SOMPO美術館とナショナルギャラリー展へゴッホのひまわりを見に行ってきました

2020/07/18 - 2020/07/18

2月26日、日本政府は新型コロナウイルス感染拡大防止のため大規模なスポーツや文化イベントを今後2週間程度中止か延期、規模を縮小するよう発表されました。当時は、3月3日開催予定だったナショナルギャラリー展、見に行くのが少し遅れそう、春休みと重なり混むかな？ぐらいののんびりとした気持ちだったのですが、その後、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い各地の美術館。博物館が先の見えない休館に入り、もう1度見ようと思っていた「ハマスホイとデンマーク絵画」（東京都美術館）「ブダペスト―ヨーロッパとハンガリーの美術400年」（国立新美術館）は休館からそのまま閉幕へ。楽しみにしていた展覧会「法隆寺金堂壁画と百済観音」（東京国立博物館）、「ボストン美術館展　芸術×力」（東京都美術館）などが次々中止となりました。閉幕の時期が近づき、ナショナルギャラリー展もあきらめかけましたが会期変更が発表、無事6月18日に開幕しました。しかしながら入場人数の制限と日時指定制度の導入で、なかなか予約がとれず、やっとの訪問になりました。ナショナルギャラリーのゴッホのひまわりを見るのなら、日本にあるもう1つのひまわりも見たいということで７月10日にリニューアルオープンしたSOMPO美術館へも行ってきました。今回は（も）、妹と同行です。

エリア 丸の内・大手町・八重洲(東京)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 新幹線

コロナ禍で5か月ぶりの東京。前日(7/17)、東京では過去最多の293人の感染確認という報道もあり、新幹線も駅構内も空いていました。
新宿駅西口からＳＯＭＰＯ美術館まで歩きます。

新宿駅 駅

損害保険ジャパン本社ビル42階にあった東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館が、同敷地内に特徴的な６階建てのビルを建設し移転、新たに「ＳＯＭＰＯ美術館」として開館を迎えました。5月28日にオープン予定でしたが、新型コロナの影響でオープンが７月10日となりました。

今回は、開館記念のコレクション展「開館記念展I　珠玉のコレクション一いのちの輝き・つくる喜び」を見に来ました。

フィンセント・ファン・ゴッホの代表作「ひまわり」に出会えるアジアで唯一の美術館であるSOMPO美術館。入り口では、そのひまわりの陶板画が迎えてくれます。

SOMPO美術館 美術館・博物館

展覧会は、東山魁夷や平山郁夫らの自然の風景の展示にはじまり、ほぼ1フロアを使った東郷青児の特集展示。SOMPO美術館が誇るコレクションのゴッホの「ひまわり」や、セザンヌの「りんごとナプキン」、ルノワールやシャガールらの作品など素晴らしいものでした。

本展覧会に限りコレクションの目玉の以下作品が、撮影可能となっていました。
ポール・ゴーギャン「アリスカンの並木路、アルル」1888年
この作品は、ゴーギャンが南フランスの街アルルで、ゴッホと共同生活をしていたときに描いたもので、落ち葉が舞う秋の美しい風景が描かれています。アリスカンとは古代ローマ遺跡のことで、ゴッホもゴーギャンが『アリスカンの並木路　アルル』を描いたのと同じ時期に、アリスカンをテーマとした作品を描いています。

ピエール＝オーギュスト・ルノワールの２作品
「帽子の娘」1910年
「浴女」1892-93年頃

ポール・セザンヌ「りんごとナプキン」1879-80年

「りんごとナプキン」（部分拡大）

東郷青児美術館（現・SOMPO美術館）の「ひまわり」、久々に堪能しました（写真は美術館入り口の陶板画）
ファン・ゴッホのひまわりは7点制作されたことが知られています。すべてを見たわけではありませんが、現存する中ではこちらのひまわりが一番好きです。

