３.サウジ第２の都市ジッダ(Jeddah)の歴史地区その1：サウジ、クルディスタン、イスラエル、ヨルダンの旅

2019/12/25 - 2019/12/25

サウジアラビアの第２の町、ジッダ(ジェッダ)は人口300万人をこえる大都会でありながら、古より続く旧市街も残る不思議な雰囲気を持つ町だ。ジッダについては三回に分けて紹介したい。
前回は旧市街を除く中心部を紹介したが第二回、三回はで旧市街を中心にお伝えする。

旧市街はアルバラドと呼ばれ、40th Lakeの南側に位置する。ジッダは元々紅海の交易や、メッカへの巡礼のゲートウェイとして栄えた町で古くは7世紀ごろには町が形成されていたと言われるエリアだ。

19世紀に地中海と紅海を結ぶスエズ運河が作られたことからジッダには大商人が生まれ、現在のアルバラドの旧市街に現在の町並みを形成された。

サウジアラビアが戦後に油田開発で豊かになる過程で多くの人はアルバラドから離れていき、新市街に移り住んだ。その代わり移民たちがこのアルバラドに移り住んだせいで貧困のエリアとなり、治安が悪化した時代もあったと言われている。しかし旧市街はその後再整備され、2014年に世界遺産として登録された。

旧市街はダハブ通りを境に東西に分かれている。その中でも西側の歴史地区はエリアが広く生活感の溢れるスークが多く面白い。

せっかく訪れるなら日中と夜の二回訪れてほしい。スークは日中閉まっていることも多いが、夜になると営業を開始する店も多い。昼と夜では雰囲気も全く異なる。

エリア ジェッダ(サウジアラビア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 2.5
• ショッピング: 2.5
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 15万円 - 20万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー ヒッチハイク 徒歩 飛行機
• 航空会社: 海南航空 ピーチ航空 ペガサス航空 カタール航空 ロイヤルヨルダン航空 サウディア ターキッシュ エアラインズ
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: ブッキングドットコム

関空から出発し、西安で乗り継ぎ広州へ。そして広州からサウディアでサウジ第２の町、ジッダへと向かった。
今回の旅はジッダから空路、メディナに移動後、エアアラビアでシャルジャで乗継ぎ(時間が15時間あるのでシャルジャを観光)、イラクのクルド人自治区のエルビル、そしてエルサレムを観光する。
日本への帰路、ヨルダンのアンマンでも乗継ぎ時間があるので、17年ぶりにアンマンに訪れ観光することにしていた

散策した旧市街のポイントはこんな感じだ。前回までのおさらい。前回紹介した場所は旧市街の北エリア、北東エリアを紹介した。
アダムとイヴでおなじみのイヴが眠るイヴの墓で前回の紹介を終えた。

「イヴ」の墓から旧市街方面に戻ってきた。イヴの墓から40th Lakeには緩やかに下っていくが、この下り坂には水タバコを楽しめるカフェがずらりと並んでいる。

裏手にはアーケード街があるが、日中は営業していない。恐らく夜になると賑わってくるのだろう。

ジャディド門からイヴの門のほうに上っていくAl-Matt'haf Ln通り。こちらには飲食店や水タバコカフェが並ぶ。基本この水タバコカフェは男性専門が多い。

ジャディド門付近の美しいバルコニーを持つ建物Beit Sharbatly。GoogleマップにはXenel Towerと記載されている。Hejazi mashrabiyyaと呼ばれる木製の格子が芸術的に作られている。シャバトリーハウスはその名の通り、シャバトリー家により1930年に作られた建物。シャバトリー家は果実や野菜の取引で富を得た一族だ。現在の建物は1980年代に大改修されたもの。

https://www.lonelyplanet.com/saudi-arabia/jeddah/attractions/sharbatly-house/a/poi-sig/421125/361139

