2026/01/01 - 2026/01/01
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頌春 令和八年 丙午
初詣は24年ぶりに大和路の花の御寺・奈良県 桜井市の初瀬「長谷寺」へ。
https://www.hasedera.or.jp/
24年前(壬午の年)は若かったよなと聊かの感傷に浸りつつ,大阪からおよそ6時間の一人旅。大晦日の19時に始まった長谷寺の「観音万燈会」は,元旦の5時まで続きます。
「隠国泊瀬乃山(こもりくのはつせのやま)」として万葉集にも詠まれた長谷の山々。「隠国(隠口,こもりく)」は「泊瀬(初瀬,はつせ)」にかかる枕詞です。古来,長谷寺の寺領であった「与喜山(よきさん)暖帯林」は,国の天然記念物にも指定されています。
元旦の 01:00に近鉄大阪線・長谷寺駅に到着し,03:28に長谷寺駅から帰途に就きます。行程は以下の通り。
【2025年大晦日~2026年元旦】
[往路(大阪メトロ御堂筋線+近鉄大阪線)]
梅田23:33→23:42なんば・大阪難波00:00→(特急ひのとり)→00:47榛原00:55→01:00長谷寺
[復路(近鉄大阪線+JR環状線)]
長谷寺03:28→04:39鶴橋04:55→05:11大阪
大阪・梅田からの運賃・料金の合計は 3,200円(内訳は、運賃2,180円,特急ひのとりの特急料金920円,特別車両料金・レギュラー100円)。
ブログの構成は以下の通り。( )内は写真の枚数。
【頌春 令和八年 丙午】(1)
【真言宗豊山派 総本山 長谷寺へ初詣】(1)
【重要文化財 長谷寺 仁王門】(1)
【重要文化財 長谷寺 登廊と万灯籠】(4)
【国宝 長谷寺本堂と万灯籠】(6)
【重要文化財 木造十一面観音立像】(2)
【重要文化財 長谷寺 鐘楼】(2)
【長谷寺 愛染堂と愛染明王】(1)
【長谷寺 観音万燈会の灯明】(3)
【万葉集から 隠国泊瀬(こもりくのはつせ)】(2)
【初瀬街道の街並み】(2)
【登録有形文化財 山田酒店(茶房長谷路)主屋】(1)
【登録有形文化財 廊坊(ろうのぼう)家住宅主屋】(1)
【跋文】(1)
表紙写真は「重要文化財 長谷寺 鐘楼」(2002年元日撮影)
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 私鉄 徒歩
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【頌春 令和八年 丙午】
年越しそばを食べ,自分で詰めたおせち料理をフライイング気味につまんでから(お重の半分は12月30日に遊びに来た「京都の御曹司s」に食われて,既にカラっぼw),初詣に出発。
重箱や屠蘇器などは,母が1975年に購入した輪島塗。
新春の和菓子はいただき物ですが,「御菓子司 豊月」さんの主菓子(初笑い,常磐木),落雁(午),有平糖(千代結び)。豊月 グルメ・レストラン
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【真言宗豊山派 総本山 長谷寺へ初詣】
大阪難波駅1番ホームに入線した 2026年1月1日00:00発,近鉄特急「ひのとり」五十鈴川行き。終夜運転の臨時列車で,(伊勢)神宮へ向かう参拝客で満席です。
00:47 榛原(はいばら)駅着。8分の待合せで,大阪上本町方面に1駅戻り,01:00に長谷寺駅に到着しました。この時間帯の上本町行きの普通列車はガラ空きでした。
長谷寺駅から長谷寺の仁王門前まで徒歩で25分程度,長谷寺本堂まではさらに15分程度かかります。長谷寺駅から長谷寺の参道までは40mほどの標高差を下り,そこから長谷寺本堂までは70m以上の標高差を上ることになります。
長谷寺の境内案内マップはこちらから。
https://www.hasedera.or.jp/guide/近鉄特急 ひのとり 乗り物
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【重要文化財 長谷寺 仁王門】
1885(明治18)年の再建。長谷寺 仁王門 名所・史跡
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【重要文化財 長谷寺 登廊と万灯籠】
[下登廊]
長谷寺の登廊(のぼりろう)は全部で399段あるそうですが,比較的緩やかな階段が続きます。数字ほど登るのに大変ではありません。暗いのでよく見えませんが,登廊の周囲にも,藁で覆われた寒牡丹が咲いています。
大晦日から新年にかけての「観音萬燈会」では,登廊の「吊」万燈籠や「置」万燈籠が夜の境内を照らし出します。
