17. パレスチナのベツレヘムを巡る: サウジ、クルディスタン、イスラエル、ヨルダンの旅

2020/01/02 - 2020/01/02

1月2日、エルサレムから日帰りでパレスチナのベツレヘムに赴いた。本来であればベツレヘムからへブロンまで足を伸ばす予定にしていた。
当日木曜日だったが、ベツレヘムの多くのスークが営業していないのを見て金曜日だと勘違いし、午前中にエルサレムに戻らなければ公共交通機関が完全にストップし戻れなくなると錯乱してしまい、ベツレヘム観光もあしばやに済ませ、慌ててエルサレムに戻ってしまった。

自分の勘違いでへブロンに足を伸ばせなくなり悔いの残る滞在となった。

エリア ベツレヘム(イスラエル)

1月2日は早朝からベツレヘムに行くことにしていた。ダマスカスゲート前にあるバスターミナルからベツレヘムへ直行するバスがある。

ダマスカス ゲート ルームズ モーテル ホテル

世界遺産のベツレヘムに行くバスをもっとも便利がよいのがこのバスターミナル。エルサレムからベツレヘムに向かうバスが発着するバスターミナル。

HaNevi’im Terminal バス系

チケットはバスの運転手から直接切符を購入し乗車する。ベツレヘムに向かうさい、パスポートコントロールがあるのでパスポートを忘れぬように。バスターミナルは木曜日は金曜日は午前中のみ、土曜日はバスの発着が皆無になるので要注意だ。

バスはエルサレムを出発すると30分程度でパレスチナにはいる。丘の上を走っているとパレスチナとイスラエル検問が見えた

手前はパレスチナ側、そして奥がイスラエル側。

山にへばりつくように建物が作られている

ベツレヘムに到着した。バスターミナルがあるわけでもなく、道路で下ろされることになった。

周辺にはへブロンなどパレスチナ観光へとアテンドしてくれるタクシーの運転手にしつこいまでも声をかけられる。

ベツレヘムの停留所近くのモスク

Syriac Orthodox Church of the Virgin Mary
ベツレヘムの旧市街に建つ教会でひときわ目立つ聖楼が目印の教会だ。生誕の教会があるマンゲル広場からでも高くそびえたつ美しい聖楼がよく見える。教会は元々37年に作られたもので現在の教会は19世紀に現在の姿になった。

ベツレヘムの中心部、マンゲル広場に面するモスクで、生誕教会の向かいにある。1860年に建設されたモスクで、ミナレットが美しい姿なのだ特徴的だ。モスクの裏にはスークが広がっており、モスク周辺は生誕教会とは異にする雰囲気だ。

オマールのモスク 寺院・教会

ベツレヘムの旧市街の中心部の広場。広場にはオマールモスクやカテリーナ教会、降誕教会などの観光名所が立ち並んでいる。つまり、観光客にとってもこの広場は必ず訪れる場所だ。広場は現在改装中であり、今後はさらに周辺の建物に見合った広場に様変わりすることが期待される。

降誕教会の内部。イエス・キリストが誕生した場所と伝えられる場所にできた教会。聖墳墓教会と異なり派手な印象もなく、静かにその生誕を祝福しているようにも感じる教会だ。多くの巡礼者たちが訪れている。

降誕教会 (聖誕教会) / イエスの生誕地: ベツレヘムの聖誕教会と巡礼の道 寺院・教会

降誕教会の内部

ロシア正教など東方正教会の教会を彷彿させる

朝8時だと言うのに多くの巡礼者が訪れていた。

聖カテリーナ教会。降誕教会にすぐとなりに隣接する教会で、降誕教会と繋がっているようにかんじ
た。聖カテリーナ教会と降誕教会の間には美しい回廊があり、歩いてみるととても静かで心も落ち着く。回廊はまるでトンネルを作ったかのような見事な出来映えだ。

聖カテリーナ教会 寺院・教会

降誕教会のうつくしい回廊

中心部の一角にて

次に訪れたのはミルクグロット。降誕教会から3分ほど歩いた場所にある

ミルクグロット教会は1872年に建設された。

ミルクグロットには洞穴があり洞穴の一部がミルク色に染まったと言われている聖なる場所。

そのため多くの巡礼者がこの地に訪れる

明かりのない中で、その昔ここまで作り上げているのが凄い

床のモザイク画は5世紀頃に建てられた教会の跡なのだろうか？

ミルクグロットの上屋

続いて訪れたのがスークだ。

規模は大きくないが歩いていて楽しい場所だ。

朝10時頃だが閉まっているお店が多い

閉まっている店が多いので余計に今日が金曜日だと勘違いをしてしまった。

当初の予定ではへブロンまで足を伸ばす予定だったが、金曜日だと午前中で交通機関がストップするので、エルサレムに帰れなくなると勘違いし、慌ててベツレヘムからエルサレムに戻ることにした

エルサレムに戻り、午後になってもトラムが平常運行していることをみて、ようやく木曜日だと気づいた。

キャベツてんこ盛り

エルサレムの旧市街のスークと比べると、市民の買い物のための雰囲気。

イスラムの雰囲気が漂うエリアなので、ここがパレスティナということがとても実感できる場所だ。

スークはメインストリートの他にも横に毛細血管のように路地が作られ、そこにもお店がある

エルサレムのイスラム地区よりもイスラム色が強い

スークの野菜売り場

こちらは雑貨売り場

狭いスークを車が突き抜けていくので注意が必要だ

こちらはメインストリート

スークは一時間もあれば十分楽しめる

パレスチナのお洒落な若者たち

それにしてもイスラエルとパレスチナでは道路整備に雲泥の差がある

今後パレスチナもイスラエル並みにインフラが整えられていくのだろうか

エルサレムと異なり町のインフラがあまり進んでいない印象だ。

ベツレヘムの中心部でも高低差があり、歩くのにも体力を要する

Christmas Luthern church(bethlehem)

エルサレムからベツレヘムに到着し、旧市街に向かう途上にある教会。1854年にドイツのルター派により建設された。ルター派の教会の中ではパレスティナで最も歴史のある教会だ。こじんまりとした教会だが、教会の外壁のほとんどに白い石材を使っており、周辺の建物と比べると明るく印象深いものだ。教会の入口にはドイツ語が記載されているのでそれがドイツの教会だということは一目瞭然だ。

スークや降誕教会からバスの到着した場所に降り、聖ニコラス教会に向かった。
聖ニコラス教会は、生誕教会やスークからも離れているため観光客も少ないエリアに建てられている。1925年に建設された比較的新しい教会だが、東方正教会らしいドームを持つ教会で屋根は金色で作られておりとても美しい建物だ。

Lutheran Church of the Reformation
聖ニコラス教会の向かいに位置する。1894年に建設された教会だが、聖ニコラス教会と同様に聖楼がとても美しく目が止まっていしまう。上部は細い柱だけで天井を支えておりとても特徴的だ。ベツレヘム行きのバスの車内からもながめることができる。

聖ニコラス教会の前辺りにバス停があり、エルサレム行きのバスに乗車できる