2020/07/17 - 2020/07/17
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マリアンヌさん
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不測の事態であるコロナウィルス感染拡大による自粛などが続き、しばらくの間、美術館も休館していた。やっと解禁となり予約をして、久々の展覧会鑑賞に出かけました。
ロンドン・ナショナル・ギャラリー展、常設展、中世からルネサンスの写本展を見ることができました。ナショナル・ギャラリー展は撮影禁止ですが、常設展と写本展は、撮影可ということで記録に残したいと思います。
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国立西洋美術館では、ロダンの地獄の門がお出迎え。
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「聖エミディウスを伴う受胎告知」カルロ・クリヴェッリ(ネットから)
正確な遠近法、精緻な装飾、通常とは異なる受胎告知(登場人物多いよね)思わず目が釘付けになった。これが見たかった!
ルネッサンス絵画の中でも個性派クリヴェッリ、好きな作家です。
受胎告知とアスコリ・ピチェーノが教皇庁から自治権が与えられたお祝いを重ねた絵画とのこと。細かいディテールにも意味があって、街の守護聖人聖エミディウス、喜ばしい受胎告知のお告げレーザービーム・・・ -
アーチの下に何か届いたなと見上げる人、橋の上に教皇庁から自治権が与えられた手紙を読む人、知らせを届ける伝書鳩。
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キリストの受難を表す籠の中の小鳥(ゴシキヒワ)、復活のシンボル孔雀などがあがかれている(美術館サイトより)
本来あるべきマルケ州のアスコリ・ピチェーノもいつか訪れたい。 -
ちょっと想い出。
ミラノで見たクリヴェッリ。魅力的だったぁ… -
「ヴァージナルの前に座る若い女性」ヨハネス・フェルメール(絵葉書)
ヴァージナルは、チェンバロの仲間で三角形のスピネットと区別され四角。
演奏会で聴いた音色を思い出すと当時の中流階級の女性が嗜んだのかなと思いをめぐらす。飾ってある絵画には娼婦、買う男客、取り持ち女が描かれているそう、何を表しているのかなと想像をめぐらした。 -
「劇場にて(初めてのお出かけ)」ピエール・オーギュスト・ルノワール(絵葉書)
劇場のボックス席に座る女性。開演を心待ちにする女性のワクワク、劇場のざわつきを感じるね。コート―ルド氏の寄付によって英国にもたらされた印象派最盛期の絵画とのこと。 -
「ばらの籠」アンリ・ファンタン・ラトゥール
恥ずかしながら、闇と灯りの画家ジョルジュ・ド・ラ・トゥールと混同して?と思っちゃいました。
アンリ・ファンタン・ラトゥールは、グルノーブル生まれの静物画などで知られる画家なんですね。
ドラクロワへのオマージュなど印象派の面々の集合写真のような肖像画も描いているんですね。 -
「ひまわり」フィンセント・ファン・ゴッホ(昔ロンドンで購入した絵葉書)
アルルの家を飾ろうと思ってひまわりの連作を描いたそう。
黄色はゴッホにとって幸福の色で、ひまわりの花は夢であったゴーガンとの共同生活に対する中世を象徴していたとも考えられるそう。
アルルには2度旅している。南仏の明るい風景が彷彿する。 -
左からファン・ゴッホ美術館、ナショナル・ギャラリー、SOMPO美術館(絵葉書)
似てますよね。日本に一点あるって幸せ、また会いにいかなくっちゃ。
SOMPO美術館のひまわりは、ナショナル・ギャラリーの絵の模写だそう。 -
ここからは常設展。撮影OKになったんですね。
記録したくて気になった作品を羅列させていただきます。
「聖アウグスティヌス」カルロ・クリヴェッリ 1487年頃 -
「聖母子」アンドレア・デル・サルト 1516年頃
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「洗礼者聖ヨハネの首を持つサロメ」ティツィアーノ・ヴェチェッリオと工房
1560年頃 -
「ホロフェルネスの首を持つユディト」ルカス・クラーナハ 1530頃
新収蔵作品とのこと。 -
「ルクレティア」グイド・レーニ 1636年頃
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グイド・レニ(ボローニャ1575-1642)というとローマでみたこの絵が懐かしい。
「ベアトリーチェの肖像画」
ローマの名門貴族の娘だったベトリーチェ・チェンチは、父親のフランチェスコの父親の暴力・虐待に悩んでいた家族全員で団結して父親を殺害してしまったのだそう。
父親の暴力性はローマ市民の間でも有名だったので、恩赦が与えられると予想されたがベアトリーチェは22歳の若さで、家族とともにカステルサンタンジェロで斬首され、カラヴァッジョも見たのだそう。莫大なチェンチ家の財産は、全て教皇庁に没収されたのだとか。 -
「十字架のキリスト」エル・グレコ(1541-1614)
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「眠る二人の子供」ペーテル・パウル・ルーベンス 1612年頃
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「豊穣」ペーテル・パウル・ルーベンス 1630年頃
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「マリー=アンリエット・ベルトロ・ド・プレヌフ夫人の肖像」
ジャン=マルク・ナティエ 1739年 -
「聖母子と三聖人」ジョヴァンニ・ドメニコ・ティエポロ 1759年頃
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「武器の返却を懇願するクピド」ウィリアム・アドルフ・ブーグロー 1855年頃
