2019/01/16 - 2019/01/19
1342位(同エリア4467件中)
三峯霧美さん
旅の初日の午後は仁和寺と転法輪寺の特別公開を拝観。
バスで市内と突っ切って、八坂神社の奥にある洛陽の札所の長楽寺へ。
次に予定していたお寺に間に合いそうにないので、御朱印受付時間が長い因幡堂に向かいました。
そして京都では有名な景色なのに、行ったことのない八坂の塔に引き返し、閉門間際の清水寺をちょっとだけ見に行きました。
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12:03 仁和寺
妙心寺の北総門から徒歩10分の距離でした。近かったね。
2年ぶり、2回目の訪問です。
京の冬の旅の特別公開は金堂と経蔵、いずれも前回は外観しか見ることはできませんでした。仁和寺 寺・神社・教会
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門くぐって受付で前回無人だった金堂前の御朱印所が開いているのを確認。
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参道を右手に折れて、御室会館の食事処でランチをいただくことにしました。
御室会館は宿坊なので宿泊もできる大きな施設。 -
食事処「梵」 先客は中学生の修学旅行グループが一組だけ。
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京ゆばうどん 880円
ここ数年、お出汁のきいた西日本のうどんがお気に入りになりました。
ほっこりと心がなごむ味です。
京の冬の旅のスタンプラリーは妙心寺だけで三つ溜まったので、コーヒーとお菓子の無料サービスを受けました。 -
正面に金堂 右手は無料休憩所。
元の金堂本尊の阿弥陀如来像(国宝)は霊宝館に移されて、拝観は春と秋の特別公開時に見ることができるそうです。 -
せっかくなので、修造中の観音堂のそばまで行ってみました。
修繕工事は終わっている様子、落慶法要は5月らしい。 -
右手に五重塔
仁和寺は応仁の乱でほとんどの堂宇が焼失し、江戸時代に徳川家光の保護を受けて現在の堂宇を建立し再興しました。 -
さらに進むと正面が金堂。
1613年(慶長)に造られた御所の内裏紫宸殿を1630年ごろに移築され、現存する最古の紫宸殿で国宝です。 -
納経所 今回は開いてましたね。
御朱印帳を預けてお参りします。 -
拝観受付で料金を払い、特設の入口から内部へ。
堂内は蔀を全部閉めて薄暗く、照明は一部分しかあてられず、足元の段差で、すっころばないように、気を付けて歩きます。
ご本尊の金色に輝く阿弥陀三尊像、四天王像、帝釈天像は薄明りに浮かび上がるように安置されています。 -
真言宗のお寺は大日如来が本尊であることが多いのですが、
仁和寺は宇多天皇が父の光孝天皇の供養のために建立したので阿弥陀三尊像なのだそうです。
壁は極彩色の浄土図が描かれていますが、遠いのでよく見えません。 -
経蔵
寛永~正保年間の建立です。
経蔵は内部に768の経箱を納めた八角形の輪蔵があり、一回転させるとお経を全部読んだことになるわけですが、
現在は回転させることはできないので、拝観者は輪蔵を一周します。 -
壁の浄土図には八大菩薩や十六羅漢が描かれています。
釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩などの仏像も鮮やかな彩色がほどこされています。 -
今回の御朱印 本尊 阿弥陀如来。
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13:11 水掛不動尊 前回スルーしたので、ここは来てみたかった。
近畿三十六不動霊場 第14番
昔、堀川戻り橋が洪水で流され復旧の時に、橋の下から取り出され、仁和寺に戻りたいとお告げがあったので、ここに安置されたのだそうです。 -
その名の通り、足元の水をお不動さんにかけて祈願します
お不動さんが立ってる大きな石は「菅原公腰掛石」と呼ばれ、菅原道真が太宰府に左遷されることになり、仁和寺の宇多法皇を挨拶に訪れた時、法皇を待つ間、座った石と言われてます。 -
柄杓の柄が長い!!
