2024/05/05 - 2024/05/05
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マリアンヌさん
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GW後半、気になっていた「エミール・ガレとガラス芸術展」の会期が終了間際ということで、横浜のみらい美術館へ出かけました。
そして、せっかく横浜に来たので、山下公園と港のみえる丘公園の薔薇を見て帰りました。
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「みなとみらい学園」設立者鶴見輝彦氏(故人)のガラス工芸作品の収集をもとにつくられた美術館のようで、歯科技工とガラス工芸には「焼成、研磨、色調」等共通する要素があり、そこから「審美眼」が養われるとの考えがあったそう。
みらい美術館。
https://tsurumi-ikueikai.jp/miraimuseum/ -
エミール・ガレとガラス芸術展。
年に3回くらい収蔵品を入れ替えて展示があるようです。 -
エントランスを入ると、アールヌーボー、アールデコの品々がお出迎え。
ラリックの照明とオブジェ。
マジョレルのキャビネット「がちょう」。 -
ガチョウですね。フランスのナンシー美術館で見た同様に寄せ木細工で装飾されたマジョレル作のグランドピアノを思い出した。
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鳥が描かれているラリックの照明。
旧朝香宮邸である庭園美術館を彷彿させる。
https://4travel.jp/travelogue/11189680 -
アールヌーボーなミュシャも飾られて。
アールヌーボーとは、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパ全土に広まった装飾様式。その名称は美術商のサミュエル・ビングが1896年パリで開いた画廊の名前「アール・ヌーボー」に由来するそう。
背景には、イギリスのウィリアム・モリスらが提唱したアーツアンドクラフト運動があり、アール・ヌーボーへと展開していったとのこと。
また19 世紀後半、西欧各地で開催された万国博覧会に出品された日本の美術、すなわちジャポニズムの流行を生み出し、アール・ヌーボーに投影されていった。 -
展示室に入ると…大きなランプが展示されていた。
色々じっくりと見ていたら、オーナーと思しき方が学芸員のように色々説明してくださった。
ガレ。藤文ランプ。 -
小さな美術館だけど美しい収蔵品が揃っている。
表示にガレとあるのは、工房作。
エミール・ガレとあるのは、設計から彼が携わった貴重なもの。
<エミール・ガレ>
1846年ナンシーで生まれ、両親は陶磁器とガラス器を扱う店舗をナンシーに構えていた。リセ(高等中学校)で学び、優れた成績を修め、植物学に没頭したそう。
バカロレア(大学入学資格)を取得した後、ドイツのヴァイマールに留学、ドイツ語や鉱物学を学んだ。フランツ・リストの弟子からピアノの個人レッスンも受けているそう。ガラス制作の実際的な技術を習得後、1877年に父の後を継いで工場管理責任者となったそう。
1878年パリ万国博覧会はじめ大きなイベントで数多くの賞を獲得し、フランスを代表する工芸家として国際的な評価を得た。
1901年にはロレーヌ地方の芸術家組合である「ナンシー派」を創設したそう。
1904年9月23日、58歳で白血病により亡くなったが、工場は夫人のアンリエットによって経営が続けられた。1931年にガレ商会は解散した。 -
左上:ガレ。アイリス文花器。1918-31
右上:トランペットフラワー文花器。
なき実家にあったトランペットフラワーを思い出した。
左下:エミール・ガレ。茄子型ランプ1902年頃。
本国フランスには、設計図だけ残っていて作品がないいそう。貴重な逸品。
右下:ガレ。シャクナゲ文スフレランプ。 -
どの作品もかなり大きな壺のような造形となっている。
左上:ガレ。クレマチス文花器。1918-31
クレマチスも実家の庭に咲いていたなぁ。
右上:ガレ。芍薬文花器。
左下:ガレ。桐の花文花器。
右下:ガレ。芥子文花器。 -
左上:ガレ。ナスタチウム文天井灯。
右上:朝顔文天井灯。
朝顔、これは工房にいた日本人が考案したデザインではとのこと。
折り紙のように同じ模様を均一に作成できるという点で技術革新的とのこと。
左下:月下美人文天井灯。
右下:小花文天井灯。 -
分厚いガラスのガレから薄地の光が透けるルソーへ。
アルジー・ルソー。鳩ランプ。1923
リバシオン花器。
表示撮るの忘れたけど、バレリーナ。 -
ガレ。ガルダ湖畔が描かれている。ぐるぐる一周する展示台で全体を見ることができた。
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25年前、ナンシーでは、あまりのアールヌーボーランプの数の多さに驚いたが、以降あまりアール・ヌーボー展には行ってないな。
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ガレ。ツツジ文天井灯。
たまにアンティークショップで見るとすごい値段が付いている。 -
ガレ。サボテン文花器。1918-31
左右、柄が微妙に違う。同じ模様に作成するのが難しかった時代とのこと。 -
ガレ。紫陽花文花器。
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ミューラー。ボージュ風景文天井灯。1910年頃。
ミューラーというと、白っぽいガラスのイメージだけど、こういう作品もあるのね。 -
ガレ。夾竹桃文ランプ。
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今回最大の逸品。美しい。
エミール・ガレ。「フランスの薔薇」大壺。1902年
アップリケ、マルケットリー、グラヴュール、被せガラス。 -
ぐるっと回って見れるようガラスケースに入って展示されていた。貴重な裏側も見れて嬉しい。
薔薇の柄は、瓶とは別に造形し、アップリケのように付けられているそう。 -
裏部分は、こんな感じ。ピンク色で薔薇?が描かれている。
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ナンシー美術館で購入した絵葉書から。
ピンクの器はガレの作品で、今回見た「フランスの薔薇」と同様ピンク色の透けるガラスが美しい。
下は、ジャック・グルーバー作、孔雀と鳩が描かれたステンドグラスの窓。 -
ドーム。木の実文天井灯。1910年頃。
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藤文ランプを拡大して見て。先ごろまで満開だった藤の花が思い浮かぶ。
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芥子文花器を拡大して見て。オレンジ色は灯りと似合う色。
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桐の花文花器を拡大して見て。桐ってジャポニズムの影響かな。
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アルジー・ルソー。パピルスランプ。
<アルジー・ルソー>(1885-1953)
シャルトル近郊で生まれ、化学や物理学を学んだ後、歯科技工の道にすすんだ。
