2025/11/07 - 2025/11/07
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マリアンヌさん
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蘭奢待の香りっていったいどんな感じなの?と興味を引かれ
「正倉院 THE SHOW一感じる。 いま、 ここにある奇跡一」に出かけました。
上野の森美術館開催でしたので、近くの国立西洋美術館で開催されていたオルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語へも出かけました。
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上野駅を降りるとハンギングフラワーが飾られていて、大勢の観光客で賑わっていた。まずは上野の森美術館で開催の「正倉院 THE SHOW一感じる。 いま、 ここにある奇跡一」へ。
入口は結構な列だったけどチケットはネット購入してきたのでサクッと入場。
正倉院宝物は、校倉造りで知られる正倉院正倉におよそ1300年ものときをこえて守り伝えられてきた 宝物群。奈良時代に日本を治めた聖武天皇のご遺愛品をはじめ、平城京を舞台に花開いた天平文化の粋を伝える貴重な品々で構成されており、その数 はおよそ900件にものほるそう。 -
まずは聖武天皇と光明皇后について キャプションより。
「聖武天皇 第45代天皇。701年~756年(在位724年~749年)
国分寺の建立や東大寺の大仏造立で知られる。 治世中は災害や政争が続き、 遷都を繰り返すなど 優柔不断なイメージもあったが、 近年では奈良時代の最盛期をもたらした君主として評価される。 生前使っていた品々が大仏に献げられ、 正倉院宝物の中核となった。
光明皇后 701年~760年
藤原不比等の娘として生まれ、 皇族以外で初めて皇后(天皇の正妻)となった。 聖武天皇をたすけて仏教政策を進め、 貧民救済に取り組んだことでも知られる。 天皇のご遺愛品を大仏に献げたことが 正倉院宝物の始まりとなった。」 -
正倉院に伝えられた型武天皇81歳のときの書。 中国六朝へ唐時代の詩文を、21メートル以上に わたって天皇みずから書き写した。 細いながらも筆先を効かせた端正な文字で、 初唐の能書家、褶遂良(ちょすいりょう)の筆跡に通じるといわれる。
本当に几帳面な美しい文字だなと思った。 -
正倉院に伝えられた光明皇后44歳のときの書。 中国の書聖・
王義之の書いた楽毅論を手本とした。 皇后の力強い筆づかいが目をひく。
しっかりした字体でキツイ性格だったのかなと想像してしまう。 -
君主座右の格言を鳥の毛を使ってあらわした鳥毛篆書(てんしょの)屏風。聖武天皇はこれを見て、己をいさめていたのかもしれない。
例えは 主無独治 臣有賛明
君主が独断で政治を行わなければ、臣下はたすけ、讃えるだろう。 -
模造 紫地鳳形錦御軾。(むらさきじおおとりがたにしきのおんしょく)
身体をもたせかけてくつろぐための「ひじおき」。国家珍宝帳に記され、聖武天皇夫妻の身近にあったと考えられる品。
表の絹織物には西アジア発祥の葡萄唐草文の中に、 中国の神鳥・鳳凰が表される。 -
拡大して。
豪華な模様が再現されている。
茶道の「仕覆(しふく)」を思い出した。 -
足元を見ると絨毯柄。
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こちらの足元を飾るのは壮麗な唐花文。
花文様をあらわしたフェルトの敷物、花氈(かせん)。
正倉院の北倉には3枚が伝わっている 聖武天皇の居住空間は、こうした敷物で彩られていたのであろう。 -
国家珍宝帳。
聖式天皇が生前使っていた品々を 東大寺大仏にささげた際の目録。宝物660点以上が全長14メートル以上にわたって書きあげられ、全面には 「天皇御璽」(てんのうぎょじ)の朱印が捺されている。 最初と最後に、光明皇后が亡き天皇をしのびその冥福を祈った願文が記されている。 -
