2019/01/16 - 2019/01/19
785位(同エリア911件中)
三峯霧美さん
京都と奈良の旅、四日目はいよいよ念願だった大神神社参拝です。
陽射しに溢れた好天で、歩き回っているので寒さも感じず、点在する神社を廻りました。
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11:20 大神神社摂社の檜原神社に移動しました。
この砂利道は正面参道で、右手に専用駐車場があります。
これがまた、どうやって行くんだよって場所なんです。
神社は山の辺の道に面してて、ハイキングしている人を押しのけて車で通るのは気が引けるし、この正面参道はこの先の小川にかかる橋の幅が軽自動車でギリ。 -
というわけで、相撲神社から集落の路地と砂利道の農道を使って、なんとか駐車場までたどり着きました。まじ、いいのか?ここ通って?って言いながら走行しました。
すれ違ったご夫婦に国道は遠いのかと聞かれました。
車で来たので歩いてないけど、1㎞以上あると思うと答えると、私が歩いてきたんだと思ったんだそうです。
この旅は道を教えることが多いみたい。 -
檜原神社 ひばらじんじゃ
大神神社 摂社
式内社「巻向坐若御魂神社」の論社のひとつとも。
祭神 天照大神檜原神社 寺・神社・教会
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一段高い境内は注連柱が立ち、白い砂利が敷き詰められて清らかな雰囲気です。
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近年整備された様子の手水。
宮中で祀っていた天照大神を、 祟神天皇が神威を畏れて移動させた最初の場所「笠縫邑」がここだと伝わります。
なので「元伊勢」です。笠縫邑は他にも候補地があるそうですが・・・。 -
本殿は無く、三ツ鳥居の奥の三輪山山中にある磐座がご神体です。
1965年まで石灯篭が二基あるだけでしたが、伊勢神宮の古材を使って三ツ鳥居が復元されて、今の形になりました。
現在の鳥居は2015年に伊勢神宮の古材によって立替えられたものです。 -
1986年に最初の斎宮である豊鍬入姫を祀るお宮が造られました。(撮影忘れちった)
参拝芳名簿 思い立って記入しました。 -
御朱印をいただきました。
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境内の向かい側には茶屋があります。
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お土産品などをちょっと見て、一番気になったのが、そうめんふし。
そうめんの端っこ。かさばるので買いませんでしたが、旅から戻って、買って来ればよかったと思った一品。
次の大神神社まで最短距離の道は狭くて、土地勘のないビジターには無理。
遠回りでも、安心できる来た道を戻ります。 -
11:55
国道を南下していくと、大神神社の大鳥居の両側に大きな無料駐車場があります。
ここは神社から一番遠い駐車場ですが、神社に近い駐車場は混雑しているかもしれないので、大事を取ってここに停めることにしました。無料です。
大鳥居 1986年建立 車道をまたぐ鳥居としては日本一。 -
二の鳥居までの距離、600mです
桜井線の踏切を超えると 駐車場待ちの渋滞でした。遠い駐車場で正解だったね。 -
参道には屋台が出て、行列してる所はコロッケ。
ミワコロッケって近所の精肉店が造ってる名物コロッケの屋台販売で、衣にそうめんが入ってるらしい。
ランチタイムだけど、いきなりコロッケは無いんで、するーしました。 -
さらに進むと二の鳥居と社号標。
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大神神社 おおみわじんじゃ
式内社 大和国一宮 二十二社 -
二の鳥居からは徒歩の参道、両側は神社の杜。
土曜日なので参拝者が多いです。 -
欄干が新しい橋を渡り。
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左手に祓戸神社 はらえどじんじゃ
祓戸四神が祀られています。
参拝前にお参りして、心身を浄めましょう。 -
夫婦岩 二つの岩が寄り添ってます。
