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《2021.January》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅京都そのⅤ~京都二条城イルミナージュ~<br /><br />令和3(2021)年を迎えたと思えばもう月末。年を取ると月日が過ぎるのが本当に早く思えるというのは事実である。巷ではコロナ禍が収束どころか拡大し続けている。中でも罹患者・死亡者数が急激に増加している兵庫・大阪・京都では、遠回しに不要不急の外出規制が敷かれることとなった。GoToトラベルも中断、遊びに行くならば県内でどうぞとばかりの〝しが旅〟施策もうまく利用する者もいるが、多くは旅行そのものを延期している今日。出かけるにも全ての要素を満たさないと難しいのが現状である。<br /><br />通常だと〝休み〟の取得がネックになることが多いのであるが、私の場合連勤&amp;連休宣言を常日頃からしているために休みは確保できている。おまけに今月度に至っては所定休日が1日少ないことが判明したために3連休を確保した。日月火のイレギュラーではあるが、3日間の休みは確かなもの。いつもならば〝作り置き〟しておいた予定を実行するだけの話なのだが、なんせ県境を越えられない。勿論滋賀県内をくまなく巡るチャンスではあるのだが、そんな予定を組んだこともない。慣れないものを作ろうとすると時間ばかり過ぎて行き結局1日が過ぎてしまう。その繰り返しで連休が終わるのがこの数ヶ月の休みの過ごし方となってしまった。<br /><br />しかし今回もうだうだ考えている間に2日間が過ぎてしまった。後一日となっても良い案が思いつかない。どうしようか・・・と思案しているうちに、通院を済ませておこうと思い立つ。折角外出するのだからどこかへ行こうと言う気持ちになる。そこで思い立ったのがイルミナージュである。神戸・大阪・京都の三会場でイルミネーションイベントを開催しているものだ。関西エリアのイルミネーションイベントで上位にランクインしているもので期待はできるがなんせこのご時世、人混みには〝絶対〟行きたくはない。しかし外出自粛要請が出ている都市なので、時短営業となっていることは知っていた。おまけに今晩は天気が崩れる予報だったので、来場者も少ないだろうと勝手に解釈し、取り敢えず病院に行くと言って外出する。しかしその後のことは黙っておく。言ってしまえばまーさんの雷が落ちてくる。次に逆鱗に触れるとマジで2週間のホテル住まいを宣言される。<br /><br />今コロナ最前線で仕事をしていることはじゅうじゅう承知しているが、うちには他に老害でヒトのアラを探しているハルがいる。出かけたら出かけたで〝この時期に~〟、出かけなければ出かけないで〝連休の時間の無駄〟と宣うのである。最近老害というものの〝定義〟がわかってきた気がする。自分自身の発言に於ける矛盾点に気がつかないのである。確かに行動が制限されてはけ口がないことはわかるが、そんなことは大人の理由になる訳がない。セルフコントロールができない者はただ朽ち行くだけのご時世である。人が気になるからどうなの?の一声で終わる。人は人自分は自分という意思を持って日々生きて行かなければならないのが現実である。<br /><br />老害がうつってしまえば元も子もないので、私は自分自身の責任で行動することにした。行先は京都二条城。時間は1~2時間程度、これだけ決めれば十分なのでまーさんの車を借りて出発する。診察を1時間ほどで済ませ京都へと向かい車を走らせた。<br /><br />そんなこんなの行き当たりばったりの京都旅、どんなものになったのやら。それでは始めるとしよう。<br /><br />令和3(2021)年1月26日火曜日<br />三連休の最終日、通院を理由にして車を借り京都へと向かう。行先は京都二条城イルミナージュの会場である元離宮二条城である。勿論県境を越えるのは家族には内緒の話ではあるが、そういう時に限って何か起こる。国道1号線は通勤渋滞中、おまけに雨まで降ってきた(泣)。晴○○○のはずだが、一昨年の沖縄以降天候に恵まれないことが増えてきた。例に漏れず〝内緒〟の京都行きも雨に遭う。途中で止めようかとも思ったが、何もない三連休も如何なものかという気持ちになり、そのまま車を進めて行った。定番の五条通りから堀川通りを上る道のりだが、久しぶりの都路は走り難くて仕方がない。おまけに竹屋町を曲がる筈が間違えて押小路を曲がってしまった。それに加えて事前に調べた割安の駐車場まで間違ってしまった。しかし時間的な余裕もないため車を止めて会場へと向かう。<br /><br />随分久しぶりの元離宮二条城。東大手門のスタッフに20:00迄と言われながら入場する。門を潜ってすぐ左側にチケットブースがある。入場券は1,500円と決して安くはない。イルミナージュのサイトでは事前購入を勧めていた。だがこれが落とし穴だった。Web購入すれば手数料がしっかり計上される。てっきり自社サイトの決済だからとたかを括ったのが間違いであった。現地購入だと1,500円だがWeb購入だと1,575円・・・。今後の教訓である。<br /><br />喚いても仕方がないのでWebチケットのQRコードを提示して入場する。今回はストロボレスのアナログ撮影を予定していたが、三脚を組み立てるのに手間取った。おまけにカメラが雨に濡れてくる。無い時間も過ぎて行く。準備不足を嘆いたが今更言っても始まらない。