芸術的な正倉院の写真。
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校倉つくりが美しい。
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模造 螺鈿箱。
美しくて豪華な螺鈿。 -
模造 螺鈿紫檀五絃琵琶。
教科書で見たやつだ。
キャプションより。
「正倉院に収蔵されている国宝で、紫檀の木材に夜光貝の「螺鈿」で装飾された5弦の琵琶です。天平時代の楽器で、正倉院宝物の中でも特に人気が高く、現存する世界で唯一の五絃琵琶であることから非常に貴重な文化遺産とされています。」 -
模造といえども美しくて、すごいなと感じた。
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サイドにも螺鈿。
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後ろ側がさらに豪華。
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紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく)
儀式用の物差し。象牙の表面を染め、彫刻して文様を出す 「撥鏤」の技法が用いられている。皇帝が度量衡を支配している象徴として、毎年物差しが皇帝に献上され、臣下に下賜された。 -
ストーリー映像が流されていた。
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流れる画像を切り取ってみた。
瑠璃坏(るりのつき) これも教科書で見た。
心惹かれるブルー。
銀脚がつくコバルトの発色による紺色のガラスコップ。ガラスはペルシャ制作で、龍が線彫られる脚に東アジア特有の漆で取り付けられる。 -
こちらも流れている画像の切り取り。
黄金瑠璃鈿背十二稜鏡(おうごんるりでんはいのじゅうにりょうきょう)。
漆金薄絵盤 (うるしきんぱ くえのばん)蓮華形の香台。 -
碁石 紺牙撥鏤棊子(こんげばちるのきし)。
紅牙撥鏤棊子(こうげばちるのきし)。
碁盤、木画紫壇棊局(最古、国宝)、聖武天皇(第45代)の遺愛棋具。 -
模造 酔胡王面(すいこおうめん)
調査、分折に基づいて色詳やかに再現された伎楽面。
「常胡王」は酔った西方の王のことで、赤ら顔で高い鼻を持ち、 立派なあこひげを生やす。 冠帽に は華やかな暈繝彩色(うんげんさいしき)が 施されている。 -
勅封。 正倉院の扉にはこんな感じで封がされていたそう。
正倉院宝庫は天皇の許可なしには開かれません。
会場で勅封を再現した。この錠前は天保4年 (1833)の開封に 際して新調されたもので、 宝物が正倉に収蔵されていた昭和35年まで、実際に勅封が掛けられていたそう。 -
模造 蘭奢待。
本物は見れるはずもないけど、こんな感じなのね。 -
そして楽しみにしていた蘭奢待の香りを再現展示。
成分分所など詳細な科学調査により、史上初めて再現した天下第一の名香「蘭奢待」の香りを展示。
蘭奢待の正式名称は「黄熟香」。長さは 156.0cm、重さ11.6kgもある見事な香木で、 織田信長らが切り取った跡が残る。謎に包 まれてきたその香りが本展でついに明らかになった。 -
図を見ながら嗅いでみました。
感覚としては和の香りでニッキのような香りを感じた。
香木だけに花の香りではなく木の香りだなと思った。
視覚と違い嗅覚を保存する媒体もないので(破片入り土産は完売)忘れてしまうだろうな。 -
シルクロードを様々な物が運ばれた。
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アレキサンドリアからサンゴ、コンフタンティノープルからはガラス器が運ばれたのね。
