2019/01/16 - 2019/01/19
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三峯霧美さん
旅の最終日、四日目は奈良の山の辺の道の寺社を廻っていきます。
大和神社をお参りして、次は大和神社の神宮寺だった長岳寺へ移動。
この辺りは古墳がたくさんあって、崇神天皇陵、景行天皇陵など気になる御陵もあるのですが、古墳参りを始めると、とてつもないことになりそうなので、スルーします。
山の辺の道の寺社を一つ一つ参拝して、大神神社に向かいます。
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9:53 大和神社の神宮寺だった長岳寺です。
お寺の駐車場は天理市のトレイルセンターの奥ですが、参拝者じゃない車で、ほぼ満車。なんとか端っこに一台分空いていてラッキーでした。これが週末参拝の頭の痛いところ。
駐車場の奥に長岳寺の大門。1640年の再建。
節会で掛けられた綱がありました。長岳寺 寺・神社・教会
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釜の口山 長岳寺 かまのくちさん ちょうがくじ
両側につつじの植え込みがある参道です。年配の女性がゆっくり歩いています。野菜をたくさん入れた袋を持っていて、朝市でもあったのかな? -
突き当りの塀を巻いて境内へ。
塀に沿って進むと受付があり、入山料を払って、御朱印帳を預けました。
すぐわきの庫裡から拝観してくださいとの案内があり、受付の裏に進みます。 -
庫裏の入り口。
お寺は824年、淳和天皇の勅願により、弘法大師が大和神社の神宮寺として創建しました。
大和神社同様、最盛期には48の塔頭を持つ大きなお寺でしたが、鎌倉時代には興福寺大乗院の末寺となっています。
兵火で衰退し、1602年に徳川家康の支援にて復興。 -
庫裡は旧地蔵院(塔頭)のもので、1630年に建築で室町時代の書院造りの様式。
お庭も地蔵院のものです。 -
延命堂(地蔵院本堂)に安置されているのは普賢延命菩薩像
柔らかな日差しと静けさに囲まれて、美しい普賢菩薩像をお参りしていたら、ふわっと体が軽くなって、雑念から解放されたみたい。
自分で入れたお賽銭の音に気付いて、あら?今の500円だったか?いきなり現実に引き戻された。(ケチ!)
まあ、いいか、すごく癒されたので、御礼でございます。 -
御朱印を頂きました。
普賢尊 -
庫裡ではそうめん(700円)の接待があるんですが、本日はやってないという張り紙がありました。
ちょっと残念。 -
かまどの大きさから、古く大きなお寺だったことがしのばれます。
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奥に進むと、線の細いイメージのシンプルな楼門。
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鐘楼門
日本最古の鐘門で、弘法大師が創建した当初の建物と伝わっているそうです。
・・・実際は平安時代末期らしい・・・ -
鐘楼門をくぐると、右手に大き目な放生池、左手に本堂があります。
本堂 1783年に再建されたもの
ご本尊は阿弥陀如来
毎年10月下旬から11月末の紅葉の季節は、狩野山楽作の地獄図が公開され、ご住職による絵解きが行われます。 -
安置されているのは阿弥陀三尊像で 1151年、胎内に仁平元年の墨書きがあります。
中央が阿弥陀如来、勢至菩薩と観世音菩薩が並びます。
玉眼の仏像では日本最古なんだそうですよ。
藤原時代の多聞天と増長天像は大神神社の神宮寺だった大御輪寺が廃仏毀釈で廃寺になって移動してきました。 -
本堂、御本尊の御朱印
無量光
阿弥陀仏が発する十二光の一つで、永久に無限の恵みをもたらす光明。 -
本堂から一段上がったところに 大師堂の拝堂
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この辺りを釜口山というので、お寺は釜口大師とも呼ばれます。
江戸時代は大師信仰がお寺の経済面を支えていたようです。 -
拝堂の奥に大師堂
1645年に建立されたと伝わります。 -
大師堂の御朱印
遍照殿 -
1月10日に行われた節会で、牛頭天王を勧請するために、檀家さんが境内の樫の木を伐り出して作たもの。
中にお神酒、塩、洗い米を供え、御幣があって、神仏習合の行事です。
大綱は本堂で牛頭天王に村内の五穀豊穣、無病息災を祈願する法要をして、大門前にかけられます。 -
弥勒大石棺仏は石段の上、う~ん、下から見るだけにしておこう。
古墳の石棺の蓋に仏様を刻んだそうですよ。 -
