーヒーも飲んで充実の朝飯。食料を沢山持っていると豊かな気持ちになれる。3年前は朝食を出していたのでアルベルゲの人たちもいたが、今回は食事は提供しないので朝は誰も起きてこないようで、巡礼は開いている玄関から自由に出て行く。この扉ってまさか一晩中開いてた訳じゃないよね? -
7:55、出発。小雨がポツポツと降っているので時間の割に薄暗い。海岸通りに出てとりあえず隣町のコルクビオンへ。隣町と言ってもセーとは繋がっているので別の町という実感はない。今までの巡礼路は海岸通りを次の町の広場まで歩き続けたが、コルクビオンに入ったら丘の上に矢印は続いていた。すぐそこにはコルクビオンの私営アルベルゲがあった。へー、初めて見た。こんな近くにあったんだ。どうやら巡礼路を変更したってのは、このアルベルゲに導くためのような気がする。今まで通り海岸沿いの道を行った方が眺めはいいし歩道があるから安全だし距離も短いので巡礼路の変更は黒いものを感じる。
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また海岸沿いの広場に出て、ここは新しい道と古い道との合流点。スペイングループがバルのテラスで朝飯にしていて手を振って挨拶してくれる。小さな町の細い路地をぐねぐねと通り過ぎたら、また山の中に導かれたので、まさかMUXIAへ行く道じゃないだろなと妙な心配をするが、方向違いなのでこっからムシアへ行くはずがない。モホン(道標)はフィステラへの残存距離を示しているので間違いないのが分かる。
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森を通り越したらグルッと廻った海岸の先にフィステラの町が見え出した。町に入りだしたので、ここがフィステラかなと思ったが違った。町の端っこをぐねぐね通り越したらまた林に入ってしまった。記憶が当てにならないのも甚だしい。
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やっと本当のフィステラの町が遠くに見え出したところで小休止。鼻を怪我してるおじさんもやって来たので写真を撮りっこする。下のほうで賑やかな声がしてるので覗いてみると、舗装路が下を走っており、そこには数人のおばちゃん巡礼が椅子のベンチセットに座ってかしましくしていた。舗装路を歩く手もあるのか、て言うか、この下に舗装路があることを覗きこんで初めて知ったよ。海に近い分あっちの方が眺めがいいかな?次は下の道を歩いてみようか。
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海水浴場が現れてきたのでやっとフィステラの端っこに到達。砂浜を歩く手もあるが靴の中に砂が入ってしまいそうなので大人しく海岸から少し離れた巡礼路を歩く。2年前に Ana とビールを飲んだ海岸沿いのバルを通り越して十字架のある高台で小休止。鼻を怪我したおじさんもやって来たので一緒に写真を撮る。昨日はずっと傷バンを貼っていたが、今日は何もしてないので傷が良く見える。出来物のようでちょっと痛そうだ。
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10:58、フィステラの公営アルベルゲ到着。オープンは1時なので2時間待ちだ。おじさんもすぐやってくるが2時間待ちが分かるとどっかに行ってしまった。自分は特にやることもないのでバックパックを扉の前に置いて近くでブラブラしながら待つことにする。明日歩くMUXIAへの道を確認しようと扉の前でタブレットを開いたら勝手にネットに繋がる。ポンテセセルスのお姉ちゃんが親切に設定してくれたパスワードが生きていてここのWi-Fiに自動的に接続してくれたようだ。暇つぶしに持ってこい。
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12時過ぎたらおじさんが戻ってきて後ろに並ぶ。スペインの3人組も到着してきて、私のことを「あんたが1番か?」と確認している。みんなも後ろにバックパックを並べて順番を確保しだした。その後は続々と到着してきて、みんなバックパックを整然と並べて順番を確保している。女の子が列の反対側、私のすぐ隣にバックパックを下ろしたので、スペインのおじさんが後ろに並べろと指導しているが、女の子は泊まるんじゃないからと言っているようで(想像です)バックパックもそのまま。
チェックイン開始。もちろん私が最初だ。オスピタレラのお姉さんは過去2回受付していた人と同じ人だったので言ってみたけど覚えてないようで残念。ベッド代6ユーロで紙の枕カバーとシーツを支給される。ここのベッドルームは少し変わっていて、レセプションから小さな中庭に出て次にはパスワード付きのドアがある。ピピピと数字のボタンを押して開錠され入ることができる。それはこのドアにはレセプションを通らなくても外から直接来ることができるから。ベッドは早いもの順に好きなのを取れるので、明日はムシアまで長距離を歩くから出発準備がし易いように、ここでも窓際で光が入るベッドを選ぶ。