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模造 紺玉帯(こんぎょくのおび) キャプションより。
「紺玉すなわちラビスラズリで飾った革帯。ラビスラズリはアフ ガニスタン驚で シルクロードを通ってもたらされたと考えられる。かなり高位の人物のもので、螺鋼箱に収めて献納さ れた。」 -
模造 瑠璃魚形(るりのうおがた) キャプションより。
「腰帯から品り下さげたガラス製の魚の飾り。 通行証に用いた魚形が装身具となり、ガラスや玉石製のものが作られ た。模造ではがラスの色合い、気泡まで忠実に再現した。」
今の時代でも可愛いね。 -
レプリカ瑠璃环(るりのつき)キャプションより。
「アルカリ石灰ガラス製の坏に、銀製鍍金の台脚をつける。 表面には、同じガラスで作った輪形の飾りが貼りめぐらき れている。実際の宝物では、坏を受ける部分 (座) が失われ、明治時代に新しく作られているが、後に本来の受座が 発見された。本レブリカは本来の受座にもとづき、当初の姿を復元したものである。」
素晴らしく再現されていますよね。
でもアンティーク好きとしては、古色な光を纏う本物(といっても写真だけど)は素敵。 -
模造 銀薰炉(ぎんのくんろ) キャプションより。
「衣服に香を焚きしめる道具。唐草文と獅子。属風の文様を彫り、間を切り透かす。香を入れる内部の皿は、三重の輪で常に水平になる仕組み。」 -
模造 金銀錨莊唐大力(きんぎんでんかざりのからたち)
キャプションより。
「国家珍宝帳に記載がある絢爛豪華な刀。その名が示すとおり中国からの舶来品で、聖武天皇の儀式用の大刀と考えられる。
唐草紋を透かし彫りした金員は随所に色ガスス、 水晶などの玉をはめ、つかにはエイの皮を巻き、鞘には黒漆の地に「蒔絵」の技法で鳥獣や唐草、花雲を表している。 刀身は唐代に流行し鋒両刀(きっさきもろば)の形状。」
想像以上に素晴らしい意匠だなと感じた。 -
小石丸の 繭と糸
小石丸はかつて養蚕の主流であったが、外国種との交雑種に比べると糸が細く収穫量が少ないため、昭和の終わり頃には一般にはほとんと飼育されなくなっていた。しかし皇室では、 上皇后陛下が伝統を守り伝えたいと飼育の継続を希望され、現在へとけ継がれている。
右側が小石丸のシルク、気のせいか繊細な輝きを感じた。
なんて、素人なのでよくわかりません。 -
宝物や布柄に包まれたトンネルがあった。
西欧のロンゴバルトやロマネスクを求めて旅行をしている私、その西欧文化と比較しても8世紀にこれだけの宝物が残っていることに感嘆する。そして日本が古い歴史を持つ国だということに、改めて誇りも感じる展示だった。 -
再現とはいえ、見事な器。
お魚が可愛い。 -
これもかなり複雑な器。
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正倉院宝物をイメージした篠原ともえデザインのドレス。
と、ここで正倉院展は終了。 -
11月初旬、上野の銀杏はまだ青かった。
国立西洋美術館へ。 -
「オルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語」へ。
こちらも入口は、当日券を求める方々で長い列。
チケットネット購入ですぐに入場できた。
戸外の風景がまず思い浮かぶ印象派。近代化が急速に進む1870年代のパリ。この活気に満ちた大都市や、近郊における現代生活の情景を好んで画題とした印象派の画家たちは、室内を舞台とする作品も多く手がけたそう。
パリ・オルセー美術館所蔵の傑作約70点が来日、オルセー美術館の印象派コレクションがこの規模で来日するのはおよそ10年ぶりとのこと。
限られた絵画のみ撮影可能だった。
記憶に残したくて、展覧会HPから画像を少しお借りした。 -
フレデリック・バジール HPより。
《バジールのアトリエ(ラ・コンダミンヌ通り)》1870年
バジールは1868年から2年ほど、バティニョール地区のアトリエをルノワールと共有した。マネのアトリエや芸術家のたまり場だったカフェ・ゲルボワにも近いこのアトリエは、制作の場であり、また芸術家同士の交友の場にもなったそう。
