2010/11/15 - 2010/11/18
26位(同エリア29件中)
まさとしさん
仏領ギアナからスリナムに戻りました。
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仏領ギアナからスリナムに船で戻った。
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ここまではスムーズだったのだが、ここからパラマリボまでの人が集まらずアルビナの町を出たのは11時前になってからだ。パラマリボの値段は昨日と同じ15ユーロでこれ以上は下がらなかったので適正料金なのだろう。それにしても高すぎる。
タクシー運転手はかなり運転が荒く、パラマリボまでの所要時間は短くなりそうだが、ブラジルビザの申請は今日はあきらめることにした。
しかしこの人が集まらないと出発しないというシステムがどうも僕は好きになれない。到着地で目的のホテルなどへ送ってくれるメリットはあるが、そんなことはしなくていいので人がいなくても時間通りに出発してもらいたい。アフリカからこのシステムに悩まされ、カリブ海諸国やギアナでも相変わらずだ。
パラマリボに到着したら午後1時半だ。すべての乗客を家まで送るのでさらに時間がかかる。それにしてもパラマリボの郊外は中国人だらけだ。僕は町の中心でおろしてもらい、歩いて町はずれの宿に向かった。 -
向かった先はアパートで旅行者を受け入れているかわからないが、泊まれればかなり安く済む。
住所は(20 MASSON Str)でスリナムを旅行した人から情報を得た宿だ。情報では住所はわからず、商店の裏の道を数十メートルなどという事しかわからなかったので少し迷ったが、目的の建物は見つかった。
この宿は現地の住民が滞在している宿で管理人が英語を話すので話はスムーズに進む。簡素な部屋だが1泊40スリナムドル(1040円)で滞在できることになり、今までで一番安い宿となった。
昼間は住民が騒がしいが、夜になるとみんな働きに行ったのか静かになった。
浴室はインドネシアのマンディルームみたいな水浴び方式。どこまでインドネシアなんだと思う。 -
パラマリボの町へ出た。この街はオランダ植民地時代の美しい町だ。世界遺産に登録され街はきれいに整備されつつある。
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一部の官庁街では工事は終了してモノトーンの美しい町並みが完成している。
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本来この国の建物はこんな感じで中心部を離れるとこのようなおんぼろの建物ばかりになる。
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この街には立派なモスクがある。
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その隣はユダヤ教徒のシナゴーグだ。
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手前がシナゴーグで奥がモスク。
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実はスリナムに関して認識不足だった。
この国はけっこう生活水準は高いように思う。町もきれいでインフラもフランス領ギアナ並にしっかりしているし、町中に活気がある。
またマクドナルドがあるのには驚いた。カリブの独立国ではバハマとドミニカ共和国でしか見なかったのだ。マクドナルドがある国はまともな国だという基準の一つになる。また大型スーパーマーケットには物があふれている。外国からの輸入品ばかりで値段は高いがそれだけ需要があるということだろう。南米の僻地だと思っていたスリナムという国が案外進んでいたことに意外性を感じた。 -
この国は中国人は多いのでこのような建物もある。
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この街は中心部も郊外も漢字にあふれている。
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夕食はワンタンメンが美味かった。本場の味だ。
【11月16日(火)】
失敗した。今日はスリナムの祝日らしい。
ブラジル大使館へ行くため道路へ出たが、平日の朝なのに妙に交通量が少ないと思った。
そんな不安の中ブラジル大使館へタクシーで向かったが、大使館が開いてるはずはなかった。ゲートには今日は休みだという貼り紙が貼られていた。警備員に明日来るように言われた。仕方ない。出直すしかないようだ。
ブラジル大使館の場所は把握でき、次からは少し歩くがミニバスで来ることも可能になった。とはいえこの一日の遅れは大きく、本当にブラジルに行くかも改めて検討しなくてはならない。 -
町の中心部はほぼすべての店がシャッターを閉めている。もしかしたらこれから開く店もあるかもしれないが今日は町に活気はなさそうだ。
バスの数も少なく、食事は屋台で済ますしかない。
昨日も平日にしては開いている店が少なく感じていた。夕方ということでスリナムの人は仕事上がりがオランダ的で早いのかと思っていた。そのため人通りも少ないのかと思っていたが、昨日は日曜と火曜の祝日に挟まれていたため連休を取っていたということだろう。いずれにしても町が日常に戻るのは明日からということだ。 -
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港の方へ行ってみた。
スリナム川に架かる大きな橋が見える。 -
宿周辺の中国人のスーパーやレストランは営業していて食事も取ることができる。
昼食で入ったレストランは量が多くテイクアウトにしてもらうことにした。 -
【11月17日(水)】
7時半にブラジル大使館に向かった。 -
ミニバスを乗り継ぐことになる。ここから8番のバスに乗ればブラジル大使館の近くまでいける。
