コロナ騒動が収まらないまま新年を迎えた2021年ももう2月。年を追うごとに月日の経つのは早くなると言われるが、それに加えて〝旅〟を控えざるを得ない状況が続いていることから、今後の〝予定〟を組み立てる準備に勤しみ休日を過ごすことになる。一般的には旅の〝実行〟と〝計画〟のどちらを重視するかという質問に、ほぼ全ての者が〝旅の実行〟と答えると聞いたことがある。これは外出規制に加えてGoToの中断など〝出かけられない理由〟が大きく左右していると解説されていた。勿論これがすべての理由に当てはまるとは思わないが、私のように6月に沖縄に〝行けるなら〟や各地の郵便局巡りに〝行けたなら〟などというお気楽な旅行目的の割には手間のかかる〝予定〟の立案に充てる者もいるのは事実である。<br /><br />私の場合例年冬に出かける〝目的〟と言えば、〝イルミネーション〟と〝郵便局巡り〟にほぼ限定されている。理由は単純なことで〝イベントがない〟ためである。ただ冬に限って言うならば〝お金〟をかけていないことは共通している。日帰り・仕事帰り・安近短の要素は欠かすことのできないものとなってはいるが、例年無料のイルミネーションは中止が相次ぎ、有料のものも時短営業や週末のみの営業となっているなど、連休の一日を充て込んで行くにはビハインドとなる要素があまりにも多いのが現実である。おまけに良い値がするイルミネーションも訪れる者が少ないためか〝口コミ〟が書かれていない上に、オフィシャルのHPに書かれている営業時間と実際のものとが異なっているものも少なくない。<br /><br />そのような理由から〝イルミネーション巡り〟の旅も実行に移せるかどうかを判断できるのは早くて前日、下手すれば当日となっている。予定を立てたものの実行までに時間を要すことは、即ち会期の終了に間に合わないことにも繋がる。<br /><br />それなりの距離の通勤をしていた昨年ならば立ち寄る場所もあったのだが、バス1本15分でおまけに21：00までの勤務であれば、帰り道に立ち寄ることより終バスを乗り過ごして歩いて帰ることの方が気になってしまう。そんな日々の生活をしている中で〝休みが取れない〟という理由にしたくはないので、連勤覚悟の連休取得にまずは勢力を費やす。シフト制の就労に於いて〝赤の日休み〟でなければなかなか五連勤をすることはないらしい。しかし有休を取得できる状況でない現職場では〝どちらを選ぶか？〟の選択肢しかない。独特の休みパターンを希望休として申請するため、スタッフ全員の勤務シフトを作成する上司には迷惑をかけて申し訳ないと思いつつも、私自身唯一の〝気分転換〟と言うことで許して貰っている。<br /><br />今回目的地に選んだ〝びわ湖大津館イルミネーション〟は、柳が崎湖畔公園のイングリッシュガーデンを会場にして毎年行われているものである。車で30分程の距離なので毎年行ってそうなものなのだが、例年イルミネーション会場に足を運ぶことは1～2回のことであり、休日を利用して行くこともなかったというのが今回初めてとなった理由である。5,900平方メートルのイングリッシュガーデンを会場に、成安造形大学の学生達が〝おとぎの世界〟をイメージした光のオブジェが並ぶものと謳われてはいるが、意外に広さがないものだということを知った。しかしその全景を隣接するびわこ大津館から眺めることができるといったまさに施設を最大活用してのイルミネーションイベントとなっている。また同時期にびわこ大津館では、大河ドラマ〝麒麟がくる〟の主人公明智光秀所縁の地ということで、〝明智光秀とびわ湖戦国パネル展〟が会期延長となって行われている。現在大津市で行われており、〝麒麟がくる〟の番組最終放映日延長により本年3月31日までの延長が決まった〝びわ湖大津・光秀大博覧会〟とは違うものの、明智十兵衛光秀所縁の人々や場所をパネルで紹介している。華やかさはないがその分歴史の〝重さ〟を感じるものとなっており、俄か光秀ファンになった方にはぜひ訪れて損はないものと思えたことを紹介する。<br /><br />なお会場へ行くには柳が崎湖畔公園駐車場に車を停めることになるが、その駐車場敷地内に〝湖水渡り〟で馬に乗ったまま打出浜から琵琶湖に乗り入れた明智左馬之助秀満が馬を繋ぎ止めたとされる〝明智左馬之助駒止の松の碑〟がある。意外と景色に同化しているので、訪れる際には注意が必要だ。<br /><br />それでは〝《2021. February》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅滋賀そのⅡ～びわ湖大津館・光あふれるおとぎの世界～〟を始めるとしよう。<br />