こちらは、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館で見た「ひまわり」（レプリカ）。ファン・ゴッホが病院から「黄色い家」に戻って、SOMPO美術館版の作品を模写したものと考えられています。振動や気温・湿度の変化による損傷を避けるため、館外への貸し出しは禁ずる措置がとられており、現地でしか見られません。
※本展には出展されていません。

こちらは一番好きな「ひまわり」。1920年（大正9年）に実業家の山本顧彌太が購入し、日本にありましたが、アメリカ軍の空襲（阪神大空襲）を受けて焼失してしまいました。大塚国際美術館が原寸大の陶板で本作を再現しています。
※本展には出展されていません。

カフェは、休止となっていましたが、ミュージアムショップはオープンしており、ポストカード等購入。10月からは「ゴッホと静物画－伝統から革新へ」という展示も予定されているSOMPO美術館、楽しみです。

西新宿駅まで歩きましたが、駅の近くの成子天神社に参拝。

成子天神社 寺・神社・教会

平安時代前期の延喜3年創建とされる古社。天神社なのでもちろん祭神は菅原道真です。菅原道真が死去し嘆き悲しんだ家臣が道真の像を大宰府から持ち帰り祀ったのが始まりであるそうです。その後鎌倉時代、源頼朝により社殿が造営されています。

御朱印（書置き）も頂きました。

西新宿から東京駅に移動し、早起きが苦手（笑）な妹と合流（12：00）します。

東京駅 駅

まずは、三菱一号館美術館へ
2/15～6/7開催の『画家が見たこども展』、9/22まで会期延長されました。
たくさんの子供をテーマにした絵画が展示されていました。
ゴッホ、ボナール、ドニ・・・たくさんのかわいらしい子供たち。
展示されている作品は、撮影不可ですが過去に撮った写真から一部紹介します。

三菱一号館美術館 美術館・博物館

ポール・ゴーギャン「ボア・ダムールの水車小屋の水浴」1886年 ひろしま美術館所蔵
ゴーギャンは、1886年の夏から秋にかけて、ブルターニュの小村ポン＝タヴェンに滞在しており制作された作品。
※本展での写真撮影ではありません。

モーリス・ドニ「雌鶏と少女」1890年 国立西洋美術館所蔵
※本展での写真撮影ではありません。

フェリックス・ヴァロットンの作品のコーナーは写真撮影OKでした。
フェリックス・ヴァロットン「ベレー帽をかぶる子ども」1889 年

（上）「息づく街パリ」口絵　1894年
（下）「街頭デモ」1893 年
ヴァロットンがパリの街をモティーフに制作する木版画の画面にはしばしば子どもの姿が紛れています。ドライなヴァロットンらしく子どもの中のシニカルな面を見抜いています。

（上）「事故（『息づく街パリ』より」1893 年
（下）「女の子たち」1894年

「女の子たち」1894年
ヴァロットンがパリの街をモティーフに制作する木版画の画面にはしばしば子どもの姿が紛れています。ドライなヴァロットンらしく子どもの中のシニカルな面を見抜いています。

（上）「1月1日」1896 年
（下）「可愛い天使たち」1894年

「可愛い天使たち」1894年
ヴァロットンがパリの街をモティーフに制作する木版画の画面にはしばしば子どもの姿が紛れています。ドライなヴァロットンらしく子どもの中のシニカルな面を見抜いています。

（上）「突風」1894年
（下）「にわか雨」1894年

ヴァロットンの木版画の子どもたちに紛れるおばさん（妹）・・・
展覧会全体について「たくさんの時を経ても、あ～子供がこういう感じの時、母親ってこういう顔するよね。みたいな絵もありちょっと笑ってしまった」と言っていました。

