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室生寺の拝観のあとは、車で数分の龍穴神社とその奥宮に当たる吉祥龍穴の参拝です。<br /><br />吉祥龍穴への道は、山の谷間を登る林道で、車の離合が難しい場所がほとんどです。<br />ついでに1月となると、雪や雨の凍結が一番の心配で、室生寺までの道でスリップしてぶっ飛んだ車を見かけたばかり、恐る恐る、林道に突入しました。<br /><br />心配することなく路面は全面ドライ、無事に龍穴を参拝することができました。

2019年冬 京都と奈良のひとり旅 三日目【2】室生龍穴神社、吉祥龍穴、大野寺

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2019/01/16 - 2019/01/19

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旅行記グループ 2019年新春 京都と奈良の旅

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三峯霧美

三峯霧美さん

室生寺の拝観のあとは、車で数分の龍穴神社とその奥宮に当たる吉祥龍穴の参拝です。

吉祥龍穴への道は、山の谷間を登る林道で、車の離合が難しい場所がほとんどです。
ついでに1月となると、雪や雨の凍結が一番の心配で、室生寺までの道でスリップしてぶっ飛んだ車を見かけたばかり、恐る恐る、林道に突入しました。

心配することなく路面は全面ドライ、無事に龍穴を参拝することができました。

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  • 11:17 龍穴神社<br />結局室生寺前の民間駐車場は誰も出てこなくて料金は支払わず、出発してものの3分ほどで龍穴神社に到着。<br /><br />駐車場がないので、路駐。

    11:17 龍穴神社
    結局室生寺前の民間駐車場は誰も出てこなくて料金は支払わず、出発してものの3分ほどで龍穴神社に到着。

    駐車場がないので、路駐。

    龍穴神社 寺・神社・教会

  • 室生龍穴神社 式内社<br /><br />石段を上がって大きな杉の間を通って境内に入ると、空気感が変わります。<br />鈍感な自分でも時々感じる、神社特有のあの感覚、言葉にすれば「神気」なんでしょうか。<br />

    室生龍穴神社 式内社

    石段を上がって大きな杉の間を通って境内に入ると、空気感が変わります。
    鈍感な自分でも時々感じる、神社特有のあの感覚、言葉にすれば「神気」なんでしょうか。

  • 創建は不明、室生寺が創建されるずっと前から、龍神を祀ってきたと伝わります。<br />奈良時代から平安時代には朝廷からの勅使によって雨乞いの儀式が行われました。<br /><br />

    創建は不明、室生寺が創建されるずっと前から、龍神を祀ってきたと伝わります。
    奈良時代から平安時代には朝廷からの勅使によって雨乞いの儀式が行われました。

  • 室生寺はこの神社の神宮寺だったそうです。<br /><br />お灯明をあげました。

    室生寺はこの神社の神宮寺だったそうです。

    お灯明をあげました。

  • 拝殿には「善如龍王社」という扁額がかかっています。<br />弘法大師が京都の神仙苑で雨乞いを行った際に現れた龍王で、龍を統べる女神なんだそうですよ。<br /><br />かつて奈良の猿沢池に暮らしていましたが、采女が身投げしたので、清らかな室生の穴に移ったんだそうです。

    拝殿には「善如龍王社」という扁額がかかっています。
    弘法大師が京都の神仙苑で雨乞いを行った際に現れた龍王で、龍を統べる女神なんだそうですよ。

    かつて奈良の猿沢池に暮らしていましたが、采女が身投げしたので、清らかな室生の穴に移ったんだそうです。

  • 本殿は1671年建立 <br />春日大社の旧社殿を移設したと伝わります。<br />祭神 高龗神 <br /><br />両側に境内社 天の岩戸のお話の神様<br />道主貴神社 祭神 市杵島姫命(弁財天)<br />手力男神社 祭神 手力男命<br />

    本殿は1671年建立 
    春日大社の旧社殿を移設したと伝わります。
    祭神 高龗神 

    両側に境内社 天の岩戸のお話の神様
    道主貴神社 祭神 市杵島姫命(弁財天)
    手力男神社 祭神 手力男命

  • 社務所があります。<br />神事がある時以外は無人。

    社務所があります。
    神事がある時以外は無人。

  • 連理の杉があり、縁結びのご利益があります。

    連理の杉があり、縁結びのご利益があります。

  • それほど広くない境内は、背の高い大きな杉に囲まれて空が遮られ、天井の高い吹き抜けの建物の中のような錯覚を起こします。<br />

    それほど広くない境内は、背の高い大きな杉に囲まれて空が遮られ、天井の高い吹き抜けの建物の中のような錯覚を起こします。

  • 御朱印は室生寺の仁王門前の納経所で頂きました。<br />「預かっている」とおっしゃっていました。<br /><br />長くここに居たいという気持ちを振り払い、奥宮の吉祥龍穴に向かいます。