風もなく穏やかで日差しにあふれて、お参り日和です。
放生池を一周して、景色を楽しみました。
お寺はいろいろなお花が植えられていて、四季折々に花を咲かせ、秋の紅葉も美しいそうです。 -
御朱印帳を頂いて、のんびり参道を戻ります。
国道に出て南下、東側に祟神天皇陵、右手に伊射奈岐神社、寄ってみたい気持ちを振り切って、さらに景行天皇陵を見て、東に左折して山に向かっていきます。 -
10:41 この辺りは邪馬台国の候補地の纒向遺跡と景行天皇の 纒向日代宮があったという場所。
それはそれは日本で一番古い「都市」の跡なんだそうです。今は田んぼと住宅が点在する田舎の風景です。 -
道はゆっくりと上り坂になり、道幅が狭くなって、奥にある穴師坐兵主神社の鳥居をくぐります。
すぐに右側にあるのは相撲神社。広くなっているところに車を止めました。 -
10:42 相撲神社
穴師坐兵主神社の摂社です。
砂利の参道には相撲神社の鳥居。 奥にブルーシートがかけられた土俵。 -
ここは相撲発祥の地、垂仁天皇のころ、当麻蹴速と野見宿禰が天皇の前で相撲を取ったという、初めての天覧試合の場所で、相撲の始まりの場所。
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勝者は野見宿禰で、祭神です。
最近、境内の整備が進み、雑木などが取り除かれたようで、 お社もかなり新しいです。 -
1962年に、地元の方の尽力で日本相撲協会の幕内全力士が参加し、横綱の大鵬と柏戸による土俵入りが奉納されて、十万人の人出があったそうですが、その後、相撲人気が低迷して訪れる人も少なくなり、近年、境内を整備したようです。
記念碑や力士像はみんな新しい。 -
歩いて 穴師坐兵主神社へ向かいます。
プロパンガスのボンベを積んだ車が唸りをあげて奥に進んで行った。 -
10:49 穴師坐兵主神社 あなしにますひょずじんじゃ 式内社
ちなみに一の鳥居は巻向駅の近くにあります。遠いです。
プロパンのボンベ交換の人が参道を歩いて行く。他に人の気配はしません。穴師坐兵主神社 名所・史跡
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手水舎 水は溜まっているけど・・・。
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砂利道の参道を進みます。
手水舎の隣は祓社
境内に摂社末社が点在しています。 -
三つの式内社の穴師坐兵主神社(名神大社)と穴師大兵主神社(式内小社)、巻向坐若御魂神社(式内大社)の三社が祀られています。
穴師坐兵主神社は、垂仁天皇2年に倭姫命が天皇の御膳の守護神として祀ったとか、景行天皇が八千矛神(大国主)を兵主大神として祀ったともいわれています。
ちょいと石段を上った上に拝殿 -
かつて上社と下社に分かれていて、上社は弓月岳にある穴師坐兵主神社、下社は現在地に穴師大兵主神社が鎮座していたそうです。
弓月岳は場所がはっきりわかっていません。
応仁の乱で上社が焼失し、下社に遷し、同時に巻向坐若御魂神社も合祀したそうです。 -
本殿は、中殿・兵主神、左に大兵主神、右に若御魂神(稲田姫命)
兵主神は漢の戦いの神様で、鉄に関わる氏族が祀り、新羅との関連やら、この辺はタタラ(製鉄)が行われていたという説もあるそうです。 -
弓月岳の旧社地はゲシノオオダイラと地元の方が呼ぶ場所で、箸墓古墳の中心と下社、上社を一直線で結ぶと、夏至線だとか・・。
まあ、いろいろな「説」があるけれど(すいません十把一絡げで)、とてつもなく古い話ですね。 -
出雲大神 お社の形でわかるね。
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天神社
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社務所。しかしさっきから人の気配はなし。
御朱印は神職さんの自宅へという張り紙があったので、歩いていきます。 -
ちょうど神職さんがごみを捨てに出てきたところに遭遇しました。らっき~。
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御朱印を頂きました。
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相撲神社の御朱印
野見宿禰社 正式名称かな? -
駐車場がありました。3台は停められそう。
歩いて戻ります。 -
11:08 さて、お次は大神神社の摂社の檜原神社です。
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