登廊は,下から順に「下登廊,繋屋(つなぎや),中登廊,蔵王(ざおう)堂,上登廊」と続き,「鐘楼」に接続します。「下登廊,繋屋,中登廊」は,1889(明治22)年の再建,「蔵王堂,上登廊」は江戸前期(1650年)の建築です。蔵王堂より上の部分が古いということになります。長谷寺 登廊 寺・神社・教会
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[下登廊,繋屋,中登廊]
「下登廊」と右(=東)に折れ曲がる「中登廊」の接続部分が「繋屋」です。「中登廊」を登り切ると「蔵王堂」があり,「中登廊」と左(=北)に折れ曲がる「上登廊」を接続しています。長谷寺 登廊 寺・神社・教会
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[上登廊]
「蔵王堂」から見上げる「上登廊」(写真左)と,「鐘楼」下から見下ろした「上登廊」(写真右)。長谷寺 登廊 寺・神社・教会
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[上登廊]
長谷寺 登廊 寺・神社・教会
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【国宝 長谷寺本堂と万灯籠】
上登廊から見上げる長谷寺本堂。江戸前期,1650年の落慶。複雑な平面構成をもつ本堂は大きく,
■(本尊を安置する)正堂(しょうどう)
■(正堂と礼堂の間をつなぐ)相(あい)の間
■(舞台側の)礼堂(らいどう)
からなっています。
写真は本堂の南側で,礼堂の床下には柱が組まれ,崖面に迫り出しています。「懸造り(かけづくり)」と呼ばれる構造で,礼堂からさらに南側に舞台が張り出しています。長谷寺 本堂(舞台) 寺・神社・教会
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礼堂の前方(=南側)に張り出した舞台から,「大悲閣」の扁額が掲げられた本堂を見渡します。「悲」とは悲しみではなく,観世音菩薩の大いなる慈悲の御心です。
長谷寺 本堂(舞台) 寺・神社・教会
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舞台側から本堂(礼堂,相の間,正堂)を見通しています。
長谷寺 本堂(舞台) 寺・神社・教会
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前の写真とは逆に,参拝者の通路となっている相の間から,万灯籠の並べられた礼堂の方向(=舞台のある側)。ご本尊を背にして撮影しています。
長谷寺 本堂(舞台) 寺・神社・教会
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イチオシ
前の写真と方向は同じで,若干左手寄り(=東側)から礼堂を撮影したもの。
(2002年元日撮影)長谷寺 本堂(舞台) 寺・神社・教会
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前2枚の写真とは異なり,礼堂の東西方向,東側から撮影しています。右手が相の間と正堂,左手が舞台になります。
長谷寺 本堂(舞台) 寺・神社・教会
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【重要文化財 木造十一面観音立像(本堂安置)】
本尊の十一面観世音菩薩像は1538年の製作で,室町彫刻を代表する10m超えの巨像です。本堂(1650年)よりも100年以上古いご本尊ということになります。長谷寺 本堂(舞台) 寺・神社・教会
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通常の十一面観音菩薩と同じく左手に「水瓶(すいびょう)」をとり,右手には「数珠」とともに,通常は地蔵菩薩の持ち物とされる「錫杖(しゃくじょう)」を持っています。このような錫杖を持つ十一面観音は,「長谷寺式十一面観音(長谷型観音)」と称されているそうです。
長谷寺 本堂(舞台) 寺・神社・教会
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【重要文化財 長谷寺 鐘楼】
長谷寺本堂から望む鐘楼と,本堂と鐘楼をつなぐ繋廊(重要文化財)。鐘楼も繋廊も,本堂と同時期・江戸前期の建築です。
(2002年元日撮影,月齢は17.3,「居待月」の夜でした)長谷寺 寺・神社・教会
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イチオシ
愛染堂の灯籠前から望む鐘楼。鐘楼の奥は上登廊,鐘楼の右側は本堂と接続する繋廊。
(2002年元日撮影)長谷寺 寺・神社・教会