奥の山から湧き出る水をためているそうです。
諸願成就、幼児の難病平癒に霊験があるそうです。 -
西門前から境内を見る。
この後、轉法輪寺に行くので、西門から退出します。 -
13:20 妙心寺の裏を通って東側にある轉法輪寺に向かいます。
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13:25 看板の先を進むと、駐車場の奥にお寺の門がありました。
轉法輪寺 獅子吼山 轉法輪寺 ししくさん てんぽうりんじ
お寺は1758年に開通上人が北野下野森に開いた念仏道場です。
「開通さん」と呼ばれて親しまれているそうです。 -
駐車場の脇を進んで竜宮造りの鐘楼門から入ります。
関通上人は御所の東側、三本木にある轉輪寺におり、信者の数が増えたので、新しく広いお寺の場所を探し、北野天満宮の近くに轉法輪寺を開きます。轉法輪寺 寺・神社・教会
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頂いた御朱印 大鐘龍宮門
釣鐘の重さは4トン。除夜の鐘は一般人も撞かせてもらえます。 -
江戸時代には都名所図会に、広い境内に堂宇が立つ姿が描かれています。
大正末期に北野あたりもにぎやかになったので、もっと西に寺地を求めて、昭和4年(1929年)に現在地に移りました。
受付から本堂に入ります。 -
本尊の阿弥陀如来坐像は 高さが7.5メートルで、御室大仏とも呼ばれ、京都最大の仏様。
桜町天皇の追福のために建立されました。 -
この大きな仏様は北野から2キロも移動してきました。
嵐電の電線を竹竿で持ち上げながら進んだそうですが、一か所どうしても頭が通らないところがあって、大仏様を解体するのは忍びないと、架線を切断して通したという話が伝説になっています。 -
丸みを帯びた仏様の体に流れるような衣のドレープが金色に輝いてきれいです。
光背には桜町天皇の遺品の鏡がはめ込まれています。
両側に立つ曼荼羅塔の彫刻と彩色は、しばし立ち止まって見とれます。 -
御本尊の御朱印 阿弥陀大佛
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本堂の大木魚は直径120センチ、重さ200キロ、1本の楠の巨木から造られていて、 日本で二番目に大きいそうですよ。
昭和中期に造られて、バチの長さも、半端ない。 -
大木魚の 御朱印
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本堂には釈迦大涅槃図が展示されていました。
1764年、作者不明。
仏様の涅槃の光景が鮮やかに描かれています。 -
この涅槃図では描かれることの少ない猫がいます。
この猫、他の動物たちが仏様を思って泣いているのに、ネズミを狙っています。
江戸時代に流行った涅槃図の絵解きによると、お釈迦様の入滅の時に、天界にいるお釈迦様の母が長寿の薬を投げたのですが、枕元の木(沙羅双樹)に引っかかってしまいます。 -
薬袋を取りに行ったネズミを、猫が捕まえてしまって薬が届かず、
お釈迦さまは入滅してしまったので、猫が描かれないことが多いんだそうです。
本当は木に引っかかっているのは、お釈迦様の遺品の仏鉢なんだそうですよ。 -
涅槃図の御朱印 大般涅槃
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大仏様の奥には裸形の阿弥陀如来立像があります。
飛鳥時代に天智天皇が生まれるときに、母親が男の子として生まれるように願をかけ、無事に男の子が生まれたので、この仏様を刻んで皇子の守り本尊としたと伝わります。
安産と子宝のご利益があるそうです。 -
御朱印 裸形佛
お寺の中を一回りしたので、仁和寺の前のバス停に移動します。 -
14:10 仁和寺の境内をショートカットして門まで来たら、乗る予定だったバスの扉が閉まったところでした。
心の中で「きゃ~~~」と叫んでも、門の石段を駆け降りることができず、バスの後姿を見送る羽目になりました。
30代だったら、絶対間に合ってたな。 -
かっこつけの東京人は自己アピールしてバスを止めるなんて技は使えない。
20分の待ち時間に途方に暮れるのも東京人、そういえば、東京人じゃなくなってずい分経つけど、三つ子の魂百までもだね。
御殿の玄関だけ撮影して無料休憩所でぼんやり掲出物など眺めて過ごしました。 -
次のバスをキャッチして、四条烏丸でバスを乗り換え祇園へ。
15:27 八坂神社
境内を突っ切っていきます。八坂神社 寺・神社・教会
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バスに乗り遅れた分は挽回できませんが、ガンガン歩いて八坂神社を抜け、円山公園を抜けて長楽寺を目指します。
冬は日暮れが早く、日が陰って来てますね。祇園の喧騒を背に、どんどん人気のない山へ入って行きます。 -
15:35 長楽寺 黄台山 長楽寺 ちょうらくじ
なんとなく後回しにしていた洛陽三十三観音霊場 第七番
やっとお参りできます。長楽寺 寺・神社・教会
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伝わるところによれば、805年に桓武天皇の勅命によって最澄が延暦寺の別院として創建したそうです。
唐の長楽寺の風景に似ているので、長楽寺になったんだとか。 -
もともとは広大な敷地を持ち、円山公園、大谷廟に敷地を割かれて現在の規模になりました。
御朱印帳を預けて、お参りします。 -
石段の上にある本堂は明治に災害に合って、西賀茂の正伝寺の法堂を移設したものです。
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ご本尊の准胝観世音菩薩は伝教大師(最澄)が入唐の際、海上で嵐に会い三宝に祈願すると二頭の龍にまたがった准胝観音が現れ、伝教大師の衣に飛び移ると、嵐はたちまち去りました。
その観音様の姿を伝教大師が彫ったものです。 -
普段は前立て本尊をお参りし、本尊は秘仏で厨子の中に安置されています。
天皇が即位したときだけ開帳されます。
洛陽三十三所観音霊場 第七番札所
ご本尊の両脇には最澄作の弁財天と聖一国師作の布袋尊が安置されています。 -
お寺は紅葉の穴場だそうです。
