2022/11/21 - 2022/11/21
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mom Kさん
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出会ったのは、確か20代の最後の年。以来、ずっと歩き続けている。
桜井から天理までの古代の道。
額田王が「あかねさす・・・」を詠ったところかもしれないと思わせてくれる景色が広がる。
大和盆地が見渡せる野道。
1000年前が息づいている山の辺。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 3.0
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京終駅から乗車。
今回は、桜井からでなく、三輪駅から「山の辺の道」を歩く。 -
駅前の商店街に入ると、揚げたてコロッケのケースが見えた。お肉屋さんのは、見逃せない。で、エネルギーチャージ。
店主が、「どっちにされますか」?
普通のコロッケは、100円。倍のサイズは三輪ソーメンを衣につけていると。「ここで作っているコロッケですよ」と言って、手渡してくれた。
軒先隅っこでほおばる。熱々、おいしさ100倍。同じ電車で降りた親娘連れもつられたようにお買い上げ。ほっ。お行儀の悪いうしろめたさ半減。 -
大神神社様、これから歩きます。
よろしくお願いします。 -
「山の辺の道」に入ります。
右手店頭の三輪そうめんが気になるが、今日はきっと柿もみかんもお野菜たちも待っているから、我慢します。 -
久延彦神社 知恵の神様
ここだけは素通りできません。
私の最後の受験勉強。 -
2001年の試験だった。
この時は、早春。合格できたのは、久延彦神社様のおかげです。
「山の辺の道」を秋の季節以外で歩いたのは二度だけ。 -
境内から見渡す景色
大神神社の鳥居左手、木々の間から耳成山。その左でてっぺんをのぞかせるのは、畝傍山。 -
お薬の神様の方へ進みます。
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展望台に上がれば、大和三山が見える。
歴史で習った実物を見る感動、毎回。
万葉の頃は、家も田畑もおそらくなくて、箱庭のようにこの平野に三山が並んでいたことだろう。
初めて見たときは、こんなに小さな山!?と驚いたもの。 -
門前の茶店。全部の建物は商いをされているようにみえないのに、
ずっと変わらない。 -
おかげさまで、この3年無病です。 -
道幅約160センチメートル。一度測っておきたかった。
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ずっと境内のような道が続きます。
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感じる山の辺の道
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石畳幅約140センチメートル
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石のとんがりに土踏まずを合わす。心地よい。
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玄賓庵が見えてきました
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毎朝、掃き清められているような
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ここは、いつも森閑として、きりりと清浄な建物と外からでも感じる。
入らせてもらったことはない。
私にははばかる感じが漂う。 -
玄賨という方は、ここでどんなふうに過ごされたのだろうか。
1200年後にも私にそう思わせる人、この佇まい。 -
もう25年にはなる。後ろから飛ぶように歩いてくる人に出会った。
挨拶しあって、しばらく一緒に歩いた。天理からスタートし桜井からの帰り道という。往復!?
このペースにこの時間帯なら片道2時間はかかっていない。
名刺をくださった。「滋賀県歩こう会 会長」
道理で。
「琵琶湖の道もいいですよ。今度一緒に歩きましょう。」お誘いを受けた。
私もハイピッチで歩けたころ。 -
檜原神社の前を通ります。
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かりんがゴロンと一つ、台の上に落ちている。
見上げれば、花梨の木。 -
最初に通り抜ける集落が見えてきました
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舗装道路を集落の方へ。家の前には水が流れ、おそらく野菜などを洗った場所ではないかと思えるしつらえ。唐辛子が無人販売されている集落は、このあたりだったはず。
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西へ真っ直ぐ舗装道路を下っていくと、JR巻向駅に着くあたりか。
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北へ北へ
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SSサイズのみかん発見。この大きさは、紀州でもなかなか店頭では見かけません。
結局、みかん無人販売ストリートでもこのサイズは、1店だけでした。
道端でつい2個3個と水分補給。持ち帰って、1週間ぐらい置くと更に甘くなるのだけど、我慢できない美味しさ。 -