初展示作品とのこと。 -
ウィリアム・アドルフ・ブーグロー
タイトル撮り忘れちゃった。 -
「春(ダフニスとクロエ)」ジャン=フランソワ・ミレー 1865年
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「黒いドレスの女性(観劇の前)」ベルト・モリゾ 1875年
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「アルジェリア風のパリの女たち(ハーレム)」
ピエール=オーギュスト・ルノワール 1872年 -
「葉を落としたジャ・ド・ブッファンの木々」ポール・セザンヌ 1885年
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「黄色いアイリス」クロード・モネ 1914年頃
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「ウォータールー橋、ロンドン」クロード・モネ 1902年頃
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「雪のアルジャントゥイユ」クロード・モネ 1875年
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「睡蓮」クロード・モネ
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「ピエタ」ギュスターヴ・モロー 1876年頃
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「牢獄のサロメ」ギュスターヴ・モロー 1873年頃
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「ばら」フィンセント・ファン・ゴッホ 1889年
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「愛の杯」ダンテ・ガブリエル・ロセッティ 1867年
好きなロセッティ♪常設展に存在することに感謝。 -
「夜明けの目覚め」ダンテ・ガブリエル・ロセッティ
新収蔵作品とのこと。 -
「サン=トロぺの港」ポール・シニャック 1901年頃
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「あひるの子」ジョン・ヱヴァリット・ミレイ 1889年
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「静物」ジョルジュ・ブラック 1910年頃
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「モーツァルト」ラウル・デュフィ 1943年
好きな画家♪明るい色彩に魅かれる。 -
続いて「中世からルネサンスの写本」展
内藤裕史氏(筑波大学・茨城県立医療大学名誉教授)が長年にわたって蒐集され、当館に寄贈してくださった写本リーフのコレクションを紹介する企画とのこと。 -
詩篇集より:アカンサス葉の装飾を伴うイニシアルC
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今回の展示では、15-16世紀の西ヨーロッパ(イギリス、フランス、ネーデルラント[現在のベルギーとオランダ])で制作された作品が中心だそう。
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これは受胎告知ですね。
時折、キリスト教美術のセミナーに通っているけど、日本で写本を見ることができる機会は少ないから貴重です。 -
美しい装飾。
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時祷書より:キリスト降誕
時祷書とは、一般の信者が日々の定められた時間に朗読する、聖書の抜粋や祈祷文などを収めた書物だそう。主な注文主は王侯貴族や裕福な市民であり、彼らの嗜好を反映した華麗な装飾が目を惹く。 -
ズヴォレ聖書より:3つのイニシアルDの内部に「ダヴィデ伝」の諸場面
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15-16世紀のヨーロッパではルネサンス美術が花開きましたが、影響は写本挿絵の世界にも及んだそう。
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おごそかな雰囲気の聖母子。
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羊飼いへのお告げ
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時祷書より:神殿奉献
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トロンプ・ルイユ風の枠装飾
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時祷書より:離婚について議論するキリスト
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時祷書より:聖杯を持つ福音書記者聖ヨハネ
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とりなしの祈祷?だったかな。
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夜の予約だったため、時間が足りなくなっちゃって残念でした。
でもコロナ感染者が増加する不安な日々の中、ほんの少し寛げたひとときでした。
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この旅行記へのコメント (6)