イーゼルにのった絵画を前にステッキを持つマネ、パレットや筆を手にし向き合ってるバジール(マネによって描き足されたそう)など。 -
エドガー・ドガ 撮影可。
家族の肖像(べレッ家)1858-1869年 キャプションより。
「描かれているのはドガの叔母一家。叔父の ベレッリ男爵の政治活動によってナボリを逃れ、フイレンッェで亡命生活を送っていました。黒い喪服をまとい、堂々と立つのが 叔母。そばに掛かっているのは、亡くなった ばかりの父親(ドガの粗父)の肖像画です。 長女は行儀よくこちらを見つめ、片足を座面にあげて座る次女はお転婆そう。 ー方、叔父は部屋の片隅で椅子に身をうずめ、居心地が悪そうです。ドガは一つに 結束した家族像を作り出すのではなく、 一人ひとりの個性や心の機微を率直に捉えました。この一見フォーマルな肖像画には、 常に幸福とは限らない家庭の実態が映り込んでいます。」 -
拡大して。
キャプションより。
室内はモデルの「良き趣味」や社会的ステータスの表明にうってつけの空間となる。さらに家族を描いた集団肖像画に目を向けるなら、家庭を満たす親愛の情だけでなく、心理的なドラマまで垣間見ることができるとのこと。
ドガは印象派立ち上げメンバーの中では異色。国立美術学校を出ていて裕福な銀行家の長男でイタリアにも留学し、サロンの常連だった。
他のメンバーは、中心のマネリスペクトだったが、ドガはマネの友達だった。
また、ドガは眩しがり病で、外光派の印象派とは反して室内の人口照明を追及したそう。それはやがて踊り子の絵に向かう。 -
上流階級の出身だったドガ。凛とした叔母様。
子供たちの躾も厳しそう。お部屋の壁紙の色は好きな感じ。
叔父は部屋の片隅で椅子に身をうずめ、居心地が悪そうとのことで、堂々と立つ叔母様のほうが家庭内で権力があったのかな。家族の向いている方向がバラバラでひとつの絵の中に微妙な緊張感が感じられる。
デッサンを何度も重ね緻密に再構成した絵画とのこと。 -
エドゥアール・マネ HPより。
《エミール・ゾラ》1868年
1866年、美術批評家でもあった小説家ゾラは雑誌でマネの作品を擁護し、翌年にはその評論を冊子として出版。マネは感謝の意を込めて、この若き文筆家に肖像画の制作を申し出たそう。
右上の壁には彼が称賛したマネの《オランピア》や浮世絵が見える。 -
クロード・モネ HPより。
《ルイ・ジョアシャン・ゴーディベール夫人》1868年
初期はこんな絵も描いていたのですね。 -
クロード・モネ HPより。
《アパルトマンの一隅》1875年
モネは家族とともにセーヌ河畔のアルジャントゥイユで1870年代を過ごした。本作はこのパリ近郊での一家の住まいを描いているそう。
舞台の緞帳どんちょうさながら、画面手前で左右に開かれたカーテン。室内にぽつんと佇むこの少年は、モネの長男ジャンとのこと。さらに奥の窓辺には、妻カミーユと思われる女性の姿も。 -
アンリ・ファンタン=ラトゥール HPより。
《デュブール家の肖像》1878年 -
ピエールニオーギュス・ルノアール ピアノを弾く少女たち
1892年 撮影可能。
キャプションより。
「ビアノの所有は裕福さと文化的な生活を意味し、その演奏は上流階級の子女の嗜みとされました。ルノワールは流行の画題 でもあったピアノ演奏をモティーフに、 優雅でくつろいだ理想的な家庭像を 見事に表現しています。本作は暖かい色調や柔らかな筆致なと画家の後期の作風をよく示し、眩い色彩の競演は室内に満ちる音楽を視覚化するかのようです。 19世紀末には印象派も一定の評価を得つつあり、本作も時の美術局長からの要請により制作されたものです。ルノワールによる同様の構図の作品が6点知られていますが、最終的に本作が国家買い上げの栄誉に浴しました。」
ルノアールといえばというくらい、有名な絵ですよね。
同様の構図で6点もあるそうだけど、パリで昔見たと思う。 -
拡大して。