田んぼの畔の一角に一つの石を囲むように守っておられました。
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景行天皇陵に続く道
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みかん畑が続きます。
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手作りオブジェつき休憩所。いいお仲間が想像できますね。
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一度は、北からも歩いておきたいなあ。
次は、天理駅から石上神宮までタクシーで来て、山の辺の道のみ、桜井まで歩くというのもいい。あちらの最後の1キロ半なら歩いても許せる景色と道。
もう天理市内最後の銭湯が無くなって20年にはなる。だから、ゴールの喜びはない。山の辺を離れるあの道路は、歩きたい道ではない。 -
新しい道しるべ。
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集落内は、手入れが行き届いているおうちが続き、
”変わらない”安定感にほっとする。 -
ここだけこんな舗装。
道幅約60センチメートル -
このおうちです。
私の山の辺の道、ランドマーク的存在。
何を生業とされているおうちか、いつも気になっている。
いつ見ても全身から品の良いおうちオーラを放っているから。
周りは何もない一軒家。 -
軒下に以前はなかった無人販売。
飾りのアケビ籠は、どうやら展示品。陳列の仕方も素敵。
字もこのおうちの人にふさわしい。
左に続くつつましい棚には、
大根2本束、ほうれん草一束、しし唐一袋。
出荷用のそれとは違う趣の元気さ、健康みなぎる美しさ。
品数の少なさから、きっとこのおうちの家庭園かもしれないなあ。
財布をのぞくと100円玉は、2枚。
初めて見る亀甲竹とほうれん草に決定。
(帰宅して、ほうれん草は、深くて濃い色と丈夫さに驚く。たった一束をサラダにソテーにお味噌汁に大活躍。お料理しても萎まないで、びっくり。もちろんお味も極上。) -
いつかあのおうちの人に出会いたいものだ。
つぎは、出てこられるまで、門前で待ってみようかなあ。
数十年の思いは打ち明けられない。 -
”千里の道も一歩より”
つい口をつく。
京終駅まですでに3キロは歩いているから、
桜井―三輪間をカットしていても、寄る年波の久しぶり、
堪える。 -
妻籠から馬籠までの中山道を彷彿。
あそこは、本当にさみしかった。すすき野原の峠道。
和宮さんは、この道を江戸に!?と思ったものだ。
遠い昔。
伝統建築保存と叫ばれる昨今より
ずっと以前に地区の人々が力合わせて守ったあの地。
今は様変わりしているだろうか。
あの時歩いておいてよかった。 -
歩き始めたころは、なかったけれど、この休憩エリアももうすでに古株。
道そのものは変わらないけれど、トレイルセンターが出現したころから、
少しずつ変化している。少しずつ。 -
山の辺の道は、北から歩き始める人より私のように南から上がる人の方が
多いように思う。
今回もそう。前から来る人に、あまり会わない。 -
珍しく前から、街歩きスタイルの若い女性二人連れに出会って、尋ねられた。
「あと、大神神社までどれくらいでしょうか。」
「私は、休み休み歩いてきたので、時間かかっているけれど、ずっと歩けば、ゆっくでも1時間はかかりませんよ。」と応える。私の竹の杖に目を止めたので、訳を話す。東京から来たとのこと。山の辺のパンフレット地図片手だった。
奈良の街中でなく、この道を選ばれたんだ。よい人生を! -
崇神天皇陵
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天皇陵の周りなので、この石畳なのだろうか。以前気に留めていなかった。
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きちんとした瓦のおうちが続く。
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ここでなんとなく山すそから離れる気がして、右手に進む間違い。
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変だな
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変だな。
戻る。 -
次の集落へもこんな道。
東西の道は、車の舗装道路。
JRまほろば線は、平行に走っています。 -
道幅約1メートル
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最近、朱塗りの道しるべが増えて、迷いにくくなりましたが。
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これこそが、野道。
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人麻呂さま、よくお会いしますね
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左手も休憩所 とてもいい場所。
立て札もペンキ塗りもなく、大和平野が見渡せる、木の長いベンチスタイル。
お一人の男性が、楽しんでおられるようなので、写真と休憩をひかえる。 -
塀の外を歩かせていただきます。
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萱生(かよう)環濠集落