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【長谷寺 愛染堂と愛染明王】
前の写真の撮影地点に建つ「愛染堂」内部。愛染堂は『1588年,観海上人により建立せらる』と現地においても表示されていますが,重文指定も受けていないことから,一次資料による十分な裏付けのない伝承と思われます。
本尊・愛染明王は,密教の「煩悩即菩提」の考え方を表象し,恋愛成就・夫婦和合などのご利益があるとされます。長谷寺 寺・神社・教会
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【長谷寺 観音万燈会の灯明】
(2002年元日撮影)長谷寺 寺・神社・教会
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イチオシ
(2002年元日撮影)
長谷寺 寺・神社・教会
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(2002年元日撮影)
長谷寺 寺・神社・教会
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【万葉集から 隠国泊瀬(こもりくのはつせ)】
画像出典:「国立文化財機構 所蔵品統合検索システム」より,国宝『元暦校本万葉集 巻七(古河本)』
https://colbase.nich.go.jp/collection_items/tnm/B-2530-11?locale=ja
『寄物發思
隠口乃 泊瀬之山丹 照月者 盈昃為焉 人之常無
右一首古歌集出』
物に寄せて思ひを發(おこ)す
隠口(こもりく)の 泊瀬(はつせ)の山(やま)に 照(て)る月(つき)は
盈昃(みちかけ)為(し)けり 人の常(つね)無(な)き
右の一首は古歌集に出づ
[大意]
初瀬の山に照る月が満ち欠けするように,人の世に変わらぬものなどないのだなぁ(人生はなんと無常であることか!)。
題詞「物に寄せて思ひを發す」とは,「景物に関係づけて人生への思いを歌う」意。左注に「古歌集に出づ」とあることから,万葉集よりも古い(詳細不明の)歌集からの引用であることが示唆される。なお,四句の「昃」の字は,原文では「呉」の字の「口」の代わりに「日」。
『元暦(げんりゃく)校本万葉集』は,『万葉集(奈良時代末期,8世紀後半に成立)』の写本で,全20巻からなる国宝。平安時代末期の1184年に校合(校正作業)が行われた。所有者は独立行政法人 国立文化財機構,所蔵者は東京国立博物館。 -
長谷寺の万葉歌碑
(洋画家・林 武 (1896-1975)が揮毫し,1972年に建てられたもの)
『隠口乃 泊瀬之山丹 照月者 盈昃為焉 人之常無』
月の満ち欠けに「無常」をみてとる感性は,日本人が古から持っていたものなのか,それとも仏教という外来思想によって多分に触発されたものであったのかという点も,それ自体興味深いところです。長谷寺 寺・神社・教会
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【初瀬街道の街並み】
長谷寺の参拝路でもある(旧)初瀬街道。奈良県 桜井市 初瀬から三重県 松阪市 六軒に至ります。大和の国と神宮を結ぶ街道としてよく利用されました。 -
この辺りの現在の地名は「初瀬(はせ)」。古くは「泊瀬(はつせ)」と呼ばれました。由来は大和川上流を遡る舟の「泊まる瀬」ということのようです。大和川上流部の古称も「泊瀬川」でした。
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【登録有形文化財 山田酒店(茶房長谷路)主屋】
長谷寺への参拝路に面し,茶房を併設する酒店。江戸末期に建てられた重厚な店構えは,国土の歴史的景観に寄与するものとして有形文化財に登録されています。天井の低い厨子二階(つしにかい)建て。
月齢は12.1,沈みかけの「十三夜月」が美しくも明るい元日の未明です。 -
【登録有形文化財 廊坊(ろうのぼう)家住宅主屋】
江戸末期に建てられた住宅(町家)。門前町の伝統的な佇まいを伝えています。厨子二階部分の黒漆喰の大壁と白漆喰の虫籠窓のコントラストが印象的です。
国道165号線の初瀬の交差点付近から長谷寺駅までは,比較的急な登り坂が続き,長谷寺の登廊よりも息が切れます。長谷寺駅から帰途に就きます。 -
[跋文]
写真を見た口の悪い京都の御曹司K君が,「長谷寺って,シックで落ち着いたお寺さんやなぁ」と,いつになく殊勝なことを申しておりました。
大晦日から元旦にかけての初詣先として,お勧めいたします。少なくとも人混みを見に行くようなことにはなりません。
了
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