2019/01/16 - 2019/01/19
840位(同エリア911件中)
三峯霧美さん
大神神社は摂社と末社が近くに点在しています。
北側にある摂社、末社を廻っていきます。
駅の反対側の三輪坐恵比寿神社をお参りして、御朱印を頂いて、奈良に戻りました。
奈良の最後は、新薬師寺。前回どうしても時間が無くて行けなかった念願の場所で、ゆっくりと仏像を眺めて過ごしました。
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13:10 大神神社の拝殿前に戻ってきました。
左に己の神杉 大物主大神の化身の白蛇が住む御神木
卵がお供えされてます。 -
拝殿前を横切って、御朱印を頂きに行きましょう。
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御朱印を頂くのは授与所です。
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やっぱり、オリジナル御朱印帳は頂いて帰ろう。
裏表紙の三輪山が素敵です。 -
拝殿の北側は 1997年に造営された祈祷殿・儀式殿・参集殿 檜で作られています。
右側に行列ができているのが、なでうさぎ。 -
13:16 なでうさぎの行列に並びました。
大神神社の例祭が始まったのが卯の日であったことから、兎が眷属らしいのですが・・。
さて、この「なでうさぎ」 江戸時代に一の鳥居の近くにあった鉄製の灯籠の上の置物だったそうです。
第二次世界大戦で灯籠本体は金属供出してしまいますが、青銅製だった兎は神社で保管していました。 -
いつのまにか、その兎を撫でると、体の悪い所が良くなるとか、願いを叶えてくれると言われるようになりました。
だから、ここ半世紀程度の話なんですけど、大人気なので参拝者の多いお正月は混雑回避のために、この場所に移動してくるとは、知りませんでした。
撫でまわされてツヤツヤですねぇ。 -
後ろを振り返ると宝物収蔵庫。
毎月朔日と土日祝しか開館しません。
この日も開いていたんですが、時間がないので入館しませんでした。 -
集合写真用の日付の入った看板。
フィルムカメラに撮影日時を入れられるようになったのは50年くらい前だったかな。
その昔は、集合写真に看板を入れておけば、何時何処に行ったときの写真なのか一目瞭然ってことです。 -
ここ、実は建物が大きすぎて、手持ちのレンズじゃ、フレームに納まらない。
最近のスマホは写真の画質がとてもよくなって、もう、重たいカメラは時代遅れなのかなぁ。 -
くすり道。
狭井神社への参道です。
両側は医薬品業界から奉納された薬草や薬木が植えられています。 -
前の人に続いて歩いて行きます。
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磐座神社 いわくらじんじゃ
社殿は無く、盤座を御神座として、少彦名神を祀ります。
少彦名神も薬の神様です。 -
般若心経を唱えていらっしゃる年配のカップルがいらっしゃいました、
あまりにも一心に唱えてらっしゃるので、切実な願い事があるのか、強い信仰心をお持ちなのか。
大切な人の病の平癒を願う気持ちは、焦燥と恐怖で身の置き所がない辛さに苛まれます。
お二人の後姿に、祈願をする方の快癒を祈りました。 -
摂社 狭井神社の鳥居が見えてきました。
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鳥居をくぐってすぐに 市杵島姫神社
鎮女池の中に鎮座していて、神橋がかかっています。
茅原にある末社の厳島社から1956年に勧請しました。 -
祭神 市杵島姫命
海と水の神様、弁天様で芸能の神様でもあります。 -
池に面した狭井神社の手水舎
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13:27 摂社 狭井神社 さいじんじゃ
主祭神 大神荒魂
式内社 狭井坐大神荒魂神社
垂仁天皇の勅で創建されたと伝わります。
病気平癒、身体健全の神様です。 -
4月に鎮花祭(はなしずめのまつり)が、大神神社に続いて行われます。
昔は桜の花びらが散る頃、病が広がると考えられ、それを鎮める祭で、1300年前の大宝律令に国家の祭祀として定められていました。
江戸時代末期に社殿がなく廃絶状態だったそうで、拝殿は明治以降に建立されたようです。 -
薬井戸
拝殿脇にある井戸で、万病に効くという薬水。
昔は手動でくみ上げていたそうですが、現在はこんな形で頂くことができます。
ステンレスのコップとコップ洗い用の水道、ペットボトル洗い場完備。
持ち帰ることもできます。 -
境内には三輪山の登山口があります。社務所に申し出ると、タスキが渡されて入山できます。
神域なので撮影や水分補給以外の飲食禁止です。
往復すると2~3時間かかるというので登拝するには半日必要ですね。
山なので足腰が元気なうちじゃないとお参りできない、もう一度来れるだろうか・・・。 -
御朱印を頂きました。
ささゆりと三輪山の印です。 -