    御朱印は室生寺の仁王門前の納経所で頂きました。
    「預かっている」とおっしゃっていました。

    長くここに居たいという気持ちを振り払い、奥宮の吉祥龍穴に向かいます。

  • 龍穴までの道は細い林道。<br />道が凍結していたら根性で徒歩で行くと覚悟してましたが、林道の入口を見ると路面は乾いていて落ち葉も湿っていません。<br /><br />これなら大丈夫そう、道が狭くても安心なブーン君なので突中です。<br />

    龍穴までの道は細い林道。
    道が凍結していたら根性で徒歩で行くと覚悟してましたが、林道の入口を見ると路面は乾いていて落ち葉も湿っていません。

    これなら大丈夫そう、道が狭くても安心なブーン君なので突中です。

  • マイナーな林道でも、簡易舗装とガードレールが完備しているって、日本はすごい国です。<br /><br />

    マイナーな林道でも、簡易舗装とガードレールが完備しているって、日本はすごい国です。

  • しばらく登っていくと、「天の岩戸」

    しばらく登っていくと、「天の岩戸」

  • 大きな岩が二つに割れたような形で、そばに小さな祠があります。<br />龍穴神社の摂社に 市杵島姫命(弁財天・天宇受売命)と手力男命が祀られていましたね。<br /><br />

    大きな岩が二つに割れたような形で、そばに小さな祠があります。
    龍穴神社の摂社に 市杵島姫命(弁財天・天宇受売命)と手力男命が祀られていましたね。

  • 小さな祠がありました。

    小さな祠がありました。

  • 11:35 さらに細い道を進むと吉祥龍穴の看板と鳥居が見えてきます。

    11:35 さらに細い道を進むと吉祥龍穴の看板と鳥居が見えてきます。

  • 道路は駐車しても転回する広さが確保されています。<br />

    道路は駐車しても転回する広さが確保されています。

  • 鳥居をくぐって谷底に降りる細い参道はつづら折りで、下に何があるのか見えません。

    鳥居をくぐって谷底に降りる細い参道はつづら折りで、下に何があるのか見えません。

  • ほかに参拝者もなく、怪我をしないように慎重に降りて行きます。

    ほかに参拝者もなく、怪我をしないように慎重に降りて行きます。

  • 木々の間から瀧の上部でしょうか、岩を滑り落ちる水の流れが見えてきました。

    木々の間から瀧の上部でしょうか、岩を滑り落ちる水の流れが見えてきました。

  • 見える崖は柱状節理<br />

    見える崖は柱状節理

  • 水の流れる音がだんだん近づいて、遥拝所が見えてきました。

    水の流れる音がだんだん近づいて、遥拝所が見えてきました。

  • 遥拝所はスリッパが用意されていて、土足厳禁。<br />氏子さんたちがお世話をしているのでしょうか、きれいに整えられています。<br />

    遥拝所はスリッパが用意されていて、土足厳禁。
    氏子さんたちがお世話をしているのでしょうか、きれいに整えられています。

  • 龍穴は川を挟んで向かい側です。

    龍穴は川を挟んで向かい側です。

    吉祥龍穴 自然・景勝地

  • 妙吉祥龍穴<br />日本三大龍穴の一つ。<br /><br />人が入れるくらいの大きさです。<br />室生寺の創建に伝わる桓武天皇の病の平癒を祈願した場所はこの龍穴なのだそうです。<br />

    妙吉祥龍穴
    日本三大龍穴の一つ。

    人が入れるくらいの大きさです。
    室生寺の創建に伝わる桓武天皇の病の平癒を祈願した場所はこの龍穴なのだそうです。

  • 龍穴のすぐ下は瀧になっていて、また一段と深い。

    龍穴のすぐ下は瀧になっていて、また一段と深い。

  • 大きな岩盤を流れる川は上流に招雨瀑という名前の滝があります。<br /><br />雨が降っていないので水量はチョロチョロと流れる程度ですが、向かい側の柱状節理の崖の迫力もあり、神秘的な景色です。<br />

    大きな岩盤を流れる川は上流に招雨瀑という名前の滝があります。

    雨が降っていないので水量はチョロチョロと流れる程度ですが、向かい側の柱状節理の崖の迫力もあり、神秘的な景色です。

  • ここにたどり着くのは、「レンタカーで行ったよ」という単純なものですが、林道は離合できない狭さで凍結の恐れもあり、わざと参拝者の少ない平日を選び、ひやひやしながらたどり着いたので、感慨深いものがありました。

    ここにたどり着くのは、「レンタカーで行ったよ」という単純なものですが、林道は離合できない狭さで凍結の恐れもあり、わざと参拝者の少ない平日を選び、ひやひやしながらたどり着いたので、感慨深いものがありました。