身の回りの暮らしに画題を求めた印象派の画家たちは、家族や仲間内での奏楽会、あるいは読書、針仕事といった、家庭での楽しみや息抜き、手すさびの情景をしばしば描きとめたそう。
こうした安逸な家庭表象を主に担ったのは女性たちで、外を闊歩する男性とは対照的に、私的室内が女性の領域とみなされたためだそう。 -
エドガー・ドガ HPより。
《足治療師》1873年
ドガといえばバレリーナというイメージだけど、こんな絵も描いたのね。 -
エドゥアール・マネ HPより。
《ピアノを弾くマネ夫人》1868年
1860年代初めにルーヴル美術館で知り合ったマネとドガ。2歳違いと年齢も近く、裕福な家庭に育った彼らに共通する嗜みのひとつに音楽鑑賞がありました。ドガ家と同じく、マネ家も定期的に音楽サロンを催し、マネの妻で才能あるピアニストであったシュザンヌも見事な演奏で人々を魅了しました。本作は《マネとマネ夫人像》と同じく、おそらくその情景を描いたものでしょう。マネの描くシュザンヌは、ランプに照らされてピアニストの威風を漂わせます。壁板に施された刳形くりかたの金色のきらめきや、鏡に映し出される暖炉上の豪華な置時計の輝きは、ピアノの音色を視覚化しているかのようです。 -
エドガー・ドガ HPより。
《背中を拭く女》1888-1892年頃 -
クロード・モネ HPより。
《瞑想、長椅子のモネ夫人》1871年頃 -
ピエール=オーギュスト・ルノワール HPより。
《大きな裸婦》1907年
ルノワールは画業を通じて裸婦を好んで描きました。20世紀に入る頃には、ティツィアーノやルーベンスの系譜に連なる豊かな裸体表現をわがものとします。本作でも、横たわる裸婦像という伝統的なテーマを扱いながら、ふくよかな身体の曲線を強調するとともに、その量感や質感を、調和のとれた色調によって描き出しています。柔らかな光に包まれながら、目を伏せクッションにもたれる女性。ここには、同じく横たわる裸婦を描いたアングルの《グランド・オダリスク》(ルーヴル美術館)やマネの《オランピア》(オルセー美術館)とも異なる、くつろいだ親密な雰囲気が漂っています。 -
アルベール•バルトロメ 撮影可能。
温室の中で 1881年頃
キャプションより。
「明るい戸外からほの暗い温室へと足を踏み入れるのは、 画家の妻プロスペリーです。その落ち着いた風采は古典的な肖像画を思わせる一方、 明暗の効果や力強い筆触は印象派のカイユボットの作品に通じます。 その画風が示すかのようにバルトロメ邸には、 流派を超えて数多くの 芸術家や文筆家が訪れました。プロスペリーがまとう水玉と 模様をあしらった 細身のロングドレスは、 1880年代初頭の夏の流行を映し出しています。
まもなく彼女は 病に倒れ 1887年に帰らぬ人となりました。 悲しみに沈んだ画家は 絵画だけでなくこのドレスも手放さずにいました。」 -
HPより。
「戸外で自然に向き合い、移ろう光や大気を研究した印象派。その自然や光への関心は、彼らが作品のなかで巧妙に戸外の風景や外光を室内に挿入し、ときに両者を浸透させていることと無縁ではないでしょう。
ガラス温室は、19世紀に都市部で人気を博し、やがてブルジョワたちの邸宅にも設置されて室内装飾の一部となっていました。」 -
ベルト・モリゾ HPより。
《テラスにて》1874年 -
ギュスターヴ・カイユボット 撮影可能。
ヒナギクの花壇 1892-1893年
キャプションより。
「カイユボットは印象派展に出資し仲間の作品を購入するなど、彼らの活動を経済的にも支えました。1881年にはセーヌ河岸の プテイ=ジェヌヴイリエに移り住み、邸宅の庭で様々な植物を育成してモネと園芸への情執を共有します。また邸宅の食堂扉に温室で栽増していた蘭を描くなど、身近な 植物による装飾画の制作にも関心を抱いていました。本作は画家の死により未完成の まま残されましたが、同邸宅の壁に設置される予定だったのでしょう。画面全体にヒナギクが散らされるさまは、のちにモネが水面で画面を覆うことになる「睡蓮」の大装飾画に 通じるものがあります。」 -
HPより。
