2020/12/12 - 2020/12/12
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+mo2さん
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2020年の展覧会巡りは、開館を心待ちにしていた、アーティゾン美術館の開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」からスタートしました。新型コロナの影響で楽しみにしていた展覧会も中止・延期等で思うように見ることができなかった1年でしたが、締めの展覧会もアーティゾン美術館にということで「琳派と印象派展」展へ行ってきました。
また、世界で最も美しいといわれる肖像彫刻の傑作「ネフェルティティの胸像」のあるベルリンのエジプト・コレクションから「天地創造の神話」をテーマに、約130点の名品が展示される(「ネフェルティティの胸像」は来ませんが)国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展が江戸東京博物館で開催されるということで行ってきました。
国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展の詳細は、別途旅行記に纏めています。
国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展(1)第1章 天地創造と神々の世界 https://4travel.jp/travelogue/11668054
国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展(2)第2章 ファラオと宇宙の秩序 https://4travel.jp/travelogue/11668099
国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展(3)第3章 死後の審判 https://4travel.jp/travelogue/11668110
Artizon Museumの展覧会の詳細も別途旅行記に纏めています。
Artizon Museum 琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術(1)https://4travel.jp/travelogue/11669967
Artizon Museum 琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術(2)https://4travel.jp/travelogue/11670224
Artizon Museum 石橋財団コレクション選(1)https://4travel.jp/travelogue/11670316
Artizon Museum 石橋財団コレクション選(2)青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち https://4travel.jp/travelogue/11670316
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 徒歩
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自宅を8時前に出て、両国に到着したのが10時前。江戸東京博物館に来るのは、2016年1月の「特別展 レオナルド・ダ・ヴィンチ ―天才の挑戦」以来です。
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JR両国駅からもよく見えるユニークで巨大な江戸東京博物館の建物は、メタボリズム建築の菊竹清訓の設計によるもの。菊竹は自著『江戸東京博物館』のなかで、江戸博の建物は江戸時代初期に焼失した江戸城天守閣の高さを意識し、同程度の62.2メートルに高さを定めたと語っています。
江戸東京博物館 美術館・博物館
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高床式倉庫をイメージしている建物の1階で、今回の「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展」は開催されています。
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入場料は、一般 1,800円。場所が両国ということからかコロナの感染が再拡大しているかはわかりませんが、それほど混雑はしていませんでした。
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入場口から展示室へ続くアプローチには、ホルス神の左目を表す「ウジャトの眼」のシルエットが。
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幻想的な展示室に入ります。
「ナイルの神の像(上半部)」中王国時代・第12王朝、前1976~前1794年頃
マディーナト・アル=ファイユーム、クロコディロポリスのセベク神殿出土 -
「ハトシェプスト女王のスフィンクス像(胸像)」新王国時代・第18王朝、ハトシェプスト女王治世、前1479~前1458 年頃テーベ西岸、アル=ディール・アル=バハリ出土
ハトシェプスト女王の葬祭殿への参道と中庭に置かれていた女王のスフィンクス像です。色彩も残る素晴らしいものです。 -
「創造の卵を持つスカラベとして表現された原初の神プタハ」第3中間期・第25王朝(クシュ王朝)、前746~前655年頃 出土地不詳
こんなユニークな造形のものも・・・ -
「ネフェルトイティ(ネフェルティティ)王妃あるいは王女メリトアテンの頭部」
新王国時代・第18王朝・アマルナ時代、アメンヘテプ4世/アクエンアテン王治世、前1351~前1334年頃テル・アル=アマルナ、住居P 47.02、19室出土
アマルナ美術を代表する作品としてもっとも有名なのが、アメンホテプ4世の妃ネフェルティティの胸像でベルリン国立博物館が所蔵しているのですが、こちらの彫像も美しい。 -
「デモティックの銘文のあるパレメチュシグのミイラ・マスク」ローマ支配時代、後50~後100年頃 メイル出土
部分的に金箔が貼られ、多数の守護神や象徴の装飾が施されています。 -
展示品もですが、見せ方(展示方法)も素晴らしい展覧会でした。東京・江戸東京博物館(2020年11月21日~2021年4月4日)のあとは、京都市京セラ美術館(2021年4月17日~6月27日)、地元の静岡県立美術館(7月10日~9月5日)、東京富士美術館(9月19日~12月5日)への巡回が決定していますが、京都はともかく静岡と八王子にはまた見に行くと思います(笑)。
江戸東京博物館ミュージアムショップ お土産屋・直売所・特産品