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朝の通勤風景。道路は車やバイクが中心部に向かう。
測道はバイクが走れるようになっているのがマレーシアと同じだ。
8時には大使館は営業していた。内部はビザを申請するスリナム人で混み合っていた中、案内の人に番号札をもらい、簡単な質問を受け申請は話が進むのが早いと思った。
しかししばらく待たされ今日はビザ発給の担当者がいないらしく、即日受け取りできるので明日改めて来てほしいといわれた。
勘弁してくれと思ったが、今日発給ができないならそれ以上文句も言えない。
ブラジル大使館の担当者の印象は悪くなく、おとなしく帰るしかない。
さてどうするか。このまま明日また申請に来るか考えたが、気持ち的にはもう待っていられない。
ギアナから戻った日は仕方ないが、翌日は祝日、そして今日と三日間も時間を無駄にしている。
帰国日が迫っているのが最大のネックだ。
最終的にアンティル諸島のアルバに行かなくてはならない。本来の目的であるエクアドルのキトまで行ってそこから空路でアルバかキュラソーに入る計画だったが、これは完全に無理があるのであきらめている。
コロンビアのボゴタまで行くのが関の山だ。
最大の問題は週四便といわれるガイアナからブラジルに抜けるバスがちゃんと金曜日にあるのかということだ。明日ビザを受け取るとガイアナのジョージタウンに夕方着いてそのまま夜行バスに乗ることになる。バスがあればスムーズだが、ないと再び待ちぼうけを食らうことになる。
中国人排斥があったジョージタウンでの待機はパラマリボ以上に苦痛になるだろう。
ガイアナにもブラジル大使館があるのでガイアナに行ってからブラジルのビザを申請する方法もある。ただ即日発給できなかったらアウトだ。いずれにしてもガイアナ到着後バスがあるか確認してからとなる。
あとはブラジルを経由して忙しい日程でベネズエラを通過してコロンビアに抜けることになるが、ここまでのようないい加減な国ではないので移動はスムーズなはずだ。
しかし移動ばかりで観光はろくにできない可能性はある。唯一の問題点はベネズエラで日程が狂い、脱出できないと手持ちのドルがないので闇両替の盛んなこの国では脱出の際必要な航空券の購入がとんでもないことになる(カードを使用せざるを得ず公定レートで引き落とされる)。
今いるスリナムは旧オランダ領ということで同じオランダ領のアルバ・キュラソーとは関係が深く、直行便も飛んでいる。またそれらの航空券が安いように思う。
席にも余裕がありそうなので最悪これを逃げ道にしたい。
その場合がスリナムに戻ってくることになる。ガイアナからキュラソーに飛ぶ飛行機があればそれはそれで有効活用したい。いずれにしてもガイアナに明日移動しよう。
カリブ海の旅行は一度ハリケーンにも巻き込まれたが、結果として予定通り満足のゆくものになった。
そのあとの南米は元々おまけみたいなものだったので無理することはないだろう。
明日入国するガイアナは142カ国目の訪問国となり、南米でのみ訪問国は唯一エクアドルとなる。
ガイアナへ向かう乗り合いタクシーの予約に行くことにした。予約しておくと早朝宿まで迎えに来てくれるらしい。バス会社のカードをもらい電話で予約してもらうことにした。言葉に不安があるのでアパートの住人にお願いし、ミニバスは明日の朝4時半に迎えに来てくれるらしい。 -
町の繁華街は現在大規模な工事が行われ、数年後にはこの街は大きく生まれ変わるだろう。
南米屈指の美しい街になるかもしれない。ただ場所が不便でアクセスが悪いのでどこまで観光客を受け入れられるのかは謎だ。 -
工事が完了した官庁街。
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夜はアパートの住人の部屋でファミコンをした。25年前日本で流行ったゲームばかりだ。スパルタンXやスーパーマリオなど。
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スーパーマリオをクリアーして本場の実力を見せてやった。
【11月18日(木)】
4時半にミニバスが迎えに来た。時間に正確で感心だ。客を数名拾ったあと猛スピードでガイアナへ向かった。
スリナム西部の道路は整備が終わっているようで完璧な舗装道路が続いていたので所要時間は距離の割に早い。
国境の川にさしかかったのは9時前だ。 -
ここからガイアナへフェリーで渡ることになる。フランス領ギアナとは小舟が頻繁に行き来していたが、ガイアナとは1日1往復のフェリーがあるのみだ。
チケットを購入して税関、出国審査と続く。手続き自体はたいしたことがないのだが、人が集中するのでけっこう待たされることになる。もう少し頻繁に船が出てもいいような気もするがガイアナとスリナムとの交流はあまり盛んではないのかもしれない。出航待合室には免税店などもあり本格的だ。 -
10時半に船に乗り込んだ。
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10時半にスリナム側のサウスドレインを出航した。
対岸のガイアナまではけっこう離れているが、かすかに桟橋らしき影が確認できる。
船内は車が真ん中で両脇に人が座るスペースがある。 -
この川はモレソン・クリークと表記されているので入り江ということになる。磯の香りはしないのでアマゾンを彷彿させる雰囲気の大河だ。この入り江には漁船など全く姿がなく国境警備が厳しいのかもしれない。
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大河をのんびり航行しる。ガイアナまでは30分ほどだ。
船上にて他の乗客と。 -
つかの間の航海。
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30分の航海の後ガイアナ側の桟橋に到着した。
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