  • 龍穴と岩盤と崖、そして遥拝所のたたずまいを見ながら、充足感を味わいました。

    龍穴と岩盤と崖、そして遥拝所のたたずまいを見ながら、充足感を味わいました。

  • さあ、戻りましょう。<br /><br />次は大野寺です。

    さあ、戻りましょう。

    次は大野寺です。

  • 11:50 鳥居から奥の林道は落ち葉が積もっていて、走行車両が少ないことが分かります。<br />こりゃ、行ったらヤバイ道だなと思ってたら、奥から軽バンが降りてきました。<br /><br />追いかけて出発しましたが、ドライバーのお兄さんは道を知ってるらしく、結構な速度で下山して、あっという間に引き離されてしまいました。<br />室生トンネルを使って国道に出ました。

    11:50 鳥居から奥の林道は落ち葉が積もっていて、走行車両が少ないことが分かります。
    こりゃ、行ったらヤバイ道だなと思ってたら、奥から軽バンが降りてきました。

    追いかけて出発しましたが、ドライバーのお兄さんは道を知ってるらしく、結構な速度で下山して、あっという間に引き離されてしまいました。
    室生トンネルを使って国道に出ました。

  • 国道から大野寺に向かう道へ曲がろうとすると、工事中で通行止め。<br />誘導員さんが大野寺に行くには別の道を使ってくれという、前年の台風被害の工事みたいですね。<br /><br />「う回路案内看板」とナビに従って、室生口大野駅近くまで行って、住宅街の中をぐるっと回って大野寺に到着。

    国道から大野寺に向かう道へ曲がろうとすると、工事中で通行止め。
    誘導員さんが大野寺に行くには別の道を使ってくれという、前年の台風被害の工事みたいですね。

    「う回路案内看板」とナビに従って、室生口大野駅近くまで行って、住宅街の中をぐるっと回って大野寺に到着。

  • お寺横に工事中通行止めの看板がありました。<br /><br />

    お寺横に工事中通行止めの看板がありました。

  • 12:10 大野寺 楊柳山大野寺<br />本尊 弥勒菩薩<br /><br />門に拝観料を入れる箱があります。

    12:10 大野寺 楊柳山大野寺
    本尊 弥勒菩薩

    門に拝観料を入れる箱があります。

    大野寺 寺・神社・教会

  • 役行者が開き弘法大師によって824年に慈尊院弥勒寺と称し、堂宇が建立されたと伝わります。<br />詳しいことは不明です。<br /><br />

    役行者が開き弘法大師によって824年に慈尊院弥勒寺と称し、堂宇が建立されたと伝わります。
    詳しいことは不明です。

  • お寺には「身代焼地蔵」というお地蔵様があります。<br />1500年ごろ豪族の侍女が無実の罪で火あぶりなるときに、身代わりになったお地蔵様で、半身にやけどの痕があるんだとか。<br />

    お寺には「身代焼地蔵」というお地蔵様があります。
    1500年ごろ豪族の侍女が無実の罪で火あぶりなるときに、身代わりになったお地蔵様で、半身にやけどの痕があるんだとか。

  • 歩いていると蝋梅の香りがしました。<br />どこどこ?と探しあてた。

    歩いていると蝋梅の香りがしました。
    どこどこ?と探しあてた。

  • 石仏の遥拝所

    石仏の遥拝所

  • 宇陀川の対岸の岩壁に、大きく弥勒磨崖仏が刻まれています。  <br />高さ13.8m<br />鎌倉時代の1207年興福寺の僧、雅縁の発願により制作が始まり、後鳥羽上皇が臨席して開眼供養が行われたそうです。<br />

    宇陀川の対岸の岩壁に、大きく弥勒磨崖仏が刻まれています。
    高さ13.8m
    鎌倉時代の1207年興福寺の僧、雅縁の発願により制作が始まり、後鳥羽上皇が臨席して開眼供養が行われたそうです。

  • ガンダーラ遺跡のような彫刻ではなくて、線で刻まれてた仏様です。<br />対岸なので、近視の強い人は良く見えないかもしれません。<br />

    ガンダーラ遺跡のような彫刻ではなくて、線で刻まれてた仏様です。
    対岸なので、近視の強い人は良く見えないかもしれません。

  • 社務所で御朱印を頂きました。

    社務所で御朱印を頂きました。

  • 大石佛

    大石佛

  • お寺の外からだと、よく見えませんね。

    お寺の外からだと、よく見えませんね。

  • 春は樹齢300年という枝垂桜が咲き、観光バスもやってくるそうですが、この日は他に参拝者はいませんでした。

    春は樹齢300年という枝垂桜が咲き、観光バスもやってくるそうですが、この日は他に参拝者はいませんでした。

  • う回路を使って国道に戻って、午後の訪問地、長谷寺に向かいます。

    う回路を使って国道に戻って、午後の訪問地、長谷寺に向かいます。

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