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金魚の名産地は、奈良郡山だったのを覚えているが、
どのあたりかは知らない。 -
関係あるのだろうか、この金魚。
それにしても多い、大きい。 -
奈良には、この細工はする瓦職人さんがおられるということ。
和歌山の山奥、寒川の茅葺ぶき屋根葺き替え職人さんも奈良からの親方だったことを思い出す。 -
瓦壁の細工は、ひとつひとつ異なり、この道を歩く旅人を楽しませてくれる当主さんの心遣いかもしれない。
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ここは、公的に作られた休憩場所。素敵に設え。
歩き始めた頃は、ひとつもなかった。来るたびに増えているので、山の辺の道は、もう全国区人気のようだ。 -
この道を歩くときは、いつも誰かを誘っていた。
呼びかけると、20人ほど集まった時も二度ある。
一緒に歩いたメンバーがよみがえる。
それぞれの思い出も多い。
一人で歩いたのが最も少なく、後半になってから、今回で三度目。
御無沙汰しておりました。 -
「山の辺の道ファンクラブ」の立て札があり、
休憩を誘ってくれるところが、いくつもできている。
案外、座れる道端がなくて、昔はお弁当を食べるところを探したものだ。 -
この辺りかなあ。「野守は見ずや・・・」
うっとり。 -
そろそろ天理の街が見えるころ
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魅力的なお休み所 東屋
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向こうに見えるは、どなたかのお墓だろうか。 鎮守の森という気もする。
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ところどころ、広くなった舗装道路を歩きます。
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山裾にまた入ります
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以前の道しるべ
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ここも変わらない。
お仕事が何かはわからないけれど、順調のようです。 -
約160センチメートル
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望遠カメラの男性と抜いたり、抜かれたり。何度目かで話しかけられた。
大阪からで、3年ぶりで今年は二度目と。
「今年も萱生から柿を送ってもらったんだけど、なくなったので、このリュックに5キロ入ってます。」
もう40年は通い詰めているという。 -
土の道の柔らかさをうれしく味わう
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柿は、葉を落とし、実だけで見事な色。
鳥たち食べ放題? -
ここを抜けると、どんな景色だったかなあ
今回は、随分間が空いた。 -
奈良盆地のため池は、昔はもっと多かったかもしれない。
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国内旅のあちこちで時々お会いする方
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この辺りは、もう神宮のお山
土の道と言っても小さな玉砂利が撒かれています -
境内に続く道
柿も切り干し大根も念仏寺、行基さんのお墓のある集落で購入。
おミカンは、あと4つぐらいかしらん。ほうれん草は
どうして食べようかなあ。 -
石上神宮の鶏たちがお迎えしてくれます。
カメラ男性追い抜きざま「ぼくとこの夕食4時なんです。間に合わないかもしれんけど、失礼します。」と、あいさつして去って行かれた。 -
山の辺の道、私の終点
石上神宮無事到着
14時22分
ここから天理駅まで2キロほどだろうか。
もう味わいの道ではなく、道路。
タクシー来ないかなあ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- エフサさん 2022/11/30 09:28:12
- 山辺の道
- 全然知りませんでした。山辺の道。日本史上最古の道、日本現存最古の道。
全長35km、1日では無理かな。震災の時は西新宿から船橋までの25kmを5時間かけて歩いたので、なんとかなりそう?
とてもいい旅行記を拝見させて頂きました。いつの日か真似をさせてくださいね。
たわわに実る柿の木にコーフンしました。
- mom Kさん からの返信 2022/11/30 09:49:22
- Re: 山辺の道
- 是非是非。死ぬまでしておきたいことのリストに入れてください。この辺りを歩くと、100年なんて、ほんの最近と思わせてくれるところも気に入っています。
天理から奈良に上る道も10キロ余り、一応「山の辺の道」名ですが、こちらは全く南ほど名をとどろかせていません。分断はげしく、つまらないのです。
一度でこりごり。まほろば線の各駅周辺集落散策が楽しいです。
来秋は、天理駅でタクシー乗車、石上神宮へ。そこからスタートして桜井駅へと決めました。それだと、途中ウロウロしても12、3キロ。山の辺の道クライマックスゾーンは、コンビニや自動販売機の類にも冒されず、見事な道です。それぞれの集落の方々の「士気」が高いと今回実感しました。ぜひぜひ。
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