縁結び、夫婦円満のご利益があります。
昔、美貌の活玉依媛の元に、毎夜通ってくる麗しい男性がいて、姫は身ごもります。父母は男の素性を知るために、床に赤土を撒いて、姫に男の衣に糸のついた針を刺しておくよう教え、翌朝、赤く染まった糸をたぐって行くと大神神社に達し、男が大物主神であることがわかりました。
これが運命の人とは赤い糸で結ばれるという、日本最古の恋物語、赤い糸の伝説です。糸が三巻残っていたので 三輪と名付けられたといいます。 -
一段上に上がると、手水舎があります。
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手水鉢には酒樽と宝玉に巻き付く蛇。
祭神の大物主神が蛇に姿を変える伝説があり 酒造りの神様だからかな。 -
奥に大きな杉の切株
しるしの杉 神様が坐す杉と言われていました。
以前七つの杉があり、根元が残るのは三つだけで、現存する杉はありません。 -
もう一段上が斎庭です。
創建は有史以前、祭神は大物主大神
古事記、日本書紀によれば、大国主命が少彦名命と国造りをしていましたが、少彦名命が常世に帰ってしまい、どうしたものかと困っていると、大物主神が現れて、自分は大国主命の幸魂奇魂で、自分を東の山の上に祀れば協力すると言いました。その東の山が三輪山です。 -
拝殿前はお参りする人の行列ができてます。並んでお参り。
この拝殿は1664年に徳川家綱によって再建されました。それ以前は拝殿は無かったそうです。大神神社 寺・神社・教会
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大神神社には本殿はありません 拝殿の奥には三ツ鳥居と瑞垣があり、その奥は禁足地の御神体山の三輪山です。
ちょっと待っていたら、お参りの行列が消えました。 -
御朱印を頂きました。
大和國一之宮 -
拝殿の右側は 末社 神宝神社 かんだからじんじゃ
いい雰囲気の参道です、行ってみましょう。 -
祭神 家都御子神、熊野夫須美神、御子速玉神
熊野三山の神様を祀っているんですね。 -
末社 天皇社の鳥居
天皇社の祭神は御真木入日子印恵命 みまきいりひこいにえのみこと
(崇神天皇)
崇神天皇は即位して3年、都をこの近くの磯城瑞牆宮にさだめました。
即位し6年、疫病が流行り国が乱れたので、宮中の天照大神と倭大国魂神を別の場所に移して祀ります。 -
その翌年、倭迹迹日百襲姫命に大物主神が乗りうつり、自分を祀るように託宣し、天皇の夢にも大物主神が現れて大物主神の子の大田田根子が自分を祀れば、たちどころに平安になると告げます。
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大田田根子は大物主神と赤い糸の伝説の活玉依姫の子孫(子?)とも伝わります。
天皇は大田田根子を探し出し、三輪山に大物主神を祀らせたのが、大神神社の始まりなんだそうです。 -
成願稲荷神社 じょうがんいなりじんじゃ
神宮寺の浄願寺の鎮守として鎌倉時代に創祀 -
商売繁盛、心願成就の御利益があります。
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境内を出てさらに南に歩いて行きます。
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脇道の入り口に日向神社の看板。
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砂利道、民家の間を抜ける生活道路ですが、突き当りに神社があります。
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12:40 大神神社摂社 神坐日向神社 みわにますひむかいじんじゃ
式内社
祭神 櫛御方命 くしみかたのみこと 飯肩巣見命 いいかたすみのみこと 建甕槌命 たけみかづちのみこと
大物主神の御子神を祀ります。北向に建ち、南に向かってお参りするから日向なのか? -
12:45 平等寺の前を通過して、山に向かって歩て行くと、末社の大行事社
見た目以上に斜度がある道で、足が先に進まない・・・。 -
大行事社
祭神 事代主神 ことしろぬしのかみ、八尋鰐、加屋奈流美神
この周辺は大神神社の摂社や末社があるのですが、これ以上広げると、時間が無くなるので、やめておきます。 -