結局いつものストロボ撮影とスマホカメラでの記録となった。<br /><br />京都二条城イルミナージュは春夏秋冬の四部構成となっている。シーズナリティーがエリアの展開にどう言う意図があるかはよくわからなかった。<br /><br />先ず最初の〝春ゾーン〟は、ピンクのイルミネーションで〝桜並木〟をイメージしているのであろう。そこに公家と十二単衣を纏った女官が配置されている。春はあけぼのの〝清少納言〟とその夫〝橘則光〟と言ったところだろうか?いや光源氏説もあるだろう。舞妓はんは定番であろうが、歴史背景を考えるには面白いように思う。ただ京都と言えば〝人力車〟の展開は想像力に乏しい。現在のように〝観光〟の一環として運用されているものはともかく、古では車夫は〝身分の低い者〟の仕事とされた史実が残っているのだから。<br /><br />まあ蘊蓄はさておき歩いて行くと〝夏ゾーン〟が見えて来る。春の最後には白色LEDで飾られた樹木があり、枝の先端からはシャボン玉が噴き出されていた。梅雨を抽象化した物かと勝手に納得して季節の変わり目を過ぎて行く。<br /><br />〝夏ゾーン〟とされた場所は公卿と生け花の電照アートから始まった。生け花電照アートはあの池坊家プロデュースの本格的な物である。ここでも定番の舞妓はんとおいでやすのイルミネーションが飾られている。ただ近くにある〝徳川家康〟は何から拾われているのであろうか?大坂夏の陣であれば、何か物悲しいものを感じてしまう。第108代後水尾天皇は、時の将軍徳川家光が二条城を大規模な改修を行い行幸を成功させたことに由来しているようだ。その後離宮として二条城の歴史が始まることは言うまでもない。その他ベタではあるが竹林もある。背景となる電照がないため、カメラで切り取ったものを見ているだけでもなかなか落ち着いたもののように見えて来るから不思議である。<br /><br />夏のゾーンはまだ続くのだが、ありきたりの同じ物が多いように感じる。特に人力車だが、城壁と木々をライトアップさせたものや二条城の障壁画と描いた狩野探幽、このエリアだけに飾られていた孔雀等はそれなりに関心を持てるものだったように思う。<br /><br />微妙なライトアップされた中仕切門を潜ると秋のエリアに入る。このエリアだけはイルミネーションカラーだけで季節がわかるものとなっている。また二条城で行われた徳川慶喜の大政奉還は、確かに秋に行われたものであり歴史の流れに当てはまっている。明治天皇も然りであるが、大正天皇は?という例外もあったのは間違いないことだ。<br /><br />そしてラストシーズン〝冬ゾーン〟に入る。ここに至っては、京都には縁がない〝かまくら〟が漠然と並び、二条城東大手門の飾りが雪景色の中に建っている様相を呈していた。完全にネタ切れの状態としか思えなかった。そのままライトアップされている西南土壁を回り込んだところでイベント終了となる。旧離宮二条城の外周の半分を利用した〝京都二条城イルミナージュ〟の見学も終わりとなる。<br /><br />通り抜けでは無いために今来た道を戻って行く。一番〝季節の変わり目〟がわかる場所が冬から秋ではあるが、それはただ〝色合い〟から受ける印象が変わっているに過ぎない。秋から夏になるには寒色である〝青〟が強調され過ぎており、意図的に色調補正をかければそれなりにわかるレベルである。また自撮りを入れてはみたが、LED数が多くかつ明るいために背景が飛んでしまう露出で、顔が黒く潰れてしまうようにしかオートでは撮れなかった。<br /><br />そして〝梅雨〟と表現した〝シャボン玉ツリー〟を経て春へと戻るが、行きに受けた印象から軽く流すようにして歩いてみる。途中の唐門はさすがに二条城!と思わせるものではあるがそれは建物のことであり、イベントのものではない。結局1時間+αでは駆け足でしか見られないと危惧したことは見当違い。あと1時間程だと注意を受けた東大手門迄戻って来る所要時間は1時間ちょうどであった。 <br /><br />イルミナージュグループの運営する〝三都のイルミネーション〟のひとつ京都二条城イルミナージュを雨の中見学して回った。公示価格は1.500円の入場料だが、Webチケットを利用すると手数料がプラスされ1,575円となる。それに加えて駐車場代が660円がプラスされると2,000円を越える費用がかかっている。しかしイルミナージュという大規模イベントを銘打っていながらあのレベルでは、無料で手作り感満載の地元志向のイルミネーションイベントの方が、訴えかけられるものが大きいように思えてならない。一説に言われている〝行先〟の限られている住民や観光客に対し、手抜きのイベントが横行しているとの記事に対し、そんなことはないだろうと私自身が思っていた。加えて入場料が安くはないことからも〝力の入り方〟を期待して訪れたことも、余計にがっかり感を与えられた理由でもあるのではなかろうか?<br /><br />結論を言ってしまえば〝費用(入場料)〟や〝イベント規模〟だけで〝見る価値〟を判断することをしない方が良いのではと私は考えている。冬季イルミネーションイベントが終わり始める時期に於いて、訪問者数がそこそこあって満足度が高ければ、口コミが何らかの形で書かれているに違いない。それを判断基準のひとつとして数あるイルミネーションイベントを選んでから行くことが失敗しない〝冬の夜の楽しみ方〟だと私は思う。高い勉強代とはなったが今後イルミネーションを訪れる際の判断基準が身についた様に感じた京都二条城イルミナージュの見学だった。<br /><br />  《終わり》