丸ビルでランチを探していました。ビュッフェはまだ早い（コロナ）と思っていたのですが、マンゴツリー東京空いていたので、ランチブッフェへ。

昨年の11月以来のマンゴツリーです。

マンゴツリー東京 グルメ・レストラン

丸ビル35階ということで眺望は最高。東京湾も見えます。

ビュッフェですが、コロナ対応されていますし、何より空いていたので安心です。

冷たいお料理です。
ヤムウンセン：春雨のタイ風サラダ
ヤムタレー：シーフードサラダ
ソムタム：パパイヤと大根のタイ風サラダ
ヤムトーフ：豆腐のサラダ、タオチオソースをかけて食べます。

ラープガイ：鶏挽肉のスパイシーハーブ和え
カイジョパクチー：パクチーオムレツ

プラートード：白身魚のフリット
ガイトード：タイ風鶏の唐揚げ
ガイヤーン：鶏肉のタイ風グリル

パッパック：青葉のタオチオ炒め
クンパットガディアム：海老と野菜の塩炒め
パッタイ：自家製麺のタイ風焼きそば
ムーパッナンマンホイ：豚肉のオイスター炒め

カオパット：ジャスミンライス炒飯
ムーガバオ：豚挽肉のバジル炒め
タレ―パッポンカリー：シーフードの卵カレー炒め

大満足のタイ料理。ビュッフェ形式の食事も久しぶりです。

ゲーンキャオワン：ココナッツグリーンカレー
ゲーンマッサマン：ココナッツと鶏肉のカレー
トムヤムクン
カレーは2種類とも頂きました。

デザートコーナー
カノムチャーン、クッキーなど

バタフライピーとマンゴーのゼリー、自分で作るタピオカココナッツミルクコーナーもあります。またまた苦しくなるほど食べまくり・・・上野へGO！！

上野駅公園口の改札を出るとびっくり!!
駅前の道路が無くなっています。工事により歩行者用通路となっていました。

上野駅 駅

国立西洋美術館です。今年一番楽しみにしていた展覧会、名画の数々が誰にも見られることなく、国内で眠っている（休館）なんてもったいなさすぎると思っていたのですが、会期延長になって一安心。

国立西洋美術館 美術館・博物館

世界でも有数の名美術館として知られるロンドン・ナショナル・ギャラリー。1824年の創立以来、所蔵作品展はイギリス国外では一度も行われたことがなく、世界初の開催となった「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」です。

展覧会入口には、ナショナルギャラリーの写真がありました。
コロナ落ち着いたらロンドンにも行きましょう（笑）

出展数は61点と少なめでしたが、すべて日本初公開。ゴッホ『ひまわり』、フェルメール『ヴァージナルの前に座る若い女性』、モネ『睡蓮の池』をはじめ、ティツィアーノ、レンブラント、ヴァン・ダイク、ベラスケス、ルノワールなどなど名作の数々・・・。会期まだあるので、もう一度くらい訪れます。

本日、購入した図録です。

パフェが食べたいという妹のリクエストで東京駅キッチンストリートにある、果実園に行ったのですが、すごい人・・・いつ食べられるかわからなかったので、大丸の千疋屋へ。桃のパフェとマンゴーパフェを注文。

京橋千疋屋フルーツパーラー 大丸東京店 グルメ・レストラン

数種類のパフェの中から迷い、私が選んだのはマンゴーパフェ（妹は桃パフェ）。特有の芳香に濃厚な甘みと、とろけるような食感のマンゴーに少し酸味の効いたパッションフルーツのソース、生クリームにバニラアイスと美味しいのは間違いありません。

東京駅でSUICAペンギンのぬいぐるみが売っていたので、甥っ子のペンギン大好きなともちゃんへのお土産に妹に買って渡しました。あとから大喜びの写真が送られてきました。誰にも触らせず抱えて寝ていたそうです。

この旅行記へのコメント （1）

• クリント東木さん 2020/08/16 22:49:19

  御礼

  　＋mo2さんへ
  
  　こんにちは。いつも投票ありがとうございます。お盆期間にゴッホのひまわり2作を見てきました。この旅行記を拝見してなければ見逃すところでした。ひとまず御礼まで。
  
  　クリント東木