2020/12/12 - 2020/12/12
49位(同エリア758件中)
+mo2さん
ベルリン国立博物館群は、ロンドン・大英博物館、パリ・ルーヴル美術館などと並ぶ、ヨーロッパ最大級の規模と質の高さを誇る総合博物館として知られています。なかでも、エジプト部門は、アマルナ時代の優品を筆頭に、数千年にわたるエジプト史を網羅する世界有数のエジプト・コレクションを誇ります。今回、ベルリンのエジプト・コレクションから「天地創造の神話」をテーマに、約130点の名品が来日し「国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展」開催されています。江戸東京博物館へ見に行ってきましたが、アニメーション解説などの一部以外は、写真撮影がOkとなっており、たくさん写真を撮ってきました。第3章「死後の審判」です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
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第3章 死後の審判
死者は、墓地の守護神でミイラ作りの神でもあるジャッカルの頭をしたアヌビスにより、「二つのマアト(正義)の広間」に導かれます。ここで死者の審判が行われ、死者の心臓は天秤ばかりにかけられ、マアトを象徴する羽根と釣り合うか計られます。古代エジプト人は考えたり思ったりする器官は脳ではなく心臓だと考えていました。 -
「ジェドコンスイウエスアンクの『アムドゥアト書』」第3中間期・第21王朝、 前1070~前946年頃 出土地不詳
第21王朝末期のジェドコンスイウエスアンクという女性の墓から出土した『アムドゥアト書』(古代エジプト語で冥界にあるものの書)の抜粋を記したパピルスの巻物。 -
「ジェドコンスイウエスアンクの『アムドゥアト書』」(部分拡大)
冥界の王オシリスの前に、供物を捧げる被葬者ジェドコンスイウエスアンクが描かれています。 -
「タレメチュエンバステトの『死者の書』」 プトレマイオス時代初期、前332~
前246年頃 出土地不詳江戸東京博物館 美術館・博物館
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「タレメチュエンバステトの『死者の書』」 (部分拡大)
この全長4mを超える『死者の書』のパピルスは、プトレマイオス時代初期に埋葬されたタレメチュエンバステトという名の女性に捧げられたものです。 -
「タレメチュエンバステトの『死者の書』」 (部分拡大)
死後の審判の様子が描かれています。冥界の王オシリスらが死者の心臓とマアト神の羽根の重さを計量しています。 -
「デモティックの銘文のあるパレメチュシグのミイラ・マスク」ローマ支配時代、後50~後100年頃 メイル出土
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メイル遺跡出土のこのミイラ・マスクはパレメチュシグという男性のものです。
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部分的に金箔が貼られ、多数の守護神や象徴の装飾が施されています。
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ネフェテイス女神を伴う神々が描かれています。
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こちらには、オシリスとイシス女神などが描かれています。
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背面には、マアト女神の羽根を掴んでいる死者のバー鳥がいます。
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「ネスコンスパケレドという名の女性のカルトナージュ棺」第3中間期・第23王朝、前756~前712年頃 テーベ西岸出土
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「ネスコンスパケレドという名の女性のカルトナージュ棺」(部分拡大)
カルトナージュ棺はミイラを保護する為の覆い。襟飾りの下に、太陽神の朝の姿である翼を広げた牡羊の頭部を持つハヤブサが描かれています。 -
「 タイレトカプという名の女性の人型棺・外棺」第3中間期末期~末期王朝時代初期・第25~26王 朝、 前746~ 前525年頃 テーベ西岸出土
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「 タイレトカプという名の女性の人型棺・外棺」(蓋)
外棺のタイレトカプの顔は、再生とオシリス神を象徴する緑色に塗られ、鬘は青色。 -
「タイレトカプという名の女性の人型棺・内棺」第3中間期末期~末期王朝時代初期・第25~26王 朝、 前746~ 前525年頃 テーベ西岸出土
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「タイレトカプという名の女性の人型棺・内棺」
木棺の頭部で翼を広げてひざまずくネフェティス女神の表現は、内棺と外棺の両方に見られます。 -
「タイレトカプという名の女性の人型棺・内棺」
死者の書から抜粋された呪文が主な装飾。 -
「タシェリトエンアメンという名の女性のミイラのカルトナージュ ミイラ・マスク、胴部、足部」プトレマイオス時代、前323~前30年頃 出土地不詳
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「王の書記サアセトの人型棺蓋」新王国時代・第19王朝、ラメセス2世治世、前1279~前1213年頃 アシュート、サアセト墓出土
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「樹木の女神を描いたカーメスのステラ」 新王国時代・第19王朝、前1292~前1186年頃 アビュドス出土
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「タバケトエンタアシュケトのカノポス容器」第3中間期・第22王朝、タケロト2世治世、前841~前816年頃 シェイク・アブド・アル?クルナ地区、タバケトエンタアシュケト出土
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「タバケトエンタアシュケトのカノポス容器」
山犬頭、ヒヒ頭、人頭 -
「有翼スカラベ形のミイラの護符」他 末期王朝時代~プトレマイオス時代初期、前664~前250年頃アブシール・アル=マラク 墓14、3室出土
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「有翼スカラベ形のミイラの護符」他 (拡大)