《2021. February》あみんちゅぶらり淡海を歩く旅そのXVIIIびわ湖大津館～光あふれるおとぎの世界～

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コロナ騒動が収まらないまま新年を迎えた2021年ももう2月。年を追うごとに月日の経つのは早くなると言われるが、それに加えて〝旅〟を控えざるを得ない状況が続いていることから、今後の〝予定〟を組み立てる準備に勤しみ休日を過ごすことになる。一般的には旅の〝実行〟と〝計画〟のどちらを重視するかという質問に、ほぼ全ての者が〝旅の実行〟と答えると聞いたことがある。これは外出規制に加えてGoToの中断など〝出かけられない理由〟が大きく左右していると解説されていた。勿論これがすべての理由に当てはまるとは思わないが、私のように6月に沖縄に〝行けるなら〟や各地の郵便局巡りに〝行けたなら〟などというお気楽な旅行目的の割には手間のかかる〝予定〟の立案に充てる者もいるのは事実である。

私の場合例年冬に出かける〝目的〟と言えば、〝イルミネーション〟と〝郵便局巡り〟にほぼ限定されている。理由は単純なことで〝イベントがない〟ためである。ただ冬に限って言うならば〝お金〟をかけていないことは共通している。日帰り・仕事帰り・安近短の要素は欠かすことのできないものとなってはいるが、例年無料のイルミネーションは中止が相次ぎ、有料のものも時短営業や週末のみの営業となっているなど、連休の一日を充て込んで行くにはビハインドとなる要素があまりにも多いのが現実である。おまけに良い値がするイルミネーションも訪れる者が少ないためか〝口コミ〟が書かれていない上に、オフィシャルのHPに書かれている営業時間と実際のものとが異なっているものも少なくない。

そのような理由から〝イルミネーション巡り〟の旅も実行に移せるかどうかを判断できるのは早くて前日、下手すれば当日となっている。予定を立てたものの実行までに時間を要すことは、即ち会期の終了に間に合わないことにも繋がる。

それなりの距離の通勤をしていた昨年ならば立ち寄る場所もあったのだが、バス1本15分でおまけに21：00までの勤務であれば、帰り道に立ち寄ることより終バスを乗り過ごして歩いて帰ることの方が気になってしまう。そんな日々の生活をしている中で〝休みが取れない〟という理由にしたくはないので、連勤覚悟の連休取得にまずは勢力を費やす。シフト制の就労に於いて〝赤の日休み〟でなければなかなか五連勤をすることはないらしい。しかし有休を取得できる状況でない現職場では〝どちらを選ぶか？〟の選択肢しかない。独特の休みパターンを希望休として申請するため、スタッフ全員の勤務シフトを作成する上司には迷惑をかけて申し訳ないと思いつつも、私自身唯一の〝気分転換〟と言うことで許して貰っている。

今回目的地に選んだ〝びわ湖大津館イルミネーション〟は、柳が崎湖畔公園のイングリッシュガーデンを会場にして毎年行われているものである。車で30分程の距離なので毎年行ってそうなものなのだが、例年イルミネーション会場に足を運ぶことは1～2回のことであり、休日を利用して行くこともなかったというのが今回初めてとなった理由である。5,900平方メートルのイングリッシュガーデンを会場に、成安造形大学の学生達が〝おとぎの世界〟をイメージした光のオブジェが並ぶものと謳われてはいるが、意外に広さがないものだということを知った。しかしその全景を隣接するびわこ大津館から眺めることができるといったまさに施設を最大活用してのイルミネーションイベントとなっている。また同時期にびわこ大津館では、大河ドラマ〝麒麟がくる〟の主人公明智光秀所縁の地ということで、〝明智光秀とびわ湖戦国パネル展〟が会期延長となって行われている。現在大津市で行われており、〝麒麟がくる〟の番組最終放映日延長により本年3月31日までの延長が決まった〝びわ湖大津・光秀大博覧会〟とは違うものの、明智十兵衛光秀所縁の人々や場所をパネルで紹介している。華やかさはないがその分歴史の〝重さ〟を感じるものとなっており、俄か光秀ファンになった方にはぜひ訪れて損はないものと思えたことを紹介する。

なお会場へ行くには柳が崎湖畔公園駐車場に車を停めることになるが、その駐車場敷地内に〝湖水渡り〟で馬に乗ったまま打出浜から琵琶湖に乗り入れた明智左馬之助秀満が馬を繋ぎ止めたとされる〝明智左馬之助駒止の松の碑〟がある。意外と景色に同化しているので、訪れる際には注意が必要だ。

それでは〝《2021. February》あみんちゅなにげに関西街歩きの旅滋賀そのⅡ～びわ湖大津館・光あふれるおとぎの世界～〟を始めるとしよう。