《2021.January》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅京都そのⅤ~京都二条城イルミナージュ~

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2021/01/26 - 2021/01/26

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たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。

たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。さん

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《2021.January》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅京都そのⅤ~京都二条城イルミナージュ~

令和3(2021)年を迎えたと思えばもう月末。年を取ると月日が過ぎるのが本当に早く思えるというのは事実である。巷ではコロナ禍が収束どころか拡大し続けている。中でも罹患者・死亡者数が急激に増加している兵庫・大阪・京都では、遠回しに不要不急の外出規制が敷かれることとなった。GoToトラベルも中断、遊びに行くならば県内でどうぞとばかりの〝しが旅〟施策もうまく利用する者もいるが、多くは旅行そのものを延期している今日。出かけるにも全ての要素を満たさないと難しいのが現状である。

通常だと〝休み〟の取得がネックになることが多いのであるが、私の場合連勤&連休宣言を常日頃からしているために休みは確保できている。おまけに今月度に至っては所定休日が1日少ないことが判明したために3連休を確保した。日月火のイレギュラーではあるが、3日間の休みは確かなもの。いつもならば〝作り置き〟しておいた予定を実行するだけの話なのだが、なんせ県境を越えられない。勿論滋賀県内をくまなく巡るチャンスではあるのだが、そんな予定を組んだこともない。慣れないものを作ろうとすると時間ばかり過ぎて行き結局1日が過ぎてしまう。その繰り返しで連休が終わるのがこの数ヶ月の休みの過ごし方となってしまった。

しかし今回もうだうだ考えている間に2日間が過ぎてしまった。後一日となっても良い案が思いつかない。どうしようか・・・と思案しているうちに、通院を済ませておこうと思い立つ。折角外出するのだからどこかへ行こうと言う気持ちになる。そこで思い立ったのがイルミナージュである。神戸・大阪・京都の三会場でイルミネーションイベントを開催しているものだ。関西エリアのイルミネーションイベントで上位にランクインしているもので期待はできるがなんせこのご時世、人混みには〝絶対〟行きたくはない。しかし外出自粛要請が出ている都市なので、時短営業となっていることは知っていた。おまけに今晩は天気が崩れる予報だったので、来場者も少ないだろうと勝手に解釈し、取り敢えず病院に行くと言って外出する。しかしその後のことは黙っておく。言ってしまえばまーさんの雷が落ちてくる。次に逆鱗に触れるとマジで2週間のホテル住まいを宣言される。