1185年に安徳天皇の母、建礼門院が壇ノ浦の戦いの後、このお寺で出家したと伝わります。
建礼門院の供養塔に遺髪が納められています。 -
布袋尊の御朱印
京都の七福神巡りの一つです。 -
平安の滝は建礼門院が修行した場所で、その水は八つの優れた性質を持つと「八功徳水」と呼ばれる名水です。
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宝物館には安徳天皇が入水する寸前まで着ていた御衣を、建礼門院が自ら仕立て直した幡と、織田有楽斎が寄付した幡の保管箱があります。
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奥の墓地には徳川昭訓公や水戸藩士が眠ります、高台なので京都市内の眺望が良いそうですが、今回は時間がないのでパスしました。
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書院に入ってお庭を見ることができました。
「園池」 -
池泉鑑賞式庭園で室町時代に足利義明に仕えた相阿弥によって作られ、銀閣寺建立前に試験的に作った庭だとか。
別料金で抹茶をいただきながら、お庭を眺めることができます。 -
御朱印を頂きました。
洛陽三十三観音霊場 第七番
大悲殿 -
16:06 ここからは祇園までどんどん坂を下ります。
この時間だと予定していた清水寺近くの青龍寺は間に合いません。
参拝時間が長い因幡堂なら間に合いそうなので、予定変更。 -
また八坂神社の境内を突っ切りますが、失礼のないようにお参りしました。
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八坂神社の1月限定の恵方御朱印を頂きました。
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祇園はバスがたくさん来るので、助かります。
待つほどもなくバスに乗り込む。 -
16:45 因幡堂の脇、烏丸通に寺号標と灯籠が並んでます。
お寺の参拝時間は5時まで、ギリ間に合った! -
因幡堂 福聚山 平等寺
997年に少将の橘行平は因幡国司としての任を終え、京への帰路の途中に重い病にかかります。
行平の夢に僧が現れて因幡国の賀露津の浦に貴い木が浮いている、それはインドから衆生を救うために流れ着いたので、それを引き上げるよう告げました。平等寺 寺・神社・教会
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行平は漁師に命じ、海に大網を打つと5尺もある浮き木が引き上げられました。
それは薬師如来の像で、その像を祀ったところ、行平の病は癒え、無事に京に戻ることができました。
行平は薬師像をいずれ京に迎えると約束して因幡を後にします。 -
1003年に行平の屋敷の戸を叩く音がします、戸を開けると、因幡から飛んできた薬師如来像でした。
放置してたんで、しびれを切らしてやってきたのかな。
行平は屋敷の中に薬師像を祀りました、それがお寺の起源です。 -
ご本尊は薬師如来立像
最近は癌封じでお参りする方が多いそうです。
お参りは本堂前から、内部は拝観できません。
御本尊の御朱印 因幡薬師 -
本堂脇にある観音堂が洛陽三十三観音霊場 第27番札所
本尊十一面観音菩薩
観音様は2体あり、以前は北野天満宮にあったものだそうです。
やはりここも扉越しの参拝、毎月8日には護摩焚きが行われ、手作り市というフリマが開催され、その日は拝観ができます。 -
洛陽の御朱印
大悲尊
ちょっと予定は変更しましたが、本日のお参りはこれにて打ち止め。
さあ、やっぱり八坂の塔に行ってみよう -
またバスに乗り込んで、八坂の塔にやってきました。
夕暮れの空に浮かぶ図を撮影法観寺 (八坂の塔) 寺・神社・教会
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まだ空が明るいので、清水寺に行ってみよう。
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17:47 清水寺に到着
警備員さんが退出を促しているってのに、逆行して、ライトアップされてるところだけちょこっと撮影清水寺 寺・神社・教会
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勿論、無料拝観できるところだけ
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夜景を撮影して、もう一度八坂の塔に戻ろう。
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お店は閉店作業中
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産寧坂
前回来た時は、早朝だったっけ。三年坂 (産寧坂) 名所・史跡
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人も少なくなってきました。
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夜の八坂の塔を撮影して。
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18:14 そろそろ帰ろう。ちょっと疲れて来た、空腹だし。
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話題のコーヒーやさんの脇を通りバス停へ
旅の初日、洛陽の札所も2か所廻れたし、予定していた特別公開寺院も全部回れたし、充実した一日でした。アラビカ 京都 東山 グルメ・レストラン
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バスで京都駅に戻り、伊勢丹のデパ地下で、普段買わないリッチなお弁当とお惣菜とデザートを買って、最近定宿になっているホテル近鉄京都にチェックイン。
明日は大津方面の西国札所巡りです。
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