壊れたので撤去されたままなのか、シャワー室には扉が無く廊下側のドアが開くと丸見えだった。男には人権がないのか!?軽くシャワー洗濯して、すぐ近くのバルへ昼飯を食べに行く。この店はリスボンでお世話になった千春さんお勧めのバルで、安くて美味しいとのこと。meson A Pedra 。 Wi-Fi パスワードはapedra20161 次に来たときのためにここに書いておくが場所によっては毎年パスワードを変える所もあるので確実でもないけど。 -
フィステラ到達祝いに定食をお願いして、1皿目は大好きなピニエント・デ・パドロン(小さいピーマンの素揚げ)、大好物だが定食を滅多に食べないので中々食べる機会がない。2皿目には本格パエージャを頼む。好物が2つもあったのでラッキーだ。飲み物には白ワインを頼むとデカンタで出て来たのでちょっぽり悲しい。白ワインはジュースみたいで美味しい。今まで安めのプレートを食べて失敗してたけど、今回は当たり。10ユーロ以上の価値があった。デザートにエラードを頼んだらスーパーで売られてる棒アイスが出てきた。やっぱりね。ネットしながらのんびり食べさせてもらう。
アルベルゲに戻ると受付には知らないおばちゃんが一人だけだった。一段落したのでかな。同じテーブルでランチしている女性が、どうも2度会った人に似ている。前回は2度とも髪をアップにしていたのですぐには分からなかったが、やっぱりこの人のようだ。「これあなたか?」と、タブレットに保存してある前の写真を見せたらハッキリ私のことを思い出してくれたようで嬉しそうにしてくれる。また一緒に写真を撮らせてもらい二人で大笑いする。このアルベルゲは人気なのでボランティアも沢山いると思うが、同じ人に3度も会うということは、この人は地元の人だったのが分かる。アルベルゲのボランティアは世界中からやって来る元巡礼と認識していたが、フィステラは地元の人だけで運営しているのかも知れない。
室内にバスの時刻表が貼られていた。明日はムシアへ行って3泊し、そこからサンチャゴまでバスで帰る予定なので時間をメモしておく「月ー金 6:45 14:30 土曜 7:30 14:30 日曜 7:30 14:30 」か。いずれにしても一日2本だけなので満席で乗れなかったらやばいな。 -
暇で特にすることもないので、やっぱりフィステラ灯台まで行くことにする。片道3キロなので時間つぶしには持って来いか。灯台に行くのも4回目なので、まぁこんなもんかな感じでサラッと見て帰ってくる。今日は人が少なかった気がする。
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アルベルゲの玄関を入ると、こんな時間なのにまた行列が出来ている。ここフィステラではサンチャゴから全て歩いて来た人にだけ証明書が発行される。証明書はここ公営アルベルゲだけが発行するので、泊まらなくても証明書だけ貰いに来る人が後をたたないようだ。ここでの証明書発行には厳正な審査がある。ちゃんとサンチャゴからずっと歩きとおしてきたかどうかをスタンプでチェックするので一人一人にいちいち手間が掛かって大変そうだな。忙しそうに作業をしながらも私を思い出してくれた受付のお姉さんは脇を通ったら手を振って挨拶してくれたのが嬉しい。
ネグレイラでワインを飲ませてあげたスペインのおっちゃんが並んでいて、私を見つけると大きな声でオーっと言いながら両手を広げてハグして来たので周りの注目を浴びることになったのでちょっと恥ずかしい。
隣のスーパーへ買出しへ。500mlの缶ビールにOIKOSヨーグルト2、オレンジジュース、チョコパン1袋で3.39ユーロ。朝飯の分と明日は7・8時間歩かなくてはならないので行動食を持ってないといけない。中間にある村のリレスにはバルがあるので、そこで補充することも可能だが、やっぱりスーパーで買っておけばいつでも食べられるし安上がりだ。
ビールを飲んでポテチとヨーグルトを食べてみたが、やっぱり物足りないのでまたスーパーへ行って西瓜4分の1カット0.59ユーロを買ってきて食べていると、美人のお姉さんは一足先に引き上げるようで、帰り際に「See you maybe next year」と言ってくれる。もしそうなったら楽しいけど、ここは複数のボランティアが勤めているのでどうかな。受付に残ったおばちゃんに、今日は何人がやって来たのか尋ねたら、ぺらぺらと受付簿をめくって、百人以上と返事をした。想像をはるかに越える人数が歩きでフィステラまでやって来ることに驚く。 -
十字架の後ろは毎回お土産に貝殻を拾っているフィステラの海岸。巡礼路は海岸線をずっと向こうの右側から続いている。
鼻を怪我したおっさんも明日はムシアへ行くそうだ。途中のリレスのスタンプがどうのこうのと言ってるので、リレスのスタンプがないとムシアの公営アルベルゲで泊めて貰えないと言ってるようだ。まぁ経験からそんなことは無いと思うけど一応、頭に入れておこう。まだ7:40と昼間の明るさだが、明日は早起きなので貴重な睡眠導入材を飲んで寝てしまう。
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