平等寺の下の沢沿いの道は山の辺の道、志貴御縣坐神社に向かいます。
薄暗い道です。 -
道は神社の脇に出ます。
ここは崇神天皇の磯城(しき)瑞籬宮の推定地。
ワンコを散歩させてる人がいました。 -
12:52 志貴御縣坐神社 しきみあがたにますじんじゃ
式内社
祭神 大己貴神
社名の「縣」は朝廷の直轄地のことで、大和国の6縣はそれぞれ縣神社がありました。 -
本殿がちらっと見える。
磯城県主は古代豪族で、一族の娘が綏靖天皇(第二代)から孝安天皇(第六代)の皇后となっていることから、かなりの地位にあったようです。 -
天王社 かしいでるよ。
ここから大神神社に戻ります。その前に時間があるので平等寺に寄って行こう。 -
神社は当然無人ですが、御朱印はこの後お参りする三輪坐恵比寿神社の社務所で頂きました。
神主さんに、インターネットですか?と御朱印対応を知ってる理由を聞かれました。そうなんです、調べましたよ。はい。 -
往復した山の辺の道。実際はもっと暗いんです。
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平等寺にあがる石段を登ります。
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12:57 三輪山 平等寺
伝わるところによれば、聖徳太子の開基。
鎌倉時代の前、中興の祖、慶円が三輪神社(大神神社)の傍らに真言灌頂の道場(三輪別所)を造り、それが平等寺と呼ばれるようになりました。平等寺 (桜井市) 寺・神社・教会
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三輪明神(大神神社)の別当寺で、興福寺の末寺でもあり、醍醐寺の修験道も伝えていたそうです。
室町時代には本堂、御影堂、開山堂、行者堂など七つの伽藍に12坊の大きなお寺でした。
聖徳太子の像がありました。 -
本堂 1987年 再建
本尊は十一面観世音菩薩
御本尊は当初聖徳太子作の観音像でしたが、平安時代に復元されたものが残っています。
前立て本尊は聖林寺の十一面観音を参考に1982年に造られたもので、聖林寺の観音様は元は平等寺にあったとも。。。 -
鐘楼堂 1987年再建
明治の廃仏毀釈で大神神社の別当寺はすべて廃寺となり、現在の境内は寄進を受けたもので、当時の住職と地元の有志の方によって、塔頭の一部と御本尊やお不動さん等を移設し、曹洞宗の翠松庵と改名して法灯を守りました。
当時お寺あった仏像は、他所に移設され、大切におまつりされているそうです。
解体修理の際に胎内に平等寺と記されていた等、全国に61体あるそうです。 -
1977年曹洞宗の寺院 三輪山平等寺として再興されました。
二重塔釈迦堂 2004年に800年ぶりに再建されました。
御朱印を頂いたのはご住職、現在の伽藍はご住職が16年の托鉢の成果で、いろいろお話を聞かせていただきました。 -
波切堂 弘法大師が信仰した波切不動明王像が安置されています。
関ヶ原の戦いの後、島津義弘は平等寺に落ちのび、70日間滞在し船を買うお金をお寺から借りて薩摩に戻りました。
それからずっと島津家から寄進や奉納があり、江戸時代には護摩堂の寄進建立があったそうです。 -
不動堂
弘法大師自作という不動明王像と、役行者、理源大師をまつっています。
ご住職に問われて、埼玉から来たというと、行ったことがあるとおっしゃる。ご住職は長く全国を行脚し法話講演等をなさって、現在の本堂などを建てたんだそうです。 -
本堂はご住職が建築家の監修を受けて造られたんだそうです。
石段の上にある赤門もご住職がつくられたもの。
寺務所には島津義弘公ゆかりの寺の幟旗。 -
ご住職に書いていただいた御朱印
釈迦堂
二重塔(釈迦堂)の中にはご住職が描いた釈迦如来真像を基にした釈迦如来真像が安置されています。
短い時間でしたが、ご住職をお話ができて、心温まる時間が持てました。
一人旅って、人と話をする時間が、マジに少ないのです。 -
こっちが正面入り口の山門
これは旧平等寺の唯一の建造物だそうです。
さあ、ここから大神神社の拝殿の前を通って、北側の神社を廻っていきましょう。
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