今コロナ最前線で仕事をしていることはじゅうじゅう承知しているが、うちには他に老害でヒトのアラを探しているハルがいる。出かけたら出かけたで〝この時期に~〟、出かけなければ出かけないで〝連休の時間の無駄〟と宣うのである。最近老害というものの〝定義〟がわかってきた気がする。自分自身の発言に於ける矛盾点に気がつかないのである。確かに行動が制限されてはけ口がないことはわかるが、そんなことは大人の理由になる訳がない。セルフコントロールができない者はただ朽ち行くだけのご時世である。人が気になるからどうなの?の一声で終わる。人は人自分は自分という意思を持って日々生きて行かなければならないのが現実である。

老害がうつってしまえば元も子もないので、私は自分自身の責任で行動することにした。行先は京都二条城。時間は1~2時間程度、これだけ決めれば十分なのでまーさんの車を借りて出発する。診察を1時間ほどで済ませ京都へと向かい車を走らせた。

そんなこんなの行き当たりばったりの京都旅、どんなものになったのやら。それでは始めるとしよう。

令和3(2021)年1月26日火曜日
三連休の最終日、通院を理由にして車を借り京都へと向かう。行先は京都二条城イルミナージュの会場である元離宮二条城である。勿論県境を越えるのは家族には内緒の話ではあるが、そういう時に限って何か起こる。国道1号線は通勤渋滞中、おまけに雨まで降ってきた(泣)。晴○○○のはずだが、一昨年の沖縄以降天候に恵まれないことが増えてきた。例に漏れず〝内緒〟の京都行きも雨に遭う。途中で止めようかとも思ったが、何もない三連休も如何なものかという気持ちになり、そのまま車を進めて行った。定番の五条通りから堀川通りを上る道のりだが、久しぶりの都路は走り難くて仕方がない。おまけに竹屋町を曲がる筈が間違えて押小路を曲がってしまった。それに加えて事前に調べた割安の駐車場まで間違ってしまった。しかし時間的な余裕もないため車を止めて会場へと向かう。

随分久しぶりの元離宮二条城。東大手門のスタッフに20:00迄と言われながら入場する。門を潜ってすぐ左側にチケットブースがある。入場券は1,500円と決して安くはない。イルミナージュのサイトでは事前購入を勧めていた。だがこれが落とし穴だった。Web購入すれば手数料がしっかり計上される。てっきり自社サイトの決済だからとたかを括ったのが間違いであった。現地購入だと1,500円だがWeb購入だと1,575円・・・。今後の教訓である。

喚いても仕方がないのでWebチケットのQRコードを提示して入場する。今回はストロボレスのアナログ撮影を予定していたが、三脚を組み立てるのに手間取った。おまけにカメラが雨に濡れてくる。無い時間も過ぎて行く。準備不足を嘆いたが今更言っても始まらない。結局いつものストロボ撮影とスマホカメラでの記録となった。

京都二条城イルミナージュは春夏秋冬の四部構成となっている。シーズナリティーがエリアの展開にどう言う意図があるかはよくわからなかった。

先ず最初の〝春ゾーン〟は、ピンクのイルミネーションで〝桜並木〟をイメージしているのであろう。そこに公家と十二単衣を纏った女官が配置されている。春はあけぼのの〝清少納言〟とその夫〝橘則光〟と言ったところだろうか?いや光源氏説もあるだろう。舞妓はんは定番であろうが、歴史背景を考えるには面白いように思う。ただ京都と言えば〝人力車〟の展開は想像力に乏しい。現在のように〝観光〟の一環として運用されているものはともかく、古では車夫は〝身分の低い者〟の仕事とされた史実が残っているのだから。

まあ蘊蓄はさておき歩いて行くと〝夏ゾーン〟が見えて来る。春の最後には白色LEDで飾られた樹木があり、枝の先端からはシャボン玉が噴き出されていた。梅雨を抽象化した物かと勝手に納得して季節の変わり目を過ぎて行く。