-
- るなさん 2020/07/25 11:06:43
- 美しいもの
- マリアンヌさん、ちゃお♪
写本で撮影可能とは素晴らしいね。何書いてあるかさっぱり???だけど、ただ見ているだけで美しい芸術品のようです。
マリアンヌさんみたいに教養がある人が見ると、美術作品もひとしおね。私なんて知識ゼロに近いんでただただ感性で見るのみ(爆)でも、美しい描写とかそんなんで見てもいいよねぇ?(;^ω^)
って言ってもこの状況下では海外へ出かけることも、国内ですら無理なんだもん。まったくストレスたまるわ。
せめてご近所でまた気分転換しようねぇ~♪今度はどこで何食べようか?へへ
るな
- マリアンヌさん からの返信 2020/07/27 10:23:14
- Re: 美しいもの
- るなさん ちゃおちゃお☆
こんな記録にコメントありがとー♪
とりあえずロンドンにも当分行けないし、夜の予約なら人が少ないかなと行ってきました。(イタリア語の先生なんかは、美術展はそれでも人が多いから危険だ!と言ってる)
写本、私も知識薄いから何がかいてあるかもわからんけど、装丁とか飾り文字がきれいだなぁって。
あとお馴染みのキリスト誕生とか受胎告知とかちょっとファニーな絵とかあって楽しんでるって感じ。セミナーもね、「ホー!グロ可愛い彫刻じゃん」とロマネスク物件探しに通ってる感じ。教養なんてないない(笑)
Go Toキャンペーンは東京外しだし、ホント盛り下がる。おまけに4連休は体調が悪くなって寝てたのよ。でも出勤日に合わせて復活、サラリーウーマンの性が悲しい…
また山奥カフェでも郊外でも遊んでね~♪
マリアンヌ
-
- めておら☆さん 2020/07/21 14:24:35
- バーチャル美術館
- マリアンヌさん、ciao ciaoooo♪
美術館行ったんだね~。例年イタリア行ったら教会や美術館巡りして絵を満喫してくるんだけど、今年はそれも無いから絵に飢えてた・・・
でも、この旅行記でバーチャル美術館体験できました♪有名な作者がたっくさん、そしてステキな絵もたっくさんだったぁ☆
カルロ・クリヴェッリ、画風が独特でいいね。美しいけど、その中に妖艶さが潜む感じ・・・実際に見たら私もハマりそう~。
えっ、ゴッホのひまわりも来てたの?!ひゃ~貴重☆
サロメとかユディトとか、生首にまつわる女性たちの絵って、なんか怖い物見たさで興味あるよね。ユディトはまずカラヴァッジョのを想像するけど、作者によって表現も様々で、見比べるとおもしろいね。
写本も日本で見られるなんてホントに貴重な体験だったね。私、写本見るの大好き♪
イタリア行くと大聖堂の付属美術館とかでよく目にするけど、日本じゃなかなかお目にかかれないもんね。貴重な写真UPしてくれてありがとう(^^)
写本てキレイだよね~☆何書いてるか全然わからないけど、文字の羅列自体が美しくて(←こんな軽い視点で見たらバチ当りそうだけどね汗)
そんでもってマリアンヌさん、キリスト教美術のセミナーに通ってるんだね。やっぱり勉強家だなぁ~。”好き”をつきつめる姿勢が素晴らしい!
いやいや、こちらこそ不安な日々の中、ひととき心癒していただきました。
最近はまたコロナの感染者が急増してて、毎日溜め息だね・・・
マリアンヌさんもくれぐれも気をつけてね~
めておら☆
- マリアンヌさん からの返信 2020/07/22 11:31:55
- Re: バーチャル美術館
- めておらさん Ciao☆
旅でもない私的な記録にお付き合いいただきありがとー♪
常設展と写本展が撮影可だっていうから、後で見返せるように記録しちゃおうって感じ。常設展の絵も結構、いいのが所蔵されてるよね。
カルロ・クリヴェッリ、精緻な中に凛としたクールさがあってピエロ・デッラ・フランチェスカやフェルメールにも通じるような雰囲気に惹かれるわ。
(ただのファンなのだ)
ロメとかユディトとか、生首にまつわる女性たちの絵って、なんか怖い物見たさで興味あるよね。ユディトはまずカラヴァッジョのを想像するけど、作者によって表現も様々で、見比べるとおもしろいね。
→そうなのよ。現実に置き換えると「生首」ってかなり衝撃的だもんね。
テーマとして惹きつけられるよね。ギュスターヴ・モローもなんか好き。
写本って確かに聖堂の付属美術館とかでよく目にするよね。むこうでも写真不可だったり、まして日本で見れて撮影可って貴重。
修道士が美しい頁を織り成してたのかなぁなんて想像するよね。
私も全然何書いてあるか、わかんないけど美しいものは美しいのだ(^_-)-☆
ロマネスク本も書いてる金沢百枝先生のセミナーに自由学園明日館(フランク・フロード・ライト建築)に月1回ゆる~く参加。
4トラのロマネスク好き3人とも遭遇。
私達はイタリア旅にむけてロマネスク物件情報収集(笑)
働く私達。めておらさん、お互いくれぐれも気をつけましょう♪
マリアンヌ
-
- たらよろさん 2020/07/20 22:34:18
- こんな素晴らしい絵画たちが
- こんばんは、マリアンヌさん
美術館、私も長いことコロナの影響で行けてなくて、
先日デビューしましたー
久しぶりの美術館は良かったなぁ。
それにしても、これだけの名作品を写真を撮って残せるなんて、
素晴らしい展覧会だわ。
また、コロナの影響が沈静化してきた頃に、
機会があれば訪れてみたいなぁ。
たらよろ
- マリアンヌさん からの返信 2020/07/21 10:15:07
- Re: こんな素晴らしい絵画たちが
- たらよろさん こんにちは。
やっぱりコロナ自粛期間で、最近美術館に行かれたのですね。
旅行にもいけない日々、刺激になりますよね♪
ナショラル・ギャラリー展は撮影不可なんですけどちょっと自分のメモ的に残したくてネットから拝借と絵葉書載せちゃいました。
常設展は撮影可能で、かなり良い作品を所蔵してますよね。
早くコロナ終息して、旅行に行ったり、海外の美術館に行ける日がくるといいですね。
マリアンヌ
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