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カフェで少し休憩してから江戸東京博物館の常設展を見ることにしました。常設展示室は五階と六階の二階構造になっています。全9,000㎡の広大な展示面積の中に「江戸ゾーン」「東京ゾーン」と大きく二つにエリアが分けられ、「江戸」「東京」それぞれの時代を生きた人々の暮らしや文化、歴史にまつわる展示物が溢れています。
銀座洋食 三笠會館 江戸東京博物館店 グルメ・レストラン
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常設展示室に入ってまず目に入るのが、江戸時代に架けられた「日本橋」の復元模型。存在感たっぷりのこの模型は、実際の江戸時代の橋と同じ木造で、幅も原寸大で再現されています。
江戸東京博物館 美術館・博物館
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日本橋の上から見た、江戸時代の歌舞伎の芝居小屋です。
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日本橋を渡ったところにあるのが、こちらの多きなジオラマ模型。今から約400年前の江戸の様子が再現されています。
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一人ひとり全部ちがう人形は、着物のしわや小さな手足もとってもリアルに作られており、江戸の賑わいが伝わってきます。
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江戸城の模型もあり、有名な松の廊下も再現してあります。
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大名のお姫様が乗っていた駕籠です。女性らしいデザインが印象的です。
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一棟の家に多くの世帯が隣り合って住んでいる、江戸の一般的な住宅「棟割長屋」が実寸大で作られています。
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一人暮らしの独身男性の部屋です。職人で、自宅兼職場として利用していました。細部までこだわった模型は今にも動き出しそうなくらいリアルに作られています。
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江戸の出版と情報の象徴として「絵草紙屋」が実寸大で展示されています。
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浮世絵の一種である「錦絵」の制作工程がわかりやすく解説されていました。
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実際の「錦絵」の制作過程です。
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両国なので相撲絵(力士の浮世絵)もあります。
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「天下の台所」大坂と大消費都市・江戸の間には、菱垣廻船という定期船が就航し、上方から木綿、油、紙などの大量の生活物資を運びました。その名の由来は、船の側面に菱組の格子が取り付けてあったことによります。文化期(1804~18年)に描かれた1500石積の菱垣廻船の図をもとに復元した模型です。
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「神田祭り」の山車のひとつを関東に現存する山車や絵画資料をもとに原寸大で復元したものです。
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神田祭りの華やかで壮大な行列のありさまを当時の絵画資料をもとに、代表的な山車や神輿などを抜き出して復元したジオラマ模型です。
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江戸の町の水道網です。玉川上水は、多摩川の水を羽村で取り入れ、四谷大木戸まで約43キロメートルを素掘りとし、そこから石桶や木桶を利用して地下水路とし、江戸城および神田上水が届かない江戸市中の南西部に上水を供給しました。
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日本橋の上からも見えた、江戸時代の代表的な歌舞伎の芝居小屋である中村座の正面部分を、原寸大の間口11間、奥行3間で復元したものです。
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日本橋の下をくぐり、文明開化が感じられる「東京ゾーン」へと入ります。
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朝野新聞社です。1872年(明治5)の「東京日日新聞」を皮切りに、次々と新聞が創刊され、東京の近代ジャーナリズムが開幕しました。「朝野新聞」は、1874年(明治7)に創刊され、社長の成島柳北、主筆の末広鉄腸らが新政府を辛辣に批評し、人気を博しました。
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明治時代に実際に使われていた人力車です。
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神田駿河台の丘の上に建つニコライ堂は、今はビルの谷間に沈んでいますが、かつては東京のいたるところから望むことができました。「東京ハリストス復活大聖堂」という正式な名称があるが、東京の人々には、明治期の日本・ロシアの交流に尽くした宣教師ニコライにちなむ<ニコライ堂>という名で親しまれています。
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明治時代の東京の街のジオラマ模型もあります。
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フロア内でひときわ目立つ模型が、凌雲閣です。明治時代から大正12年まで東京都・浅草にありました。浅草のシンボルとして土産絵にも登場し、関東大震災で倒壊するまで多くの人々でにぎわいました。
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「電気館」と名乗る明治時代の映画館です。活動写真は日本に入ってきた当初、芝居の劇場や地方を巡回するテントで上映されていましたが、1903年(明治36)に浅草六区の電気館が、日本で初めての常設の活動写真館になりました。当時、活動写真には音声がついていなかったので弁士(解説者)が必要でした。電気館はそれまで見世物の口上を言っていた染井三郎が、そのまま弁士となって人気を支えました。