〝夏ゾーン〟とされた場所は公卿と生け花の電照アートから始まった。生け花電照アートはあの池坊家プロデュースの本格的な物である。ここでも定番の舞妓はんとおいでやすのイルミネーションが飾られている。ただ近くにある〝徳川家康〟は何から拾われているのであろうか?大坂夏の陣であれば、何か物悲しいものを感じてしまう。第108代後水尾天皇は、時の将軍徳川家光が二条城を大規模な改修を行い行幸を成功させたことに由来しているようだ。その後離宮として二条城の歴史が始まることは言うまでもない。その他ベタではあるが竹林もある。背景となる電照がないため、カメラで切り取ったものを見ているだけでもなかなか落ち着いたもののように見えて来るから不思議である。

夏のゾーンはまだ続くのだが、ありきたりの同じ物が多いように感じる。特に人力車だが、城壁と木々をライトアップさせたものや二条城の障壁画と描いた狩野探幽、このエリアだけに飾られていた孔雀等はそれなりに関心を持てるものだったように思う。

微妙なライトアップされた中仕切門を潜ると秋のエリアに入る。このエリアだけはイルミネーションカラーだけで季節がわかるものとなっている。また二条城で行われた徳川慶喜の大政奉還は、確かに秋に行われたものであり歴史の流れに当てはまっている。明治天皇も然りであるが、大正天皇は?という例外もあったのは間違いないことだ。

そしてラストシーズン〝冬ゾーン〟に入る。ここに至っては、京都には縁がない〝かまくら〟が漠然と並び、二条城東大手門の飾りが雪景色の中に建っている様相を呈していた。完全にネタ切れの状態としか思えなかった。そのままライトアップされている西南土壁を回り込んだところでイベント終了となる。旧離宮二条城の外周の半分を利用した〝京都二条城イルミナージュ〟の見学も終わりとなる。

通り抜けでは無いために今来た道を戻って行く。一番〝季節の変わり目〟がわかる場所が冬から秋ではあるが、それはただ〝色合い〟から受ける印象が変わっているに過ぎない。秋から夏になるには寒色である〝青〟が強調され過ぎており、意図的に色調補正をかければそれなりにわかるレベルである。また自撮りを入れてはみたが、LED数が多くかつ明るいために背景が飛んでしまう露出で、顔が黒く潰れてしまうようにしかオートでは撮れなかった。

そして〝梅雨〟と表現した〝シャボン玉ツリー〟を経て春へと戻るが、行きに受けた印象から軽く流すようにして歩いてみる。途中の唐門はさすがに二条城!と思わせるものではあるがそれは建物のことであり、イベントのものではない。結局1時間+αでは駆け足でしか見られないと危惧したことは見当違い。あと1時間程だと注意を受けた東大手門迄戻って来る所要時間は1時間ちょうどであった。 

イルミナージュグループの運営する〝三都のイルミネーション〟のひとつ京都二条城イルミナージュを雨の中見学して回った。公示価格は1.500円の入場料だが、Webチケットを利用すると手数料がプラスされ1,575円となる。それに加えて駐車場代が660円がプラスされると2,000円を越える費用がかかっている。しかしイルミナージュという大規模イベントを銘打っていながらあのレベルでは、無料で手作り感満載の地元志向のイルミネーションイベントの方が、訴えかけられるものが大きいように思えてならない。一説に言われている〝行先〟の限られている住民や観光客に対し、手抜きのイベントが横行しているとの記事に対し、そんなことはないだろうと私自身が思っていた。加えて入場料が安くはないことからも〝力の入り方〟を期待して訪れたことも、余計にがっかり感を与えられた理由でもあるのではなかろうか?

結論を言ってしまえば〝費用(入場料)〟や〝イベント規模〟だけで〝見る価値〟を判断することをしない方が良いのではと私は考えている。冬季イルミネーションイベントが終わり始める時期に於いて、訪問者数がそこそこあって満足度が高ければ、口コミが何らかの形で書かれているに違いない。それを判断基準のひとつとして数あるイルミネーションイベントを選んでから行くことが失敗しない〝冬の夜の楽しみ方〟だと私は思う。高い勉強代とはなったが今後イルミネーションを訪れる際の判断基準が身についた様に感じた京都二条城イルミナージュの見学だった。

  《終わり》

旅行の満足度
5.0
観光
3.0
交通
3.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円未満
交通手段
自家用車 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
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