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「死者を描いたミイラの覆い布」 ローマ支配時代、後1~2世紀頃 アクミーム(?)出土
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「ロータス花弁形ペンダントのネックレス」 新王国時代、前1550~前1070年頃 テーベ(?)出土
この繊細なネックレスの材料のファイアンスは、石英紗の混合物を焼成し主に青や緑色の釉薬でコーティングした最古の人工的な素材。 -
「円盤形ビーズとガラス製丸形ビーズ、さまざまな護符のついたネックレス」
第3中間期、前1070~前664年頃 マトマール、墓 708出土 -
「ハトホル女神の象徴のある柄鏡」 新王国時代・第18王朝、前1550~前1292年頃 テーベ出土
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「背中にミイラを載せて運ぶワニの小像」 末期王朝時代、前664~前332年頃 デルタ、ティマーイ・アル=イムディード出土
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「山犬頭のアヌビス神小像」 第3中 間 期~末期王朝時代、 前1070~前525年頃 テーベ出土
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「祠堂形のペクトラル」新王国時代、前1550~前1070年頃 メンフィス/サッカラ出土
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「人間の頭のついたハート・スカラベ」新王国時代、前1550~前1070年頃 出土地不詳
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「人間の頭のついたハート・スカラベ」
ミイラ製作の際、心臓は取り除かれることが多く、代わりに石製のスカラベや心臓型護符がおかれました。このスカラベは頭部が人間の頭で、底面は古代エジプトの心臓の形状を呈しており、死者の書の銘文が刻まれています。 -
(右)「パケドゥのシャブティ像」新王国時代・第19王朝、前1292~前1186年頃 サッカラ、ネクロポリス出土
(中)「プタハメスのシャブティ像 」新王国時代・第19王朝、前1292~前1186年頃 サッカラ、ウニス墓地、プタハメス墓出土
(右)「ウアフのシャブティ像」新王国時代・第19王朝、前1292~前1186年頃 テーベ西岸出土 -
「普段着をまとったシャブティ像」新王国時代、前1550~前1070年頃 メンフィス/サッカラ出土
シャブティは、墓に副葬され、冥界で主人に奉仕するための召使いの像ですが、死者のミイラの姿をしていることが多い。中王国時代以降に出現し、新王国時代からプトレマイ. オス朝時代にかけて数多くのシャブティ像が墓に副葬されました。 -
「上部がまるくなった棺形のシャブティ・ボックス」第3中間期末期~末期王朝時代初期・第25~26王 朝、 前746~ 前525年頃 出土地不詳
シャブティを納めるための木製の箱。 -
(上)「クウイトエンプタハの偽扉」古王国時代・第5~6王朝、前2479~前2191年頃 メンフィス/サッカラ(?)出土
(下)「ラー神とハトホル女神の神官であったマアケルウプタハの供物台」古王国時代・第5~6王朝、前2479~前2191年頃 サッカラ、S 916、 マアケルウプタハ墓出土 -
「さまざまな砂漠の動物たちを描いたペヘヌウカー墓のレリーフ」古王国時代・第5王朝、ウセルカフ王治世、前2479~前2471年頃 サッカラ、ペヘヌウカー墓出土
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「沼地で銛突き漁をする死者を描いたレリーフ」古王国時代・第5~6王朝、前2479~前2191年頃 サッカラ、ネクロポリス出土
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「パピルスの茂みを船で航行する死者ヘテペトのレリーフ」古王国時代・第6王朝、 前2322~前2191年頃 アル?ギーザ、ヘテペト墓出土
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古代エジプトでは、膨大な動物の像が残されており、さまざまな動きを表現しています。
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「しゃがんで果物を食べるサルの護符」末期王朝時代、前664~前332年頃 出土地不詳
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「4匹の子猫と横たわる猫の小像」末期王朝時代、前664~前332年頃 出土地不詳
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「かがんだ野ウサギの小像」 中王国時代・第12王朝、前1976~前1794年頃 カフン出土
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「背中に有翼スカラベとハゲワシが彫刻されたトガリネズミの小像」末期王朝時代、前664~前332年頃 出土地不詳
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「ウナギとヘビの混合した姿をした動物で装飾された青銅製の動物の棺」
末期王朝時代、前 664~前332年頃 出土地不詳 -
「カエルの形のスカラボイド」新王国時代・第18王朝・アマルナ時代、アメンヘテプ4世/アクエンアテン王治世、前1351~前1334年頃 テル・アル=アマルナ、住居P 49.03 出土
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「神々を礼拝する死者とその家族を描いたカマのステラ」新王国時代・第19~20王朝、 前1292~前1070年頃 メンフィス/サッカラ出土
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「王の書記ウプウアウトメスのステラ」 新王国時代・第18王朝、前1550~前1292年頃 メンフィス/サッカラ出土
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「アテフ冠を被ったオシリス神の小像」 末期王朝時代、前 664~前332年頃 出土地不詳
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「3匹の魚とロータスを描いた浅鉢」新王国時代・第18王朝、前1450~前1400年頃 テーベ出土
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