印象派による室内への自然の取り込みは、壁面装飾のかたちで新しい芸術形式を生み出すことになります。それが行き着く先に、オランジェリー美術館(パリ)の「睡蓮の間」に結実する、モネによる「睡蓮」の大画面が四方を取り囲む瞑想的な空間の創出があるといえるでしょう。 -
壁の縁がマスキングテープのように装飾されている。
ヒナギクも可愛らしい。 -
クロード・モネ 撮影可能。
睡蓮 1916年 キャプションより。
「はじめ邸宅の室内装飾を想定していた モネの「睡蓮」連作のアイデアは、やがて公共建築を舞台とする「大装飾画」プロジェクトへと発展します。それらは最終的に、パリのオランジュリー美術館に設えられた 2っの楕円形展示室、通称「睡蓮の問」に 結実しました。睡蓮を浮かべた水面に取り囲まれるその空間で、私たちは室内にいながら自然への没入を体感できます。 モネはこのブロジェグトの過程で、習作や 関連作を多数描きました。本作は実業家の松方幸次郎が画家から直接購入した、 それらのうちの1点です。」
松方コレクションの素晴らしき絵画のひとつですよね。 -
エルネスト•クォスト 撮影可能。
バラ 1909-1916年 -
拡大して。
薔薇が美しい。 -
こちらももう一対のバラ。
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装飾画としては、大きな邸宅には良いですよね。
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帰りに気になっていたお店へ。
この自販機がドアなんです。 -
The God Diner
ハンバーガーショップ。 -
入店した時は、外国人が6人来訪してました。
ボリューム満点でお腹いっぱい。 -
そして上野に来たのだから、気になっていたレトロ喫茶へも。
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レトロカフェの古城。
ウィンナコーヒーをオーダー。 -
ステンドグラスが華やか。
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芸術の秋を楽しめた1日でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- yunさん 2025/11/17 12:23:48
- お魚さん
- マリアンヌさん
正倉院展とオルセー美術館展
ふたつを一日で鑑賞するそのパワーに脱帽です。
私だったら、どちらかひとつで降参になるかと思う。
正倉院展 お魚さんにピピ!なんと可愛らしいこと。
いつかいつか…と思いつつ、正倉院の宝物にはまだお目通り叶っていません。宝物を構成する鉱物やガラス、布地それらの出どころに果てない夢を抱きます。
行きたかったんだ~シルクロード各地。もう行けないな~。
カフェで姫、ハンバーガーでロック(イメージ)
マリアンヌさんのいろいろ…ふふっ。
オルセー美術館は写真撮影に制限ないのに、日本では規制有…謎ですね。
yun
- マリアンヌさん からの返信 2025/11/18 00:00:33
- Re: お魚さん
- yunさん こんばんは☆
いつもありがとうございます。
mistralさんのページで拝見したのですが、caminoされたのですね!
本当にリスペクト。興味があっても実行までたどり着きません( ;ㅿ; )
展覧会を食べ歩きのごとく回る私、大雑把だからです。蘭奢待に惹かれて・・
ミルラとかミステリアスで魅力的ですよね。
お魚ちゃん可愛いでしょ(୨୧ᵕ̤ᴗᵕ̤)
お宝がはるばるシルクロードでというのが浪漫ですよね。
私など到底行けそうにありません。
ハンバーガーショップに美術鑑賞スタイルで行っちゃったので、浮いてました(笑)
ロック帰りが良かったですね。
オルセー美術館展、yunさん最近見たばかりでしょう?本家のように写真撮らせてくれても良いのにね。
マリアンヌ
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