我孫子市の岡発戸・白泉寺墓地・石仏

2021/01/16 - 2021/01/16

白泉寺は、正泉寺七世竹巌宗嫩が開山となり慶長15年（1610）に創建、岡発戸八幡神社の別当寺だったといいます。
「我孫子市史」による白泉寺の縁起・白泉寺　岡発戸541 山号　万岳山 曹洞宗　もと正泉寺末。創立は慶長十五年（1610）、開山は正泉寺第七世の竹巌宗嫩である。当寺は、境内を接する岡発戸八幡神社の別当寺であった。神社の境内には、待道大権現社があって、玉垣に安永四年（1775）の刻銘をみるが、白泉寺はこの地方を中心として、女人たちを対象とする待道講の普及につとめてきた。相馬霊場の設立にあたり、当寺は第二十二番阿波平等寺移しとなり、本尊釈迦如来とされたが、今その像はないようである。札所の石標に安永七年とあるのをみると、当初は正泉寺が当霊場をあわせ管理していたものかと思われる。現在白泉寺跡地である岡発戸八幡神社境内の隅に大師堂が残っています。白泉寺は廃寺されたようです。
参考にさせていただいたブログは下記です。
石仏神心　101　北総石仏　我孫子市の石仏　岡発戸に詳しく書かれています。
http://sekibutu.blogspot.com/

エリア 我孫子(千葉)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

成田街道から入り八幡神社の前で右に曲がり５０ｍ程。

白泉寺本堂。
八幡神社の脇は廃寺となった白泉寺址、昭和三十年に建物を改修して岡発戸公民館を設置することになったが、その建物の中の一間を仏間として仏像等が納められている。無住の寺。

車椅子用のスロープがあります。

白泉寺扁額。

大師堂は、方一間、向拝付、切妻造、瓦葺で、正面の妻の懸魚が渦波模様となっているのは白泉の寺号に因むということであろう。堂の後壁に大正十一年の墨書があって改築年代が知られる。

大師堂内安置の石造大師像は二体あり、傍に厨子入の瓦造観覚光音禅師像が置いてある。光音像については大正十三年の奉納の墨書木札があるので、各所にみる瓦造光音像のつくられた年代はそのころと推定できる。（「我孫子市史」より）

一日ハ必相休ベカ○○、タマニ半日ダケハ　ヨロシク也。入口脇の雑木の陰に「火の用心」塔なるものを見つけました。『我内村ヨノ中一同片時モワスレスニ　雨天成共火之用心　タトヒ男女ノ子供ニイタルマテ　・・・一日ハ必相休ムヘカラス・・・』等と記され明治18年の紀念銘です。火災の怖さを教えています。

新四国相馬霊場。二十二番の石塔。

境内には我孫子市消防団第６分団器具置場があります。

白泉寺墓地は岡発戸小山台墓地として平成十一年秋に区画整理されました。

記念碑が並ぶ。

入り口には六地蔵が迎えてくれる。

岡発戸小山台墓地区画整理事業完成記念、この地域は、室町時代より成田街道沿いの字、宿で曹洞宗白泉寺がある岡発戸村であった。廃藩置県が明治の初期（明治六年千葉県）に施行され、不動産登記の整備に伴い明治中期に渡辺典外六十五名の連名に依り墓地として登記された。その後、百二十余年の間、我孫子市の発展と共に墓地使用者数も七十戸を越え、未整理のまま埋葬されて煩雑を極めた。平成十一年三月環境保全と公園墓地を考慮して、地権者及び使用者全員の創意で墓地区画整理
事業を決意して着工、同年秋彼岸に完成に至り、この墓地に眠る祖先の霊に感謝の意を捧げ、墓地使用者の子々孫々の繁栄を祈願して、茲に完成を祝し記念碑を建立する。平成十一年秋彼岸

無縁仏が集められています。

信女とあり女性の墓石です。

判読不明、墓石。

地蔵菩薩、判読不能、墓石。

判読不明、墓石。

是も墓石でしょう。

如意輪観音、女性の墓石。

八幡神社を東に２０ｍ行くとアパートの向いに石造物があります。

ブロックで囲まれたところに石仏が１２基ばかり置かれています。

個人の墓地のようです。

前列右から２番目は馬口印を結んだ馬頭観音と思われます。

正面舟形向背は種子カを頂いた天華地蔵で、元禄二年（1689）の建立です。

墓碑です。

後列左端の目立たない如意輪観音は明和元年（1764）十七夜塔です。

背の高い丸彫り地蔵は、正徳元年（1711）大乗妙典讀誦供養で建立されたと背面に記載あるらしい。

後列の如意輪観音像ですが左は延宝五年（1677）の十九夜塔です。

後列の如意輪観音像ですが右は元禄六年（1693）の十九夜塔です。

墓碑。