その後、セーブル国立陶芸学校に入学、ガラス作家アンリ・クロに師事し、パート・ド・ヴェール技法を学んだ。歯科技工で培った技術を制作に応用し、酸化金属の顔料を内側にアラビア糊で定着させ、遠心分離機を用いいて外型だけで成形するという独自の制作法を確立。1921年アルジー・ルソー・パート・ド・ヴェール会社設立。
薄手で光を透過するガラスの素地の美しさが大変な人気を博した。
1931年世界恐慌の影響で会社は解散、その後はアトリエで少数の制作が続けられた。 -
アルジー・ルソーの作品。
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アルジー・ルソーの作品。
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アルジー・ルソーの作品。
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ランプつながりで…
昔、通っていた元アンティークショップのオーナーの経営するBarの灯り。
ドームやミューラー。 -
家のランプ。銘はないがドーム工房と言われ購入したものも(笑)
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丸いのはミューラーと聞き、購入。
単純に灯りを楽しんでます。 -
せっかく横浜に来たので、ちょっと寄り道。
中華街は、すごい人混みだった。 -
電話予約して、楊貴妃というカフェにやって来た。
赤いグラスにひかれ、楊貴妃の愛したフルーツ、ライチや漢方ゼリー等お肌に嬉しいデザートとの触れ込みでオーダー。
茉莉花ジャスミン白龍珠 もね。
https://www.yokihi.net/ -
中華街の人混みを通り抜けて山下公園へ。
薔薇が咲いているじゃありませんか。 -
華やかな薔薇に誘われて、とても混雑していた。
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白バラの柱も。
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巻き巻きの好きなタイプのローズ。
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ピンクの濃淡が可愛い。
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色々なタイプの薔薇、楽しいね。
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ワンコを撮影されていた。
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四角いアーチ?円形じゃないけどアーチで良いのかわからないけど。
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クレマチスも咲いていた。
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バラ越しの氷川丸。
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真紅の薔薇も素敵。
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横浜マリンタワーが見える。
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ホテルニューグランドを覗いてみた。
中庭はフランスのような雰囲気だった。 -
結婚式の撮影らしく、階上に上がれず残念だった。
予想通りカフェも満席で並んでいたのでスルー。 -
暑い日だったので、観光スポット周遊バス「あかいくつ」で港のみえる丘公園へ。
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噴水から水路のようなつくり。
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こちらも満開だね。
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イギリス館のカフェも満席だった。
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パーゴラの薔薇もいい雰囲気。
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オールドローズ系、好きだな。
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ここにも四角いアーチ。
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見晴らしポイントから横浜ベイブリッジを眺め…
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トイレの壁にも黄薔薇、白薔薇。
夜の予定があるので、帰路を急いだ。 -
アメリカ山公園。
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レンガ壁につたう薔薇もいい感じ。
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イチオシ
好きなバタースカッチ。いい色だな。
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淡いパープルが素敵。
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元町・中華街駅のコンクリート壁につたう薔薇。
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こちらも可愛いね。
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夕方から自宅近くの友達と府中で約束のため、早々に帰宅。
短くも楽しい横浜散歩だった。
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この旅行記へのコメント (2)
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- milkさん 2024/05/13 21:52:03
- 美しい~☆
- マリアンヌさん、こんばんは☆
やっぱりガレ、美しい~!
これはいい目の保養になりましたね。
紫陽花や藤はヨーロッパにも良く咲いているお花なのに、なんだか日本っぽく見えてしまうのが不思議。
薔薇はやっぱり先週が見頃だったかな~?
今日の嵐で散ってしまったのではないかと心配です...。
でも、明日、明後日は晴れマーク!
雨上がりのバラ園を楽しんできます(≧▽≦)
milk
- マリアンヌさん からの返信 2024/05/14 00:51:44
- RE: 美しい?☆
- milkさん Ciao☆
遠いし、会期終了だしと思っていたのだけど、友達が夕方から会いましょうということになり、だったら昼間、横浜行くことに。
薔薇のガレは、かなり貴重なので良かったわ。
お花の柄もジャポニズムの影響もあり、日本人に響くのかもね。
骨董屋で高価なランプ見るくらいだったから…
公園の薔薇はオマケだったのだけど、今年は早かったのかな?
明日からなのね。まだ大丈夫よ☆
楽しんで来てね。ホテルも紹介してね。私、2階にさえ上がれなかったから。
Buona notte
マリアンヌ
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