建物はこの周辺にある。

ジャディド門の背後の様子。古い建物を崩して再開発を進めている。

前回の旅行記で紹介したジャディド門を背後から見るとこのような感じだ。

こちらもジャディド門周辺の様子

キング アブドゥル アジズ通りと並行するAl Dhahab通り。この通りが旧市街を大きく東と西に分断する

Al Hanafi Mosque
アルハナフィモスクは1320年に建設されたジッダでもっとも古いモスクのひとつ。8角形状の美しいミナレットが特徴で一見こじんまりとしているが2000名の礼拝者を収容できると言う。ダハブ通りからよりも旧市街の東エリアのなかに入った方が見えやすい。アルハアナフィモスクの場所はしたの地図に表示。
https://ar.m.wikipedia.org/wiki/%D9%85%D8%B3%D8%AC%D8%AF_%D8%A7%D9%84%D8%AD%D9%86%D9%81%D9%8A

アルハナフィモスクや以下に紹介する東側の旧市街のスークの位置はこんな感じだ。

新旧の高層マンション

東エリアの旧市街の歴史地区。こちらはスークが見どころになる。

西エリアと比べると現代的な建物が多い。

アルダハブ通りとキングアブドゥルアジズ通りの間にあるアルバラドスーク

キング アブドゥル アジズ通りとアルダハブ通りを結ぶQabel TrailにあるQabel Street Souq通りの両サイドがアーケード街になっており、ジッダのスークの中ではヨーロッパ的な趣のあるスークでもある。

地図の前後で紹介しているスークの位置はこのような感じ。左から右にスークができているのがカベルストリートスーク。南北に縦に伸びているのがアルバラドスーク。

アルバラドスークの建物。

天井がお洒落な建物だ。

アルバラドスークは日中は暑いせいか、歩く人も少ない。

Masjid Al Asnawi。Al Muassasah通りとAl Dahab通りの交差点にあるモスク

モスクのミナレット

Al Azraq Lnという通り。ゴールドスークもこの周辺にある。

Al Azaraq Ln通り

通りここ！
地図には以下に紹介するMasjid Yousuf Mohammad Naghiとファストフード店Al-Tazajを紹介

前回紹介したMasjid Yousuf Mohammad Naghi。

お昼過ぎ、昼食に宿泊したホテルの近くにあるファストフード店、Al-Tazaj。
メニュー表はカウンター上に写真が掲示されているのでわかりやすい。


http://www.taza.com.sa/

注文した料理はこれチキンライス。あまりの量の多さに3食に分けて食べることに。途中まで食べてテイクアウトに変更し、ホテルに持って帰り冷蔵庫に保存した。ついでにホテルで小休止。

2時間程ほど休息して再び散策を開始。先ほどおとずれたMasjid Al Asnawi。Al Dahab通りからの撮影。

アシュシアブ通りのスーク、だったと思う。この通りもスークがある。

アシュシアブ通りはここ！

Al Dahab通りを渡り西エリアの旧市街へ。

ジッダの市街地

東エリアの旧市街の建物

ダハブ通りから東エリアの旧市街の玄関となるのがこのAl Ma'amar Mosque。アルミマールモスクは１６８２年に建設された歴史あるモスクでもある。白い色の壁が太陽を反射しまばゆく感じるほどだ。現在の建物は近代的なものに変わっているが、伝統的な建物に似せて作られている。

アルミマールモスクのすぐ先に異彩を放つ伝統的な様式の建物がある。それがthe greenish Noorwali coral town houseだ。ダークブラウンと白壁の建物が建ち並ぶ中で、緑色に塗られた木製の格子の入ったベランダや窓枠はとても衝撃的なカラーリングだ。
場所は下の地図を参考に！

いくつかスークの通りがあるが、メインはこのグリーンのラインだろう。地図の上に黒く囲ったモスクの前を走る通りもスークとなっている。スークについてはまた次回に紹介したい。

西エリアのメインストリート、Suq Al Alawi通り。通りの名前の通りあるアラウィスークが一体に広がっている。日中はこの通り、暑いせいか、営業していない。

Suq Al Alawi通り

アルアラウィスークの中心的な場所、ナシーフハウス前の広場。

ナシーフハウス周辺の伝統的な建築物

日中のスークはとても静かだ。夏になると気温が50度にもなるジッダ。12月でも日中は27度まであがる。そのためスークは夜に営業するのかもしれない

静まり返る西エリア

木製の窓枠やサッシが素敵