近くの展望台に行ってみよう。「恋人の聖地」らしいです。
恋人の聖地って、近年あちこちで見かけますが、これ、地域活性化と少子化対策なんだそうですよ。
数が増えると特別感が薄れて、ありがたみも、感動も薄れるよね。その辺、考えてるのかなぁ・・関係者の方々。 -
公園のように、整備されています。
神社は山裾にあって、ここまでジワジワと登って来てるんですね。
桜の名所なんだそうですよ。 -
13:39 大美和の杜展望台
奈良県の景観資産に登録されている眺め。恋人の聖地の看板がありました。
一の鳥居が下に見えます。
ここから小さな道が久延彦神社に続いています。 -
13:44 末社 久延彦神社
祭神 久延毘古命
知恵の神様、受験シーズンなので参拝者が多いですね。 -
大国主神が国造りの際、海の向こうから小さな神様が来たのですが、本人は名前を名乗りません。
ある神様に聞くと「久延毘古なら知ってんじゃね?」っていうんで、久延毘古に尋ねてみると「少名毘古那神だね」って答えたそうです。
博識ってことで、知恵の神様 -
境内はテラスになっていて、さっきの見晴らし台より、手前の木が少なくて眺めがいい。
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御朱印を頂きました
知恵乃神様 -
こっち側が正参道ですね。石段を下りました。
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ここが正面入り口です。
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東側にある、大直禰子神社へ向かいます。
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13:54 大直禰子神社 おおたたねこじんじゃ
祭神 大直禰子命
元は大神神社の神宮寺だった「大御輪寺」と呼ばれた古刹です。
以前は三重塔、護摩堂、庫裏、客殿等を有する大きなお寺、本堂は本殿に変わり、御本尊だった十一面観音像は聖林寺に移動しました。
あの国宝の観音様が道端に放置してあったわけではないそうです。 -
祭神の大直禰子命は、大物主神の子孫とも伝わります。
崇神天皇が夢の中で大物主神から大直禰子を自分の祭主にすれば疫病がおさまると託宣され、堺から大直禰子を呼び大物主神を祀ると疫病は去ったそうです。
大神神社の初代神主で、三輪氏の始祖です。 -
本殿脇の御饌石
久延彦神社に神饌をお供えする石で、遥拝所にもなっています。 -
境内の池の近くに、大神神社 末社 琴平社
祭神 大物主神
火難除 こんぴらさんみたいですね。 -
鳥居の近くに、末社 御誕生所社
祭神 鴨部美良姫命
大直禰子命の母をまつります。 -
本殿は無く、盤座です。
安産の御利益があるそうですよ。
さて、大神神社のお参りはこれで終了。
先ほどお参りした志貴御縣坐神社の御朱印を扱っている三輪恵比寿神社へ歩いて行きます。 -
大神神社の参道を突っ切って、駅前の商店街・住宅街を進みます。
大神神社参拝の方は、こっちには来ないみたいですね。
14:08 三輪恵比寿神社 みわえびすじんじゃ
祭神 八重事代主神 -
先ほどお参りした大行事社は本宮なんだそうです。
創建は不明、奈良時代以前の日本で最初の市場「海石榴市」の守護神で、926年に初瀬川の氾濫によって市場と一緒に三輪に移動し、創祀されたと伝わります。 -
手水舎
日本最初の市場の神様なので、商売や産業の守護神です。
祭神の事代主命は託宣を司る神、言霊の神なので、願いを届けてくれるそうですよ。 -
境内社 琴比羅神社
えびすさんがいたら、大黒さんも祀らなくちゃね。 -
神木のケヤキ 樹齢600年。
夫婦欅と伝わり、良縁や、恋しい人への思いをかなえたかったり、片思いの時に、欅に触ると、願いが叶うそうです。 -
根元にある白い叶え石
石を一つ選んで、御神木に願いを込めて持ち帰り、願いが叶ったら授与所に戻すのだそうです。
遠くからきているので、願いが叶っても戻すことができないのですが、授与所の方が持ち帰って大丈夫だというので、一つ頂いてきました。 -
御朱印を頂きました。
志貴御縣坐神社の御朱印もお願いすると、「(授与を知ったのは)インターネットですか?」と聞かれました。
そうなんですね、ネットにアップされていたので、お参りさせていただきました。 -
御朱印を頂きました。
神社のHPでは「三輪恵比寿神社」となっていますが、御朱印は三輪坐恵比寿神社と書かれ、印も「坐」が入ってますね。
また、商店街を歩いて駐車場に戻ります。 -
14:19 商店街の八百屋さん、大きなゆり根が二つで550円。
先日高尾山の参道で売っていたゆり根は、バラして売って、四分の一の量で800円だった。安いねけ、安いけど、奈良からゆり根を持って帰る気力なし。
車に乗り込んで奈良市内にもどります。 -
14:33 箸墓古墳のすぐそばで信号待ちをしていたら、この駐車場の看板を見つけました。
思わず右折して駐車場へ、ここは寄ってみたかった場所なんです。 -
箸墓古墳