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フォード・モーターが販売をし始めた「自動車フォードA型」です。当時はタクシーとして使われていました。止のマークは「バタン式交通信号機」、手動式の信号です。
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和紙とコンニャク糊で作った気球に水素を詰め、大気高層のジェット気流に乗せてアメリカ本土を攻撃しようと作られた、風船爆弾のレプリカです。実物の約5分の1のサイズで再現されています。
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戦後になります。住宅不足の解消を目的に、昭和の時代に建設された集合住宅の中から「ひばりが丘団地」の一室が復元されています。「三種の神器」をはじめ、現代のわたしたちの生活必需品がたくさん見受けられます
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丸い車体が特徴的な富士重工業のスバル360
1955年(昭和30年)当時の通産省は、乗用車工業の振興に加えて国民への自家用車の普及を意図して、小型・軽量・低価格を基準とした「国民車構想」を打ち出しました。
これをきっかけに、軽自動車の皮切りとして製造・販売されたのがスバル360です。日本の自動車生産史の中で初の量産化を実現し、マイカー需要創出のトップバッターとなりました。 -
日産自動車が製造した小型トラックのブランドであるダットサントラックの2代目にあたるダットサントラックG222型です。
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1960年代から2000年代までを5つに分け、東京の変化を10年ごとに比較したコーナー。こんな花柄のポットやジャー、うちにもありましたね。
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私が小学校~中学生の70年代。懐かしいというか見慣れたものばかりです。
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高校~大学生の80年代。ファミコン、ラジカセ等々
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その時代を象徴するこんな品々まで。「コギャル」についても説明書きで紹介されています。
久しぶりに訪れた江戸東京博物館ですが、常設展思ったより楽しめました。 -
お腹もすいてきたので、両国駅隣にある両国江戸NORENへ立ち寄りました。
何軒かのお店あり悩みましたが、鶏肉料理の専門店の根津 鶏はなへ。両国江戸NOREN 名所・史跡
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東京軍鶏親子丼を食べました。
根津 鶏はな 両国 江戸NOREN店 グルメ・レストラン
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東京駅に移動して八重洲口、「ミュージアムタワー京橋」の1~6階がアーティゾン美術館です。
アーティゾン美術館 美術館・博物館
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3Fで受付後、エレベーターで6Fへ
琳派と印象派の展覧会は、6Fと5Fになります。
特別展ですが、一部(当館コレクション以外の作品)を除き写真撮影可となっています。 -
会場に入り目に飛び込むのは、作者不詳 「洛中洛外図屏風」江戸時代 17世紀
京の市街と郊外の景観、および風俗が俯瞰的に描かれています。
展覧会は、序章:都市の様子、第1章:the琳派、第2章:琳派×印象派、第3章:the印象派と終章:都市を離れてという構成になっており、琳派の作品と印象派の作品が並んでいるというより、徐々に琳派から印象派へ移っていくという展示になっていました。 -
印象派の作品は、アーティゾン美術館の誇るコレクションを中心に展示。
クロード・モネ (左)「睡蓮」1903年(右)「睡蓮の池」1907年 -
エドガー・ドガ 「右手で右足を持つ踊り子」1896-1911年
展覧会は、前後期で作品が一部入れ替わります。年が変わってから後期にも訪れるつもりでしたが、コロナの緊急事態宣言もあり控えます。 -
4階展示室は「石橋財団コレクション選」ですが、その一角で「青木繁、坂本繁二郎、古賀春江とその時代 久留米をめぐる画家たち」開催されていました。
青木繁 「海の幸」1904年です。
アーティゾン美術館の2021年は、2/13~5/9「Steps Ahead: Recent Acquisitions」と題された新収蔵品展示や2020年に延期となった「クロード・モネ ?風景への問いかけ オルセー美術館・オランジュリー美術館特別企画」5/29~9/10などもあり楽しみにしています。 -
東京駅を丸の内口に移動し三菱一号館美術館へ
「開館10周年記念 1894 Visions ルドン、ロートレック展」が開催されており見に行きました。MSS(年会員)になっているので年に5~6回は来るのですが、こんなに混雑しているのは初めて。ルドン、ロートレックってこんなに人気あったんでしょうか。ゆったりと見るつもりがあまり楽しめませんでした。三菱一号館美術館 美術館・博物館
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展覧会については、岐阜県美術館との共同企画であり同館と三菱一号館美術館のコレクションが大半であり、何度か見た作品が中心。写真撮影は不可でしたので出展作の中から、他で撮った写真を紹介します。
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック「『ルイ13世風の椅子のリフレイン』(アリスティド・ブリュアンのキャバレーにて)」1886年 ひろしま美術館所蔵 -
アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック「アリスティド・ブリュアン」 1893年 ひろしま美術館所蔵
ロートレックは、モンマルトルの有名人、歌手であり詩人であり、キャバレーの経営者でもあるブリュアンのために4点のポスターを制作しており、これは3作目「彼のキャバレーでのアリスティド・ブリュアン」の油彩習作。
三菱一号館美術館の2021年は、「テート美術館所蔵 コンスタブル展」(2/20~5/30)、「三菱創業150周年記念 三菱の至宝展」(6/30~9/12)があります。こちらも楽しみです。
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