宮内庁によれば倭迹迹日百襲姫命のお墓です。
倭迹迹日百襲姫は孝霊天皇の皇女で巫女で、大物主神の妻となりますが、悲しいお話が伝わっています。箸墓古墳 名所・史跡
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大物主神は姫のもとへ夜しか訪れず、姫は顔がよく見えませんでした。
顔をはっきり見たいというと、大神は姫の櫛を入れた箱の中にいるので、箱を開けて驚かないでと念を押します。
翌朝、箱を開けると中に細い蛇が入っていて、姫は驚いて悲鳴を上げてしまいます。蛇はたちまち麗しい男性に姿を変えて、約束を破ったので、もう会えないと空を翔けて三輪山に帰ってしまいました。 -
姫は約束を破ったことを後悔し、女陰を箸で突いて命を落としてしまいました。
なので、箸の御墓と呼ばれたと伝わります。
古墳が造られた時期から、卑弥呼の墓という説もあるそうです。 -
14:39 駐車場は広いですが、入り口は工事用の鉄板が渡してあるだけ。
信号待ちして、ラッキーでした。
昼ごはん抜きで歩き回って、いい加減お腹が減ったので、国道沿いのコンビニで、おにぎりを買って車内で軽く済ませました。
ホント、ひとり旅だから許されるメシ。 -
15:39 奈良市内に戻ってきました。
目的地は新薬師寺 お寺の駐車場の場所が判らず、車は写真美術館の駐車場に停めました。
薬師寺の手前に神社があるのでお参りしましょう。南都鏡神社 寺・神社・教会
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南都鏡神社 新薬師寺の鎮守として806年に創建されました。
南側の神門
祭神 天照皇大神 藤原広嗣公 地主神
ここは藤原広嗣の邸宅跡とも伝わり、広嗣の怨霊を鎮めるための神社です。 -
737年 藤原四家の権力が弱まり、反藤原の橘諸兄と吉備真備、玄昉が台頭。
藤原広嗣は反藤原勢力に対抗しますが、文武天皇の夫人で伯母の藤原宮子が玄昉と密通していると誹謗したことを理由に大宰府に左遷されます。
その後も現勢力を追放せよとの文を朝廷に送り、天皇の召喚も無視して、大宰府で兵を挙げますが、追討軍によって唐津で処刑されてしまいます。 -
その後、広嗣の怨霊が現れ、橘諸兄も権力を失い、玄昉は筑紫に左縁され亡くり、その遺体は奈良に飛んで、五つに分かれて落ちたという話があります。
本殿は春日大社の第三殿を1746年に移築したものです。春日移しと言います。 -
御朱印を頂きました。
唐津には広嗣公の霊を祭る鏡尊廟(現、鏡神社)が建てられ、新薬師寺復興の際に鎮守社として勧請されました。 -
比売神社 ひめがみしゃ 南都鏡神社の摂社です。
高貴に姫君の墓・比売塚と伝わるところで、1981年に十市皇女を祭神にして祀られるようになりました。
十市皇女は天武天皇(大海人皇子)と額田姫王の皇女で、大友皇子(弘文天皇)の后。 -
15:45 新薬師寺 日輪山 新薬師寺
この旅最後の拝観場所です。
747年 聖武天皇の病気平癒のため光明皇后によって創建されました。
南門 鎌倉時代後期の建築。新薬師寺本堂 寺・神社・教会
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大きな敷地で現在の奈良教育大も境内だった七堂伽藍が立ち並ぶ大寺院でした。
金堂には七つの薬師像とそれぞれ二体の菩薩がり、長さ60mの大きな建物でしたが、平安時代に暴風で倒壊してしまいました。 -
現在の本堂は、本来の金堂ではなく、修法を行うお堂だったものだそうです。
御本尊の薬師如来像は平安時代初期のもので、国宝です。
御本尊を取り囲むように建つ十二神将像は圧巻で、国宝の11体は天平期のものとされています。 -
窓のないお堂に暗がりに浮き立つような薬師如来像と十二神将像は、飽きることなく眺めていられます。
お堂の中には椅子があって、ゆっくりできるのもうれしいです。
自分の干支の神将は念入りにお参りしました。厄災から守ってくれそうです。 -
境内には鎌倉時代の地蔵堂と鐘楼があります。
十二神将を何周したかなぁ。
そろそろレンタカーを返しに行かなくては。 -
御朱印を頂きました。
薬師如来。 -
16:50 ガソリンを補給して、レンタカーを返しました。
京都に戻る特急の発車まで、まだ時間があるので、近鉄奈良駅前の寛永堂で甘味で休憩しましょう。 -
葛切りをチョイス。吉野晒しという吉野の本葛です。
氷が入って冷たい葛切りを黒蜜を絡めて頂きます。
葛切りはプルンとして、つるりとしたのどごし、お茶と干菓子がついています。 -
17:30 特急で京都に戻ります。
今回は19:19発の新幹線にしました。奈良で5時まで動き回れるのは貴重です。
どうせ翌日はお疲れ休みなので、慌てて帰ることもなく、京都駅でのんびりと駅弁を選んで、お土産を見て。自宅到着は23時前でした。
今回の旅はとても充実していました。たくさん廻って大満足。
まだ行きたい所がたくさんあるので、次回の旅も奈良になりそうです。
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